更新日:2023/01/25
三大疾病の一時金はいくら必要?治療費用から見る相場・がん保険との比較も
三大疾病には一時金で備えたいと思っている人も多いですよね。一時金ならまとまったお金を受け取れますし診断時におりる安心感もありますが、一時金はいくら必要なのでしょうか。今回は三大疾病の一時金はいくらが相場なのかがん保険の診断一時金も含めて相場を紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
三大疾病の一時金はいくら必要?相場から必要性を考える
三大疾病とは「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のことを指します。これらの病気は高額な医療費がかかると言われていて、そのための保険や公的な医療制度で費用の負担を軽くすることができます。
もし家族が倒れてしまったときに「がん」と急に診断され、一時金の金額が足りなくてお金を支払うことができないなんてことは避けたいですよね。
三大疾病の一時金の相場はどれくらい?
高額療養費制度やがん保険だけでは足りないの?といった疑問を持っている人のために
今回の記事では
- 三大疾病の通院・入院にかかる費用
- 三大疾病一時金の相場
- 三大疾病一時金特約の注意点
- 三大疾病一時金とがん保険の比較
この記事を読んでいただければ、三大疾病の一時金の相場がいくらなのかを知り、実際にいくら必要なのかという疑問を解決するための参考にしていただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
三大疾病の一時金はいくらが適切・必要なのか?
診断給付金(診断一時金)は保険会社によって差はありますが、だいたい50万円から200万円ほどの金額まで設定することができます。
三大疾病の一時金の金額はどのように決めたらいいのか、通院・入院費用の相場や入院日数からいくら必要なのか考えてみましょう。
さらに三大疾病を保障する特約の一時金はいくら必要なのか金額を選ぶポイントなども説明していきます。
三大疾病の通院・入院費用から見る一時金の相場
三大疾病を患い、通院・入院にかかった費用の相場は以下の通りです。
三大疾病の種類 | 医療費(円) | 自己負担額(円) |
---|---|---|
胃がん | 946,748 | 284,024 |
肺がん | 778,162 | 233,448 |
直腸がん | 990,705 | 297,211 |
急性心筋梗塞 | 1,784,414 | 535,324 |
脳卒中(脳梗塞) | 1,542,822 | 462,846 |
脳卒中(脳出血) | 2,147,384 | 644,215 |
出典:公益社団法人全日本病院協会「2018年度入院医療費の平均」
がんは、部位によって医療費も異なりますが25万円前後、急性心筋梗塞では約53万円、脳卒中のうち脳梗塞では約46万円、脳出血では約64万円が相場となります。
医療費が高額になる場合、「高額療養費制度」を利用することが可能です。
高額医療費制度は、保険適用の医療費が限度額を超えた場合に、超過分を年齢や所得に応じて免除される制度です。
高額医療費制度を利用した場合、通院・入院にかかる自己負担額は少なくなりますが、医療費とは別に、通院のための交通費、食費、日用品代などが必要となります。
つまり、医療費の相場+交通費や食費・日用品費でいくらかかるのかを考えなければいけません。
そのため、自己負担額と入院することによってかかってくる費用を補うために、一時金の金額の相場は50万円・100万円・200万円が多くなっています。
三大疾病の平均入院日数は?
三大疾病にかかったときの入院日数は以下のとおりです。
- がん(悪性新生物)・・・20日
- 急性心筋梗塞・・・21日
- 脳卒中・・・89.5日
三大疾病の一時金特約を選ぶ際に注意すべきこと
三大疾病を保障する診断一時金(診断給付金)を選ぶときに気を付けたいのが、
- がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3種類の病気を保障するタイプ
- がんのみ保障するタイプ
死亡原因1位である「がん」のみ保障するタイプは、がんに特化した保障が受けられる特約です。
身内にがんを患う人が多くて自分も心配という方などにも選ばれている特約ですが、がん以外の疾病には保障されません。
また、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」の3種類の病気を保障するタイプでは、がんのみ保障するタイプよりも保険料が高くなります。
自分が現在入っている保険やライフステージに応じて、どのタイプの一時金特約を付けたらよいか分からない方は、保険のプロであるファイナンシャルプランナーに一度相談してみるのもいいでしょう。
三大疾病の一時金はいくらにするのがベストなのか
がんの治療では、数十万で済んだ事例から数千万円もかかった事例もあり、個人差が大きく、治療にいくらかかるのか予想するのは難しいものです。
日本医療政策機構「患者が求めるがん対策」によると、がんの治療や後遺症にもっとも費用のかかった1年間の合計額は、約133万円となっています。
この合計額からは、三大疾病一時金として100万円ほど受け取ることが、安心基準のひとつと言えるでしょう。
ただし、三大疾病によっては100万円を受け取っても、入院や治療が長引けば不足してしまう場合もあります。
反対に、病気に備えて他の保険に加入している方や貯金をしていて一時金に100万円もいらない方には、保険料を抑える方が良い場合もあります。
三大疾病の一時金をいくらにするのかは、どの病気に備えてどのように一時金を使用するかを考えることが大切です。
もし、三大疾病一時金をいくらにするのが良いか悩んでしまう方は、保険相談をしてアドバイスをもらうのもいいでしょう。
三大疾病の一時金が給付される条件は厳しいので注意
三大疾病の一時金特約は保険会社によりますが一般的に支払い条件が厳しいと言われています。
代表的な診断給付金は医師から三大疾病であると診断確定されなければ受け取ることはできません。
特約には
- 初回に診断された場合のみ
- 複数回受け取ることができる
- 上皮内がんも対象となる
といった条件があります。
相場以外にもしっかりと三大疾病特約などの診断給付金が受け取れる支払い条件について確認しておいてください。
がん保険の診断一時金を利用する方法も検討しよう
必要な一時金はいくらなのか相場から金額を決めること以外にも、保障の範囲について考える必要があります。
「医療保険」は病気はもちろん、けがに対しても一時金を受け取ることができます。「がん保険」は上皮内新生物を含むがん(悪性新生物)のみ対象となっています。
がん保険は治療が幅広いので診断一時金がメインとなります。医療保険のがん特約で保障を上乗せすることもできますが、がん保険の方ががんに関しての保障が特化しています。
がんに備えたい人であれば三大疾病特約よりもがん保険のがん専用特約の方が手厚い保障となっているので慎重に特約を選びましょう。また、支払い条件がそれぞれ異なるのでしっかりとそれぞれいくらか比較することが大切です。
がん保険の一時金特約から支払われる一時金の相場はいくら?
三大疾病の中でも日本人がかかりやすいのが「がん」です。20代・30代の女性の場合は男性の2倍がんにかかりやすいと言われています。
上皮内新生物の場合は早期発見のため、かかる費用も比較的安いです。そのため上皮内新生物の場合は半分の金額や10%の金額が支払われるという保険会社もあります。
がんと診断されてから家族が病院まで来るまでの「交通費」や「治療費」「通院費」も支払う必要があるので、相場で100万円〜500万円かかると推測されます。いくらかかるのか治療に関すること以外もあらかじめ調べておくと良いでしょう。
実際にがん保険の保険料の相場はいくらなのかというと、診断給付金100万円であれば1,700円〜3,000円ほどの保険料となります。
診断給付金が200万円であれば、保険料の相場は2,400円〜5,000円ほどとなります。
保険料から見る三大疾病特約とがん保険の比較
保険選びに迷ったら無料保険相談がおすすめ
どの保険が良い保険なのかは、一人ひとりのライフステージや考え方によっても異なりますので、一概にこの保険が良いということは難しいでしょう。
自分がどんな保険に入った方がいいのか保険選びに迷った際には、保険相談を利用してみましょう。
保険相談は無料でできるものもあります。保険のプロと一緒に、自分が納得でき、安心して過ごしていけるような保険を探してみてください。
まとめ:三大疾病にかかる費用を把握し必要な保険に加入しよう
三大疾病の一時金の相場はいくらかということについて解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは、
- 三大疾病の一時金は50万円〜200万円が相場
- 実際にかかる費用はいくらなのか確認しておく必要がある
- 基本的に支払い条件が厳しい
でした。
ただし、病気の進行度によって医療費は異なってくるので一概にいくらとは言えません。相場を確認してどのくらい用意しておくと良いのか検討してみましょう。
特約によって支払う条件が異なり、上皮内新生物が対象となるものや一回きりの支払いというものもあります。いろんな保険会社の保険商品を比較して自分に合ったものを見つけてみましょう。
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