更新日:2017/05/11
生命保険料は年末調整や確定申告で控除できるため、確認してみよう
生命保険を支払っているのであれば、年末調整や確定申告の際に申告しておけば税金の控除を受けることができます。生命保険会社から届く書類を添付して年末調整や確定申告の際に提出するだけなので、手軽に申告することが可能になっています。
目次を使って気になるところから読みましょう!
年末調整、確定申告での生命保険料控除について
年末調整とは
会社員なら原則的に年末調整を行えば確定申告をする必要はありません。
わざわざ確定申告に行かなくても、ある程度のことは行ってくれます。
生命保険料だけでなく、年末調整では他の控除も行ってくれます。
寡婦や学生、障碍者などは年末調整で控除を受けることが可能です。
また、収入が2000万円以上になるサラリーマンなどは別途確定申告をすることになります。
確定申告とは
毎年2月から3月に申告が行われ、前年度の所得税などが決まります。
また税金を支払いすぎた場合には還付も受けることができます。
確定申告は各地域の税務署が担当しているため、問い合わせなどは税務署に行いましょう。
年末調整ができなかった時やわすれた時にも、確定申告をすれば問題ありません。
生命保険控除とは
収入や支払っている生命保険料によって、控除の上限は決まっています。
年末調整であれば計算をしなくても、書類の添付だけで処理を進めてくれることも多くなっています。
会社員は年末調整で生命保険料控除をした方が、確定申告よりも手軽になります。
生命保険控除は新契約と旧契約で還付される金額が変わってくる
旧契約の生命保険料控除額
旧契約生命保険料は年間25000円以下なら全額が控除の対象になります。
25,001円から50,000円までの場合は支払った生命保険料×1/2+12,500円です。
50,001円から100,000円までであれば、支払った生命保険料×1/4+25,000円が控除対象です。
100,001円以上は50,000円が控除額となります。
年末調整なら細かい計算をしなくても構いませんが、確定申告の場合には自分で計算が必要になります。
新契約の生命保険控除額
20,001円から40,000円までであれば、支払った生命保険料×1/2+10,000円が控除される計算です。
40,001円から80,000円までが支払った生命保険料×1/4+20,000円になります。
80,001円以上になると、40000円が控除されます。
旧生命保険料の方が、多少お得な計算になっています。
新契約と旧契約合わせた生命保険料控除額
ですが有利な方の計算で控除を受けることが可能になっているので、旧生命保険料の計算を適用しておくことができます。
控除額の限度は12万円です。
年末調整で生命保険控除を申請できなかった場合
また年末調整をしてもらえなかった場合でも、確定申告をすればすべての申告が完了します。
確定申告の時期までに、忘れないように書類の準備をしておくことが大切です。
確定申告の際は自分で書類に計算後の金額を記入することになります。
最近ではパソコンで自動計算も行ってくれるため安心です。
年末調整に間に合わなかった時は、積極的に確定申告を行いましょう。
年末調整していても確定申告が必要な場合
そのため確定申告を行う必要があります。
還付を受けられるので、忘れずに行いましょう。
また給与以外の収入が年間20万円以上ある場合も、年末調整で申告できないため確定申告をする必要があります。
確定申告をすることが決まっているならあえて年末調整をする必要はありませんが、年末調整は書類にはんこを押すだけのケースも多いので、確定申告するか分からない場合には年末調整をしておきましょう。
生命保険控除の還付申告に必要なもの
この書類は11月前後に郵送されるため、年末調整までに届くように手配しておきましょう。
確定申告を行う場合には、なくさないように保管しておきましょう。
まとめ
生命保険に加入している人なら誰でも行うことができるので、会社の年末調整時や確定申告の際にきちんと書類提出を行うことが基本です。
生命保険料の全額控除を受けたい場合には、毎月の保険料は低く抑えることになりますので、不必要な高額保険に加入する必要はありません。