更新日:2018/02/21
終身保険は無駄になるイメージがあるのですが、本当でしょうか。
終身保険は、無駄であるとよく言われます。現在の生命保険会社の運用利率では、確かに無駄となる部分が多くなっています。終身保険の機能を理解すると、どのように契約をするとよいのかが見えてきます。無駄なお金は使いたくありません。終身保険を理解しましょう。
目次を使って気になるところから読みましょう!
終身保険が無駄といわれる理由を紹介
また、実際に無駄になってしまうこともあります。
なぜ、無駄になってしまうのか、無駄にしてしまうのか、それは終身保険の性質にも関係するかもしれません。
しっかり確認をしましょう。
掛け捨て型の保険よりも保険料が高額になりやすい!
定期保険と比較してみると、簡単に理解できるのではないかと思います。
定期保険は、一定期間を保障する保険です。
ですので、保険料としては「その期間に死亡される方」を予想します。生命保険会社は、死亡される人数と死亡された方の保険金を算出し、同様の保険契約者数で割ることで保険料を算出しています。
その期間だけを保障する保険料ですので、掛け捨てとなり保険料を安くすることができます。
終身保険は、期間を区切ることができません。その方が「いつ死亡されるのか」がわかりませんので、保険金に必要な保険料を積み立てるようなイメージとなります。
契約者自身で積み立てるような保険ですので、終身保険の保険料は高くなります。
早期で解約をすると損をしてしまい支払った保険料を無駄にしてしまうことも!
保険料を分解すると、「積み立てるお金」「契約の事務費」「契約管理費」といったものなります。保険料のすべてが積み立てられるわけではありません。そこが重要になります。
そのうち「積み立てるお金」は生命保険会社が決めた予定利率で運用されます。
「積み立てられるお金」が予定利率で運用されますので、早期で解約をすると、運用実績が事務費関連、解約事務費を上回ることができません。
そのため、解約返戻金が支払った保険料を超えられずに保険料が無駄になってしまうことがあります。
終身保険は堅実に積み立てができる代わりに、保険プランの見直しや解約がしにくい
解約返戻金が安くなってしまう状態では、保険を見直すことや解約することが難しくなります。
それは、終身保険を下取りをするように見直しをしようとすると、それまでの支払い保険料よりも転換保険料が低くなってしまっていることもあり、見直しは非常に困難となります。
終身保険の加入を無駄にしてしまう?加入を避けた方がいい人!
加入を避けたほうがよい人はどのような人になるのでしょうか。
簡単に言えば、貯蓄が苦手な人、あるいは貯蓄がしにくい状態にある人となります。
貯蓄が苦手な人には不向きな生命保険の種類である
30歳の人が、60歳まで支払いをする保険金額1000万円の終身保険を加入するとした場合、貯金では毎年33万円程度を積み立てることとなります。
生命保険では、保険としての機能もありますので、毎年の積立は33万円を超えることとなります。
月額で3万円を超える生命保険料を支払う必要があります。
毎月の収入の中から、この保険料が負担できますか?
できなければ、途中解約となって保険料を無駄にすることになるかもしれません。
保険料を抑えながらも手厚い保証を得たい方の加入は無駄になる可能性が高い?
つまり、「こんなに保険料が高いのに保障が意外と少ない」とか、「他にも使わなければならないお金」ができてしまうことが多い方は、その保険料を負担に感じるかもしれません。解約をしてしまうと、保険料が無駄になってしまいます。無駄になることはしたくないですね。
終身保険の役割や無駄な部分を知り、堅実に貯蓄・万が一の備えを始めよう
終身保険は、死亡するまでを保障します。
一番簡単な考え方としては、終身保険は「葬式代」のように死亡したときに必ず必要になるお金、と考えていただくのがよいと思います。
定期保険のように、「必要な期間に必要な金額」というような加入の仕方では、保険料に無駄が発生することとなります。
終身保険は死亡にも備えながら、長期的にお金を貯蓄できるメリットもある
支払っている保険料のすべてが積み立てられる訳ではありませんが、生命保険会社の定めた予定利率により運用が行われます。
利率は契約時に決定しますので、過去の契約では現在の銀行からは考えられないような利率で運用されている契約もあります。
長期的にお金をためる意識を持つと、無駄になることはありません。
まとめ
しかし、長期的な貯蓄を作る、死亡されたときの葬儀代、という目的をもって契約をすれば決して無駄には感じられない契約です。
一度、自分の契約を確認してみましょう。
生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。