更新日:2022/12/06
薬を飲んでいる人が海外旅行保険に加入するために必要な条件とは?
海外旅行保険に加入する際に気になるのが薬を飲んでいると加入できるかどうかわからないという不安があること。結論をいえば、薬を飲んでいるとしても海外旅行保険に加入することはできるのですが、加入に際して条件があります。その条件とは何か。くわしく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 薬を飲んでいると海外旅行保険って加入できないの?
- 薬を飲んでいる場合でも海外旅行保険に加入できる!
- ただし、いくつか制限や条件がある…
- 価格が安いインターネットでの加入ができない場合が多い
- 薬を飲んでいることを告知しなければいけない
- 告知を怠ったり、嘘をついた場合には告知義務違反として保険金が支払われないので注意!
- 現在かかっているケガや病気によって旅行中に治療を受けた場合、その治療費は海外旅行保険の対象の保障にはならない
- 薬を飲んでいても、健康上の異常に当たらないケースも存在する
- 風邪や虫歯、ピルなどは健康上の異常に当たらない
- 自分で判断するのではなく保険代理店や医師に相談・確認をする
- コラム:海外旅行保険に入る4つの方法
- まとめ:薬を飲んでいる場合でも海外旅行保険に加入できるがしっかりと確認をしてから旅行に行こう!
目次
薬を飲んでいると海外旅行保険って加入できないの?
年齢が70歳を超えていたり治療中の病気ありの場合などは、加入できなかったり、加入できたとしても補償の内容に制限が加えられたりすることがあります。
同様に、病気の治療で薬を飲んでいる場合も海外旅行保険への加入ができない可能性があります。
本来、楽しかるべき海外旅行が海外旅行保険に加入できないために不安を抱えたものになってしまうのは、あまりうれしいものではありません。
そこで、病気の治療のために薬を飲んでいる場合にも加入できる海外旅行保険について解説します。
治療のために薬を飲んでいる方、ぜひ、参考にしてください。
薬を飲んでいる場合でも海外旅行保険に加入できる!
しかし、加入にあたってはいくつか制限や条件があるため、無条件で加入できるというわけではありません。
加入するためには、それらの制限や条件をクリアしなければならないのです。
以下、薬を飲んでいる人が海外旅行保険に加入する際の制限や条件について解説します。
ただし、いくつか制限や条件がある…
損害保険会社は基本的に急激かつ偶然な外来の事故を原因とする損害を補償する保険を販売しています。
人間であれば、事故に遭ってケガをした場合の補償が損害保険会社が行う業務であり、病気による治療は本来ならば補償の対象外となっているのです。
しかし、海外旅行保険の場合、例外的に海外でかかった病気の治療費も補償の対象となりますので、生命保険に加入する時と同じく、既往症の有無について確認をし、その内容に基づいて保険の引き受けについての判断をする必要があります。
いわば、既往症の種類によってどれくらい保険金支払いの可能性があるのか、という点についての検討がなされるわけです。
海外旅行保険で、病気治療のため薬を飲んでいる人の保険を引き受ける場合にいくつかの制限や条件が付けられるのはこのためです。
価格が安いインターネットでの加入ができない場合が多い
病気治療のため薬を飲んでいる場合、ほとんどの保険会社でインターネットサイトからの申し込みはできません。
唯一申し込みができるのはAIG損保です。
しかし、海外旅行先で薬を飲む原因となった病気が急激に悪化して、医師の治療を受けた場合の補償金額は1回の病気について300万円が限度となります。
また、支払われるのは医師による治療が開始された日を含めて30日以内に必要となった費用に限られ、旅行を終えて自宅に戻ってからの費用は補償されません。
さらに、インスリン注射などのように国内から持ち出した医薬品が旅行途中で足りなくなり、旅行先で購入した場合の費用も支払の対象になりません。
薬を飲んでいることを告知しなければいけない
この場合には、現在かかっている病気治療のため、薬を飲んでいることを告知する必要があります。
先ほど解説したように、保険会社は保険を引き受けるにあたって保険金支払いの可能性の多い少ないを確認しなければなりません。
その判断のために、薬を飲んでいるか否かの告知が必要となります。
その結果、保険金支払いの可能性が通常よりも高いと判断した場合には、保険の引き受けを断ることもあるのです。
そのため、薬を飲んでいる場合には、海外旅行保険に加入できない可能性があります
持病や既往症があって、医師から処方された薬を飲んでいる人には酷な話ですが、保険の性質上仕方のないことなのかもしれません。
ただし、保険会社は1社ではありませんし、保険加入の基準についても各社ごとに異なります。
1社で断られた場合でも、他の保険会社で保険に加入できる可能性もあります。
薬を飲んでいる場合には、複数の保険会社に海外旅行保険加入の手続きをしてみましょう。
告知を怠ったり、嘘をついた場合には告知義務違反として保険金が支払われないので注意!
しかし、保険会社は保険金支払いの前に医療機関に対して治療内容の確認をしますので、持病や既往症があって、薬を飲んでいるのであれば、その時にわかってしまいます。
そうなると、告知義務違反ということとなり、保険会社は保険金を支払いません。
最悪の場合、保険契約自体が無効となり、病気治療のための保険金が支払われないだけではなく、他に請求可能な保険金があったとしても、すべてが支払われなくなります。
その時に保険契約が解除されますが、支払った保険料は戻ってきません。
海外旅行保険の契約者としては何も良いことがないのです。
そのため、薬を飲んでいる場合には、海外旅行保険への加入ができないリスクはありますが、正直に告知をすることが、結局は契約者にとってためになるわけです。
現在かかっているケガや病気によって旅行中に治療を受けた場合、その治療費は海外旅行保険の対象の保障にはならない
しかし、応急治療・救援費用担保特約という特約があり、加入した海外旅行保険にその特約が付帯されていれば、現在かかっている病気が旅行中に急激に悪化したことによる治療費は補償されます。
応急治療・救援費用担保特約の補償額は、1回の病気につき300万円が限度。
特約を付帯できる旅行期間は31日までとなります。
インターネットサイトからの申し込みはできず、保険代理店や旅行会社などの店頭での申し込みに限られます。
インターネットサイトからの申し込みができるのは、先ほど紹介したAIG損保の海外旅行保険のみです。
薬を飲んでいる場合に海外旅行保険に加入する時には、必ず応急治療・救援費用担保特約が付帯されていることを確認しましょう。
薬を飲んでいても、健康上の異常に当たらないケースも存在する
海外旅行保険で加入を断られる理由となるのが、ここでいう健康上の異常ということになります。
しかし、薬を飲んでいても健康上の異常とされないケースがあります。
風邪や虫歯、ピルなどは健康上の異常に当たらない
- 風邪、インフルエンザ
- 食中毒
- 水虫
- 擦り傷、切り傷など
- あせも、アトピー性皮膚炎
- 虫歯
- 避妊用のピル
- サプリメント、市販の風邪薬などの服用
自分で判断するのではなく保険代理店や医師に相談・確認をする
また、かかりつけの医師に海外旅行に出かける前に相談をして注意すべき点、持ち物などについて指示を受けることが大切です。
特に旅行先で緊急の治療が必要となった場合、かかりつけの医師による英文で書かれた処方箋等の書類があればスムースな治療を受けることができます。
コラム:海外旅行保険に入る4つの方法
海外旅行保険の加入方法には4つあることをご存知ですか?
大きく分けて次の4つの方法があります。
- 旅行代理店での加入
- <オススメ>インターネットでの加入
- 空港の自動販売機での加入
- クレジットカード付帯のもの
このうち、旅行代理店で加入するという方が多いのではないでしょうか。
ほけんROOMでは、インターネットでの加入をオススメしています。
この2つの入り方を比較してみました。以下の表をご覧ください。
旅行代理店での加入 | インターネットでの加入 | |
---|---|---|
保険料 | 高い | 安い |
保険の種類 | 少なめ | 多い |
加入できるタイミング | 旅行代理店で旅行を申し込む時 | いつでも |
検討時間 | 少なめ | じっくり好きなだけ |
ご覧になればわかるように、海外旅行保険はインターネットでの加入の方が圧倒的お得なのです。
さらに、インターネットでの加入であれば、保険料が安い上に、海外に行くまでならいつでも加入することができるのです。(現地についてからだと加入できないので注意)
ただ自分で保険会社を選ぶのは意外と大変だと思います。
ほけんROOMでは、おすすめの海外旅行保険について記事を書いています。
総合ランキングだけでなく、人によって違うオススメについても書いてあるので、参考になると思います。
ぜひ読んでみてください!
まとめ:薬を飲んでいる場合でも海外旅行保険に加入できるがしっかりと確認をしてから旅行に行こう!
薬を飲んでいる場合の海外旅行保険の加入について解説いたしましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
薬を飲んでいても海外旅行保険に加入することはできます。
しかし、補償に制限があるのが現実です。
その現実を踏まえた上で補償内容をしっかりと確認し、安心して楽しい旅行にでかけましょう。