還付金が戻ってくるがん保険がある?リターンはいくらになる?

がん保険に入るなら、できるだけ安い保険料で、できるだけ手厚い保障があるのが理想的ですね。なんと、保険料が戻ってくるという夢のような保険があるのです。その「保険料が戻ってくるがん保険」のしくみや補償内容、注意点についてお伝えします。


▼この記事を読んで欲しい人
  • 貯蓄型がん保険を探している人
  • 貯蓄型と掛け捨ての差異差異を知りたい人
  • 良い面だけでなく悪い面も勉強したい人
  • 自分に向いているタイプを知りたい人

▼この記事を読んでわかること
  • 貯蓄型・掛け捨て型それぞれの特徴
  • がんにならない場合どれくらいのリターンが得られるのか
  • がんで払込免除になる場合どちらがお得か
  • 貯蓄型がおすすめな人の特徴

内容をまとめると

  1. 掛け捨てだけでなく貯蓄型のがん保険もある
  2. メリットは保険料のムダが省ける、デメリットは保障が良くない・途中解約は損
  3. 35歳で保険料3,678円の70歳時のリターンは1,544,760円だが、特約を付けるとリターン率は下がる
  4. 70歳より前にがんになった場合、がんで払込免除になる保険の方がお得
  5. 貯蓄と保障を両方得たい人におすすめ
  6. がん保険で悩んだら保険相談でプロに相談するのがおすすめ!
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使わなかった保険料が戻ってくる貯蓄型がん保険のメリット・デメリット


がん保険と言うと掛け捨てのイメージが強いですよね。万一の際の保障が得られるだけでもありがたく感じます。


しかし、使わなかった保険料が戻ってくる、貯蓄型のがん保険もあるのです。


使わなかった分が戻ってくるなら、普通のがん保険より断然いい!と感じるかもしれません。しかし、安易に決めてしまうと後悔してしまう可能性が高いのです。


メリットとして、

  • 積立のように利用できる
  • 保険料がむだにならない

などがある一方、

  • 保障が良くない
  • 途中解約は損
  • 保険料が高い

などのデメリットがあるため、契約前にしっかりとこれらをチェックしておく必要があります。

メリット① 将来のための積立のような役割も果たしてくれる

保険料が戻ってくるタイプのがん保険は、70歳に達し、それまでに一度も給付金を受け取らなかった場合には全額。給付金を受け取った場合でも支払った保険料と差がある場合にはその差額分の保険料が戻ってきます。


そのため、健康であった場合には支払った分のお金が戻ってくるので積み立てと同じく「貯蓄」のような役割も果たしてくれます。


また、70歳以降に戻ってくるということで老後資金の備えと足しにもなりますね。


また、商品によっては解約返戻金が存在し解約しても少しお金が戻ってくるタイプの商品もあります。


がんに対する備えと貯蓄の両方を兼ね備えられるところが、このタイプのがん保険の魅力になっています。

メリット② 使わなかったときに保険料が無駄になる心配がない

保険料が戻ってくるタイプのがん保険の最大のメリットは「保険料が無駄にならない」ということです。


掛け捨てのがん保険の場合には、がんにならなかった場合には保険料が無駄になってしまうというところが大きなデメリットとなり、加入を迷う人も多くいると思います。


しかし、がんの罹患率は年々上がってきています。もし、がんになった場合には治療が長期に及ぶことがほとんどなので、何も備えをしなければ高額な医療費がかかってきますので心配ですよね。


そんな時、保険料が戻ってくるタイプのがん保険であれば、給付金を一度も貰っていないという場合でも保険料が払い損だったということがありません


がんに対する備えはしたいけれど、掛け捨ては嫌だという人には魅力的な保険です。

デメリット① がんにかかるとあまり保障がよくない

70歳までにがんにかかってしまった場合、健康還付給付金は受取れるのかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 


ここからは、がんにかかった場合の診断給付金と健康還付給付金の関係について解説していきます。 


前提条件として、主契約(がん診断給付金100万円)のみに加入していたと仮定します。
 


このケースでは、がんにかかった場合、診断給付金100万円が支払われます。
 


ちなみに、健康還付給付金は「主契約の既払込保険料相当額-主契約の診断給付金の合計額」とされています。 


ですので、30歳男性の例で計算すると1,475,520円(70歳時点での総払込保険料)-1,000,000円(診断給付金)=475,520円なので、70歳で戻ってくる金額は475,520円ということになります。 


もし100万円の診断給付金を2回受け取った場合は、支払った保険料よりマイナスになりますので、健康還付給付金は0円となります。 


また、支払った保険料が中に貯まっていく形になるため、一般的な掛け捨てのがん診断保険に比較して、その保険料は多少高めに設定されています。 


つまり、同じ回数、保険の給付対象となるようなケース(支払保険料を超えるケース)であった場合、掛け捨て型のがん保険よりも、給付金に対して多くの保険料を払うことになるといえます。

デメリット② 2.途中で解約すると損になることが多いため、保険の見直しがしにくい。

途中解約時には損になることがほとんどです。


解約返戻金があること自体はありがたいのですが、問題はその金額です。支払った保険料よりも少ないのです。損をしていると感じてしまいます。


解約をしないと決めれば気にならないかもしれません。しかし、保険商品もその時の医療状況に合わせて新しいものが出されます。時代に合った保障をを受けるには保険の見直しは必須なのです。


保険の見直しを行った場合、乗り換えを検討することになりますが、解約時に損をしてしまう事を考えると乗り換えを躊躇してしまう事になるのです。


このように、途中で解約がしにくいことで、保険の見直しがしにくくなってしまうのです。

デメリット③ 掛け捨て型より保険料が高い。

掛け捨て型と比較すると保険料は高額です。


掛け捨て型と違い、貯蓄部分に対しても保険料を支払っていかなくてはいけないためです。どうしても高くなってしまうのは仕方のない事なのです。


低解約返戻金タイプを利用することで、保険料を安くすることはできます。しかし、解約時の返金額はさらに少ない状態となってしまうため、あまりおすすめはできません。


保険料を安く抑えたいと考えている場合にはあまり向いていないと覚えておきましょう。

掛け捨て型がん保険のメリット・デメリット

貯蓄型がん保険にはデメリットもあることは理解できたと思います。やはり普通のがん保険の方が良いのかな、と思うでしょうか?では、掛け捨て型はどうなのか見てみましょう。

  • 同一保険料ならば大きな保障がられる
  • 保険料が安い

などの良い面がありますが、

  • 定期の場合更新ごとに保険料が上がる
  • 解約返戻金が無い

など不利になる面もいくつか挙げられます。


以下でそれぞれについて解説していきます。

メリット① 同じ保険料なら貯蓄型よりも大きな保障が得られる

掛け捨て型の場合、保険料に余分な金額が含まれていません。支払った保険料のほぼ全額が保障のために使われることになるのです。


しかし、貯蓄型の場合、何割かは貯蓄として切り離されてしまうのです。全額を保障に回してしまっては貯蓄ができなくなってしまうため、全額が保障に回されることはありません。


そのため、同じ金額でも100%保障に回されるものとそうでないものに分かれます。100%保障になる掛け捨て型は、より大きな保障を受けられることになるのです。

メリット② 保険料が安い

保険料が安いこともメリットとして挙げられます。


貯蓄型のデメリットで保険料が高いことはご紹介しましたが、これは保障以外に貯蓄に回す分の保険料が必要なためでした。


しかし、掛け捨て型の場合保障にのみ保険料を支払えばいいため、保険料が安く抑えられるのです。


安いと良い保障が受けられないと心配になるかもしれませんが、保障としては十分な内容になります。あまり保険にお金をかけたくないと考えている方にはおすすめとなっています。

デメリット① 定期タイプは更新によって保険料が上がる

掛け捨て型の中でもさらに安いのが「定期タイプ」です。


定期タイプは保険料の安さが魅力ですが、加入できる期間が決められています。継続したい場合には「更新」が必要になるのです。


このときに注意したいのが保険料です。


更新時にはその年齢に当てはまる保険料が新しい保険料に設定されます。保険料が引き継がれるわけではないのです。


保険料と年齢は比例して上がっていくため、更新時には毎回上がっていくことになるのです。


20代・30代などの若い年代ではそこまで大きな差はありません。しかし、高齢になるにつれその差は大きくなります。さらには更新自体ができないことも考えられます。

デメリット② 途中で解約する場合、解約返戻金がない(または少ない)

掛け捨て型の保険は解約返戻金が無いことが普通です。あったとしても少額なのです。


解約時には何も支給されないのが普通なのですが、同時に解約していた知人が解約金を受け取っていたらどうでしょうか?その分の保険料を払っていたと分かっていてもうらやましく感じてしまいますよね。


また、最後まで保険を使うことが無かった場合、保険金が支払われることも無いため損をしたと感じてしまう可能性もあります。


掛け捨てで解約時に戻ってくるお金が無いのは当たり前と言えます。しかし、実際に何もないと貯蓄型をうらやましく感じてしまう事もデメリットとして挙げられます。

使わなかった保険料が戻ってくるがん保険のリターンはいくら?

保険のリターンは実際にはどのくらいの金額となるのかがん診断保険Rの場合を以下のパターンかに分けて検証してみたいと思います。


<条件>

  • 年齢…35歳男性
  • 診断給付金…100万円タイプ

上記の条件で主契約のみだった場合の保険料は月3,678円です。そして、この時の健康還付給付金は、1,544,760円です。


以下は特約をつけた場合に上乗せになる保険料です。

  • 診断保険金…1,119円
  • 入院・通院給付金(100万円)…695円
  • 手術・治療・先進医療給付金…961円

特約を全てつけた場合は、上記の金額が加算されますので保険料は月6,453円です。


<70歳までに支払う保険料総額>

特約なし→(3,678×12)×35年=1,544,760円

特約あり→(6,453×12)×35年=2,710,260円


ただし、先ほどの説明通り特約部分は10年ごとの更新で保険料があがる可能性が高いので実際には保険料総額はもう少しあがあがると考えられます。


<支払いパターン>

  1. 70歳まで1度も給付金を貰わなかった場合
  2. 診断給付金を1度貰った場合

まず、1つ目の一度も給付金を貰わなかった場合です。この場合のリターンは以下の通りです。


  • 特約なし→1,554,760円
  • 特約あり→1,544,760÷2,710,260×100=57%の戻り


2つ目は、診断保険金を一度貰った場合(100万円×1回)のリターンは以下の通りです。

入院は20日し、入院給付金20万円を貰った場合です。


特約なし→差額分544,760円の戻り

特約あり→1,544,760-1,000,000-200,000=344,760円の戻り(戻り率12%)


ただし、特約をつけている場合には、給付金の受け取りをしているので実質的に掛け捨てとなった保険料の金額はまた別です。この数字はあくまで支払った保険料に対して健康還付給付金の金額を比較した数字です。


ちなみに、先に説明の通り受け取り給付金が支払い保険料以上となると健康還付金は0円になります。(保険の種類によって診断給付金は1回のみの場合と再発時には再度貰うことのできる場合がありますが、がん診断保険Rは一回のみです。)

どっちがお得?保険料が戻ってくるがん保険と保険料払込免除があるがん保険を比較

保険料がもどってくるがん保険と掛け捨てでも保険料払込免除があるがん保険はどちらがお得なのでしょうか。


35歳男性でシュミレーションして比べてみます。先ほどと同様に

  • 70歳まで一度も給付金を貰わなかった場合
  • 60歳でがんと診断され給付金を貰った場合
の2パターンで考えていきます。


保険料が戻ってくるがん保険は、東京海上日動あんしん生命の「がん診断保険R」、

掛け捨てのがん保険は、アフラックの「生きるためのがん保険ALL-in」で比べます。


まず、70歳まで一度も給付金を貰わなかった場合です。


<がん診断保険R(診断給付金100万円)>

70歳までに支払う保険料…

特約なし→(3,678×12)×35年=1,544,760円→全て戻ってくる

特約あり→(6,453×12)×35年=2,710,260円→57%戻ってくる


<生きるためのがん保険ALL-in(入院給付金日額10,000円特定保険料払込免除特約)>

70歳までに支払う保険料…

(3,634×12)×35年=1,526,280円→掛け捨て


当然ですがこのように、がんにかからなかった場合には保険料が戻ってくるタイプのがん保険の方がお得になります。


次に60歳でがんと診断されて給付金を貰った場合の70歳時点での保険料を比べます。


<がん診断保険R(診断給付金100万円)>

特約なし→1,544,760-1,000,000=544,760円の戻り

特約あり→2,710,260円-(1,000,000+544,760)=1,165,500


特約がない場合には70歳時点での戻ってこない分の保険料は1,165,500円です。


<生きるためのがん保険ALL-in(入院給付金日額10,000円特定保険料払込免除特約)>


60歳でがんと診断された場合には、特約により以後の保険料が免除になります。このことを考えると


60歳までに支払った保険料総額→(3,634×12)×25年=1,090,200円

診断給付金         →50万円


このように70歳以降も保険料は免除となるので戻ってこない保険料は実質590,200円とります。


先ほど同様これは単純比較で、実際には特約として入院給付や通院給付もあるので給付金額は増えますが、70歳より前にがんにかかった場合には払込免除の特約がある方が実質的な保険料の負担は少なくなることが分かります。

使わなかった保険料が戻ってくるがん保険がおすすめな人

貯蓄型のがん保険が向いている人としては、

  • 貯蓄と保障の両方が得たい人
  • 保険の見直しなどを行わない人

などが挙げられます。


貯蓄が同時に行える点が特徴として挙げられますが、この分多めに保険料を支払っていることになります。多めに支払っている分をそのまま貯蓄に回すことで、確実に貯蓄ができるとも言えますが、貯蓄が苦手な人もいますよね。


このように、貯蓄を同時に行いたいと言う人にはおすすめになっています。


また、途中解約すると損をしてしまう事になるため、保険の見直しが行いにくいこともデメリットとしてご紹介しました。しかし、一度加入したらそのまま見直しをしないという方もいらっしゃいます。このような見直しをしない方にもおすすめと言えます。

使わなかった保険料が戻ってくる「がん診断保険R」を詳しくご紹介

がん保険では掛け捨て型が一般的なため、貯蓄型のものはそこまで数があるわけではありません。どの様な内容となっているのか気になりますよね。


ここでは東京海上日動あんしん生命の「がん診断保険R」についてご紹介していきたいと思います。


特徴としては、

  • 70歳までに使わなかった分の保険料が戻ってくる
  • 70歳以降も保険料は変わらない

などが挙げられます。これら特約やオプションを利用しなくても利用できる特徴です。


70歳までに何事も無ければ支払った保険料が全額戻ってくることになります。一度でも使ってしまうと戻ってこないの?と心配してしまうかもしれません。このような場合でも支払保険料の方が高ければ、その差額が戻ってくることになっています。


70歳以降に新たにがん保険の契約をしなくてはいけないわけではなく、そのまま契約を継続することができます。更新と違い保険料もそのまま引き継ぐことができるため、お手頃価格で保障を得られます。


保障内容は以下のようになっています。

  • 診断給付金(100万円または200万円)
  • 保険料払込免除
  • 健康還付給付金

基本保障に保険料払込免除が付いているのが特徴です。


保険料は30代男性、診断給付金100万円の場合で3,074円です。


付加できる特約は以下のようになります。

特約内容
がん入院特約入院日額を支給
がん手術特約手術給付金の支給
がん通院特約通院日額を支給
悪性新生物初回診断特約がんの初回診断時に診断保険金を支給
抗がん剤治療特約抗がん剤治療給付金を支給
がん先進医療特約先進医療給付金を支給
指定代理請求特約本人以外でも保険金の請求が可能になる
特約を付けることで、入院や通院に対する保障も付けることができます。ニーズに合った保険を作ることができるのです。

ただし、特約の保険料は戻ってくることはありません。あくまで基本保障の保険料が戻ってくる仕組みになっています。


また、戻ってくる金額は

払込保険料-診断給付金の合計額

で計算されますが、特約で支給された金額は含まれません。戻ってくる保険料にはいっていない分、給付金の合計額にも含まれないのです。

補足:医療保険で還付金がもらえる保険「メディカルKit R」を紹介

還付金のあるがん保険をご紹介しましたが、医療保険でも同じような商品が出されています。


先ほどご紹介したがん保険と同じ保険会社から出されている「メディカルKit R」をご紹介します。


特徴としては先ほどと同じように、

  • 所定の年齢までに使わなかった保険料が戻ってくる
  • 保険料が変わらない

となっています。


「所定の年齢」は加入時の年齢によって違い、

  • 0~40歳:60歳または70歳
  • 41~50歳:70歳
  • 51~55歳:75歳
  • 56~60歳:80歳

と設定されています。この年齢で還付されることになります。


保障内容は、

内容金額
入院給付金入院日額×日数
手術給付金入院:入院日額×10
外来:入院日額×5
放射線治療給付金入院日額×10
保険料払込免除が付いています。

死亡保険金のあるタイプとないタイプが用意されているため、自分の欲しい保障によってどちらかを選ぶことができます。

保険料は30歳男性、入院日額5,000円、還付年齢70歳の条件では3,004円です。


様々な特約を付帯することで、ニーズに合った保険にすることが可能です。

  • 先進医療特約
  • 通院特約
  • 女性疾病保障特約
  • 特定疾病払込免除特則

など、様々な特約があります。

まとめ:お金が戻ってくるがん保険の良し悪し


いかがでしたか?ここでは貯蓄型のがん保険についてご紹介しました。


がん保険と言うと掛け捨てというイメージが強いですが、貯蓄型も出ているため選択の幅が広がっています。


しかし、保険料が戻るなどのメリットの一方、保険料の高さや解約返戻金の低さなどネックとなる部分もあります。


メリットばかりを見てしまうと良いところしかない保険に見えますが、加入時にはしっかりとデメリットも理解し、納得してから加入する必要があるのです。


保険について悩んだらマネーキャリアで相談してみてください。


ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

がん保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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