医療保険は何歳から入れる?何歳から入るべき?子供と大人どちらも解説

医療保険は0歳から入ることができますが、何歳から入るべきなのでしょうか?また、医療保険の必要性について検討することが大事です。医療保険に若い内から加入するメリットもありますので是非参考にしてください、ここでは医療保険の必要性を子供から大人にわたって解説します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

医療保険は何歳から加入できる?何歳から加入すべき?


子供は病気やケガが多いため、医療費が気になりますよね。


乳幼児から医療保険はかけた方がいいのか、そもそも何歳から加入できるのか気になる人も多いのではないでしょうか。


実は、赤ちゃんから子供は乳幼児医療費助成制度が利用できるため、医療費は無料もしくは安価で済むのです。そのため、医療保険に入る必要性は低いと言えますが、それに

当てはまらない人もいるので注意しましょう。


この記事では、

  • 医療保険に加入できる年齢
  • 検討すべき医療保険の必要性
  • 医療費負担を抑えられる乳幼児医療費助成制度
  • 乳幼児に医療保険をかけるべきケース
  • 早く加入するのがお得な保険種類と支払方法
  • 若いうちに加入するデメリット

について、解説していきます。


この記事を読んでいただければ、乳幼児の医療保険を検討する場合、何歳から加入でき、何歳から加入すべきかが把握でき、お得な選び方も分かると思います。


ぜひ、最後までご覧ください。

医療保険は何歳から入れるか|0歳3ヶ月から加入することができる

子どもが医療保険に加入することができるのは、何歳からではなく、0歳から!

詳しくは、生後3か月を過ぎてからとされています。

 

学資保険とセットで付加されている医療保険では、生まれてすぐに加入することができますが、医療保険だけでの加入の場合は生後3か月からがほとんどの保険会社に共通されています。

何歳から加入するべきかの前に医療保険の必要性を考えよう

医療保険に興味を持ち、何歳から加入すべきか検討する前に、必要かどうかを考えることが大切です。

子供が生まれると、乳幼児医療費助成制度が利用できるようになります。自治体により対象となる年齢や内容は異なりますが、医療費が無料もしくは安価で済むため、医療保険に加入する必要性は低いと言えます。

一方で、助成が受けられず、医療保険が必要になるケースもあります。

また、参考として大人の加入率や必要な人・不要な人も見ていきましょう。

ここでは、以下のことを説明していきます。
  • 大人の医療保険加入率、必要な人と不要な人
  • 子供の医療費負担を抑える乳幼児医療費助成制度
  • 赤ちゃん~子供は医療保険に入る必要性は低い
  • 赤ちゃんに医療保険をかけるべきケース

大人の医療保険の加入率|医療保険が必要な人・不必要な人とは?

医療保険の年代別の加入率を見ていきましょう。


世帯主年代別の世帯加入率

世帯主の年代世帯加入率(%)
29歳以下93.9
30~34歳82.6
35~39歳87.4
40~44歳94.3
45~49歳91.8
50~54歳95.1
55~59歳93.7
60~64歳91.3
65~69歳87.4
70~74歳86.3
75~79歳82.4
80~84歳75.4
85~89歳64.3
90歳以上62.5

生命保険文化センター:「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)


世帯主が79歳以下は、8割以上の世帯が医療保険に加入していて、その中でピークは50~54歳の95.1%となっています。全年代を通して過半数の世帯が加入していることが分かります。


続いて、医療保険が必要な人・不要な人を見ていきましょう。


必要な人

病気やケガをして、貯蓄から10~20万円程の医療費をすぐに捻出できない人は医療保険で備えておくと良いでしょう。


また、入院時に個室を希望したり、高額な先進医療を受けたい人は保障を手厚くするのがおすすめです。


不要な人

貯蓄が数千万円から一億円以上など十分にあり、まとまった金額の急な出費にも対応できる人は医療保険に加入しなくても問題ないでしょう。


ただし、先進医療を受けると医療費が300万円以上かかることもあります。それを躊躇なく支払える心構えも不可欠です。

赤ちゃんの保険料負担を抑える乳幼児医療費助成制度

赤ちゃんを出産した後、出生届けを提出していくと役所の中で色々な部署をまわりますよね。 


その時、保険証や子供手当の申請などと一緒に「乳幼児医療費助成制度」の申請もします。 


子どもが病院にかかった時、この乳幼児医療証を提出すると、子どもの医療費に関しての支払いが無くなるのです! 


しかし、一部の薬を入れるスポイトやケースなどは実費なので、50円とか100円とかは支払ったりしますが、診察してもらってお薬をもらってそれだけで済むなんて、親にとっては非常にありがたい制度です。


この制度がしっかりとあれば何歳からでも医療保険を考える必要は無いかも?

赤ちゃん~子供は医療保険に入る必要性は低い

お伝えした通り、赤ちゃん~子供の医療費は乳幼児医療費助成制度を利用できるので、自治体によって異なりますが、医療費は無料か数百円程度で済みます。


また、利用できる期間は乳幼児~未就学児まで無料、中学卒業時まで無料など自治体により様々ですが、未就学児までは助成を受けられることが多いです。


そのため、医療保険に加入しても無駄になる可能性があり、必要性は低いと言えます。


むしろ、医療保険よりも教育資金を積み立てる学資保険に乳児期から加入するのがおすすめです。


学資保険は早い時期に加入すると保険料の払込期間が長くなるため、月々の負担を抑えられます。そして、積み立てた保険料は高校・大学の入学時など設定した時期に学資金満期保険金として受け取れます。

赤ちゃんに医療保険をかけるべきケース

乳幼児の医療費は乳幼児医療費助成制度により無料か数百円で済むため、医療保険に加入する必要性は低いことを説明しました。

ただし、以下のようなケースでは乳幼児でも医療保険が必要となるでしょう。

助成されない年齢・内容をカバーしたい

助成制度の対象年齢は自治体によって異なり、就学前まで・小学生まで・中学生までなど様々です。また、通院・入院における対象年齢もそれぞれ異なるケースがあります。

そのため、住んでいる自治体の助成制度の内容を確認し、助成されない部分を医療保険で補うと良いでしょう。

保護者が高額所得に該当し助成が受けられない

自治体によっては保護者の所得制限を設けていて、高額所得者は助成を受けられないケースがあります。

保育園などで集団生活を送っている場合、風邪・発熱・感染症などで受診することが多く、助成が受けられないと医療費がかさんでいきます。病状が悪化すると入院することもあり、さらに高額な医療費がかるため、医療保険で備えておくと安心です。

入院時に助成されない費用を賄いたい

乳幼児が病気やケガで入院した場合、入院費は助成される自治体が多いですが、費用の全てが対象となるわけではありません。

食事代・個室による差額ベッド代・付き添いのベッド代などは自己負担になるケースがあります。そして、乳幼児の入院は親の付き添いが必要になり、個室を選択するケースがほとんどです。

個室に一週間入院した場合の助成外の金額は以下のようになります。
費目一日あたり一週間
差額ベッド代5,500円
38,500円 
付き添いベッド代1,000円
7,000円
食事代 1,000円7,000円
合計7,500円52,500円
一週間の入院で約5万円がかかるので、医療保険で備えておくと良いでしょう。

何歳から医療保険に加入するべき?|早い方が断然お得!

医療保険の必要性が分かり、どんな保険に何歳から入ればよいか知りたい人もいるかと思います。

医療保険には様々な種類があり、保険料の幅や支払い方法も保険会社によって様々です。若いうちに加入する場合、どのような保険を選び、どのような支払い方法にすると、お得になるのかを見ていきましょう。

ここでは、乳幼児におすすめな以下の保険・支払い方法について説明していきます。
  • 定期型医療保険
  • 終身型で保険料払込期間を設定する

赤ちゃんや子どもの医療保険は定期型がおすすめです。

また、若ければ若い程、定期型や払済保険の医療保険が圧倒的にお得です!

若いうちに加入すると払済保険と定期型医療保険はお得

乳幼児におすすめな医療保険は定期型もしくは、終身型で保険料払込期間を設定することです。


定期型医療保険

あらかじめ保険期間が定められていて、その期間が過ぎると契約は満了しますが、更新することで保障を継続できます。


更新時、保険料は年齢に応じて増額しますが、終身型よりも割安であり、保障内容も最新のものにできるメリットがあります。


保険料払込期間の設定

終身型は生きている限り保障が継続するため、通常は加入時の保険料を一生涯にわたり支払っていきます。


しかし、払込期間を60歳まで15年間などと決める方法もあり、その期間に払い終えると、以降の支払いはなくなりますが、保障は一生涯続くので長生きリスクに対応できます。

何歳から医療保険に加入するべき?|早く加入するデメリットとは

医療保険に早く加入すると保険料が安いというメリットがありますが、デメリットもあります。


それは、若いうちは入院する確率が少ないため、損する可能性があることです。また、終身型の場合、月々の保険料は安いものの総額でみると高額になります。


ここでは、乳幼児から医療保険に入る場合のデメリットについて見ていき、何歳から加入するべきか考えていきましょう。

若いうちは入院する確率が低いので損してしまうかも

年齢階級別に入院患者数を見てみましょう。

年齢入院患者数(千人)
0~14歳27.5
15~34歳
52.0
35~64歳270.7 
65歳以上960.9

厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況


入院患者数は若いうちは少なく、年齢が上がるごとに増加していきます。そのため、乳幼児が医療保険に加入しても恩恵を受けられず保険料が無駄になり、損をする可能性もあります。


ただし、保険に加入して安心を買うという意味では、やむを得ないと考えられるでしょう。

若いうちに終身型医療保険はメリットが少ない

若いうちは何歳から医療保険を検討しても、定期型や払済医療保険とは違い終身医療保険はメリットがほとんどありません。

終身型医療保険は一生払い続ける保険。


しかし、実は払済医療保険との保険料の差がありません

終身型の保険の最大のメリットは最終的な保険料総額が安いところにありますが、払済医療保険と差が無ければ魅力も半減です。


医療保険の加入年齢についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ|医療保険は何歳から入れるか・加入するべきなのか

医療保険は何歳から加入でき、何歳から加入すべきかについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、
  • 医療保険に入れるのは0歳3ヶ月から
  • 何歳から入るか検討する前に必要性を考えることが大切
  • 乳幼児医療費助成制度により医療費負担を抑えられる
  • 助成制度でカバーされない部分を保険で補う
  • 早く加入する場合は定期型・終身型の払込期間設定がおすすめ
  • 若いうちは入院の確率が低いため損することもある
でした。

子供の医療保険を検討する場合、何歳から加入するかを考える前に、乳幼児医療費助成制度の内容を確認して、保険で備える必要性があるかどうかを検討することが大切です。

早くから加入するのにおすすめなのは定期型ですが、終身型で保険料払込期間を設定するのも良いでしょう。

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