終身保険の保険料の払込期間は10年に設定できる?メリットは?

終身保険の保険料の払込期間は自由に設定できると知っていましたか。10年や20年といった期間で設定したり、60歳までやといった年齢で設定することもできます。そこで今回は、終身保険の保険料の払込期間を10年払いで契約した場合のメリットやデメリットを解説します。

終身保険の払込期間を10年にするのはアリ?

一生涯の死亡保障を、一生涯上がることがない保険料で受けることができる終身保険ですが、保険料の払込期間を設定することができると知っていましたか。


終身保険では、保険料の払込期間を10年払いや15年払い、さらには60歳払い済みや、65歳払い済みに設定して契約することもできるのです。


終身保険で、保険料の払込期間を10年に設定することは、アリなのでしょうか


そこで今回は、終身保険を保険料の払込期間を10年に設定するによるメリットとデメリットを解説していきます。

終身保険の”貯蓄を効果的”にするのは10年の払込期間をオススメ

終身保険は、一生涯続く死亡保障だけでなく、解約返戻金による貯蓄機能が備わっている点も大きな特徴の1つです。


終身保険の貯蓄機能を、効果的に活用するためには、保険料の払込期間を10年に設定することがおすすめです・


それはなぜなのでしょうか。


保険料の払込期間を10年に設定することで、終身保険の貯蓄性が高まる理由をご紹介していきましょう。

終身保険の払込期間は短いほど返戻率が上がる

終身保険の保険料の払込期間は、保険会社によっても異なりますが、以下のような払込期間から選べる商品もあります。
  • 終身払い
  • 10年払い、15年払い、20年払い
  • 50歳払済、55歳払済、60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、80歳払済

支払った保険料を寝かせる期間が長ければ長いほど、解約返戻金の返戻率は高くなります。


それは保険会社が運用する金額が増え、結果的に運用益も増えるからです。


保険料の払込期間を10年払いと60歳払済にした場合とでは、解約返戻金の返戻率に5%以上の差が出ることも珍しくありません。


そのため、解約返戻金の返戻率をなるべく高くしたい場合には、保険料の払込期間を10年に設定することがおすすめです。


終身保険料の総支払い額が終身払いより短期払いの方が安く抑えられる

終身保険の保険料の総支払い額は、保険料を終身払いにするよりも、保険料の払込期間を短くした場合のほうが、安くなります。


以下の例をご覧ください。


  • 契約者:30歳男性 保険金額:500万円 保険期間:終身 
  • 80歳まで生存した場合の終身払いでの保険料の総支払い額:3,843,000円
  • 保険料払込期間が10年払いの場合の保険料の総支払い額:3,904,800円

80歳まで生存した場合には、終身保険の保険料の総支払い額は、終身払いの場合よりも保険料の払込期間が10年の場合のほうが6万円以上安くなることがわかります。


終身払いの場合、生存している限り保険料を支払い続けなければならないので、保険料の支払い総額はさらに高額となってしまう可能性もあります。

平均寿命が上がっている現在なら、短期払いも検討してみて

平成27年度の厚生労働省の調査によると、現在の平均寿命は、男性が80.8歳、女性が87.0歳となっています。


また、平均寿命は今後も上がっていくことが予想されています。


終身保険の保険料を、終身払いで契約してしまうと、生存している限りは保険料を支払い続けなければなりません。

しかし、払込期間が10年払い場合には、保険料の支払いを終えると、それ以降は負担する必要はありません。


終身払いのように、長生きすればするほど保険料の総支払い額が増えてしまう心配がないのです。


平均寿命が上がっている現在こそ、保険料の払込期間を10年に設定することがおすすめなのです。

終身保険の払込期間を10年など短期にするときの注意



ここまでは、終身保険の保険料払込期間を10年払いなどの短期に設定することで得られるメリットについてご紹介してきました。


しかし、終身保険の保険料払込期間を10年払いなどの短期に設定するにあたって、デメリットも存在します。


そこで続いては、終身保険の保険料払込期間を10年払いにすることにより、発生してしまうデメリットをご紹介していきましょう。

保険料の総支払い額は安く済むが”月々の保険料が高額”

終身保険の10年払いなどの短期に設定した場合のデメリット、1つ目は、月々の保険料が高額になってしまうことです。


実際の保険商品で、保険料の払込期間を10年払いにした場合と、終身払いにした場合とで、どのくらい月々の保険料に差がでるのかご覧ください。


  • 契約者:30歳男性 保険金額:500万円 保険期間:終身
  • 10年払いの場合の月々の保険料:32,540円(保険料の総支払い額:3,904,800円)
  • 終身払いの場合の月々の保険料:6,405円(80歳までの保険料の総支払い額:3,843,000円)

上記のように、保険料の払込期間を10年に設定することで、保険料の総支払い額は安く抑えられているものの、月々の保険料がかなり高額になることがわかります。


保険料の総支払い額は増えても構わないから、月々の保険料負担を軽くしたいという人は、保険料の払込期間を10年に設定することはおすすめできません

10年など短期払いのほうが早期解約で損をする

終身保険の10年払いなどの短期に設定した場合のデメリット、2つ目は、早期解約で損をするリスクが高まることです。


保険料の払込期間を短く設定することで、月々の保険料は高額になります。


また、保険料払込期間内に、保険契約を早期契約した場合には、解約返戻金の返戻率は100%を下回る場合が多く、支払った保険料は返ってきません。


そのため、短期払いで高額な保険料を支払っている場合には、早期解約で損をしてしまうリスクが高いのです。


保険の見直しを考えていて、早期解約する可能性がある方は、保険料の払い込みを短期払いにしない方がよいでしょう。

参考:低解約返戻金型終身保険なら、さらに保険料が割安

終身保険には、保険料払込期間内の解約返戻金の返戻率を低く設定することで、保険料を割安にしている低解約返戻金型終身保険という種類があります。


低解約返戻金型終身保険の場合、保険料払込期間内の解約返戻金の返戻率は低いものの、保険料払込期間を終えると、解約返戻金の返戻率が跳ね上がるため、支払った保険料以上の解約返戻金を受け取ることができます。


貯蓄性の高さと、割安な保険料から人気が高まり、現在では低解約返戻金型終身保険が、終身保険の主流となりつつあります。


貯蓄性の高さを求める方には、低解約返戻金型終身保険への加入をおすすめします。

まとめ

今回は、終身保険の保険料払込期間を10年払いなどの短期に設定することで得られるメリットとデメリットについてご説明してきましたが、いかがでしたか。


今回の記事のポイントは以下の通りです。


  1. 終身保険では、保険料の払込期間が短いほど返戻率が上がる
  2. 保険料の総支払い額は、短期払いのほうが、終身払いより安い
  3. 保険料の月々の保険料額は、短期払いのほうが、終身払いより高い
  4. 保険料の短期払いは、早期解約のリスクが高まる
  5. 保険料が割安な低解約返戻金型終身保険の人気が上がっている

終身保険は、一生涯の死亡保障だけでなく、貯蓄機能が備わっている点も大きな特徴です。


終身保険の貯蓄機能は、子供の教育資金や、老後の資金形成に役立てることもできます。


そして、終身保険の貯蓄機能を最大限に活用するためには、保険料の払込期間を10年などの短期払いに設定することがおすすめになります。


保険料の払込期間を短期払いにした場合のメリットとデメリットを考えながら、最適な保険料の払込期間を検討してみてくださいね。

生命保険の選び方が気になるという方はぜひこちらを読んでみてください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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