海外旅行保険の加入に必要なものは何!?わかりやすく解説します!

海外に観光で渡航する際に、荷物と共に携えて行くべき備えは「海外旅行保険」です。海外旅行保険には、加入手続きの際に必要なもの、補償の請求手続きのときに必要なものがあります。スムーズな手続きのために何が必要かをしっかりと把握しましょう。

海外旅行保険の加入手続き時・請求時に必要なものを解説!

海外旅行は日本人にスッカリ身近なレジャーとなり、1年間に何度も海外へ旅行する方もいらっしゃることでしょう。

各国の観光産業に関係する企業も日本人観光客を当て込んで、日本語サービスや日本語ができるガイドを雇ったり、ホームページで盛んに日本人向けのサービスを発信したりと、語学にあまり堪能ではない方でも気楽に海外旅行が楽しめるようになりました。


しかし、中近東やアフリカ諸国、ロシア、南米等、治安が安定しておらず犯罪発生率が高い国、テロが続発している国、生命の危険は無くてもロストバゲージのような荷物のトラブルが頻繁に発生する国と、日本では考えられない事態が発生する国々も多いです。


このような国々に、観光で渡航するにしても、ビジネスで渡航するにしても、荷物と共に携えて行くのは、勇気ではなく「海外旅行保険」です。


また、治安のよい国でも何らかの事故や自然災害に遭ってしまうことも十分に想定できます。今回はまさかの事態の備えとして海外旅行保険に加入する際、実際に保険を活用して補償を請求する際に必要なものを説明します。




海外旅行保険の加入手続きに必要なもの

海外旅行保険の加入方法は①インターネットでの加入、②旅行代理店での加入、③保険代理店での加入、④空港での加入の4つです。

それぞれの加入手続きによって必要なものは異なることがあります。以下でこの4つの加入手続きを説明します。

インターネットでの申し込みには、クレジットカードとメールアドレスが必要

各保険会社では、インターネットで加入手続きができる海外旅行保険を販売しています。どの保険会社もパッケージ化された補償プランを一般的に販売しています。

加入手続きの際は、渡航先について、渡航は旅行目的なのかビジネス目的なのか、滞在期間(出国日~帰国日)等の情報を入力する必要があります。


また、ご自分でインターネットによる保険選びから申込、保険料の支払いをすべて行うため、クレジットカードとメールアドレスが必要なものとなります。 


インターネットでの加入手続きは、保険会社によって割引が適用される場合があり、少しでも保険料を抑えたい人にはありがたい手続き方法といえます。 


ただし、この加入方法は保険担当者の対面販売ではないため、告知審査(持病・過去や現在の傷病歴等の審査)が厳しくなる傾向があります。

保険代理店での申し込みには、銀行口座と銀行届出印が必要

海外旅行保険に加入するのが初めてで、いろいろと窓口の担当者にアドバイスを受けながら保険選びをしたい方は、保険代理店で加入手続きを行うことをおすすめします。

保険代理店での申込の場合、保険の知識が豊富な担当者に、契約書類の書き方を質問することや、保険内容で疑問点があるならその場で尋ねることもできます。


また、海外旅行保険の商品も数多く取りそろえている場合が多く、いろいろと特約を追加したり、要らない補償を削ったりと契約したい保険をカスタマイズすることも可能です。時間をかけてじっくりと保険選びをすることができます。


加入手続きの際には、契約締結のための印鑑や、支払方法によりクレジットカード、または銀行口座の通帳(またはカード)・銀行届出印、マイナンバーカード・運転免許証等の本人確認書類が必要なものとなります。

空港や旅行代理店での申し込みには、パスポートが必要

旅行先を決めてすぐさま海外旅行保険に加入したい場合には、旅行代理店での申し込みが便利な手続き方法といえます。ただし、旅行代理店の場合、海外旅行保険はサービスの一環として取扱をしている場合が多いです。


そのため、旅行代理店の担当者は、保険内容のアドバイスに多少不慣れであることが想定されます。旅行の申し込みの際、とりあえず保険のセットプランに加入しておこうと考える場合には、こちらの入り方でも構いません。


一方、海外旅行当日であっても、空港の損害保険会社のカウンターで加入手続きをすることも可能です。


ただし、空港で申し込む場合には、飛行機の搭乗時刻が迫っていることもあり、ゆっくり保険選びをしている余裕はあまり無いことを考慮しておきましょう。


空港や旅行代理店での申し込みには、保険料の支払いのためクレジットカードと、パスポート等の本人確認書類が必要なものとなります。


さすがに旅行当日の空港で、保険加入手続きの際にパスポートが無い方はいないと思うので、こちらを本人確認書類として提示します。

海外旅行保険の補償を受けるときに必要なもの

渡航先で何らかのトラブルに遭い、海外旅行保険の補償を受けることになった場合に、必要なものを揃える必要があります。


保険金を、保険会社に請求する場合は次のような流れになります。


  1. 保険会社に事故等の連絡(担当者の指示に従う)
  2. 保険金請求書を郵送してもらうか、保険会社のホームページで取得
  3. 必要書類の準備(保険証券の原本またはコピー、治療費の領収書、医療機関の診断書、パスポートのコピー等)
  4. 保険金請求書・必要書類を送付
  5. 保険金の支払い(書類が到着してから約9営業日以内)

海外旅行保険に加入した際に発行される保険証券は、海外旅行に持参しなくてもよいですが、まさかの事態のために準備を行っておく必要があります。


以下では、補償を受けるときに必要なものについて説明します。

海外旅行保険の連絡先と証券番号または証券控えが必要

海外旅行保険はきちんと加入契約が成立さえしていれば、補償を受けることが可能です。海外旅行の際に保険証券を持参していなくても、契約で補償された範囲のトラブルに遭った場合、保険金等が受けられます。保険証券は補償の際に絶対必要なものとは言えません。


ただし、トラブルに遭った場合を想定して、加入契約が成立した時に取得した証券番号または証券控えと、緊急の連絡先はきちんとメモ書きし携帯しておきましょう。


仮に証券番号がわからなくても、保険会社に電話連絡する際に契約者本人が氏名・生年月日を述べることで本人確認とし、保険加入の有無を調べてもらうことも可能ですが、多少の時間がかかってしまいます。

近くのキャッシュレス治療がある医療施設のメモ

海外旅行保険へ加入したサービスとして、海外旅行先で病気やケガをした際に医療機関によるキャッシュレス治療が利用できる場合があります。

各保険会社のホームページでは、その対象医療機関が掲載されていることがあるので、忘れずメモ帳等に渡航先でこの利用ができる医療機関をメモしておきましょう。


また、保険会社へ連絡してもキャッシュレス治療ができる医療施設を紹介してくれます。その際に、必要なものをはじめ気になること等を質問しておきましょう。

参考:行き先別に海外旅行保険の補償の必要なものだけ選択するという方法も

海外旅行保険選びの際には、旅行先の国で遭遇しやすいトラブルについて、事前にインターネット等で情報を収集し、行き先別に海外旅行保険に必要なものだけをカスタマイズして加入する方法も有効です。

例えばスリ・置き引きが多いイタリア、オランダ、スペイン、ポルトガル、フランスへ旅行する際は荷物トラブルが起こりやすいため、荷物に関する補償をより手厚くするために必要なもの(特約)を追加することや、インド、中国、ミャンマー等のように衛生状態が悪く、治安の悪い国の場合は、病気やケガに手厚い保険に入るというように、工夫してみるのも良い方法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


海外旅行保険は何となく加入に必要なものを揃えて保険会社と契約するのではなく、旅行先の国々で想定されるトラブルを把握し、その上で保険内容として必要なものを吟味し、そのトラブルを十分に補償してくれる保険商品を選ぶことが、最も確実な備えとなります。

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