更新日:2022/12/06
海外旅行保険、どれを選べばいい?あなたに必要な補償額を教えます!
商品によってかなり差がある、海外旅行保険の補償限度額。一体どの補償がどれくらい必要なのか、見当もつきませんよね。海外旅行保険加入にあたって最低限必要な補償額、そして補償をタダで手厚くする裏技などについてもご説明していきます。選択時のご参考にしてください。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 海外旅行保険の必要額っていくら必要なの?
- 海外旅行保険の必要額は治療費1000万円あったものを選ぶようにしよう!
- 家族の補償額では1500万円での海外旅行保険への加入も多い
- 治療、携行品損害、個人賠償責任の補償が渡航先と日数からみても必要額になるように海外旅行保険を選ぼう
- クレジットカード付帯の海外旅行保険を複数枚補償を上乗せすることで必要額を十分カバーできる!
- クレジットカード付帯の海外旅行保険は、治療費用が200万円や300万円までしか補償されない
- クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うときは自動付帯か利用付帯か気を付けて使う
- 参考:シニア世代は治療費が高額になりうるので、治療費無制限を選択しよう
- まとめ
目次
海外旅行保険の必要額っていくら必要なの?
傷害死亡・傷害後遺障害・疾病死亡・治療費用・救援費用・入院一時金など、海外旅行中のトラブルにかかった費用を補償してもらうことができます。
しかしその補償額は、商品によりさまざまです。
いったい海外旅行保険の補償額は、どのくらい必要なのでしょうか。
この記事では、海外旅行保険に必要な補償額についてお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
海外旅行保険の必要額は治療費1000万円あったものを選ぶようにしよう!
特にニューヨークなどの医療費が高い地域では、ちょっとした手術でも数百万円必要となることも珍しくありません。
海外旅行保険は「治療費用」が1,000万円以上のものに入っておくと安心です。
家族の補償額では1500万円での海外旅行保険への加入も多い
ファミリープランは、個人向けよりも割安な保険料で加入することができます。
「傷害死亡・後遺障害」「治療費用」「疾病死亡」は一人ずつの契約に。
「賠償責任」「携行品損害」「救援者費用」「航空機寄託手荷物遅延」は家族みんなで一つの契約に。
それぞれの身体への補償以外をまとめてしまうことで、保険料を下げているのですね。
個人向けの一般的な海外旅行保険では、治療・救援者費用が1,000万円のものが大半です。
しかしファミリープランでは、家族それぞれの治療・救援費用が1,500万円の商品が増えてきています。
治療、携行品損害、個人賠償責任の補償が渡航先と日数からみても必要額になるように海外旅行保険を選ぼう
持ち物の窃盗や破損に対応する「携行品損害」や、自分が他人に与えた損害を賠償する「個人賠償責任」は、どのくらい必要なのでしょうか。
ひとくちに海外旅行といっても、その渡航先の状況はさまざまです。
一般的には、携行品損害は30万円・個人賠償責任は2,000万円あれば十分といわれています。
しかし、渡航する国の治安・交通事情・医療事情などによって「保険事故が起こる可能性」も「必要な補償金額」も変わってきます。
また当然ながら、旅行の日数が倍になれば保険事故が起こる確率も倍になります。
特に治療費用・携行品損害・個人賠償責任は、滞在期間に比例して発生確率も高くなります。
「人気のプランだから」と簡単に選ぶのではなく、渡航先と旅行日数を考慮した補償額となるようなプラン選択を心がけましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を複数枚補償を上乗せすることで必要額を十分カバーできる!
そしてたとえ高額の医療費が発生しても、救済策である「高額療養費制度」を使えば一定以上の金額は払い戻されます。
しかし海外では、そういうわけにはいきません。
ほとんどの国において、医療はサービス業であり富裕層の特権です。
庶民が十分な治療を受けられないのは当たり前のことなのです。
「クレジットカード付帯の海外旅行保険は、補償額が低すぎて海外では役に立たない」
こういう意見に多く出会いますが…
クレジットカード付帯保険でも、工夫すれば必要な補償額にすることは可能なのです!
海外旅行保険付帯のクレジットカードを複数枚持っていれば、
死亡と後遺障害以外についての補償金額を合算することができます。
ちなみに死亡・後遺障害については複数の中で最高額がそのまま採用され、合算することはありません。
例として、A・B二つの保険付帯カードを持っている場合について考えてみましょう。
カードAの補償内容
- 傷害死亡/後遺障害 2,000万円
- 傷害・疾病治療費 300万
- 賠償責任 2,000万円
- 携行品損害 20万円
- 救援者費用 200万円
カードBの補償内容
- 傷害死亡/後遺障害 500万円
- 傷害・疾病治療費 疾病 200万円
- 賠償責任 2,000万円
- 携行品損害 20万円
- 救援者費用 100万円
この2つを使えば、死亡と後遺障害以外の補償額は以下のように合算されます。
- 傷害死亡/後遺障害 2,000万円(多い方の額)
- 傷害・疾病治療費 500万
- 賠償責任 4,000万円
- 携行品損害 40万円
- 救援者費用 300万円
治療費用・救援者費用の両方において、必要な額をクリアできたことになります。
1枚のクレジットカードに付帯する海外旅行保険では足りなくても、このように複数枚を合算することで補償額を増やすことができるのです。
現在お持ちのカードに付帯する海外旅行保険に不安がある場合は、追加して保険付帯カードに申し込んでおくことをおすすめします。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、治療費用が200万円や300万円までしか補償されない
ゴールドカードであっても300万円までのものが大半でしょう。
やはり1枚の補償では心もとないと言わざるをえません。
年会費無料の海外旅行保険付帯クレジットカードもたくさんありますので、ご加入の検討をお勧めします。
ただし年会費無料のカードは、補償が比較的薄い傾向にあります。
完全無料で必要な補償額を得るためには、2~3枚のカードが必要でしょう。
ただ頻繁に海外に行く方ならいいですが、海外旅行保険の時以外は使わない人がやるには多少無理があると言えます。
使いもしないカードを何枚も持っていてもリスクが増えるだけでしょう。
そのため、ほけんROOMでは
- インターネットでの海外旅行保険の最低限プランに加入
- クレジットカードに加えて海外旅行保険のカスタマイズプランで補償を上乗せ
クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うときは自動付帯か利用付帯か気を付けて使う
クレジットカード付帯の海外旅行保険には、以下の3つのうちいずれかの適用条件が設けられています。
- 自動付帯…出国すると自動的に保険が適用される。
- 利用付帯(現地利用不可)…日本でそのカードを使って、ツアー代金・公共交通機関料金を支払った場合にのみ保険が適用される。
- 利用付帯(現地利用可)…海外でそのクレジットカードを使って、公共交通機関(電車・バス・タクシーなど)の料金を支払えば保険の適用が開始される。
これを理解していないと、いざというときに大変なことになります。
自動付帯だと思っていたのに利用付帯だった!
保険事故が発生した後にそう気づいても、時すでに遅し。
補償は一切受けられません。
そんな事態にならないためにも、付帯の条件を事前に必ず確認しましょう。
参考:シニア世代は治療費が高額になりうるので、治療費無制限を選択しよう
しかし海外旅行中に、呼吸器疾患・脳疾患・心疾患などによる医療搬送や転倒による骨折で長期入院するケースも多く発生しています。
特に脳疾患に関していうと、日本における脳卒中患者のうち65歳以上が7割以上を占めているという現実があります。
脳卒中は、発症から治療に一刻の猶予もありません。
手術ともなれば、後日とんでもない治療費を請求されることは必定です。
たとえ今現在は健康に不安がなかったとしても、シニア世代は「治療費無制限」の海外旅行保険を選ぶことをおすすめします。
海外における医療費の参考としては、外務省HP「世界の医療事情 アメリカ合衆国(ニューヨーク)」をご覧ください。
これによると、ニューヨーク市マンハッタン区の医療費は
- 一般の初診料…150ドル~300ドル
- 専門医の受診…200ドル~500ドル
- 入院時の室料…1日数千ドル
- 急性虫垂炎(8日入院)…7万ドル
- 上腕骨骨折で入院手術(1日入院)…1万5千ドル
- 貧血による入院(2日入院)…2万ドル
このようなケタ違いの請求額となっているのです。
シニア世代では、長期間入院が必要となる可能性も高いでしょう。
若い世代以上に万全な備えをしておくことをおすすめします。
まとめ
- 治療費用は基本的に1,000万円以上
- ただし高齢者以外は治療費用500万円以上・救援費用300万円以上が許容範囲
- シニア世代は治療費用無制限がおすすめ
- 治療費用・携行品損害・個人賠償責任は、渡航先と旅行日数を考慮した補償額に
補償名 | 補償額 |
---|---|
治療・救援 | 1000万 |
個人賠償責任 | 1000万 |
死亡補償 | 1000万 |
携行品 | 30万 |
手厚い補償による安心感は、楽しい旅をいっそう快適なものにしてくれるでしょう。