更新日:2023/04/04
乳腺嚢胞でも保険に入れる?加入基準や告知ポイントを解説!
乳腺嚢胞でも保険に加入できるか気になる方に向けて加入基準や告知ポイントを解説します。乳腺嚢胞で保険に加入できたとしても保険適用の範囲について理解していないと保険会社の申請が遅れてしまったりします。そこで保険適用や経験者に話をもとに徹底解説していきます。
内容をまとめると
- 乳腺嚢胞でも過去3ヶ月以内に手術や入院、放射線治療をすすめられたり1年以内の手術、入院、放射線治療を経験していなければ加入できる可能性がある
- また未手術や検診の再検査などの診断後であれば加入できる保険が多い可能性がある
- 乳腺のう胞でも入りやすい保険は引受基準緩和型保険や無選択型保険
- 乳腺嚢胞でも一般の生命保険に加入できる可能性がある
- 乳腺嚢胞の保険加入でお悩みなら持病保険専門のマネーキャリアの保険相談を有効活用することがおすすめ!
目次を使って気になるところから読みましょう!
乳腺のう胞でも保険加入できますか?
乳腺のう胞の保険加入について保険のプロが解説します!
乳腺のう胞は、閉塞した乳管が袋状になって水分が中にたまっている状態です。
乳腺のう胞はほぼすべての年齢層の女性に見られ、原則として良性と言われています。ほとんどの女性の乳房に必ずと言って認められるような、珍しくない病態です。
良性のものがほとんどで、がん化する可能性も低いため、基本的には治療をせずに経過観察するのが一般的です。
乳腺のう胞と診断されたものの、特に治療はしていない状態の人は、保険に加入したいと思った時にどうしたらよいのか悩んでしまいますね。「乳腺のう胞だと保険に入れないのか」と心配している人も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、
- 乳腺のう胞でも保険に加入できるのか
- 乳腺のう胞での保険加入の注意点とポイント
- 乳腺のう胞が原因で保険に入れなかった時に検討するべき保険
について解説していきます。
過去に乳腺のう胞と診断されたけど、保険に入りたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
乳腺のう胞の保険加入はプロに相談した方がいい理由
乳腺嚢胞とは?
乳腺のう胞は
- 乳腺に液体が溜まった袋ができている状態
です。
一般的には
- 良性で、症状がなければ治療の必要はありません。
そもそものう胞とは、液体がたまる袋ができたもので、体の中の色々な場所にできます。
乳腺は母乳など乳房の中で作られた乳汁を運ぶための通り道で、その通り道でのう胞ができるために、痛みやしこりなどがみられます。
最近では病気ではなく生理的な変化であると考えているお医者さんもいます。
とはいえ、病院に行って検査をしなければ乳腺のう胞かどうかはわかりません。
何よりご自身の胸にしこりができていたり、痛みがあるのはとても心配になることでしょう。
- 診断のためにどんな検査をするか
- どんな治療があるか
をお伝えしていきます。
乳腺嚢胞の検査方法はエコー検査
乳房の検査というとマンモグラフィーが真っ先に思い浮かぶかもしれません。
ですが、マンモグラフィーは全体的に乳房の様子をみることができますが、ピンポイントで詳細に観察することができません。
一方エコー検査は、エコーをあてた部分の反射で中の様子を詳細にみることができます。
そのため乳腺のう胞の疑いがある場合は、エコー検査を受けることになります。
のう胞があるかないか、大きさやいくつあるのかを見ることができます。
嚢胞・しこりが気になる場合は針で潰す治療もできる
乳腺嚢胞は良性なので基本的に乳がんではない
乳腺のう胞と乳がんの違い
- 乳腺のう胞と乳がんの大きな違いは、良性か悪性かということです。
乳腺のう胞でできるのう胞の中の液体に、悪性の成分が含まれていないものが乳腺のう胞と診断されます。
悪性の成分が含まれているかどうかは、のう胞の中の液体を検査するとわかります。
一方乳がんは悪性の腫瘍が乳腺にでき、腫瘍が大きくなったりして、悪さをすることで一部だけではなく体の様々なところで弊害を生じさせてしまう病気です。
乳腺のう胞はがんに変化しない
- 乳腺のう胞は一般的にがん化することはないといわれています。
がんになっていないか、不安に思うかもしれません。
大きさの変化や痛みの増強は、のう胞の中の液体の量が変化することにより生じるものなので、がんになってしまったために大きくなったり痛くなったりするわけではありません。
乳腺嚢胞は保険加入で告知が必要?
保険に入る前に相談が必要
これまで乳腺のう胞は生理的な変化で、必ずしも治療は必要ないことをお伝えしてきました。 乳腺症は乳腺の変化による症状の総称ですが、乳腺症と診断があれば、保険に条件を付けて加入することになるときもあります。
事前に相談し、乳腺のう胞があっても保険の契約に問題がないかを確認することをおすすめします。
乳腺のう胞の告知は必要か
保険に入ろうとする際には、健康状態や病歴を保険会社に伝える、告知義務があります
乳腺のう胞は、生理的な変化ですが治療が必要になることもあり、あるという事実を知っていて伝えないことは、告知義務違反に該当する可能性があります。
事実を伝えないことで保険の契約が解除になってしまうことがあるため、正しい告知が必要になります。
まずは相談を
ご自身で判断せずに、事前に相談しておくことをおすすめします。
告知や告知義務違反について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
- 乳腺のう胞や乳腺症があっても入れる保険はある?
- 乳腺のう胞があったら今後、新しく保険には入れなくなるの?
- 告知義務違反に該当する?
通常の保険に加入できなかった場合に検討すべき保険
通常の保険に入れなかったとしても、絶対に保険に入れないということはありません。
病気があったり、治療が必要な方も入れる可能性の高い
- 告知の項目が少ない、引受基準緩和型保険
- 告知の必要がない、無選択型保険
についてお伝えします。
告知の緩い引受基準緩和型保険
告知のない無選択型保険
保険で困っているならマネーキャリアの保険相談がおすすめです。
「本当にこの保険に入っていいのかな」、「自分に合っているのかな」と思ったそんなときは、専門家に相談してみてはいかがですか?
マネーキャリアでは、無料で保険の専門家に相談できます。
本当に必要な保険かを検討する判断材料になりますので、ぜひご活用ください!
参考:乳腺に関わる病気【乳腺症・線維腺腫・石灰化など】
乳腺のう胞があっても、基本的に治療は不要であることはお伝えしました。
それでは、乳腺に関わる他の病気にはどんなものがあるでしょうか。
乳腺に関わる病気はたくさんありますが、
- 乳腺症
- 線維腺腫
- 乳腺炎
- 乳管内乳頭腫
- 石灰化
をとりあげます。
- 乳腺症
乳腺の生理的な変化により出現する症状の総称です。
良性なので基本的に治療は不要で、症状があれば行われます。
- 乳腺炎
乳腺に炎症が起きている状態で、感染や乳汁がたまって発症するのが一般的です。
多くは授乳中に母乳がたまり炎症が起きますが、細菌の感染でも発症します。
高熱・強い痛み・赤み・腫れなどの症状がでて、薬で治療しますが、切開して膿を出すときもあります。
授乳中以外でも乳腺炎になってしまうときもありますが、炎症は、乳がんでも起きます。
授乳中以外で乳腺炎に似た症状があれば、受診が必要です。
- 繊維腺腫
良性で、ほとんどがん化することはないため、基本的に治療は不要です。
しこりが大きかったり、大きくなっていれば手術をして腫瘍を取り出します。
- 乳管内乳頭腫
乳汁の通り道や、乳汁の出口の周りにできやすい腫瘍で、良性です
血混じりの乳汁が出ますが、乳がんでも血混じりの乳汁が出るので、早めの受診が必要です。
がんにはならないですが、手術で腫瘍を取り除きます。
- 石灰化
カルシウムのかたまりで、乳腺にもできます。
乳がんでもでき、カルシウムのかたまりではなく、がんの細胞が壊死してできます。
かたまりががん由来かは、石の形・大きさ・できた場所などで判断されますが、疑わしいときは経過観察後に再検査をしたり、精密検査が行われます。
ご自身の胸に違和感があったり、いつもと違う感覚があるのでしたら、受診をおすすめします。
良性の疾患といわれていても、体のなかで何が起こっているのかは検査をしてみないとわかりません。
大丈夫と思っていても、「あのとき、病院に行っていたら良かった」、「ちゃんと検診を受けておけば良かった」思う日がくるかもしれません。
日頃のセルフチェックや定期健診が早期発見につながります。
まとめ
- 乳腺のう胞は良性で、治療しなくても問題ない
- 乳腺のう胞ががんになることは、基本的にはない
- 告知は事実を伝える必要がある
- 保険に入れないときは引受基準緩和型保険や無選択型保険も選択肢のひとつ