インターナショナルスクールの学費や平均は?無償化についても解説

最近はグローバル化によりインターナショナルスクールに通う日本人も多いですが、インターナショナルスクールの学費平均の相場はどれくらいなのでしょうか?今回はインターナショナルスクールの学費・学費無償化制度・インターナショナルスクールに通って後悔した点も紹介します。

内容をまとめると

  1. インターナショナルスクールは年間最低でも100万円以上かかるのが一般的
  2. 日本の私立小学校と比較すると、授業料に大きな差がある 
  3. 各スクールで授業料は異なる 
  4. 当てはまるスクールは多くないが学費の無償化・補助金制度も存在する 
  5. インターナショナルスクールと一般的な学校に通うことでそこまで大きく変わらないので、再度検討することも重要
  6. 子供の学費や将来のお金に関する些細な不安があるなら、マネーキャリアのFP相談を利用するのがおすすめ! 
  7. マネーキャリアなら何度でも無料で、スマホ1つで気軽に予約から相談が可能!相談場所も47都道府県対応可能! 
  8. マネーキャリア顧客満足度93%だから安心して利用できる!

インターナショナルスクールの学費相場はいくら?高い?

インターナショナルスクールといえば、富裕層の方や芸能人のお子様が通っているイメージがありますよね。  


もともとは日本に住んでいる外国籍の児童のための教育施設として設立されましたが、最近では、日本国籍の児童が入学できるインターナショナルスクールも増えています。



このような英語力や国際的な視野を培ってもらうために、お子様をインタナショナルスクールへ通わせたいと思いつつも、学費の面で敷居が高いと感じていませんか。


実は、インターナショナルスクールでかかる学費は一定ではなく、各スクールごとで異なってくるため、それぞれのスクールの特徴を知ったうえでお子様にあったスクール選びをする必要があります。


そこで、この記事では、「インターナショナルスクールの学費」について、

  • 日本の公立・私立学校との比較
  • 主なインターナショナルスクールの学費の比較 
  • 知っておくべき無償化・補助金制度
  • お子様をインターナショナルスクールに通わせている親御さんのご意見

以上のことを紹介していきます。


この記事を読んでいただけたら、インターナショナルスクールの学費について把握し、お子様の進路を検討する上で参考になるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

インターナショナルスクールの学費の平均・相場と内訳

インターナショナルスクールの学費は一般的に高いとされていますが、日本の公立学校・私立学校と比較した際、実際にどれくらいの差があるのでしょうか?


実際いくらくらいの費用がかかるのか、金額と併せて日本の公立・私立の小学校とインターナショナルスクールとについて、3つのパターンに分類したうえで比較していきたいと思います。

インターナショナルスクール学費内訳①志願時

①志願時

志願料とはいわゆる受験料のことです。
日本の学校と同じように願書を出願した際に志願料がかかります。

日本の公立小学校は志願料はかかりませんが、私立小学校やインターナショナルスクールは約2万円~5万円ほどかかります。
 
志願料については、私立小学校とインターナショナルスクールでかかる費用に大きな差はありません。

インターナショナルスクール学費内訳②入学費

入学時にかかる費用としては、入学金のほかにも授業料や教材費、施設使用料などもかかります。


スクールによっては一括で支払う必要があるので、注意が必要です。


 (目安) 

入学金:約20万円〜50万円 

授業料:約100万円〜250万円 

施設使用料:約20万円〜50万円 

教材費:約20万円〜50万円 

その他:約10万円~ 


 公立小学校の授業料は無償化されているので、かかりません。

 

私立小学校と比較すると、私立小学校は授業料が100万円を超えることはあまりありませんが、インターナショナルスクールは約100万円~と大きく差があります。  

インターナショナルスクール学費内訳③在学時

2年目以降も引き続き授業料がかかります。

その他、スクールバスを利用したり、学校行事(クリスマスや運動会)などで料金が発生します。 


 (目安)

 授業料:約100万円〜250万円(年額)

 スクールバス:約5万円~数十万円(月額)
 


②のときと同じように授業料で普通の学校とは大きな差があります。

インターナショナルスクールの学費の一覧

では、具体的に各スクールの学費のデータを用いながら、評判も含めて紹介します。


ここでは、

  • 東京にあるインターナショナルスクール
  • 東京以外の都市にあるインターナショナルスクール
  • 海外(アジア圏)にあるインターナショナルスクール
として項目を分け、それぞれ5校ずつ紹介します。

東京にあるインターナショナルスクールの学費

東京都内にはたくさんのインターナショナルスクールがあります。


日米の高校卒業資格が得られる四谷インターナショナルスクールや、男子校のセントメリーズ・インターナショナルスクール、女子校の清泉インターナショナルスクール聖心女子学院聖心インターナショナルスクールがあります。他にも品川インターナショナルスクールなどがあります。


今回は、その中でも、ランキングで上位によくあがる、
  • アオバインターナショナルスクール(練馬区光が丘、幼稚舎は目黒区青葉台)
  • インディア・インターナショナルスクール・イン・ジャパン(江東区大島)
  • ブリティッシュ・スクール・イン東京(渋谷区渋谷)
  • ニューインターナショナルスクール(豊島区南池袋)
  • 西町インターナショナルスクール(港区元麻布)

の5校について、紹介します。


アオバジャパン・インターナショナルスクール

志願料:約2万円、入学金:約31万円、学費:約164万円〜236万円 


入学条件に英語力は不問のインターナショナルスクールです。


英語を集中的に学びながらも、日本語、日本文化を大切にするカリキュラムで、世界に通用する人材の育成を行っています。


歌手の宇多田ヒカルさんや、タレントのIMARUさんの出身校としても有名です。


インディア・インターナショナルスクール・イン・ジャパン

学費:36万円~120万円

インド系のインターナショナルスクールです。


ほかのインターナショナルスクールよりも安価で英語による教育を受けられるということで注目を集めています。


横浜市緑区にもキャンパスがあります。


ブリティッシュ・スクール・イン東京


 学費:約236万円~250万円

イギリス系のインターナショナルスクールです。


入学条件は「イギリス国籍の児童」または「イギリス国籍以外の児童で英語が堪能であると校長が認めた者」となっています。


木村拓哉さんの娘のkokiさんが通っているのでは?と話題になっています。


ニューインターナショナルスクール


 授業料:約160万円~190万円

授業はマルチエイジクラス制を採用していたり、チームティーチングの手法も取り入れており、名前の通り、新しい形のインターナショナルスクールです。


西町インターナショナルスクール


学費:約250万円〜

1949年に設立された老舗の名門のインターナショナルスクールです。

英語だけでなく日本語教育にも力を入れているのが特徴です。


タレントの関根麻里さんが一時通っていたインターナショナルスクールです。

つくば/大阪/京都/北海道/沖縄などにあるインター校の学費

もちろん東京都内以外にもたくさんのインターナショナルスクールがあります。

都内のインターナショナルスクール数よりも少なくなりますが、学費は安い印象です。


ここでは、

  • つくばインターナショナルスクール(茨城県つくば市)
  • 大阪YMCAインターナショナルスクール(大阪府大阪市)
  • 京都インターナショナルスクール(京都府京都市)
  • 北海道インターナショナルスクール(北海道札幌市)
  • ニューライフアカデミー(沖縄県中城村)
の5校を紹介します。

つくばインターナショナルスクール

学費:約84万円~120万円


校舎は2階建てのログハウスで、温かい雰囲気で高品質の国際教育を受けることができるインターナショナルスクールです。


大阪YMCAインターナショナルスクール

学費:約124万円~158万円


大阪YMCAの学校事業部に属しているため、地域社会とのつながりを大事にしているインターナショナルスクールです。


京都インターナショナルスクール


学費:約120万円~180万円

京都市の中心部にある1957年に設立された老舗のインターナショナルスクールです。


質の高い教育を提供し、生涯学習を奨励しています。


北海道インターナショナルスクール



志願料:1万5千円、入学金:20万円、学費:約78万円~132万円


北海道で一番古くからあり、唯一の正式なインターナショナルスクールです。


ニセコにもキャンパスがあり、北海道ならではの授業体験を大事にしています。


ニューライフアカデミー 


学費:約64万円

1995年に設立されたキリスト教系インターナショナルスクールです。


韓国、中国、台湾、インド、フィリピン、アフリカ、ロシアといった多くの国々の生徒が通っています。


もちろん、これら以外にも、横浜、埼玉、名古屋、西葛西、群馬、幕張、湘南、葉山、神戸、岡山、福岡、広島、長野、仙台、清澄白河などといったところにインターナショナルスクールはあります。

海外にあるインターナショナルスクールの学費

続いて、海外赴任のご家庭に向けて、海外にあるインターナショナルスクールについても紹介させていただきます。


今回は、アジア圏にある、

  • Overseas Family School(シンガポール)
  • Delia School of Canada(香港)
  • ソウル日本人学校(韓国)
  • セント・アンドリュース・インターナショナル・スクール(タイ)
  • Dulwich College Beijing(中国)

の5校を紹介します。


Overseas Family School

学費:約16~41シンガポールドル(年間)


70ヵ国以上、約3,000人の生徒が在籍しているので、多文化環境で特定の文化に捉われない真の国際教育を提供しているインターナショナルスクールです。


Delia School of Canada


学費:約117ドル~133ドル


香港にあるカナダの国際私立学校で、日本人の受け入れ体制が整ったインターナショナルスクールです。


ソウル日本人学校



学費:約30万ウォン~46万ウォン(月額)

文部科学省より「国内の小学校、中学校の課程と同等の課程を有する在外教育施設」として認定されているインターナショナルスクールです。


セント・アンドリュース・インターナショナル・スクール


学費:約33万バーツ~62万バーツ

40を超える国籍の生徒が在籍し、グローバルな視点を持てる人に育つための教育環境が整えられたインターナショナルスクールです。


Dulwich College Beijing

学費:約139万人民元~307万人民元


母体であるDulwich Collegeは、イギリスにある伝統校です。


国際性や多様性を重視したインターナショナルスクールです。

インター校にも学費の無償化・免除・補助金制度がある

ここまで実際の学費について紹介しました。やはりインターナショナルスクールに通うには、「学費が高い!」と感じたでしょうか。


少しでも学費を安くできないかとお考えの方のために、これから学費の無償化や補助金制度について紹介します。


幼児教育無償化の制度において、インターナショナルスクールも認可外保育施設と認められる場合は学費の一部給付など、学費を押さえる方法があります。これから詳しくみていきましょう。

インターナショナルプリスクールの学費無償化について

インターナショナルスクールとは別に、日本では幼稚園、保育園児を対象にした英語保育を行う施設を総称して「インターナショナルプリスクール」と呼んでいます。


2019年10月から実施されている「幼児教育無償化」という制度は、一定の条件のもとインターナショナルプリスクールでも適用されます。


条件とはそのインターナショナルプリスクールが認可外保育施設に該当し、なおかつお子様が保育の必要性があると認められることです。


保育の必要性というのは、共働きであるとか シングルでお子様を見る人がいない場合などです。


これは、学校へ通常の学費を納めたうえで、後日手続きをして市町村から月間37,000円分、年間にすると約45万円の給付を受けられます。


例えば、インターナショナルプリスクールで100万円の学費だとすると給付を受けると約55万円になります。完全無償化ではありませんが、大きな補助です。


費用の面だけで、悩んでいる方はこのような制度を利用することにより、インターナショナルプリスクールを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

インターナショナルスクールの学費補助金制度について

高校授業料無償化・就学支援金支給制度とは、公立高等学校などの授業料を無償化し、また私立高等学校などに就学支援金を支給して授業料を低減することを目的とした制度です。


世帯年収が多くない家庭でも、学びたい意志がある高校生などに補助をする制度で、この制度ではインタナショナルスクールであっても、学費の補助がでるのです。


  • 年収250万円未満:年間297,000円 
  • 年収350万円未満:年間237,600円 
  • 年収590万円未満:年間178,200円 
  • 年収910万円未満:年間118,800円

世帯年収によって、年間これだけ給付されます。


前出した多くのインターナショナルスクールが対象となっています。

(参考:文部科学省「高等学校等就学支援金制度の対象として指定した外国人学校等の一覧」)


インター校は年収の高い家庭が通うイメージがありますが、このような補助制度を利用すれば、一般家庭のお子さんでも通学を検討できますね。

インター校に通わせて良かった?後悔?注意点を紹介

これまでいろいろなインターナショナルスクールの学費面を紹介してきました。幼児教育無償化制度や高校授業料無償化制度を使えば、学費の補助ができて大きなメリットになりますが、それでもやはり普通の学校よりもインターナショナルスクールは学費が高いです。


小学校での英語教育が始まりますが、インターナショナルスクールで学べる英語とは大きな差があります。


実際にお子さんをインターナショナルスクールに通わせていた方にご意見を伺いました。インターナショナルスクールに通わせていい面と、悪い面を上げましたので一緒にみていきましょう。

インターナショナルスクールに通わせて後悔した点

インターナショナルスクールに通わせて後悔した点をみていきましょう。


  • 日本語が上達しなかった

学校によっては、日本語禁止だったり、日本語(国語)の授業がない学校があります。日本語禁止は英語しかしゃべれないためいい面もありますが、英語が得意でないうちに入学するとストレスになったり、国語がないと文章能力が養われなかったり、漢字が書けないというデメリットがあります。


  • 受験資格が得られかった

インターナショナルスクールでは日本の義務教育の制度とは違うため、例えば中学から日本の学校に行こうとすると、受験資格がなかったり、日本の大学へ進学しようとすると、帰国子女枠で受験はできますが、多くの学校で高校卒業資格がないとされて、受験できる学校が限られます。


  • 学費が高い

入学した時点では学費が高いことが気にならなくても、親の経済状態の変化によって学費を払い続けることが大変になることがあります。途中から公立学校に行く事は、いろいろな面で不便がありますし、学費が高いことが後々ネックになる可能性があります。


いかがでしたでしょうか。インターナショナルスクールは日本語教育という点では普通の学校という面から劣るかもしれませんが、親御さんの教育でカバーできるものですので、それを上回るいい点をみていきましょう。

インターナショナルスクールに通わせて良かった点

これからインターナショナルスクールに通わせて、良かった点を紹介します。


  • 英語が堪能になる

日本人は英語に苦手意識を持つ方が多く、英語ができるだけで仕事に困らず、尊敬されるものです。日常的に使えるとどこでも重宝されますし、世界中どこでも行けて世界が広がります。


  • バイリンガルはもちろん、マルチリンガルも可能

インターナショナルスクールに通うと英語を日常で使うようになりますが、第2外国語も学ぶのが普通です。インターナショナルスクールでは先生も生徒も国籍はバラバラで自然と他の言語や文化に興味をもつような素地ができます。


  • 個性を重んじる教育

日本の学校では皆が平等で同じであることを求められますが、インターナショナルスクールは得意なことをのばし、生徒それぞれの個性を重んじる教育であることが多いです。生徒それぞれの国籍や育ってきた環境が違うので、それぞれの個性を認め、アピールさせることで自信がついていきます。


  • 海外の大学に入りやすい

日本の大学に入ることは高校の卒業資格を得られないせいで、制限されてるインターナショナルスクールの生徒ですが、インターナショナルスクールの母国の卒業資格と同じものを取得できることが多いため、海外の大学に行くためには日本の学校を卒業しているよりも優位です。


いかがでしたでしょうか。インターナショナルスクールのいい面と悪い面を比べて、後悔のないように選択したいものです。

インターナショナルスクールの学費まとめ

インターナショナルスクールの学費について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 日本在住の外国籍の児童を対象としたインターナショナルスクールだが、日本国籍の児童も入学することができる
  • 日本の私立小学校と比較すると、授業料に大きな差がある
  • 各スクールにおいて授業料は異なる
  • 当てはまるスクールは多くないが学費の無償化・補助金制度も存在する
  • インターナショナルスクールに通うことで後悔する場合もある
です。

インターナショナルスクールに通うことで後悔する結果となる可能性も少なからず存在します。インターナショナルスクールの学費は、日本の公立・私立学校に比べて高いですが、インターナショナルスクールに通うことでネイティブの英語力やコミュニケーション能力等様々な能力が自然と身につきます。

学費だけではなく、各スクールの特性に注目して、これからますます進化していくグローバル社会の中で、お子様が世界で活躍するためには大事な先行投資ではないでしょうか。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

ランキング