更新日:2021/05/01
生命保険の一括払い2種類・一時払いと全期前納払いはどちらがお得?
生命保険の「一時払い」は、全保険期間の保険料を一度に支払い終える方法で「全期前納一括払い」は全保険期間の保険料を一括前納、保険会社に預け、保険料に充当する方法です。「被保険者の死亡時」「中途解約の時」「生命保険控除」などに違いが出てきますので細かく説明します。
内容をまとめると
- 生命保険の一括払いが「一時払い」「全期前納払い」の2種類
- 他の支払い方法として、分割や一部のみの一括払いが存在する
- 一時払いのメリットは、保険料が最安価・解約返戻金が多額など
- 一時払いのデメリットは、保険期間中の死亡や解約時には保険料が返済されないなど
- 全期前納払いのメリットは、生命保険料控除を毎年受けられる・保険期間中の脂肪や解約時に保険料が戻ってくるなど
- 全期前納払いのデメリットは、一時払いと比べて保険料が膨らむなど
- どちらの支払い方法が良いかは、自分が重視すること次第
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 生命保険の一括払い2種類・一時払いと全期前納払いはどちらがお得?
- 生命保険の一括払いには一時払いと全期前納払いの2種類があります!
- 一時払いと全期前納払いの違い比較
- 生命保険の支払い方はたくさん選択肢がある
- 生命保険の支払い方なども保険のプロに無料で相談できます!
- 生命保険の一括払いの方法「一時払い」のメリットや特徴
- 一時払いの特徴①保険料は1番安くなる
- 一時払いの特徴②保険期間中に死亡・解約した場合に保険料は返らない
- 一時払いの特徴③払込時の年だけしか生命保険料控除を受けられない
- 生命保険の一括払いの方法「全期前納払い」のメリットや特徴
- 全期前納払いの特徴①毎年控除を受けられる
- 全期前納払いの特徴②一時払いよりは保険料が高くなる
- 全期前納払いの特徴③保険期間中に死亡・解約しても保険料が戻る
- 一括払い:一時払いと全期前納払のどちらを選ぶべき?
- 生命保険控除を受けたいなら全期前納払を選ぶ
- 1番お得な保険料の支払い方は保険のプロに聞いてみよう!
- まとめ
目次
生命保険の一括払い2種類・一時払いと全期前納払いはどちらがお得?
生命保険への加入を検討している皆さん、保険料の支払いプランは立てていますか?
月払いなど様々な方法があり、そのなかにはもちろん一括払いという手段も用意されています。
さて皆さんはこの一括払いにはどんな種類があるのか、どの方法がお得なのか自信を持って答えられるでしょうか。
今回はその生命保険の保険料を一括払いする方法について
- 生命保険の一括払いには2種類ある?違いをご紹介!
- 「一時払い」にはどんな利点がある?
- 「全期前納払い」にはどんな利点がある?
- 一括払い、ズバリどちらがお得?
生命保険の一括払いには一時払いと全期前納払いの2種類があります!
「生命保険の一括払い」とひとくちにいっても
- 一時払い
- 全期前納払い
- 一時払い:契約者が支払ったお金→直接保険料として納められる
- 全期前納払い:契約者が支払ったお金→保険会社が預かる→保険料として適宜納められる
一時払いと全期前納払いの違い比較
保険料の合計額
いずれも保険料を一括払いする方法のため、他の支払い方法に比較すると安価となっています。
一時払いが他と比較した際にもっとも安価となる理由は、メリットを説明する項目で解説していきます。
生命保険料控除
正真正銘、一時払いは保険料の支払いが契約時の一度のみですので、生命保険料控除を利用できるのもその一度きり。
対して、預けたお金を保険会社が適宜保険料の支払いに回す仕組みで、事実上は毎年保険料を支払っていることになっているのが全期前納払いです。
これが原因で生命保険料控除が毎年利用できることになっています。
被保険者の死亡に際して
一時払い | 全期前納払い | |
---|---|---|
保険料の合計額 | 最安価 | 一時払いの次に安価 |
生命保険料控除 | 保険料を支払った(つまり契約した)年のみ適用 | 毎年適用 |
被保険者の死亡 | 死亡保険金が給付される | 死亡保険金が給付される 保険料納付のため預けていた資金のなかで、未徴収分を返還される |
生命保険の支払い方はたくさん選択肢がある
生命保険はもちろんですが、「必ず保険料を一括払いしなければならない」なんてことはありません。
前述した2種類の他にも
- 月払い
- 半年払い
- 年払い
- 一括払い
- 前納
以上のような支払い方法が用意されているのです。
それぞれを手短に説明していきます。
月払い・半年払い・年払い
毎月・半年に一度・年に一度と契約した時期に、定められた金額を保険料として支払う方法です。
もっともメジャーな方法と言えるのではないでしょうか。
一度に支払う金額が他と比較して少額であるがゆえ、まとまったお金を用意するのが厳しい方におすすめです。
一括払い
月払いのうち、数か月分の保険料を一括で納付する方法です。
その名前から一時払いと混同しないようご注意ください。
前納
一括払いが月額保険料を対象としていたことに対し、こちらは半年あるいは年額保険料のなかから、数年分の保険料を一度に納付する方法です。
ただし全額ではありません。
まとめ
保険料には
- 分割払い
- 一部保険用のみを一括払い
- 全額一括払い
自分あるいは家族にとって、無理のない保険料支払いプランを選択することが重要です。
生命保険の支払い方なども保険のプロに無料で相談できます!
万が一に備えることを目的に、生命保険に加入しますよね。
せっかくの備えのための保険料の支払いが、家計の負担になってしまっては元も子もないことです。
「自分が無理なく保険料を支払うには、どうすれば良いのだろうか」そう悩んでしまったあなた!
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生命保険の一括払いの方法「一時払い」のメリットや特徴
さて一時払いについて、この手段で保険料を支払おうか検討している方もおられますよね。
そんなあなたに向けて、
- 保険料が最安価って本当?
- 死亡時や途中解約時はどのような扱いになるの?
- 生命保険料控除の利用は?
一時払いの特徴①保険料は1番安くなる
一時払いのおさらい
一時払いは、全額を一気に「保険料として」保険会社に支払う方法です。
例えば分割で支払う方法は、保険会社からすれば「定期的に納付はされるものの少額ずつしかお金が入ってこない」ということになります。
それに対して、一気に支払う一時払いの場合は保険会社にとって「一度ではあるがまとまった金額を受け取れる」機会です。
この「保険会社にとってどの程度のお金が入るか」という視点が、総額保険料を抑えられる秘訣につながります。
どうして最安価になるの?
一時払いの特徴②保険期間中に死亡・解約した場合に保険料は返らない
保険期間中の死亡時、支払った保険料は?
前述したように、仮に被保険者が保険期間内に死亡してしまったとしても、支払った保険料は返還されません。
一度支払ったもの、つまり保険会社のお金となっているためです。
一時払いで支払う際は、このような万が一のリスクがあることを踏まえて選択するようにしましょう。
途中解約時、支払った保険料は?
なお、同じ理由で途中解約時も保険料が返還されることはありません。
満期を迎える前に解約する可能性が少しでもあるのであれば、一時払いは避けておくほうが無難であると言えます。
一方、満期の解約返戻金は?
一時払いの特徴③払込時の年だけしか生命保険料控除を受けられない
生命保険料控除は一度しか使えない?
生命保険には、生命保険料控除と呼ばれる税負担軽減の措置があります。
こちらも前述致しましたが、一時払いであれば生命保険料控除が使えるのは一度きり。
保険料を一度にまとめて支払っているので、当然と言えば当然のこととなってしまいます。
一時払いで生命保険料控除が利用できるのは、保険料を支払った年1回のみと覚えておきましょう。
生命保険料控除について詳しく知りたい!
「そもそも生命保険料控除をよく知らない」「年末調整での申告方法がわからなくて不安…」と感じておられる方も少なくないと思います。
国税庁「生命保険料控除」でも確認は可能です。
しかしそんな方に是非チェックしていただきたい記事が、ほけんROOMにも掲載されています。
下記リンク先の記事では、生命保険料控除についてわかりやすく解説されているのです。
制度や上限額などの知識が身につく記事ですので、ぜひご覧ください。
生命保険の一括払いの方法「全期前納払い」のメリットや特徴
続いては全期前納払いについて、
- 生命保険料控除の利用は?
- 保険料は一時払いと比較してどうなる?
- 死亡時や途中解約時はどのような扱いになるの?
全期前納払いの特徴①毎年控除を受けられる
生命保険料控除が毎年利用可能!
こちらも前述の通りですが、全期前納払いの場合は毎年控除を受けることができます。
定期的に税負担を軽減できるのはお得ですよね。
一時払いと比較しても、こちらのほうが控除の面においては魅力的だと思われます。
どうして毎年利用できるの?
一時払いも全期前納払いも一様に「一括払い」の括りなのにどうして差が生まれるのでしょうか?
それは、全期前納払いが事実上「分割払い」の様相を呈しているためです。
というのも、度々説明している内容ですが、全期前納払いは保険料総額に相当するお金を「保険会社に預ける」という仕組みのもの。
いきなり保険料として支払うわけではありません。
その預けたお金のなかから、毎月あるいは年に1度などの決まったペースで保険会社が保険料を徴収します。
ですので、預けたお金は徴収されるタイミングで初めて保険料として機能するというわけです。
それまではあくまでも「契約者が保険会社に預けたお金」でしかありません。
この保険料の徴収は毎年必ずあるため、それに伴い生命保険料控除も毎年受けられるのです。
全期前納払いの特徴②一時払いよりは保険料が高くなる
保険料は一時払いの方がお得?
前述した理由で一時払いよりも保険料支払い総額は膨れているのが実情です。
契約者からすれば、どちらの支払い方法も変わらず一括で保険料を渡しています。
しかし大事なのは「保険会社がそのお金をどう扱うことができるか」。
一時払いで支払われたお金は即座に保険会社のものになると説明しましたよね。
対して全期前納払いで受け取ったお金はあくまで預かりもの。
すぐには保険会社のお金とはなりません。
このため、一時払いの方が保険料の支払い総額に関してはお得となっているのです。
他の支払い方法と比べて保険料はいくら?
全期前納払いの特徴③保険期間中に死亡・解約しても保険料が戻る
保険期間中の死亡時、保険料は?
まだ保険期間が残っている段階で被保険者が死亡してしまった場合、残りの保障期間における保険料は戻ってきます。
なぜかと言うと、保険料としてまだ徴収されていないお金は「保険会社に預けている契約者のお金」だからです。
そのため死亡保険金とともに、未納付分だった預かり金が返還されます。
途中解約時、保険料は?
保険期間中に死亡してしまった際と同様、途中解約時も保険会社に預かってもらっていたお金は戻ってきます。
一括払いを検討してはいるものの途中で解約する可能性がある方は、全期前納払いのほうが結果的に払い損とならずに済むかもしれませんね。
いずれの場合においても、一度支払ってしまった保険料が無駄にならないということは安心できる材料となり得るのではないでしょうか。
一括払い:一時払いと全期前納払のどちらを選ぶべき?
超低金利が続いている昨今において、一時払いと全期前納払いには正直大差はありません。
そのため「こちらを絶対に選択するべき!」とは断言ができないのです。
では何を基準として一時払いか全期前納払いを決めるのでしょうか?
それはあなたが重視したい項目です。
例えば
- 生命保険料控除を重視している
- 解約返戻金をできるだけ多く受け取りたい
- 万が一保険期間に死亡したらどうしようかと心配
- 同じ保障内容のなかで少しでも保険料を抑えたい
生命保険控除を受けたいなら全期前納払を選ぶ
生命保険料控除の重要性
生命保険料控除は、保険料に課せられる税負担への対策としてとても重要なものです。
節税を念頭に置いており、生命保険料控除を受けたいのであれば全期前納払いを選択しておくほうが良いでしょう。
一時払いのおさらい
一時払いは、保険料を文字通り一括で「全額支払う」方法。
そのため保険料を支払った年、言い換えるのであれば生命保険を契約した年にしか、生命保険料控除を受けることはできません。
全期前納払いのおさらい
全期前納払いは、保険料を一括で「全額預かってもらう」方法。
そこから保険料の支払いは適宜行われることとなるため、生命保険料控除は毎年受けることができます。
まとめ
どちらも同じようにまとまった金額が手元からなくなることには変わりません。
しかし、やはり初年度の1度しか控除が適用されないのと、毎年確実に控除対象となるのでは税負担が異なります。
もしあなたが生命保険料控除を受けたいなら、おすすめは全期前納払いです。
突然の死亡や途中解約が不安な方にも、全期前納払いは向いていると考えられます。
反対に、「保険料を抑えたい」「解約返戻金に期待している」このような方は一時払い終身保険などに加入するほうが納得のいく契約内容となるはずです。
このように、満足度の高い支払い方法はその人の希望に大きく左右されます。
まずは自分が何を大事にしたいのか、その部分を明らかにしてみましょう!
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まとめ
生命保険の一括払いついて、その概要やメリットを比較しながら解説してきましたがいかがだったでしょうか?
今回の記事のポイントは、
- 生命保険の一括払いが「一時払い」「全期前納払い」の2種類
- 他の支払い方法として、分割や一部のみの一括払いが存在する
- 一時払いのメリットは、保険料が最安価・解約返戻金が多額など
- 一時払いのデメリットは、保険期間中の死亡や解約時には保険料が返済されないなど
- 全期前納払いのメリットは、生命保険料控除を毎年受けられる・保険期間中の脂肪や解約時に保険料が戻ってくるなど
- 全期前納払いのデメリットは、一時払いと比べて保険料が膨らむなど
- どちらの支払い方法が良いかは、自分が重視すること次第
- 疑問や不安はマネーキャリアに相談しよう!