がん保険の月額保険料の相場を解説!平均からおすすめの金額を解説

がん保険の保険料の相場はいくらくらいなのかご存知ですか?がん保険は年齢(20代、30代、40代)や性別によって平均相場が大きく変わります。また、選択肢としては医療保険にがん特約をつける方法もあります。月額の費用・保険料等を含め解説します。

がん保険の種類と平均的な金額・価格相場は?

がん保険を選ぶ際、たくさんのポイントがあります。


まずは通販型にするか対面型にするか、次に終身保険か定期保険か。そして一番肝心なのが保険料と保障内容ですよね。


実はがん保険は加入年代別における金額の違いがとても大きいという特徴がありますが、商品により保険料にも保障にも大きな差があります。


そのうえ、最近のがんの治療法はあまり入院が必要ありません。このことを考えると、充実させるべき給付金も限られてくるのです。


そこで、この記事では、

  • がん保険の保険料について
  • 医療保険のがん特約はあり?
  • がん保険の保障内容について

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、がん保険の選び方について考えるときに役立つかと思います。

がん保険の平均的な金額・価格相場はいくら?

代表的な保険会社であるアフラック・チューリッヒ・日本生命・プルデンシャル生命・アクサダイレクト、これら5社の終身払いのがん保険について、35歳男性の保障をご紹介します。

以下のように、商品により保険料にも保障にも大きな差があります。


もちろんここに書いてある情報がすべてではありませんが、ご参考になさってください。


プラン名月額保険料がん診断給付金診断給付金支払い回数がん入院給付金(日額)先進医療保障
アフラック新 生きるためのがん保険Days(Aプラン)3,470円がん100万円
上皮内新生物10万円
1回
回数無制限の特約あり
1万円なし
特約あり
チューリッヒ終身ガン治療保険プレミアム1,500円なし
特約あり
なし 

特約あり
抗がん剤・放射線治療を行った月に月額20万円なし
特約あり
日本生命単独のがん保険なし
三大疾病特約として他の保険に付帯できる
他の保険との組み合わせによる特約で
500万円
特約で最大4回まで
特約で
1万円
なし
プルデンシャル生命がん診断保険6,672円がん300万円
上皮内新生物30万円
1回
なしなし
アクサダイレクトアクサダイレクトのがん終身2,080円がん100万円
上皮内新生物100万円
1回1万円なし
特約あり
※こちらは執筆当時の情報になります。詳しい情報は各保険会社に確認してください。

加入年代別の保険料相場の違いはがんの罹患率による

がんの罹患率は年代が高くなるにつれて上がります


この年代別の罹患率は、男女でも差がありますが50代から80代は男女共に高くなっています。そのような理由からがん保険の保険料は年代が高くなることに比例して上がります


まず、がんの年代別の罹患率を比べてみましょう。


<2015年の年代別がん罹患率(人口10万人あたり)>


年齢男性/女性(人)男女計(人)
0歳-4歳18.9/16.117.5
5歳-9歳10.6/9.910.2
10-14歳11.0/9.914.4
15-19歳14.7/14.114.4
20-24歳18.6/22.420.5
25-29歳28.5/44.636.4
30-34歳39.9/41.965.2
35-39歳67.5/167.2116.5
40-44歳105.2/290.6196.6
45-49歳185.3/440.0311.7
50-54歳352.5/527.2439.6
55-59歳686.6/634.0660.1
60-64歳1204.1/779.01216.0
65-69歳1839.9/950.01379.4
70-74歳2658.9/1171.01860.4
75-79歳3199.3/1369.32171.6
80-84歳3646.2/1545.92374.0
85歳以上3944.9/1793.32424.5

参考:がん罹患率データ 国立がん研究所


この数字を見ると50代後半を境にがん罹患率がぐんと上がってくることが分かります。また、40代までは女性の罹患率が男性の罹患率を大きく上回っていますが50代後半からは男性の罹患率が急に高くなってくることも大きな特徴です。


このことを踏まえて、20代から60代の年齢ごとに保険料はどのように変化するのかアフラックのがん保険(生きるためのがん保険ALL-in 入院給付金日額10,000円)の保険料をシュミレーションして比較していきます。


年齢男性女性
20歳2,262円2,284円
25歳2,593円2,718円
30歳3,005円3,228円
35歳3,659円4,267円
40歳4,538円5,361円
45歳5,764円6,370円
50歳7,585円7,179円
55歳10,154円7,927円
60歳13,584円8,855円
65歳17,577円9,820円

参考:アフラック「生きるためのがん保険ALL-in」


表を見るとがん保険の保険料はがんの罹患率に沿って年齢により変化しています。男女別にみても、40代までは女性の方が保険料が高いですが50代から男性の罹患率が上がることから逆転しています。


このように、がん保険の保険料はがんの罹患率を元にどれくらいがんにかかるリスクがあるのかで変化していくことが分かります。

医療保険のがん特約だと相場はいくらくらいなのか

がんに対する備えとしては、がん保険以外にも医療保険に「がん特約」をつけるという方法もあります

医療保険とがん保険の違いは、医療保険はがんを含めた様々な病気への保障をしますががん保険はがんに特化している保障であるという点です。

こう聞くと、医療保険へがん特約を付ける方はよいのは?と思う人もいるかもしれません。しかし、がん保険はがんに特化している分、先進医療を含む様々な治療法や収入減に対する保障、再発への備えなどがついているものも多く内容な手厚くなっています。

内容はもちろんですが両者を比較する中で保険料はどれくらいになるのか気になる人も多いと思いますので、医療保険にがん特約をつけた場合の保険料はどれくらいなるのか比べていきます。

ちなみに医療保険に付加することの出来る特約としては
  • 3大失病特約
  • がん一時給付金
  • 先進医療特約
  • 女性失病特約
などがあります。

ここでは、35歳男性が医療保険にがん特約をつけた場合の保険料を紹介します。


アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」
月保険料5,939円(入院1日10,000円)
  • 3大失病一時金特約…月1,400円
  • 3大失病無制限型長期入院特約…月200円
  • 先進医療の保障付加…月99円
この保険料のうち特約分が合計1,699円となっています。

チューリッヒ「終身医療保険プレミアムDX」
月保険料4,537円(入院一日10,000円)
  • 7大失病延長入院特約
  • 先進医療特約
  • 3大失病診断給付金特約
上記特約をつけた場合の保険料が4,537円、外した場合の保険料が1,600円なので2,937円が特約分と考えられます。

アクサダイレクト「アクサダイレクトの終身医療保険」
月保険料5,128円(入院1日10,000円)
  • 先進医療…月120円
  • 3大失病入院…920円
月保険料のうち1,040円が上記の特約分となっています。

このように保険会社や付加することの出来る特約の種類にもよりますが2,000円前後をプラスすることで医療保険にがん特約をつけることも出来ます

がん保険の主な保障を解説!どれをつけるべき?

がん保険の主な保障は

  1. 診断給付金(診断一時金・一時金)
  2. 入院給付金・通院給付金
  3. 手術給付金・先進医療特約
の3つに大きく分けられます。


その保障をつけておくべきなのか個人の属性や収入、がんへのリスクによっても違ってくるので悩む方も多いと思います。


特に、近年のがん治療は通院がメインになりつつあることからも手術給付金は必要なのかも迷うポイントですよね。


ここでは、それぞれの保障について詳しく説明していきますので自分に必要な保障はどれなのか考えるうえで是非参考にしてみて下さいね。

がん保険の保障①:診断給付金(診断一時金・一時金)

がん保険の診断給付金とは、がん(悪性新生物)と医師に診断されたときにまとまった額の給付金を受け取ることができる保障です。

診断給付金は、入院や治療とは関係なく医師からがんと診断されただけで受け取ることができます。 


よって、その用途は受取人が自由に決めることができます。 


例えば治療費の他に、交通費や家族の食事代、病院のベッド代に使っても良いのです。


がん保険によっては、

  • がん診断給付金を複数回受け取ることができる
  • 上皮内がん(上皮内新生物)も保障対象となる

といったタイプもあります。


がん保険の診断給付金についてはこちらで解説していますので、ぜひ読んでみてください。

がん保険の保障②:入院給付金・通院給付金

入院・通院給付金は、入院や通院の日数に応じて支払われる給付金です。

10年ほど前までのがんの治療は、入院して手術を受けるのが主流でした。よってがん保険の保障内容も、主に入院や手術に対応するものが多かったのです。


そして通院給付金は、入院した後の通院や入院前後の通院を保障するものでした。


しかしがん治療はここ10年で様変わりしており、手術・抗がん剤・放射線の3つを組み合わせた治療が主流となっています。


現在では、内視鏡手術など日帰りでできる手術も増え、以前は入院が当たり前だった抗がん剤治療や放射線治療も、現在は通院で行うのが普通になっています。


もし通院治療のみになった場合、入院を前提とした保障であったなら、入院給付金も通院給付金も受け取れないことになります。近ごろのがん保険は以前に比べれば入院や通院の保障に柔軟に対応するものが増えてきました。


しかし、中には以前のものと保障内容がほぼ変わらないがん保険もあります。現在加入している保険や今後加入しようと考えている保険は、通院保障に入院を条件としていないかは必ずチェックしましょう。


また商品によっては通院治療に日数制限が設けられているものもあります。「がんで入院し、その退院後1年以内に60日を限度として支給」、たとえばこのような条件が付けられている商品もあるのです。


がんは、他の病気よりも治療が長引く可能性が高い病気です。そしてもちろん、治療が長くなるほどに経済的負担はかさみます。


値段の目安として、年間100万円程度の金額は覚悟しておいた方がいいでしょう。


入院や通院の保障に日数制限がないかどうかも、必ずチェックしましょう。

がん保険の保障③:手術給付金・先進医療特約

手術給付金はその名の通り、手術を受けたときに受け取れる給付金です。 がんの治療のため、所定の手術を受けたときにもらえます。

手術給付金の金額は入院1日あたりに保障される金額の10〜40倍というのが相場です。


そして、誤解されやすいのですが、先進医療とは「最先端の医療」のことではありません。 


保険適用の対象ではないが、今後保険適用できるかを評価するために厚労省が保険診療との併用を限定的に認めている」 治療を指します。 


先進医療では、技術料が全額自己負担となります。 特に陽子線治療や重粒子線治療の技術料には300万円程度の金額を要します。 


月額数十円の費用でそれをカバーできる先進医療特約は、魅力的かもしれません。 


しかしそれを実施できる施設は、全国で陽子線治療7カ所・重粒子線治療3カ所とかなり限定されています。 また、年間でがんと診断された人の中で陽子線治療と重粒子線治療を受けた人は、わずか0.3%にすぎません。 


保険料にはどれほど影響しないので、つけておいてもいいかもしれません。

がん保険は診断給付金を充実させよう


現在は抗がん剤治療や放射線治療などの代表的ながん治療は、入院ではなく通院で行うのがメインとなっています。主に入院が必要なのは手術だけといえます。

また現在は、内視鏡手術などの技術も劇的な発達をとげています。それにともない、がんの手術回数や入院日数はかなり少なくなっているのです。


つまりがん手術給付金に手厚い保障をつけていても、給付金を受け取れる可能性は低くなっているといえます。


一方で診断給付金は、がんと診断された時点でまとまった金額を受け取ることができます。また、他の給付金より早い段階で受け取れるというのも大きなメリットです。


よってがん保険の選択では、まずは診断給付金に重点をおくことおすすめします。 


その次に、がん治療が長引いたときの保障を検討するのが得策でしょう。


ここまでで、「自分だけでがん保険を選ぶのは難しい」と感じられた方は、まずは保険のプロに相談するのがおすすめです。
 


どのがん保険がいいのか、自分にあったがん保険はどれかを納得できるまで無料で何度も相談できるので、大変おすすめです。


診断給付金のみのがん保険についてはこちらで解説していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ:がん保険の金額について

以上のようにがん保険の金額について説明してきましたがいかがだったでしょうか。


この記事のポイントをまとめると

  • がん保険の保険料は補償内容の違いから保険会社によって異なる
  • 年齢があがる共にがんの罹患率があがるため保険料もあがる(特に男性は50代以降急に上がってくる)
  • 医療保険にも2,000円前後プラスしてがん特約を付加できるががんに対する備えはがん保険よりは薄い
  • がん保険の保障は主に「診断給付金」「入院・通院給付金」「手術給付金・先進医療特約」である
  • がん治療は近年は通院がメインとなっていることから「診断給付金」に重点をおくことがおすすめ

がん保険の金額は、がんリスクの上昇に伴い年齢を追うごとに高くなっていきます。がんは、確率に差はあるもののどの年代でもかかる可能性のある病気です。がんにかかると、治療は長期に渡ることがほとんどなので医療費の負担は想像以上に大きくなります。


是非、この機会にがんに対する備えとしてがん保険への加入を検討しておくことをおすすめします。

がん保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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