更新日:2022/05/18
将来お金で苦労しないための資産形成の方法を徹底解説【初心者必読】
まずは1000万円を目指そう。銀行にお金を預けるということはお金を眠らせているのと同じです。資産形成の方法を知ってお金にも働いてもらいましょう。老後までの時間を味方につければ初心者でも資産形成出来ます。将来のお金の不安を解消する方法をまとめました。
内容をまとめると
- 日本の年金制度は少子高齢化の波を受けて、将来規模が縮小する可能性が高い
- 資産形成を始めている日本人は約6割、始めている人と始めていない人の差は拡大する
- 資産形成には銀行の利息だけでは不十分、定期預金だけでは不適当、リスクとリターンは表裏一体、適切なリスクを取って将来に備える
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目次を使って気になるところから読みましょう!
- 資産形成が必要となる2つの理由
- 理由①年金だけでは老後資金が不足する
- 理由②教育やマイホームなどライフステージごとにお金が必要になる
- 資産形成の第一の目標金額は1000万円
- 日本の資産形成と貯蓄額の現状
- 資産形成している人は全体の約6割
- 資産形成の方法で最も多いのは定期預金
- 欧米と比較して高い現金・預金比率
- 年代に関わらず少ない有価証券保有額
- 最も貯蓄額が多いのは60代
- 資産形成の方法として定期預金だけでは不適当
- 初心者におすすめしたい資産形成の方法4選
- おすすめ方法①つみたてNISA
- おすすめ方法②個人向け国債
- おすすめ方法③iDeCo
- おすすめ方法④貯蓄性保険
- 初心者が資産形成の方法を選ぶ際の3つのポイント
- ポイント①資産形成の目標を明確にする
- ポイント②資産形成の方法について勉強する
- ポイント③まずは少額から資産形成を始める
- 年代別おすすめの資産形成方法
- 20代~30代の資産形成方法:外国株式のインデックスファンドを長期積立
- 40代からの資産形成方法:今ある資産を着実に増やすことが第一
- おすすめの資産形成方法をタイプ別に比較
- タイプ①わかりやすい方法で資産形成したいならインデックス運用
- タイプ②リスクを抑えつつ老後に備えるならバランス運用
- タイプ③子供の将来の教育費を作るならターゲット・データ型
- 上級者向け資産形成の方法3選
- 資産形成方法①仮想通貨投資
- 資産形成方法②不動産投資
- 資産形成方法③外貨預金
- 資産形成で増やしたお金を減らさず守る2つの方法
- 方法①収入の一部をあらかじめ貯蓄に回す
- 方法②固定費を削減して節約する
- 資産形成の方法で迷ったらプロの助言を得よう
- 資産形成の方法に関するまとめ
目次
資産形成が必要となる2つの理由
まず初めに資産とは何かを確認していきましょう。
資産とは現金や預金のみならず、自宅、土地、自動車、株式、債券などを含めた全財産のことです。
この資産を作っていくことが資産形成です。
そして資産形成が必要な理由をまとめるとこの通りです。
- 少子高齢化によって年金だけでは老後資金が不足する
- 長生きリスクに備える
- 教育にはお金がかかる
- マイホーム購入には自己資金も必要
- ライフステージごとにお金が必要になる
理由①年金だけでは老後資金が不足する
理由②教育やマイホームなどライフステージごとにお金が必要になる
資産形成の第一の目標金額は1000万円
資産形成が必要な理由はわかりましたね。
早速資産形成を始めようと思っても、目的や目標、方法が定まっていなければ長続きしません。
まずは資産形成をする目的を決めましょう。
老後資金のためなのか、自宅の購入資金のためなのか、子供の教育費のためなのか、あなたにとっての目的を明確にしておきましょう。
資産形成する方法としては大きく分けて2種類あります。
それは貯蓄と投資です。
ほとんどの人が資産0からのスタートになるので、まずは1000万円を目標に貯蓄で資産を増やしていくと良いでしょう。
急いで資産形成したい方は投資を混ぜていくと良いのですが、投資にはリスクが伴いますので投資経験が少ない方は貯蓄を中心に組み立てていきましょう。
日本の資産形成と貯蓄額の現状
日本で資産形成を始めている人の現状はどうなっているのでしょうか。
- 資産形成している人の割合
- 資産形成している人が選んでいる最も多い方法
- 欧米と比較して高い現金比率
- 年代に関わらず少ない有価証券保有額
- 最も貯蓄が多いのは60代
ここの項目を読めば、資産形成を始めている日本人の割合や特徴を掴むことができます。
あなたが資産形成を始めるきっかけになったり、すでに始めている人であれば自分と比較したりと参考になるはずです。
資産形成している人は全体の約6割
全体 | 56.9% |
---|---|
20代 | 56.2% |
30代 | 56.7% |
40代 | 58.2% |
50代 | 56.7% |
資産形成の方法で最も多いのは定期預金
定期預金 | 67.4% |
---|---|
株式投資 | 43.9% |
NISA・つみたてNISA | 33.5% |
投資信託 | 32.2% |
外貨預金 | 15.7% |
欧米と比較して高い現金・預金比率
日本 | 53.3% |
---|---|
アメリカ | 12.9% |
ユーロ圏 | 34.0% |
年代に関わらず少ない有価証券保有額
- 20代〜30代では100〜300万円未満が一番多く、次いで10〜50万円未満
- 40代では100〜300万円未満が一番多く、次いで10〜50万円未満
- 50代では100〜300万円未満が一番多く、次いで1000〜3000万円未満
- 60代では100〜300万円未満が一番多く、次いで1000〜3000万円未満
最も貯蓄額が多いのは60代
- 20代は165万円
- 30代は529万円
- 40代は694万円
- 50代は1194万円
- 60代は1635万円
- 70代は1314万円
- 全体では1139万円
資産形成の方法として定期預金だけでは不適当
2020年にみずほ銀行がおこなった調査では、資産形成しているか?という質問に対して「はい」と答えた人の割合が全体の6割弱となっています。
各年代別に見ても6割弱の方が資産形成をしています。
若い世代であっても多くの人が将来のために資産形成を始めているということがわかります。
資産形成の方法を見てみると定期預金が1位となっています。
預金に比べて金利が高く設定されており、簡単に引き出すこともできないため手堅い方法と言えるでしょう。
しかし、いくら預金と比べて金利が高いとはいっても0.2%程度です。
これでは資産形成においてはパワー不足です。
定期預金だけではなく、株式や投資信託といったリスク資産も組み入れていく必要があるでしょう。
初心者におすすめしたい資産形成の方法4選
初心者が資産形成をする場合どういった方法があるのでしょうか。
- つみたてNISA
- 個人向け国債
- iDeCo
- 貯蓄性保険
おすすめ方法①つみたてNISA
つみたてNISAとは、金融庁が用意している少額からの投資などを支援する非課税制度のことです。
つみたてNISA口座では年間40万円を上限として投資信託が購入可能です。そこから得られる利益については最長20年間非課税になります。
具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 運用駅が非課税
- 少額から始められる
- 投資に関する知識がほとんど不要
- いつでも利益確定が可能
- 投資できる商品が厳選されていて安心
- 投資信託の商品が限られている
- 所得控除の対象外
- 非課税枠の繰越ができない
おすすめ方法②個人向け国債
国債とは国が公共事業などを行う際の財源を確保するために発行する債権のことです。
個人向け国債というのは個人向けの債権のことです。
つまり個人が国にお金を貸し付けて利子をもらうことが出来る商品です。
発行元が国であるため、国が破綻しない限り元本割れの可能性が非常に低いです。
具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 元本割れがない
- 発行元が国である安心感
- 10000円から始めることができる
- 他の金融商品に比べて利率が低い(0.05%程度)
- 購入できる期間が決まっている
- すぐに換金できない
おすすめ方法③iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の一つです。
簡単にいうと、自分で掛金を払って運用し、その掛金と運用益の合計を給付として受け取ることができる仕組みです。
具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 運用益が非課税になる
- 掛金は所得控除の対象となる
- 月5000円から設定可能
- 60歳まで引き出すことができない
- 運用するのはリスク資産である
- 様々な手数料がかかる
おすすめ方法④貯蓄性保険
貯蓄性保険とは、保険商品に貯蓄機能や運用機能を合わせた商品です。
加入者は保険料を支払うだけで保険に加えて運用までしてもらえるので負担は少ないです。
主に学資保険や個人年金保険外貨建て保険などがあります。
具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
- 支払った保険料に応じて生命保険控除が利用できる
- 資産運用は保険会社がやってくれる
- 満期になれば支払った以上のお金が返ってくる
- 途中解約すると元本割れの可能性がある
- 運用して得られる利率が低い
初心者が資産形成の方法を選ぶ際の3つのポイント
おすすめした方法以外で、自分で資産形成の方法を選ぶ場合は、以下の3つのポイントをしっかりと押さえてください。
- 資産形成の目標を明確にする
- 資産形成の方法について勉強する
- まずは少額から資産形成を始める
おすすめされた方法で資産が減ってしまったとしても、誰も責任を取ってはくれません。
自分で判断し、自分で決めて、自分で責任を取るということがとても大事な考え方です。
ポイント①資産形成の目標を明確にする
なぜ資産形成をするのか、どのくらいの資産が必要なのか、どのくらいの期間できるのかなど資産形成には目標が必要不可欠です。
出発地点や目的地は人によって違いますし、出発地点や目的地が違えばそこに行くまでの手段も変わります。
周りの人と同じやり方や、同じ商品を買っていれば達成出来るものではありません。
例えば、自分の老後資金を貯めたいのに老後にいくら必要かがわかっていないという場合、まず最初にやるべきことは何年後にいくら必要なのかを明確にすることです。
そこが明確でない場合、資産形成の方法や金額のペースなどが定まりません。
そもそも貯蓄額が足りていてリスクを取る必要が無いかもしれません。
目的や目標をハッキリさせて適切な方法や商品を選ぶようにしましょう。
ポイント②資産形成の方法について勉強する
ポイント③まずは少額から資産形成を始める
年代別おすすめの資産形成方法
- 20代〜30代の資産形成方法は外国株式のインデックスファンド
- 40代からの資産形成方法は今ある資産を増やすこと
20代~30代の資産形成方法:外国株式のインデックスファンドを長期積立
40代からの資産形成方法:今ある資産を着実に増やすことが第一
おすすめの資産形成方法をタイプ別に比較
- わかりやすい方法で資産形成したいならインデックス運用
- とにかくリスクを抑えつつ老後に備えるならバランス運用
- 子供の将来の教育費を作るならターゲット・データ型
タイプ①わかりやすい方法で資産形成したいならインデックス運用
タイプ②リスクを抑えつつ老後に備えるならバランス運用
タイプ③子供の将来の教育費を作るならターゲット・データ型
上級者向け資産形成の方法3選
これまでは初心者の方に向けておすすめを紹介してきましたが、ここでは中級者以上向けの資産形成方法を3つ解説していきます。
- 仮想通貨投資
- 不動産投資
- 外貨預金
資産形成方法①仮想通貨投資
- 自分で運用することができるので自由度が高い
- 24時間365日取引が可能
- 忙しくて時間が取れない方でも兼業でできる
- レバレッジをかけられる
- 自分で運用しなければいけない
- 仮想通貨についての知識がある程度必要
- 売買時にかかるコストが高い
資産形成方法②不動産投資
- 家賃などの安定した収入が見込める
- 多額の元手が必要になる
- 建物や土地のメンテナンスが必要
- 所有しているだけで維持費がかかる
資産形成方法③外貨預金
- 預金金利が高い国の通貨に変えて預金することで、高い金利を受け取ることが出来る
- 預金時よりも円安が進んでいれば為替差益も期待できる。
- 通貨の種類を替える際には為替手数料が発生する
- 円高の場合は為替差損が発生する場合もある
資産形成で増やしたお金を減らさず守る2つの方法
- 収入の一部をあらかじめ貯蓄に回す
- 固定費を削減して節約する
方法①収入の一部をあらかじめ貯蓄に回す
方法②固定費を削減して節約する
資産形成の方法で迷ったらプロの助言を得よう
資産形成の方法に関するまとめ
将来お金に苦労しないための資産形成方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まずは資産形成する目的を決めて、将来の出費に備えましょう。
資産額の目標としては1000万円を目安にしてください。
日本では約6割の方が資産形成を始めています。
まだ始めていない方は、NISA、つみたてNISA、iDeCoなどの税制面で優遇される制度もありますので少額から始めて積極的に活用したいですね。
こういった制度を活用していく中で、自分でもリスク資産について勉強をしながら、少しづつ投資経験を積んでいきましょう。
お金が必要になるまでに時間がある方は外国株式を長期積み立てをして時間も味方につけましょう。
時間があまりない方は資産を減らさないように、リスクを取りすぎないようにしましょう。
増やした資産を守るために、収入の一部を貯蓄に回して、固定費を削減することも意識してください。
目的や目標を決められなかったり、資産形成を始める一歩が出ない方はマネーキャリアのFP相談を活用してみてください。
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