海外旅行保険に加入したい高齢者・老人に求められる条件や制限とは?

高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入できるのか心配な方は少なくありません。高齢者・老人の方が海外旅行保険に加入する際には一定の条件や制限が加えられることが多くみられるため、加入する際に気を付けるべき点などについて詳しく説明していきます。

高齢者・老人でも海外旅行保険に加入できるのか

最近は高齢者・老人の方でも海外旅行を楽しむ方が増えてきました。  

海外旅行には海外旅行保険でしっかりとした補償を付けて安心して出発したいものですが、高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入できるのか心配な方は少なくありません。 


高齢になるほど持病をお持ちの方は多くなりますし、急激な環境の変化に体調面で不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。 


ここでは、高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入できるのかどうか、できるとすればどのような条件が求められるのかについて詳しくご説明していきます。  

高齢者・老人の方も海外旅行保険に加入できる

高齢者・老人の方は海外旅行に加入することができるのか非常に気になるところですが、答えは「YES」です。  

高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入することができるので、海外旅行の際も安心して出発することができます。 


しかし、「70歳以上になると加入できない」場合があったり、「保険料が高額になる」などの注意しなければならない点もありますので、詳しくご説明していきます。 

ただし70歳以上になると加入できない場合がある

高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入することができますが、70歳以上になると加入できない場合もありますので注意が必要です。  

以前は海外旅行の加入手続きをするのは保険代理店の窓口であったり空港などで行うことが主でしたが、近年はインターネットでの加入が主流になりつつあります。 


自宅に居ながらにして手軽に手続きが出来る上、保険料が安くなるなどのメリットがあるためインターネットで申込む方が増えています。 


しかし、このインターネットで申込む方法は70歳以上の方は利用することができない保険会社もあります。 


もちろん70歳以上の高齢者の方でも利用でいる保険会社もありますが、年齢制限を設けている保険会社もありますので、申し込みの際には年齢確認も必要になります。 

保険料が高くなる場合がある

高齢者・老人の方が海外旅行保険に加入する際には、保険料が高額になることが多くみられます。  

高齢になるほど、海外旅行中に高額医療事故の件数が多くなるため、その分保険料も高額になってしまいます。 


最近は高齢者・老人の方も元気に海外旅行を楽しむ方がたくさんいらっしゃいますが、渡航先で肺炎などの呼吸器疾患、脳疾患、心疾患などになり医療機関を受診するケースが多く見られます。 


また、移動中の骨折などで長期入院を余儀なくされるケースも発生しています。 


「せっかく海外に来たのだから、あれもこれも楽しみたい!」とハードスケジュールになりがちな上、日本との気候の違いなどで体調を崩しやすくもなります。 


無理せず余裕をもったスケジュールを組んで、もしもの場合の医療補償もしっかりと確保しておきましょう。  

高齢者・老人の方の海外旅行保険への加入にあたっての制限や条件

高齢者・老人の方が海外旅行保険に加入する際には、補償内容に制限や条件が設けられることが多くみられます。  

インターネットでの申し込みができなかったり、補償対象の日数が制限されたり、持病があると加入できなかったりと、高齢者・老人の方には厳しい条件が求められています。 


それでは、加入する際にどのような制限や条件があるのか確認していきましょう。




ネットでの申し込みができず、窓口での申し込みになることが多い

高齢者・老人の方が海外旅行保険に加入する際は一部の保険会社を除き、インターネットからの申し込みができないことが多いです。  

しかし、保険代理店の窓口で申し込みをすれば海外旅行保険に加入することができますので、一安心ですね。


一般的に保険代理店の窓口で加入手続きをすれば海外旅行保険に加入する年齢が制限されることはありませんので、海外に出発する前に足を運んで加入することをおすすめします。 


ただ、先にもご説明しましたが、高齢になるほど高額医療事故の発生率が高くなるため、保険料が高額になります。 


また、持病はある場合には審査を受ける必要があり、審査には時間がかかることもあるので、加入の手続きは余裕をもって行うようにしましょう。 

旅行の日数制限が31日以内になる場合が多い

高齢者・老人の方で元気に生活をしている方でも、何らかのお薬を服薬している方は少なくありません。 

持病をお持ちの方であればなおさら病院やお薬のお世話になっていることでしょう。 


海外旅行保険を申込む際には、「告知欄」にご自身の怪我や病気について、治療や通院、投薬状況などを記入することになります。 


持病があると海外旅行保険は加入できないものが多いですが、中には持病があっても加入できるものも販売されています。 


しかし、日数が大幅に制限されて31日以内に設定されることが多いです。 


高齢者や老人の方であればそれほど長期間の海外旅行にはならないかもしれませんが、持病をお持ちの方は日数が31日に限定されるといことは頭に入れておいた方がいいでしょう。 

持病を持っていたり、現在治療中の病気があるときには加入できない

高齢者・老人の方が海外旅行保険に加入する際に心配なこととして、「現在治療中の病気があると加入できないのではないか?」ということがあります。  

海外旅行保険では持病がある方や現在通院中の方は加入できないものが多くありますが、中には加入できるものもあります。 


しかし、加入できたとしても持病については補償対象外となることが多いです。 


とはいえ、持病があっても通常は症状が落ちついているのであれば海外旅行に行きたいと思う方もいらっしゃることでしょう。 


そのような場合は持病についても補償してくれる保険を選ぶことをおすすめします。 


もちろん、ほとんどの保険では持病については補償してもらえませんが、一部の保険会社では持病の補償もカバーしてくれるものがあります。 


旅行前にかかった病気が急激に悪化して現地で治療が必要になった場合に補償してくれるので、持病がある方でも安心して海外旅行を楽しむことができます。 

クレジットカード付帯の海外旅行保険であれば年齢制限がないことが多い

海外旅行保険は保険会社で販売されているもののほかに、クレジットカードに付帯されているものがあることをご存知でしょうか?  

海外旅行にはクレジットカードが欠かせませんので旅行の際には持っていくことが多いと思いますが、このクレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、基本的に年齢制限が設定されていませんので、高齢者・老人の方でも利用することができます。 


しかし、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険を利用する際には注意すべき点がありますのでしっかりと理解しておくことが大切です。 


まず1つ目は「自動付帯と利用付帯がある」ということです。 


自動付帯されている海外旅行保険は、そのクレジットカードを持っているだけで保険を適用することができますが、利用付帯の場合はそのクレジットカードで旅行代金や交通費を決済した時にのみ適用されることになります。 


そして2つ目は「補償が不十分なことがある」ということです。 


クレジットカードの海外旅行保険には、病気が原因で死亡した場合の「疾病死亡」の補償が付帯されていません。 


また、保険会社で販売されている保険に比べて補償金額が低めに設定されていることが多いです。 


より手厚い補償にするためには、複数のクレジットカードを利用するか、補償を厚くしたい項目を保険会社の保険でカバーする方法があります。 

まとめ:高齢者・老人の方も海外旅行保険にしっかり加入して楽しい旅にしよう

高齢者・老人の方でも海外旅行保険に加入することは可能です。  

しかし、インターネットからの申し込みができなかったり保険料が高くなるなど、条件が厳しくなることが多いです。 


また、持病をお持ちの場合は加入できないことが多いですが、中には加入できる保険もありますので、補償対象についてしっかりと確認することが大切です。 


保険会社から販売されている海外旅行保険に加入できない場合は、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険を利用するのも1つの方法です。 


安全で楽しい海外旅行にするためにも、しっかりとした補償を付けて安心して出発したいですね。  

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