更新日:2022/06/07
ウェルスナビは手数料負けする?手数料が高い?今後値下げの可能性は?
「ウェルスナビは手数料負けするって本当?」「wealthnaviの手数料が高すぎるって本当?」このような疑問を抱える方は多いでしょう。そこで本記事では、ウェルスナビ(wealthnavi)の手数料の実態や手数料負けしないための運用益を解説します。
- ウェルスナビが手数料負けするか実際のパフォーマンスから判断できる
- ウェルスナビと他のロボアドバイザーにかかる手数料の比較
- ウェルスナビで手数料負けしない運用益のライン
- ウェルスナビの手数料が値下げされる可能性
- ウェルスナビの手数料が高いと感じた時の対処法
目次を使って気になるところから読みましょう!
ウェルスナビは手数料負けするか実績から検証
ウェルスナビはこれまでの実績を見ると、手数料負けしていません。以下で実際の実績を示しながら解説します。
ウェルスナビは2016年1月19日から2022年4月末の運用実績を公開しています。仮に2016年1月19日に100万円を投資し、その後毎月3万円ずつ積立投資していたとすると、2022年4月末には483万円まで資産が増えるのです(参考:ウェルスナビ公式)。
初期投資と積立投資による元本は325万円なので、利益は150万円を超え、約1.4倍に元本を増やしています。対して手数料は対象期間の6年間で6.6%です。利益率が手数料を大幅に上回っています。手数料負けしているとの評判は、ウェルスナビには必ず当てはまるわけではありません。
ウェルスナビで手数料負けしたとの評判は、投資を始めたばかりの人が短期的な成績だけを判断して言っている可能性があります。どれくらいの期間投資しており、リターンはどれくらいなのか把握したうえで評判を参考にしなければ、中長期的な投資成績は把握しにくいです。
ウェルスナビは他のロボアドバイザーより手数料負けしやすい?手数料が高すぎる?
ウェルスナビと他のロボアドバイザーにかかる手数料は以下の通りです。
ロボアドバイザー名 | 1年でかかる手数料 |
---|---|
ウェルスナビ | 1.1% |
楽ラップ | 最大0.255% |
投信工房 | 0.37% |
サステン | 利益の1/6~1/9 |
ダイワファンドラップONLINE | 1.1% |
フォリオ | 0.55%(最低50円) |
代表的なロボアドバイザーと比較すると、ウェルスナビの手数料は特別安いわけではありません。
そのため、手数料負けする可能性は、他のロボアドバイザーよりも高いと言えます。
ただし、税込1.1%の手数料が高すぎるわけでもありません。
ロボアドバイザー以外の投資信託には、手数料がウェルスナビより高い銘柄もあります。重要なのは手数料以上に利益を出せるかどうかです。ウェルスナビは過去6年間で約40%の利益を上げており、投資する価値は十分にあるロボアドバイザーと言えます。
ウェルスナビで手数料負けしないために必要な運用益
ウェルスナビはロボアドバイザーとして一定の成績を残していますが、手数料負けする可能性もあります。手数料負けしないためには、必要なリターンを具体的に計算しておきましょう。具体的なリターンを知るために以下の点を解説します。
- 100万円運用した時の手数料
- ウェルスナビで手数料負けしないリターンの金額
ウェルスナビで100万円を運用した時の手数料
ウェルスナビで資産運用を行うと、預けた資産に対して一定の手数料が発生します。手数料は資産全体にかかるわけではなく、現金で保有している部分には発生しません。運用のポートフォリオがどうなるかは、投資する際に設定するリスク許容度によって変わります。
100万円を投資した場合、運用されている資産の金額1.1%が手数料です。売買手数料や為替手数料は発生せず、シンプルで計算しやすくなっています。仮に100万円のうち、90万円を投資に回していたとすると、年間手数料は9,900円です。ウェルスナビでは、発生した手数料を運用している資産の現金部分から差し引きます。
ウェルスナビで手数料負けしないために必要なリターン
ウェルスナビで手数料負けしないためには、1.1%の手数料を上回るリターンを得なければなりません。前述した100万円を投資し、そのうち90万円が現金以外の資産に回っていた場合、手数料は9,900円でした。
この場合、1年間に1万円以上のリターンがあれば手数料負けすることはありません。ウェルスナビでは、投資金額とリスク許容度によってポートフォリオを組まれます。自分の投資額に応じて、どれくらいの手数料が発生されるのか確認しましょう。
なお、ここでは計算を簡略化するために一定の金額で手数料がかかり続けると仮定しました。しかし、実際にウェルスナビの手数料は1日ごとに計算されています。1日の時価評価額に対して1.1%の手数料が発生するので、金額は毎日変わるのです。
他にも長期運用で手数料の割合が下がる長期割もあります。長期割は6か月ごとに50万円以上で0.01%、200万円以上0.02%ずつ低下する仕組みです。手数料は最大で0.99%まで下がるので、ウェルスナビで運用する時は長期運用を心がけましょう。
ウェルスナビの手数料は今後値下げされる?
ウェルスナビの手数料が値下げされる可能性は、今後十分にあり得ます。競合が多いロボアドバイザーの分野ではウェルスナビは2018年の長期割の導入で手数料の値下げをしたり、手数料を業界最安値に設定するなど手数料の安さで他社に優位性をとっています。
そのため、今後さらに競争が激化し他社の価格が下がればウェルスナビの手数料も値下げされる可能性は十分にあるでしょう。ただし、値下げされるかどうかは可能性の話であり、確証はありません。
いつ値下げされるのかわからないので、ウェルスナビの手数料が下がる一報を待っている人は定期的に公式サイトを確認しましょう。
ウェルスナビの手数料が高いと感じる人向けの対処法
人によっては長期割を活用しても、ウェルスナビの手数料が高く感じる人もいるでしょう。手数料が気になるのであれば、以下の対策がおすすめです。
- ウェルスナビのポートフォリオを自分で再現
- アドバイス型ロボアドを利用する
①ウェルスナビの投資を自分で再現する
ウェルスナビで運用するのをやめた人の中には、手数料が高く自分で運用した方がリターンが大きくなると考えた人もいます。ウェルスナビで運用されている商品は特別なものではなく、個人投資家でも購入できる銘柄ばかりです。それらを組み合わせて、顧客から請け負った資金で投資しているのがウェルスナビの仕組みとなります。
ウェルスナビは購入した投資信託などの手数料は支払っており、その金額が顧客から受け取っている手数料未満なので利益が出ているのです。手間はかかりますが、自分でウェルスナビと同じポートフォリオを再現すれば、1.1%以下の手数料で運用できてパフォーマンスが上がります。
ウェルスナビの投資はある程度の資金があれば、誰でも再現可能です。手間がかかっても、パフォーマンスを重視したいのであれば、自分でポートフォリオを再現しましょう。
②一任型ではなくアドバイス型のロボアドにする
ロボアドバイザーには資産を預けて運用してもらう一任型の他に、自分に合った商品を提案してくれるアドバイス型もあります。アドバイス型は、最終的な売買判断を自分で行うのが特徴です。
最終的な売買判断をするには、一定の知識や情報がなければいけません。アドバイス型のロボアドバイザーも、必要な情報を一部提供してくれますが、自分で必要な情報収集を行うことでより正確な判断ができます。
自分で投資判断をして手数料も抑えたいけど、全ての情報を自分で集めるのは大変だと思っているのであれば、アドバイス型のロボアドバイザーを活用しましょう。アドバイス型のロボアドバイザーはみずほ銀行「スマートフォリオ」やSBI証券の「SBIファンドロボ」などがあります。
自分の投資傾向に合わせて、提案される商品が変わるので、自然と自分の好みやリスク許容度に合わせたポートフォリオを組めるでしょう。手数料を抑えつつ、ロボアドバイザーを利用したい人にはアドバイス型がおすすめです。
まとめ:ウェルスナビは手数料負けする?手数料が高い?今後値下げの可能性は?
ウェルスナビの手数料負けは、長期的に心配する必要がありません。ネット上では、手数料負けして投資した意味がなかったという人もいますが、短期的な投資でリターンが得られないのは珍しくないです。ロボアドバイザーによるリターンは、長期目線で判断しましょう。
ウェルスナビの過去6年間のリターンは約40%であり、1.1%の手数料を大きく上回っているので負けはあり得ません。さらに長期間の投資を行えば、手数料負けを気にする必要もないほどのリターンを見込めます。
手数料をさらに抑えたいのであれば、自分でウェルスナビのポートフォリオを再現したり、アドバイス型のロボアドバイザーを使うのがおすすめです。手数料を抑えながら、ウェルスナビとほぼ同じパフォーマンスを再現できます。
今後、ウェルスナビは他のロボアドバイザーとの競争で手数料を値下げする可能性があります。ウェルスナビに興味があるけど、手数料が気になって投資できない人も、定期的に情報をチェックしましょう。手数料が値下げされる可能性があります。
ウェルスナビは投資一任型のロボアドバイザーとして、一定のパフォーマンスを上げているので、興味のある人はぜひ始めてみてください。