更新日:2022/03/13
資産運用におすすめできない投資信託の特徴5選!【投資初心者必見】
これから資産運用を投資信託で始めようと考えている場合、基本的に「選んではいけない」投資信託があります。今回は、どのような投資信託がおすすめできないのか、またどのような点に注意して投資先を見極める必要があるのか、などの点について詳しく解説します。
- 投資信託で資産運用することに不安がある方
- 投資信託の種類による違いやメリット・デメリットが分からない方
- そもそも投資信託についてちゃんと理解している自信がない人
内容をまとめると
- 投資信託は金融商品を出資者ではなく運用会社やファンドマネージャーが運用する
- 銀行で勧められたものや手数料が高い投資信託は基本的に選ぶべきではない
- 現在は米国の株式にまとめて投資できるインデックスファンドがおすすめ
- 投資信託のやり方についてプロに相談したい方は「マネーキャリア」がおすすめ!
- 顧客満足度93%の「マネーキャリア」は、初めて相談をする方でも安心!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- そもそも投資信託とは?【基礎知識】
- 投資しない方がいい投資信託を5つ紹介
- ①金融機関ですすめられた投資信託
- ②手数料の高い投資信託
- ③毎月配当分配型の投資信託
- ④純資産残高が右上がりでない投資信託
- ⑤ポートフォリオ日本の投資商品ばかりの投資信託
- おすすめできる投資信託を3つ紹介
- ①SBIバンガードS&P500
- ②楽天VTI
- ③eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- インデックスファンドとアクティブ型ファンドの違い
- インデックスファンドとは?
- アクティブ型ファンドとは?
- 資産運用はインデックスファンドのみに投資すれば安心?
- まとめ:自分のライフプランに最適な資産運用ならまずはマネーキャリアで無料相談!
目次
そもそも投資信託とは?【基礎知識】
これから投資信託で資産運用をはじめようと考えている方の中には、そもそも通常の投資と「投資信託」の違いが理解できていない、という方も多いでしょう。
投資信託で資産運用を行う具体的なメリットとして、
- 資産運用のプロであるファンドマネージャーがすべて運用してくれる
- 専門知識がない投資初心者でも資産運用を気軽にはじめられる
- 少額から投資が可能である
このような点が挙げられます。
国内外の株式や債権などの金融商品に自力で投資する場合、普通は出資者が直接企業の株式の買付・売却を行います。この場合、金融商品を運用するにあたってある程度の経験や知識が求められます。
それに対して「投資信託」は、出資者は資金だけ提供し、金融商品の買付や売却などの運用をすべて運用会社や投資のプロであるファンドマネージャーが行う方式のため、専門知識がなくても投資による資産運用が可能です。
ファンドマネージャーによって運用され利益が出た場合は出資者に分配されます。損をする可能性があるのは通常の投資と同様ですが、運用は投資のプロが行うため、初心者がむやみに投資に手を出すよりは遥かにリスクが少なくなるのです。
投資しない方がいい投資信託を5つ紹介
投資の専門知識が必要ないという点では、たしかに投資信託での資産運用は初心者におすすめですが、それでも「手を出してはいけない」投資信託もあります。
それがどのような投資信託なのか、
- 銀行などですすめられた投資信託
- 手数料が高い投資信託
- 毎月配当分配型の投資信託
- 純資産残高が下がっている投資信託
- 日本の金融商品ばかりがポートフォリオに並ぶ投資信託
①金融機関ですすめられた投資信託
銀行などの金融機関から投資信託をすすめられたとしても、実際はすすめられた側に投資するほどの資産的余裕や支払能力がない場合が多いため、おすすめできません。
投資信託は銀行預金とは異なり銀行側のリスクが非常に低いため、たとえ資産に余裕がない人に対してもさまざまな理由を付けて投資信託を持ちかけられることがあります。銀行側にとっては簡単に「手数料」という報酬を得られる方法だからです。
そもそも、銀行員に言われるがままに投資信託を始めるのは非常にリスクが高いです。投資信託に向いている人というのは、
- 10年、20年にわたって生活費に回さない資金の余剰(貯蓄)がある
- 投資をする目的、最終的な目標がはっきりしている
- 大きなメリットを得るためには、多少のリスクを許容できる
- 最低限、危険な商品とそうでない商品を見分けられる
②手数料の高い投資信託
手数料の高い投資信託による資産運用は、運用開始段階からマイナスの状態で始まるため安易に選ぶべきではありません。
そもそも投資信託における代表的な手数料は、
- 販売(購入時)手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
以上の3種類であり、ファンドによってはこれ以外にも手数料が発生します。
投資信託にもリスクを積極的に取り大きなリターンを追求する「アクティブ型ファンド」と、リスクを避けて安定運用を目指す「インデックスファンド」があります。このうちアクティブ型ファンドは信託報酬が高くなる傾向にあり、1%を超えるものも珍しくありません。
たとえば信託報酬が2%の金融商品においてはたとえ利回りが2%だとしても、利益がゼロになってしまいます。
投資の初心者にとって特に重要なのは「可能な限り余計なコストを避ける」ことであるため、あえて手数料の高いアクティブ型ファンドを選択することはおすすめできません。
では、具体的にどこからが「高い手数料」といえるのでしょうか。
一例として、
- 購入時の手数料:0%
- 信託報酬:0.3%
- 信託財産留保額:0%
- 解約手数料:0%
③毎月配当分配型の投資信託
- 普通分配金:元本となる資金の運用によって得られた利益
- 特別分配金:元本となる資金を切り崩した払戻金
- あくまで長期的にみてプラスであれば良い
- 元本割れリスクも普通に受け入れられる
④純資産残高が右上がりでない投資信託
投資信託のなかでも、純資産残高が右上がりでない投資信託による資産運用は、
- 投資家からの評価が下がっている
- 繰上償還のリスクが高まっている
このような理由から、選ぶべきではありません。
純資産残高の大小は、それぞれの投資信託における「規模」や「将来性」を見分ける判断材料です。純資産残高が少ない、または減少傾向にある投資信託は規模が縮小傾向にありり、単純に運用がうまくいっていない可能性もあります。
純資産残高が減り続けることは、突如投資信託の運用が停止される「繰上償還」のリスクが高まっているということでもあります。たとえ信託期間が無期限であるインデックス型を選択していたとしても、繰上償還されれば運用が終了してしまいます。
一応、投資家は投資信託の償還に対して異議申し立てを行うことは可能ですが、異議申し立てを行っても必ずしも運用が継続されるというわけではありません。繰上償還ができない投資信託の場合は、異議を申し立てる余地すらありません。
このように、純資産残高がが右下がりであるという、将来的なリスクが可視化されている投資信託を敢えて選ぶのはおすすめできません。
⑤ポートフォリオ日本の投資商品ばかりの投資信託
ポートフォリオが日本国内の金融商品ばかりである投資信託は大きな成長が見込めないため、選択するのは避けたほうが良い、といえます。
その理由としては、
- 海外と比較して手数料(信託報酬・販売手数料)が高い
- 国内は経済が縮小傾向にあるため将来性が乏しい
おすすめできる投資信託を3つ紹介
海外の金融商品を運用できる投資信託での資産運用を選ぶのが定石、と紹介したところで、次は初心者の方でもおすすめできる具体的な投資信託の種類を紹介していきます。
- SBIバンガードS&P500
- 楽天VTI
- eMAXS Slim米国株式(S&P500)
①SBIバンガードS&P500
1つ目におすすめする投資信託は「SBIバンガードS&P500」です。
これは米国の株式500銘柄(指数は「S&P500」に連動)にまとめて投資できるインデックスファンドです。
これがおすすめできる理由は、
- 手数料(信託報酬)が安い
- 1年決算型である(毎月分配型でない)
- つみたてNISAに対応している
- 純資産残高が右肩上がり(傾向)である
- 為替ヘッジがない
以上の点です。
まず「SBIバンガードS&P500」の信託報酬は現時点で「0.0938%」とかなり低めであるため、低リスクで運用できます。信託財産留保額や解約手数料などもかかりません。
また、つみたてNISAに対応しているのもポイントです。つみたてNISAに対応していると20年間非課税のまま毎年40万円まで分散投資できるため、長期的に大きな節税ができますす。
為替ヘッジがない投資信託は、為替が値上がりする(円安になる)場合に利益が出るというメリットがあります。もし為替ヘッジがあると為替変動での大きな損失を避けられますが、円安時に利益が出ないのと、余計なコスト(ヘッジコスト)が発生します。
これらの理由から、「SBIバンガードS&P500」は初心者にもおすすめできる投資信託だといえます。
ただし、このファンドは2019年9月に開始された新しい投資信託であるため、長期的な運用結果から将来性を判断するのが難しいという懸念点もあります。
低コストよりも過去の実績をより重視したい方は、のちほど紹介する「eMAXS Slim米国株式(S&P500)」の方がおすすめです。
②楽天VTI
これは米国の4000社の株式(指数は「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動)に投資できるインデックスファンドです。
おすすめできる理由として、
- 手数料(信託報酬)が安い
- 4000社という非常に多くの米国株式に投資できる
- つみたてNISA・iDeCoに対応している
- 純資産残高が右肩上がり(傾向)である
- 為替ヘッジがない
③eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- こちらはつみたてNISAにくわえ「iDeCo(個人型確定拠出年金)」にも対応
- 開始日が「2018年7月」であり、「SBIバンガードS&P500」よりも1年弱早い
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はつみたてNISAとiDeCoの両方に対応しているため、老後資金を貯めたいならこちらの方がおすすめです。
また、「SBIバンガードS&P500」よりも開始日が早いため、より長い期間の運用実績を判断材料にできます。
こちらはわずかながらも「SBIバンガードS&P500」より信託報酬が高いため、可能な限り低コストで運用したいか、または実績を重視し、SBI以外の証券会社で利用したいかによって、好きな方を選択できます。
インデックスファンドとアクティブ型ファンドの違い
ここまでは初心者にもおすすめできる投資信託での資産運用について解説してきましたが、投資信託を始めるにあたって、より基本的なことを今一度理解しておきたい、という方も多いでしょう。
そこで次は、
- インデックスファンドの特徴
- アクティブ型ファンドの特徴
インデックスファンドとは?
インデックスファンドとは、すでに紹介した「S&P500」や「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」にくわえ、
- 日経平均株価(国内)
- TOPIX(国内)
- シティ世界国際インデックス(海外)
- 東証REIT(国内)
- S&P先進国REIT(海外)
これらの「指数(ベンチマーク)」に連動する投資信託です。
インデックスファンドでは、基準価額がそれらの指数に可能な限り沿った動きで推移することが目標であるため、指数への連動度合いが高ければ高いほど優秀とされています。
インデックスファンドには、
- 安い手数料
- 初心者でも簡単に分散投資ができる
- 低リスクで運用できる
- 大きなリターンは期待できない
- 元本は保証されない
アクティブ型ファンドとは?
アクティブ型ファンドとは、主にファンドマネージャーなどの「資産運用のプロ」が運用する投資信託のことです。
具体的にどのようなメリットがあるのかというと、
- インデックスファンドよりも大きなリターンを期待できる
- インデックスファンドよりも選択できる金融商品の種類が多い
このような点です。
アクティブ型ファンドは、指数(ベンチマーク)よりも高い基準価額で推移することを目指します。いわゆる「安全策を取らない」運用方法です。
多少のリスクを取ってでも高いリターンを得るために運用するため、明らかに初心者向きではない投資信託です。
言い換えれば、優秀なファンドを選択できれば安定して資産を増やせるということでもあり、その逆も然りです。運用成績の良し悪しがファンドマネージャーに委ねられているという側面は、メリットにもデメリットにもなり得ます。
一番重要なポイントは、アクティブ型ファンドに存在する明確なデメリットであり、
- インデックスファンドよりも手数料(運用コスト)が高い
- ファンド選びを間違えると大きな損失を出す可能性がある
- アクティブ型ファンドの約8割はインデックスファンドに実績で負けている
- 5年運用:75.27%
- 10年運用:82.32%
- 20年運用:94.00%
資産運用はインデックスファンドのみに投資すれば安心?
では、投資信託での資産運用は低コスト・低リスクであるインデックスファンド一択、と言い切ってしまって良いのでしょうか。
結局のところどちらを選択するかは、
- 1カ月後ではなく最終的にどのような目標を達成するために投資信託を行うか?
- 資産にどれだけの余裕があり、どれだけのリスクを許容できるのか?
- 自分が投資する資産を、誰(何)になら信用して預けられるか?
まとめ:自分のライフプランに最適な資産運用ならまずはマネーキャリアで無料相談!
今回は投資信託による資産運用に関してさまざまな点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで投資信託について理解できたは良いものの、「結局のところ、自分は投資信託による資産運用を始めるべきなのか?」という疑問に答えが出ない方は多いでしょう。
そこで、自分にとってのベストな資産運用方法について悩んでいる方は、完全無料でお金のプロに相談可能で、将来に向けたライフプランの設計も同時にできる、利用者満足度93%の「マネーキャリア」というサービスを一度利用してみてはいかがでしょうか。
ほけんROOMではこの記事以外にも役に立つ記事を多数掲載していますので、ぜひそちらもご覧ください。