生活費を月10万円に抑えることはできる?家族構成ごとに解説

一人暮らしの家賃込みの生活費を10万円でやりくりしたい、4人家族家賃抜きで生活費を10万円に抑えたいといった悩みがあると思います。この記事では生活費を10万円に抑える方法、そしてその内訳について解説します。ぜひ最後までご覧ください。



▼この記事を読んで欲しい人


  • 生活費をできるだけ抑えたい人
  • 生活費10万円で生活できるのか知りたい人


▼この記事を読んで分かること


  • 1~2人世帯は、外食や趣味・交際にお金を使わなければ生活費10万円は可能 
  • 子どものいる世帯は、子どもが成長すると生活費10万円では足りない
二人以上世帯の家賃抜きの生活費10万円の理想の内訳
費用金額
食費50,000
水道光熱費15,000
通信費10,000
その他(日用品・交通費・交際費など) 25,000

生活費10万円の家計の理想の内訳は?

一人暮らしの家賃込みの生活費10万円の理想の内訳は

費目金額
家賃40,000
食費35,000
水道光熱費8,000
通信費7,000
その他(日用品・交通費・交際費など)10,000
二人以上世帯の家賃抜きの生活費10万円の理想の内訳は
費目金額
食費50,000
水道光熱費15,000
通信費10,000
その他(日用品・交通費・交際費など)25,000
です。


これを見て、どう感じられたでしょうか?


これくらいなら実現できそうと思った方もいれば、とても難しいと思った方もいるかもしれません。

自分の生活費を見直す際は専門家にライフプラン相談する

  • 理想的な生活費の内訳がわかっても、なかなかその通りにはできない
  • 節約したいけれど、これ以上減らせるところが見つからない

そんな方は、専門家に相談するのがおすすめです。


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生活費10万円は足りない?他のひとはどうやりくりしてるの?

家計の統計から平均的な生活費を見ると、節約せずに1か月10万円を達成するのはかなり難しいことがわかります。


特に、交際費や娯楽費にかけられるお金はほとんどないと言っていいでしょう。


新型コロナウイルスの影響で自粛生活を経験し、ここ数か月、交際費や娯楽費を大幅に抑えられている方が多いと思います。


この期間の生活費を、ぜひ計算してみてください。


10万円を超えた金額がいくらになっているか確認すると、固定費の節約の目安などもわかりやすいかと思います。

一人暮らしの生活費の内訳

総務省統計局の2019年の家計調査によると、単身世帯の消費支出は1か月平均163,781円です。


実際は、家賃を抜いて10万円くらいで生活している人が多いということのようです。


平均的な一人暮らしの生活費は

費目金額
食費40,000
水道光熱費11,000
通信費6,000
被服費5,000
保健医療費7,000
交際費・娯楽費33,000
その他(日用品費・交通費など)37,000
となっています。

これに家賃を足して10万円以内となると、かなり頑張る必要がありそうですね。

食費は、自炊すれば3万円以内におさまります。


水道光熱費と通信費は、先ほど説明した方法で合わせて2千円ほど節約できれば理想の内訳に近づけます。


健康で、お金のかかる趣味がなく、普段から出かけたりお金を使うことがない人なら、1か月10万円でも生活できそうです。


ひとり暮らしの生活費については別の記事でより詳しく解説していますので、是非そちらも合わせてご覧ください。

二人暮らし夫婦の生活費の内訳

二人暮らし世帯の平均の生活費の内訳は

費目金額
食費66,000
水道光熱費19,000
通信費10,000
被服費8,000
保健医療費14,000
交際費・娯楽費50,000
その他(日用品費・交通費など)69,000

となっています。


合計すると20万円を超えていますが、節約できるところは多いです。


二人暮らしなら、食費は自炊で4万円、水道光熱費も1万3千円くらいでやりくりしましょう。


10万円で生活にするには、被服費から下の4つの費目の合計を3万5千円程度に抑える必要があります。


10万円以内で生活しているという人の多くは、医療費がほとんどかかっていません。


また、交通費を使って遠くに出かけるのは月に1回と決めたり、飲み会を控えるなど二人で同じ目標をもって協力しあうことが大切です。

3人家族の生活費の内訳

費目金額
食費77,000
水道光熱費22,000
通信費14,000
被服費11,000
保健医療費14,000
交際費・娯楽費46,000
教育費10,000
その他(日用品費・交通費など)87,000

3人家族になると毎月の食費が高くなりますし、子どもが生まれるとかかるオムツやミルクなどの日用品費も軽視できません。


さらに、これまでほとんどかからなかった教育費が増える世帯が多くなります。


教育費を含めなければ10万円でも生活できるという世帯もあるようですが、家賃以外の全ての費目を10万円でまかなうのは難しいという意見がほとんどです。


子どもが中学生以上になると、月10万円の生活費ではかなり厳しくなるでしょう。


節約方法としては、外食をしない他に、お菓子を買わないで手作りするというのもおすすめです。


お菓子代は月にすると結構大きな金額になりますので、一度計算してみてください。


さらに、保険を見直すことも節約につながります。


ずっと前に入ったままで、補償内容を把握できていない保険はありませんか?


自動車保険や火災保険も、確認してみると特約の補償内容が重なって保険料が無駄になっていたりすることがあるので、一度すべての保険を見直してみるとよいでしょう。

4人家族の生活費の内訳

費目金額
食費83,000
水道光熱費23,000
通信費17,000
被服費14,000
保健医療費12,000
交際費・娯楽費48,000
教育費28,000
その他(日用品費・交通費など)93,000

4人家族の平均の生活費は30万円を超えています。


医療費は子どもが中学生までは助成制度がある地域が多いですが、すべての医療サービスが無料となるわけではないので無視できない支出です。


子どもが小さいうちは10万円でも足りるという家庭もありますが、子どもが成長すると食費や教育費が増えてくるので、どんどん厳しくなります。


「4人家族となると、食費と日用品費だけで10万円近くになってしまう」「教育費と娯楽費を入れると、10万円では到底足りない」といった声も多く聞かれました。


お米は実家から送ってもらえるなど、買わなくても済むような食材がなければ、食費も6~7万円はどうしてもかかってしまうでしょう。


実際に10万円で生活できている家庭は、子どもがまだ小さいことに加えて、自身の医療費や美容院代を節約して何とか、という場合が多いようです。


また、物価が安い地域に住むことも必須条件です。

5人家族の生活費の内訳

費目金額
食費91,000
水道光熱費26,000
通信費17,000
被服費14,000
保健医療費13,000
交際費・娯楽費48,000
教育費32,000
その他(日用品費・交通費など)70,000

食費や水道光熱費はもう少し節約できますが、どんなに工夫して節約しても通信費や教育費の増額分を補うことはできそうにありません。


5人家族が生活するには10万円では足りないことがわかります。


子どもが高校生・大学生になるころには、教育費だけで月に10万円以上かかります。


子どもが3人いると、共働きで収入を増やすのが難しい時期も長くなります。


上の子の服やおもちゃは下の子にも使ったり、家族で出かけるときはお弁当を持参するなどして地道に節約しましょう。

家賃抜きの生活費10万円以下に抑える方法


二人以上の世帯では、生活費10万円は家賃を抜いた金額で考えます。 


 複数人の世帯になると、食費はもちろん水道代・電気代や、スマホなどの通信費が人数に比例して多くかかってきます。


 一つ一つの費目に無駄がないか、しっかり確認しましょう。 


 特に水道光熱費の節約は、家族全員で取り組み、長く続けられることが重要です。 


 日々の暮らしが辛くならない範囲で無駄を省く方法を、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

水道光熱費は日々の使い方で節約が可能

ガス代と水道代は、お風呂とキッチンの使い方で節約できます。 


 お湯を出しっぱなしにすることはガス代も水道代も高くなる原因になるので、シャワーや洗い物をする時は気を付けましょう。 


 節約によって最も減らしやすいのが電気代です。 


 古い家電は買い替えると節電効果が高くなります。



特にエアコンは、15年前のものから買い替えると年間2万円以上も節電できます。 


 また、経済産業省資源エネルギー庁によると、1日9時間エアコンをつけている場合、 

  • 夏は設定温度を27℃から28℃へ上げるだけで、ひと夏約820円 
  • 冬は設定温度を21℃から20℃へ下げるだけで、ひと冬約1,430円 
  • エアコンの稼働時間を1日1時間短縮すると、夏は約510円、冬は約1,100円 
  • エアコンのフィルターを月に1回か2回清掃すると、年間約860円 

の節約になるそうです。 


 年間5千円弱の計算ですが、少し意識するだけででこれだけの節約になるのですから、ぜひ取り組んでみてください。

通信費を見直せば大きく節約できる

携帯電話・スマホの料金を見直すことで、毎月の支出を大きく抑えられる可能性があります。


携帯・スマホの契約時に加入したオプションで、必要のないものは今すぐ解約しましょう。

 

また、通話を多く使う場合は通話料金が定額制のオプションをつけるなど、ご自身の携帯・スマホの使い方に応じたプランになっているか、定期的に見直すこともおすすめします。 


 さらに、大手キャリア(au、ソフトバンク、docomo)を使っている方は、格安SIMに乗り換えるとことで毎月の基本料金を大幅に節約することができます。 


 格安SIMは、大手キャリアの回線を借りて提供している通信サービスです。



格安SIMを提供する会社は独自の通信設備を持たず、大手キャリアの設備を利用することでコストを抑え、安くサービスを提供しています。 


 大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、毎月6~8千円かかっていた利用料金を3千円ほどに抑えることも可能なので、検討してみましょう。

食費と交際費はメリハリが大事

食費は自炊で計画的に
食費を削り過ぎるのはおすすめできません。



体が健康であることは何より大切です。 


 バランスの良い食事でしっかり栄養をとることは、体調を崩して医療費がかかるリスクを減らすことにもつながりますので、無理な節約はしないようにしましょう。 


 食費が高くなる一番の原因は、外食です。



特に家族が多いと、1回外食しただけで5千円かかってしまう、というようなこともあるのではないでしょうか? 


 毎月の食費の予算から1週間の食費を計算して、今週はこれだけと決めて生活してみるのもおすすめです。



1週間分の食材を賢く買い物して、月末に予算が余れば外食に行くなど工夫してみましょう。 


 食材は、まとめ買いをして作り置きを作ったり、冷蔵や冷凍保存もうまく利用することで無駄なく使いきることができます。 


友人と会うときは、晩ごはんではなくランチやカフェに行ったり、どちらかの家で会うなどすると、交際費も抑えることができます。 


 飲み会は1回の出費が大きくなるので、月1回までと決めておいたほうがよいでしょう。

家賃込みの生活費を10万円以下するには家賃を抑える

就職してまだ数年の社会人や、仕送りとアルバイトで生活している大学生にとって、一人暮らしの毎月の支出を抑えることは大きな課題ですよね。 


 1か月10万円で生活できれば、金銭的にも時間的にも余裕ができ、仕事や勉強に集中することができるでしょう。



生活費のうち最も大きな支出は家賃です。


 毎月決まった金額を支払わなければならない家賃は、できる限り低く抑えたいところです。



生活費を10万円以下にするためには、家賃は4万円以内に抑えることをおすすめします。

都心と郊外の家賃の比較

家賃は住む地域によって大きく変わります。



都心部は交通の便が良く生活しやすいメリットがありますが、一般的に家賃が高く、物価も高い傾向にあります。 


 郊外に行けば利便性は落ちますが、低予算で都心部に比べて広い部屋に住むこともできます。



具体的に家賃相場を比べると、東京のワンルームは都心部で8~11万円、都心部から外れると7~8万円、23区より外の地域では4~6万円です。 


 同じく大阪のワンルームの家賃相場は、都心部で6~8万円、郊外では4~6万円となっています。 


 職場や学校が都心部にある場合でも、郊外に住むことを検討してみましょう。 


 ただ、会社から交通費が支給されない方や学生の場合、交通費が月にどのくらいかかるかも考えなければなりません。 


 都心部から離れられない場合は、駅から遠い物件や築年数が古い物件などを探すと、家賃を比較的安く抑えることができます。

アパートとシェアハウスの家賃の比較

シェアハウスは、キッチンやお風呂・トイレ・リビングなどが共有スペースとなっていて、複数人で共同生活する住宅です。 


 シェアハウスの家賃は東京や大阪の都心部でも3万5千円~8万円ほどで、4万円前後で住める物件も数多く見つかります。 


 アパートは都心部で探すとワンルームでも6万円~12万円ほどの物件が多く、1か月10万円で生活するのは厳しいかもしれません。 


 シェアハウスは、共同生活ならではの注意は必要ですが、1万円~1万5千円の共益費に水道光熱費とインターネット代が含まれることが多く、生活費が安く済むというのが最大のメリットです。  

専門家にライフプランを相談して家計を見直す

毎月支払っている生活費が収入に見合っているのか、何が必要で何が不要か、徹底的に見直すなら、やはり専門家に相談することをおすすめします。


加入している保険の内容や保険料についてなど、詳しくなければ節約につなげられないものもあるからです。


ほけんROOMの相談サービスは、専門的な知識と豊富な経験をもったFPに無料で相談でき、適切なアドバイスをもらうことができます。


お金に関することなら何でも相談できますし、何度でも無料なのは嬉しいですよね。


また、2020年4月からビデオ通話アプリを利用したオンライン相談サービスの提供も開始していて、今まで以上に身近に相談できる存在になっています。


お金の悩みは人それぞれ。

自分に合った解決法を、専門家に相談してみませんか?

まとめ:生活費10万円について

ここまで、生活費を10万円に抑えるための方法や、世帯人数ごとの生活費の内訳などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?


今回の記事のポイントは

  • 家賃込みの生活費を10万円以下にするには、家賃をできるだけ安く抑える
  • 食費の節約方法は、外食を減らすこと
  • エアコンの使い方で電気代が節約できる
  • 通信費の節約には格安SIMへの乗り換えが効果的
  • 1~2人世帯は、外食や趣味・交際にお金を使わなければ生活費10万円は可能
  • 子どものいる世帯は、子どもが成長すると生活費10万円では足りない
  • 生活費を見直すなら、専門家に相談するのがおすすめ

でした。


生活費を10万円に抑えるのは簡単なことではありませんが、今より支出を減らせる節約のヒントが見つかったのではないでしょうか?


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたいマネーライフに関する記事を多数掲載していますので、ぜひご覧になってください。

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