初心者が資産形成を成功させる方法を詳細解説|若年層も中高年も

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老後の不安や先行き不安から資産形成に興味を持った方も多いのではないでしょうか。資産形成について関心を持ったけど、何から始めればいいか分からない、という方に向けて、今回は、初心者が0から資産形成を成功させる方法を詳細に解説しました。



▼この記事を読んでほしい人

  • 資産形成や資産運用の初心者の方
  • 資産形成や資産運用を始めようとしている20代から50代の方
  • 資産形成や資産運用を始めて日が浅い20代から50代の方

▼この記事を読んでわかること

  • 初心者が資産形成を始める4ステップ
  • 初心者が資産形成を始める際の注意点
  • 初心者が資産形成に失敗しないためのポイント
  • 初心者におすすめの資産形成法4選
  • 初心者の資産形成で使うべき節税制度
  • 初心者のための自分に合った資産形成法の選び方

内容をまとめると

  • ただ銀行に預金しているだけではお金は増えない
  • 老後や結婚、子育てのために資産形成を始めることが重要
  • 安定した資産形成を行うためには知識と計画性が必要
  • 資産形成で失敗しないためにはプロに相談することが大切
  • マネーキャリアならお金や保険の悩みを無料でプロに相談できる

初心者でも資産形成を考えなければならない理由


初心者資産形成を成功させる方法を詳細解説していきたいと思いますが、まずはなぜ、初心者でも資産形成を考えなければならないのでしょうか?今のままでもなんとか生活できているけど、周りからはしっかり備えた方がいいと言われるという方もいるかもしれません。

初心者でも資産形成を考えなかればならない理由は大きく2つあり、

  • 老後資金は年金だけでは不足する
  • 低金利なので預貯金だけでは増やせない

の2つが大きな理由です。それぞれの理由を細かくご説明してまいります。

理由①老後資金は年金だけでは不足する

初心者でも資産形成を考えなければいけない理由の1つ目としてあげられるのは老後資金は年金だけでは不足する可能性があるからです。


金融庁の審議会にて、老後2000万円問題として上がりました。総務省の調査をもとに、高齢者世帯の生活費を計算したところ年金に対して月5万円多く、老後が30年続くとすると生活費だけで2000万円お金が不足する、という問題でした。


そのあとの調査では、調査金額が変化し、そこまでの不足額は出ないという結果にはなりましたが、介護費用や治療費など高齢になれば支払うべき費用も増えていきます。きちんと自身のライフプランをふまえ、資産形成を行って今後に備えることは大切なことに変わりはありません。

理由②低金利なので預貯金だけでは増やせない

近年は、低金利なので預貯金だけでは増やせないということも、初心者でも資産形成を考えなければいけない理由となります。現在は、銀行に預けるだけでは預金は増えていきません。


現在の金利は1年0.001%程度の銀行も多くありますが、これは100万円を1年銀行に預けると利息で10円しか受け取ることができないということです。預金では全くお金が増えないということはお分かりいただけたかと思います。


仕事の収入だけで老後の資金や子供の進学費用などをまかなえる方は問題ないかもしれませんが、収入に不安がある方こそ、仕事の収入だけではなく、さまざまな方法で資産を形成していくことを考え、備えなければならなくなってきました。

初心者が資産形成を始める4ステップ


なかには資産形成は始めたいけど、始めるための資金がない、何から始めればいいのか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方におすすめなのは、資産形成第一歩として収支の把握をすることが大切です。収支の把握をして資産形成を始めるまでのステップは

  1. 家計のバランスシートを作る
  2. 貯蓄体質を作る
  3. まずは非常用資金を貯める
  4. 小額からでも積み立てを始める

こちらの4ステップです。それぞれ細かく説明させていただきます。

ステップ①家計のバランスシートを作る

資産形成初心者が資産形成を始める最初のステップは家計のバランスシートを作り、収支管理を始めるところから始めましょう。


貯蓄を始めるとなった時に「いつの間にかお金が無くなっている」「なんで月々の給与が無くなっているのか分からない」ということがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?


収支管理を行うことで、自分がどこに支払いを行っているか分かります。コンビニでの買い物や自販機での購入など、1回数百円かもしれませんが、500円でも1日1回で1か月分30回行えば1万5000円分の誤差が出ることになります。


何に使ったか分からないお金の場合は、その支出が必要なものだったかどうかという判断ができませんが、コンビニで買った昼食代と分かれば弁当を持参し、コンビニでは買わないようにするなどの対策を立てることもできるようになります。


そのためにはまず、何に使ったか分からない用途不明金をなくすためにバランスシートを作ることが初心者が資産形成を始める最初のステップになります。

ステップ②貯蓄体質を作る

初心者資産形成を始める次なるステップは、貯蓄体質を作ることです。貯蓄体質とは給料が振り込まれたときに自動で貯まる仕組みを作り、差し引いた金額で生活を行うことです。


収入から支出を差し引き、残ったお金を貯蓄や投資に回そうと考えると支出が増えてしまい、なかなか貯蓄や投資を行うことができません。そこで、バランスシートを作り、大まかな支出を計算し、収入から必要な支出以外のお金は貯蓄用の口座などに自動で振り替えられるようにします。


貯蓄体質を作り、無意識のうちに貯蓄が増えていけば、その貯蓄を元手に投資などの資産形成を行っていくことも可能になっていきます。


まずは給料が振り込まれたときに自動で貯まる仕組みを作り、差し引いた金額で生活を行うことが資産形成を始める2つ目のステップになります。

ステップ③まずは非常用資金を貯める

初心者資産形成を始める3つ目のステップは、非常用資金を貯めることです。病気や自分の予期せぬ失業など思わぬ変化が訪れることがあります。まずは非常用の資金を貯めることでいざというときに対応できる余力を残すことが大切です。


非常用資金の目安は、6か月から1年程度の貯蓄を貯めておくことで、失業しても余裕をもって転職活動を行うことができます。生活費で毎月20万円の支払いがあった場合は、120万円~240万円の貯蓄を目標に非常用資金を貯めると良いでしょう。


非常用資金を貯めておくことで、投資などのリスクのある資産運用を行っても心に余裕をもって行うことができ、更に資産形成を行っていくうえでの強みになります。

ステップ④少額からでも積み立てを始める

初心者資産形成を始める4つ目のステップは、小額からでも積み立てを始めることです。まとまった資金で大きな資産運用を行えば、その分大きな成果を得ることができるかもしれませんが、その資金を貯める前に小額から積み立て投資を始めることが大切です。


なるべく早い段階から積立投資を始めることで、福利効果が高くなったり、投資の流れを早い段階で実践的に学ぶことが大切です。また、小額から積立投資を始めれば損失が出た時にも小額で済むことが多く、勉強代としてプラスに捉えることもできます。


iDeCoやNISAなどであれば小額からの積み立てもでき、安定した運用を行うことができるので、初心者が資産形成を始める4つ目のステップとして小額からでも積み立てを始めることが大切です。

初心者が資産形成を始める際の注意点


資産形成のために資産運用を行うときに初心者の方が気になることは、支払った掛金よりも払戻額が少なくなる元本割れが起こってしまい、大切なライフイベントに対して備えられないことではないでしょうか。

そこで初心者が資産形成を始める際の注意点として

  • 金融商品のメリットとデメリットを理解する
  • 資産形成に回せるお金を認識する
  • 資産形成のリスクを管理する

の3つの注意点を気を付けるだけで格段に失敗する可能性を下げることができます。それぞれ細かくご説明していきます。

注意点①金融商品のメリットとデメリットを理解する

初心者資産形成を始める際の注意点の1つ目として、金融商品のメリットとデメリットを理解することが大切です。資産運用のメリットとして労働以外で資産を増やせることはメリットとしてあげられますが、デメリットとして損失が出る可能性もあることは理解しておくべきでしょう。


金融商品にはそれぞれ特性があります。例えば、投資信託は投資の専門家が価格変動を抑えながら資産運用を行うためローリスク、ローリターンの商品が多く、FXや仮想通貨は情勢や急な情報などで価格が大きく乱高下するハイリスク、ハイリターンな金融商品となっています。


自分のライフスタイルや目指す目標にあわせて金融商品を選ぶときに目先の金融商品に食いつくのではなく、メリット、デメリットを理解した上で金融商品を選ぶことが、まず初心者が資産形成をはじめる際の注意点としてあげられます。

注意点②資産形成に回せるお金を認識する

資産形成に回せるお金を認識することも、初心者が資産形成を始める際の注意点の1つです。資産形成に回せるお金は、非常用資金と近々使う予定があるお金を貯蓄から差し引いた金額になります。


非常用資金や近々使う予定があるお金を持たずに資産形成に回し、投資などで資産運用を行うと必要なときに取り出すことができなかったり、万が一、資産が減っているときに資金が必要になれば、資産が減った状態で確定をしなければいけないなどの問題が発生します。


病気や失業などに備えるための非常用の資金や、車の買い替え、子どもの進学費用など、近々使う予定があるお金は確保した上で余剰資金で資産形成を行うことが大切です。非常用の資金は6か月程度、近々使う予定があるお金は10年以内を目安に貯蓄を行うと良いでしょう。

注意点③資産形成のリスクを管理する

初心者資産形成を始める際の注意点の3つ目は資産形成のリスクを管理することです。金融商品には必ず価格の振れ幅があり、振れ幅が大きければ損失が発生する可能性が上がるので、そのリスクを抑えるために分散投資と長期投資を行うことが大切です。


例えば、1社分で100万円の株式を購入し、株価が20%下がったとすると20万円の損失になってしまいますが、100万円を5つの会社に分散投資し、1社だけ株価が20%下がった場合は4万円の損失ですみます。


また、資産運用は、投資期間が長くなるほど収益が安定する傾向にあります。短期投資に比べて振れ幅が少なくなるので、リスクを最小限に抑えるためにも分散投資と長期投資を行い、資産形成のリスクを管理することが資産形成を始める際の注意点になります。

初心者が資産形成に失敗しないためのポイント



初心者資産形成を始める際の注意点や考え方について説明ご説明しましたが、次に、どういったポイントに気を付けて資産形成を行っていくと失敗せずに済むのでしょうか?

始めのうちはうまくいっていても取引を続けていくうちに元本割れが起きてしまうということも資産形成を行う中で起きることです。

初心者が資産形成に失敗しないためのポイントは

  • 目標を決める
  • 資産形成について勉強する
  • 小額からスタートする

の3つです。それぞれ細かくご説明していきます。

ポイント①目標を決める

初心者資産形成に失敗しないためのポイントの1つ目は、目標を決めることです。目標金額、期間などを決め、金融商品を選び、計画的に資産形成していくことがポイントになります。


目的や目標によって資産運用の方法や金融商品は変わってきます。老後資金の積み立てを目的としたり、数年後にいくら欲しいや、資産運用に興味があるから無理のない範囲で行いたいなど様々な理由があると思います。


まずは目標を決めることで、その目的、目標に沿った形で資産形成を進めるときの選ぶ金融商品が変わってきます。まず金融商品を決めるために、自分がどういった目標や目的を決めることは、初心者が資産形成に失敗しないためのポイントの1つになります。

ポイント②資産形成について勉強する

資産形成について勉強することも、初心者が資産形成に失敗しないためのポイントの1つになります。金融商品や制度に関して、勉強しておくことは大切です。


金融商品や制度について、きちんと理解しておくことで想定していない損失を避けることができます。同じ株式投資でも、金融会社によって手数料が変わったりすることもありますし、失敗の確立を下げるためにも勉強は必要です。


証券会社などで開催されるセミナーやオンラインセミナーを利用したり、FP相談などを活用し、勉強しておくことで、失敗を減らすことができるので、金融商品や制度など資産形成についての勉強を行うことは、資産形成に失敗しないためのポイントの1つになるでしょう。

ポイント③少額からスタートする

初心者資産形成に失敗しないためのポイント3つ目は、小額からスタートすることは大切なことです。資産形成のために資産運用を始めるときは小額からスタートして慣れていくことがおすすめです。


例えば、資産運用投資で100万円で10%の損失が出た場合は10万円の損失になりますが、10万円で10%の損失が出た場合は1000円の損失で済むのでリスクが少なく済ませることができます。


もちろん、リターンとして少なくなり、物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは最小限のリスクで投資の仕組みなどを理解することで、大きな失敗をせずに資産形成を行うことができます。小額からスタートすることは、初心者が資産形成に失敗しないためのポイントになります。

初心者におすすめの資産形成法4選


ここまで初心者資産形成に失敗しないためのポイントや注意点などご紹介してきました。では実際に初心者におすすめの資産形成方法にはいったいどんなものがあるのでしょうか。

一口に資産形成法といっても、現在はさまざまな金融商品があります。それぞれの資産形成方法をしっかり学んでおくことで自分自身にあった資産運用を行っていくことができます。ここでは

  • 投資信託
  • 株式投資
  • REIT
  • 債券

の4つの初心者におすすめする資産形成法をご紹介いたします。

資産形成法①投資信託

初心者におすすめの資産形成法1つ目は投資信託です。


投資信託とは、集めた資金を専門家や金融会社が株式や債券などに投資、運用する商品です。投資対象は国内、国外の株式や債券など集めた資金をどのような対象に投資するかは投資信託ごとの運用方針に基づき専門家や金融会社が行います。


メリット

大きなメリットとしては、専門家や金融会社など投資のプロが複数の銘柄を運用し、投資を行うので、自分で細かい銘柄を選ぶ必要性が無いことは初心者にとって大きなメリットになります。


デメリット

デメリットとしては、リアルタイムな売買ができないことはデメリットの1つとして考えられます。例えば、株式投資であればデイトレードのように毎日取引を行い売買益を出すこともできますが、投資信託の場合はそういった取引はしにくいことはデメリットとなるかもしれません。

資産形成法②株式投資

続いて、初心者におすすめの資産形成法2つ目は株式投資です。


株式投資とは株式会社の株式を購入し、その会社の一部を所有することで配当金を得られたり、会社の価値が上がったときに持っている株式を売却することで資産運用を行っていく投資方法です。


メリット

株式を売り買いする売却益のほかに、会社の利益の一部を配当金として受け取れることは大きなメリットの1つとなるでしょう。増益方法が売買益しかない場合は取引を続けていないと資産は増えていきませんが、配当金で増やすことができれば保有しているだけでも資産を増やすことができます。


デメリット

投資金額が比較的高いことは資産運用を始めるうえでデメリットになるかもしれません。先ほど紹介した投資信託は数百円から投資できるのに対して、配当金や特に有益な株主優待を受けようと思うと数十万円は必要になってくることがあります。

資産形成法③REIT

初心者におすすめの資産形成法3つ目としてあげさせていただくのはREITです。


REITは「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった略称で「不動産投資信託」のことを指します。多くの金融機関で販売されている一般的な投資信託と違い、不動産を投資対象として資金を集め、運用を行っていくのが不動産投資信託です。


メリット

投資信託と同じように不動産の売買や運営は資産運用会社が行うので銘柄を選び購入するだけで手間がかからないことと、不動産投資と同じようにインフレに強いといわれていることはメリットとなります。物価が上昇すると不動産価値も上がる傾向にあるため、配分金や売却益が増え、インフレに沿って利益得ることができます。

デメリット

自然災害による建物の損壊などで価値が下がることがあることはデメリットとなるでしょう。予知できない自然災害によって建物が損壊してしまえば不動産投資と同じように修繕費や売却金額の低下で損失が出てしまうことも考えられます。

資産形成法④債券

債券投資も初心者におすすめの資産形成法の1つです。


債券投資は、国や地方公共団体、企業等に資金を提供し、資金を提供された国や地方公共団体、企業は債券を発行し、利子を支払い、償還日には元本を返します。償還までの期間や利子などはさまざまなものがあります。


メリット

償還日まで一定の利子が受け取れること、満期日になれば額面金額を受け取れる安全性があることは債券投資のメリットになるのではないでしょうか。満期日まで保有すれば額面金額を受け取れるので、良く分からないまま損失が発生するということがなく初心者でも安心して取引を行うことができそうです。


デメリット

債券の価値は上下するものなので途中で売却したときに損失が出る可能性があること、発行元の財務状況が悪化し、元本や利子の支払いができなくなる場合があることは考慮しておいた方がよいでしょう。また、海外債券の場合、為替相場の関係で損失が発生することも覚えておいた方がよさそうです。

初心者の資産形成で使うべき節税制度



資産形成を行う上で資産を増やすことも大切ですが、逆に資産が減らないようにすることも大切です。例えば、株式投資の売買益や配当金には20%もの税金がかけられます。せっかく増やした資産が少しでも減らされないように節税制度を理解し、利用することでしっかり自分の資産を守りましょう。

今回は初心者の資産形成で使うべき節税制度として

  • NISA
  • つみたてNISA
  • iDeCo

の3つについて詳しくご説明していきたいと思います。

制度①NISA

初心者資産形成で使うべき節税制度の1つ目はNISAです。正式には小額投資非課税制度と呼ばれる制度です。


投資で得た売却益や配当金などの利益に対して20%の税金がかかりますが、NISAだと非課税投資枠の枠内であれば、利益に税金がかからなくなる制度です。制度は5年間利用することができ、最長10年まで延長できます。


メリット

売却益や配当金などに対して20%の税金がかからなくなることが最大のメリットといえそうです。例えば、30万円の売却益が出た場合、通常であれば6万円を税金として納め24万円の利益になりますが、NISA口座での取引の場合、30万円の売却益がそのまま利益として増えることになります。


デメリット

デメリットとしては、投資額の上限が120万円と決まっており、大きく取引を行い、利益を伸ばしたい場合には制限がついてしまうことはデメリットとなるでしょう。取引対象が120万円以下で購入できるのか、5年という期間で利益を出すことができるのか、という点はきちんと考慮する必要性がありそうです。

制度②つみたてNISA

初心者資産形成で使うべき節税制度の2つ目はつみたてNISAです。


つみたてNISAは、金融庁が定めた長期の積立投資、分散投資に適した一定の投資信託を投資対象として、投資額を年間最大40万円、配分金と売買益を最長20年間非課税で受け取ることができる制度です。


メリット

金融機関によっては100円や1000円から始められ、金融庁が定めた安定した投資信託を投資対象とするので、安定感と始めやすさは大きなメリットになります。また、年間最大40万円と投資額は少ないような気がしますが、20年続ければ最大800万円にもなるので気づいたら資産形成できているという形になるのではないでしょうか。


デメリット

つみたてNISAのデメリットとしては、投資先が少ないことはデメリットといえるかもしれません、安定した投資信託を選別している分、その投資先は少なくなってしまいます。自分の好きな投資先に自由に投資したいという場合は他の方法を選択してみても良いかもしれません。

制度③iDeCo

初心者資産形成で使うべき節税制度の3つ目としてあげられるのはiDeCoです。iDeCoは「個人型確定拠出年金」という制度で、自分で年金を作る制度となっています。


毎月一定の金額を積み立てし、投資信託などを自分で選択して運用していきます。積み立てをした掛金全額が所得控除になり、住民税や所得税が安くなるという特徴があります。


メリット

掛金全額が所得控除となり、住民税や所得税が安くなることはもちろん、運用益も非課税になるので、利益が出た際に20%の税金を納める必要はありません。受け取り時にも控除が適用されるので高い節税効果が得られることはメリットとなるのではないでしょうか。


デメリット

掛金に上限金額があることも1つのデメリットですが、原則60歳までお金を引き出すことができないことは必ず念頭に置いてライフプランを立てなければいけません。子供の進学や住宅購入などで急遽お金が必要になっても健康に生活している場合は原則60歳までお金を引き出すことができないことはデメリットといえるでしょう。

初心者のための自分に合った資産形成法の選び方


収入や年齢、目標とする金額や期間によって資産形成法の選び方は変わってきます。ですので、ひとまとめにどの資産運用が最適かということは申し上げられません。


そこで、ここでは、どのように資産運用方法を選べばよいのか、初心者のための自分に合った資産形成法の選び方は

  • リスクとリターンのバランスを考えて選ぶ
  • 運用期間や時間的コストで選ぶ
  • 資金力に応じて選ぶ

という3つの点を確認しながら選ぶと良いでしょう。それぞれ細かくご紹介いたします。

①リスクとリターンのバランスを考えて選ぶ

初心者のための自分に合った資産形成法の選び方1つ目は、必ずリスクとリターンのバランスを考えて選ぶことです。


資産運用の方法によってリスクとリターンは異なります。基本的にリスクが低ければリターンも低く、リスクが高くなればリターンも高くなっていく関係性にあります。


例えば、銀行への預金も資産運用の1つですが、元本割れなどのリスクはほぼ0ですが、低金利のためほぼリターンも無いことが現状です。逆にFXなどは価格の乱高下が激しく、高いリターンを得られる場合もありますが、元本割れのリスクも大きくあります。


初めて投資をおこなうかたは、失敗の少ない投資信託や債券投資で経験を積み、リスクの高い方法に挑戦する場合は、制度などを勉強しながら段階的に挑戦したほうが良いでしょう。

②運用期間や時間的コストで選ぶ

運用期間や時間的コストで選ぶことも、初心者のための自分に合った資産形成法の選び方の1つです。運用期間は金融商品を購入してから売却するまでの期間、時間的コストはその資産運用方法に費やす時間のことです。


資産運用の方法によって、金融商品を購入してから売却するまでの適切な運用期間の長さが異なります。つみたて式の投資信託や不動産投資は長期間での運用になりますし、FXや株式投資を短期でトレードする場合は運用期間は短くなります。


それだけでなく、購入後どのような時間的コストがかかるかも大切です。不動産投資であれば入居者や物件の管理、株式投資やFXであれば価格チェックなど取引以外にどういった手間がかかるのかも含めて資産形成法を選ぶことが大切です。

③資金力に応じて選ぶ

資金力に応じて選ぶことは、初心者のための自分に合った資産形成の選び方の3つ目です。資金力は資産形成に充てることができる費用です。


基本的に資産運用では投資先があらかじめ最低投資額を設定しており、それ以下の投資額で投資することはできません。投資信託なら100円から始められる場合もありますし、株式投資は基本的に100株×1株あたりの株価になるので例えば、100円の株×1000円=10万円といった形になります。


投資に充てられる資金が1万円なら1株1000円の株を100株買うことはできません。1株ずつ購入できるサービスなどでない限りは半端な数を買うことはできないので、他の投資方法を選ぶことになっていくでしょう。

年代別に見る初心者に適した資産形成法



資産形成の方法はさまざまな要因で選ぶことで変わってきますが、年齢も資産形成方法を選ぶうえで重要な要素です。年齢が変われば、資産形成にかけられる時間も変わってきます。

若い方は長い時間をかけてじっくり資産形成を行うことができ、遅くなればなるほど若い方と同じ金額を目標とすると達成することが難しくなっていきます。今回は

  • 20~30代:まず貯蓄から
  • 40~50代:安全重視のスタート

という2つの年代に分けてそれぞれ細かくご説明していきたいと思います。

20~30代ならまず貯蓄から

年代別に見る初心者に適した資産形成法として、20~30代ならまずは貯蓄から始めると良いでしょう。20~30代の若い方は時間をかけ、リスクを少なく資産を増やしていくことがおすすめです。


家計のバランスシートを作り、支出監理を行い、銀行口座の振り分けを行って自動で貯金が貯まる貯蓄体質を作りながら資産運用に回せる資金を貯めていきます。ライフイベントに対する貯蓄を貯めながら、月1万円やもっと少なくても投資信託を購入し、時間をかけて資産形成を行っていきます。


100万円以上貯まったら株式投資などリスク、リターンが高いものに挑戦していくように段階を踏んで投資を行っていくと失敗することが少なく資産形成を行っていくことができるのではないでしょうか。

40~50代は安全重視のスタートを

年代別に見る初心者に適した資産形成法として、40~50代は安定重視のスタートを行うことをおすすめします。老後の不安から急いで資産運用を行うよりは安定性を検討したほうが良いでしょう。


始めは失敗の少ない貯蓄や投資信託にプラスして、債券などの安定した金融商品で資産形成を進めていきましょう。100万円程度貯まった段階で株式投資などのリスク、リターンが高いものに挑戦していきます。


資産が1000万円以上あるなら、不動産投資で一棟アパートなども視野に入れて検討してみることもできます。ミドルリスク、ミドルリターンで安定的に資産形成をすることもでき、毎月の家賃収入で資産形成と同時に本業に加えた収入の柱としたり、老後の収入とすることもできます。

資産形成初心者はプロの助言で疑問を解消しよう


家計のバランスシートから貯蓄体質作りや資産運用までを考えると腰が重い、と思われる方も多いかもしれません。まずは資産形成初心者はプロの助言で疑問を解消してから始めることが一番の近道になります。


貯蓄以外の資産運用は元本割れの危険性があるので、初心者が資産形成を始めようとするときに不安や疑問があることは当然です。自己流でいろいろなセミナーや書籍などで勉強を行うことも大切ですが、まずはプロの助言で疑問を解消することも大切です。


しかし、マネーキャリアなら金融から保険、年金制度など幅広い知識を持ち、サポートする専門家にお金の悩みを無料で相談することができます。まずはプロに相談し、ライフプランニングを行うことで資産形成の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか

初心者の資産形成についてのまとめ


ここまで初心者資産形成を成功させる方法を理由、4ステップ、資産運用方法、注意点などでご説明してまいりましたが、初心者でも資産形成を成功させる方法はお分かりいただけましたでしょうか。


資産形成をするといっても年齢や収入、生活環境は人によってさまざまであり、そのため一人ひとりに合う資産運用方法は違います。自分のライフプランに合わせた制度や資産運用を行うことが大切です。


資産形成を行う上で、資産運用をすることで元本割れを起こしてしまう可能性はあります。しかし、プロに相談しながら、きちんとした知識を持って、安全な資金から安全な運用を行うことはできます。


投資と聞くと、どうしてもお金をたくさん持っている人のもの、というイメージもあるかもしれませんが、現在ではそんなことはなく、むしろ、低額から開始できたり、さまざまな制度や安全性の高い投資対象もあります。自由に使えるお金が少なくても、なるべく早い段階で備えておくことで自分の思い描いた老後やライフプランをおくる上で大切な1つの手段になります。


収入が上がらないからとあきらめる前に、まずは相談して、それぞれの状況や投資対象の特性を理解した上で、少しでも早く自分の思い描くライフプランに備え始めることが、不安をなくすための要素にすることができるのではないでしょうか。

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