学資保険の満期時期はいつ?満期金額はいくら?受け取り手続きや税金も解説

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学資保険の満期時期をいつに設定すべきか、祝い金の満期金額はいくらに設定すべきか迷いますよね。今回学資保険の満期時期はいつにすべきか、受け取り金額はいくらにすべきか、祝い金等を受け取る手続きを解説。また、受け取りにあたって税金がかかり確定申告が必要か解説します。

学資保険の満期時期はいつ?満期金額はいくらにすべき?


学資保険の満期ではまとまった金額が入るので子どもが進学を考えている場合などはありがたいですね。

しかし、「満期で300万円受け取りの予定だけど受け取る際の手続きは?」「満期で受け取る保険金には税金はかかるの?」といった不安や悩みをかかえている方は多いのではないでしょうか。

実際、契約内容をよく知らずに損をしてしまう人も多くいらっしゃいます。

そこで、この記事では
  • 学資保険の満期時期はいつに設定すべき?
  • 学資保険の満期金額はいくらにすべき?
  • 学資保険の満期金の請求方法
  • 満期金にかかる税金について
  • 満期の時期を過ぎて「据え置き」はするべきか
  • 満期時期の前の祝い金はあった方がいい?
  • 学資保険の満期前にお金が必要な場合は
以上について解説をしていきます。

この記事を最後まで読んでいただければ、学資保険の満期で受け取れる金額・受け取り方法・税金関係について詳しくなれるはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

学資保険の満期時期はいつに設定すべき?主な3つの満期時期を解説

学資保険のプランによって、祝い金などを受け取ることができる時期が異なるものや、満期金の返戻率が異なるものがあります。


子供が進学する度に祝い金が支払われるなど、祝い金を受け取ることができることは、進学にかかる高額な費用を補うことができるため、とてもありがたいものです。


しかし、祝い金を受け取る回数が多くなるにつれて返戻率が低下していきますので、学資保険の満期時期の設定は、自分とお子様のライフプランに合ったものを選ばなければいけません。


ここからは、様々なタイプの満期時期の特徴について解説をしていきます。

満期時期①:小中高など進学の節目で祝い金がもらえるもの

設定した満期時期になる前に「祝い金」が支払われる「ステップ型」を選択することができる学資保険があります。


祝い金を受け取ることができる時期が、子供が小学校・中学校・高校に進学の節目に設定できるタイプの学資保険を選ぶことで、進学時にかかる高額な費用を抑えることができます。


例えば、子供が小学校へ入学する際に、ランドセルや教科書などの必要な物を一式揃えるだけでも費用が多くかかりますよね。


その際に祝い金を受け取ることができると、節約をして生活費を削ったり、貯蓄のバランスを崩すことをしなくても、入学金の負担を補うことができるようになります。


ただし、祝い金はあくまでもこれまで納めてきた保険料の中から出ているのです。そのため、受け取る回数が多いほど、満期金の返戻率は低下します。

満期時期②:大学進学のための費用を準備できるもの

ステップ型とは違い、これまで納めてきた保険料を一括で受け取ることができる「一括型」というものがあります。


満期時期を「子供の18歳の誕生日」に設定することで、大学や専門学校へ進学する際にかかる費用を満期金で補うことができるようになります。


大学へ入学する際にかかる費用は、国公立で平均200万円弱、私立だと250万円以上と言われています。


また、専門学校へ進学する場合でも平均200万円かかりますので、小・中・高の入学金と比べて最も費用が多くかかるのが大学へ入学する時なのです。


子供が大学や専門学校へ進学せずに就職をする場合にも、アパートの契約金や、スーツ・靴など必要な物を買い揃えるために費用がかかります。


満期時期を子供の18歳の誕生日に設定することで、上記のように高額なお金が必要な時に備えて準備をすることができるようになります。

満期時期③:大学入学後の学費を準備できるもの

子供が大学へ入学した後にも、国公立大学で4年間で平均250万円、私立大学で400万円~2,000万円の学費がかかると言われています。


例えば、祝い金の受取方法を「ステップ型」にして、受取時期を「18歳~22歳までの4年間に設定した場合、大学入学後にかかる毎年の学費に充てることができるようになります。


ステップ型の場合、一回目に支払われる祝い金の金額を、それ以降の祝い金よりも多くなるように設定する事もできますので、特に費用が多くかかる入学時に多く祝い金を受け取り、その後の学費にも備えることが可能です。


また、「22歳の誕生日」を満期時期に設定して、納めてきた保険料の返戻金を一括で受け取る「一括型」に設定した場合は、大学を卒業した後にかかる大学院への進学や就職、一人暮らしにかかる費用へ充てることができます。

おすすめは最も返戻率が高い②の受け取り時期

満期金の返戻率が最も高くなるおすすめの設定方法は、満期時期②で解説をした「子供の18歳の誕生日」にした「一括型」です。


先述したように、ステップ型で進学をするタイミングに合わせてその都度祝い金を受け取る設定方法では、祝い金を受け取る回数が多ければ多いほど満期金の返戻率が低下していきます。


また、保険料の払込期間が短い方が返戻率が高くなりますので、月々の保険料は上がっても、満期金が多くもらえる方がお得です。


学資保険は0歳から加入することができますので、児童手当が給付されている15歳までの期間を利用しながら、短期間で保険料の払い込みを終わらせてしまった方が返戻率が高くなります。

学資保険の満期金額はいくらにすべき?

学資保険に加入する際に、満期時期の他に「満期金額」の設定をしなければいけません。


実際に子供にかかる費用がこの先とれくらい必要になっていくのかは、子供が進学をする学校にもよりますし、大学へ進学するかしないかでも異なりますので、一体いくらに設定しておけば良いのかと悩みますよね。


ここからは、

  • 平均的な満期金の設定額
  • 満期金の受け取り額はいくらがベストなのか
以上について解説をしていきたいと思いますので、是非参考にしていただければと思います。

満期金額は100万円から300万円が平均的

平均的に、満期金額を100万円・200万円・300万円に設定している方が多くいるようです。


学資保険に加入する年齢も異なりますが、各家庭で準備できる金額も異なります。子供の進学に合せて、一般的にこの金額があれば学費などの費用を抑えることができます。


大学へ進学する場合も考えると、200万円~300万円あった方が負担が少なくなります。お金に余裕のある方に中には、月々の保険料をもう少し高くして、満期金を更に多く受け取れるように設定している方もいるようです。


満期金額を300万円に設定すると、「高額割引」が適用になり受取率がアップする「つみたて学資」という学資保険がありますのでおすすめです。

満期金の受け取り額はいくらがベストなのか

では、学資保険の満期金の受け取り額は、いくらにするのが良いのでしょうか?

大学にかかる費用については、おおよそ以下のようになります。

国立
私立文系
私立理系
入学金約80万円約94万円約103万円
在学費(1年間)約110万円約149万円約177万円
費用合計約520万円約690万円約811万円
このように、大学在学4年間の合計は、入学金を合わせて500万円~800万円にもなります。しかし、この費用をすべて学資保険で準備するというのは難しいですね。


そこで、大学入学時にかかる費用である200万円~300万円を、学資保険で準備すると良いでしょう。


在学時の費用については、ローンを組んだり、奨学金を利用したり、また貯金などで賄うなどによって準備するといった方法があります。


毎月の保険料の負担も考えて、まずは一番お金のかかる大学入学時の費用を準備する目的で学資保険を利用するのがおすすめです。

学資保険の満期金の請求方法!

学資保険の満期日が近づいてくると、保険会社からお知らせの通知が届きます。

案外、勘違いをしていることが多いのですが、『学資保険の満期金が満期日に自動的に振り込まれる』ということはありません。

基本的には、保険会社からのお知らせに従って満期金の支払い請求をする必要があります。この手続きが滞りなく完了して初めて満期金を受けることができるのです。


では、学資保険の請求に必要な書類などを確認していきましょう。

学資保険の満期金の請求の際に必要な書類

学資保険の満期金の請求には、以下のものが必要となります。

  • 保険会社所定の満期金支払い請求手続きの書類
  • 保険証券
  • 印鑑
  • 本人確認証明書
  • マイナンバー
保険会社によって若干違いもありますので、それぞれの保険会社からの満期保険金に関する手続きの案内の書類をよく確認しましょう。

必要な準備をしっかりしたうえで、確実かつスムーズに手続きを行っていきましょう。

また、2016年1月以降、保険会社が税務署に提出する支払調書への顧客のマイナンバーの記載が義務化されたました。


これによって満期保険金の受け取りの手続きの際にはマイナンバーの提出が必要となっています。

学資保険の満期の注意点:満期金にかかる税金について


学資保険の満期金には税金がかかります。契約者と受け取り人を誰に設定しているかによってかかる税金の種類が異なってくるのです。

コツコツ積み立ててきた教育資金、満期になったら最少減の税金で受け取って、有効に活用したいですよね。

学資保険検討中の方はもちろんですが、まもなく満期金を受け取る予定の方もココはしっかりチェックしておきましょう。

契約者と受け取り人が同じ場合は所得税(一時所得)がかかる

学資保険の契約者である親が受け取り人になっている場合には、受けとった満期金は一時所得となり、所得税の課税対象となります。

所得税の課税対象となる金額は、次の計算式で求めます。

(所得金(満期金)-支払った保険料-特別控除50万円)×1/2

受け取った満期金から支払った保険料を引き、さらに所得税の特別控除の50万円を引いた額の1/2が所得税の課税対象となります。

これで計算をしてみると、よほど返戻率の良い学資保険でない限りマイナスになってしましますので、ほとんどの学資保険は所得税の課税対象となることは無いでしょう。

契約者と受け取り人が異なる場合は贈与税がかかる

注意が必要なのは、受け取り人が契約者以外となっている場合です。

たとえば、子どもや孫をを受け取り人としている場合には、贈与税の課税対象となってしまいます。


贈与税は、受け取ったお金(満期金)から基礎控除の110万円を引いた金額にかかることになるのです。

満期金-基礎控除110万円=課税価格

満期金が110万円を超えた分には、贈与税がかかってしまうことになるのです。

贈与税の税率は、以下のようになります。

110万円の基礎控除後の課税価格税率控除額
200万円以下10%-
300万円以下15%10万円
400万円以下20%25万円
600万円以下30%65万円
たとえば、300万円の満期金であった場合、基礎控除110万円を引いた190万円に10%の贈与税がかかることになります。

契約者と受け取り人が同じであった場合には税金がかからなかったのに、受け取り人が別人の場合には、19万円も税金がかかることになってしまうのです。


『受け取り人は契約者と同じにする』ことは、税金対策のためにも大切なポイントになってくるのですね。

学資保険の生命保険料控除について:年末調整で控除の対象に

年末調整で控除の対象になる 

学資保険は年末調査委の際の控除対象になります。一見、積立貯金のようなイメージのある学資保険ですが、実は保険商品なのです。

万が一、被保険者が死亡した場合、あるいは高度障害の状態になった場合などには、以降の保険料は免除となり、さらには満期金も受け取ることができる…という生命保険の性質を併せ持った優れた保険なのです。

「一般生命保険料控除」に該当 

年末調整の控除対象になる保険の種類は
  • 一般生命保険料控除
  • 介護医療保険控除
  • 個人年金保険料控除
の3つになります。

学資保険は、このうちの一般生命保険料控除の対象になります。

この控除を受ける場合、「生命保険料控除証明書」が必要となります毎年10月~12月ごろに生命保険会社から郵送されてきますので、年末調整の時期までしっかり保管をしておきましょう。

新契約と旧契約の控除額の紹介 

学資保険の控除額の算出は、契約を締結した日によって計算式が異なります。

新契約(契約締結日が2012年1月1日以後)の場合
年間の支払保険料等控除額
20,000円以下支払保険料等の全額
20,000円超 40,000円以下支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円超 80,000円以下支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円超一律40,000円

旧契約(契約締結日が2011年12月31日以前)の場合
年間の支払保険料等控除額
25,000円以下支払保険料の全額
25,000円超 50,000円以下支払保険料等×1/2+12,500円
50,000円超 100,000円以下支払保険料等×1/4+25,000円
100,000円超一律50,000円
控除対象の学資保険が、新・旧、どちらの契約にあたるのかよく確認して、正確に入力しましょう。

年末調整をし忘れた場合 

年末調整をし忘れてしまった、あるいは何らかの理由でできなかった場合には、以下の2つの方法のうちいずれかの手続きをすることで、生命保険料の控除申請をすることが可能です。
  1. 確定申告をする(2月16日~3月15日)                  確定申告の書類に生命保険料控除証明書を添付して、税務署もしくは地域の確定申告会場に提出します。確定申告といえばちょっと面倒な印象もありますが、最近ではパソコンで申告書の作成が比較的簡単にできるようになっているようです。
  2. 還付申告する                              時期を遡って税務署に還付申告をすることができます。還付申告が可能な期間は、対象の学資保険の保険料を支払った翌年のの1月1日から5年間となっています。                              

参考①満期の時期を過ぎて「据え置き」はするべきか

学資保険の満期は契約によって異なり、契約時に選ぶことができます。

基本的な考え方として、学資保険は大学のための教育資金を想定して受け取る時期が設定されています。


いざという時のための学資保険ですが、ちょっとした契約の違いで、最もお金を必要といている時期に満期金の受け取りができないことも、実は少なくありません。

では実際に、学資保険の満期はいつに設定するのがベストなのでしょうか?

間違いやすい満期日(契約満了の日)

注意しなければならないのは、学資保険の満期日についてです。満期日とは、学資保険の契約期間の最終日、つまりは契約満了の日のことをいいます。

一般的に学資保険の満期日は、満年齢を迎えた後に訪れる契約応当日の前日となっています。


同じ条件で18歳満期と17歳満期比べてみますと、以下のようになります。

18歳満期の場合
誕生日契約日満期日・年齢(学年)
4/57/16/30・18歳(高校3年生)
10/56/15/30・18歳(大学1年生)

17歳満期の場合

誕生日
契約日満期日・年齢(学年)
4/57/16/30・17歳(高校2年生)
10/56/15/30・17歳(高校3年生)

となります。


つまり、誕生日と契約日によっては満期日が約1年ほど異なってしまうのです。


塾や模試の経費などだけでなく、最近では推薦入試またはAO入試などが実施される時期も比較的早い場合もありますので、進学にかかる費用が必要になる時期も早まっているといっても過言ではありません。


教育資金は、子どもが「高校を卒業する時」ではなく、「高校3年生」の学年の時に必要になるのです。


子どもの誕生日、契約日から満期日がいつになるのかを確認したうえで、18歳満期または17歳満期を選択することが重要なポイントです。

参考②:満期時期の前の祝い金はあった方がいい?

満期時期になる前に受け取ることができる祝い金には、以下のようなメリットがあります。

  • 入学時や進級時に必要なまとまったお金を受け取ることができる
  • 祝い金を受け取る申請をしなかった場合、保険会社に据え置きすることができ、その後の学費等に回すことができる
  • 祝い金を受け取る年齢を自分で設定することができる
  • 祝い金の金額を選ぶことができる
各家庭のライフプランに合わせて受け取る金額や年齢を選ぶことができるので、家計の管理もしやすくなります。


反対に、以下の点がデメリットとなることが考えられます。

  • 一括型と比べて返戻率が低下する
  • 手続きをしなければ受け取ることができない
祝い金は、あくまでも自分がこれまで納めてきた保険料の中から出ているものですので、受け取る回数が多くなるにつれて、その分満期金を受け取る際の返戻率が低下するということを覚えておかなければいけません。

体験談:学資保険の満期前にお金が必要!どうすればいい?

学資保険の満期の前にお金が必要になったときに最初に考えてしまうのが学資保険の途中解約ですね。


解約してもきっと満期金とあまり変わらない返戻率で返ってくるはず…なんてこと、残念ながらありません


学資保険の返戻率が、満期まで支払っても100%程度と言われている状況の中で、途中解約時に返戻率に期待するのは正直厳しいところです。


さらに生命保険の保険料の一部は

  • 保険金の支払い
  • 契約の締結や維持に必要とされる経費
  • 医療保障(特約などがついている場合に限る)

などに充てられるものであるため、その分は確実に差し引かれて返ってくることになります。正直なところ、元本割れの可能性が高いです。


そんな時にぜひ活用してほしいのが、契約者貸付制度です。


「保険の契約者」に対する信頼関係により通常よりも安い金利でお金を貸してくれる制度です。途中解約をするより得をすることが多くこの制度を活用しない手はないのです。


嬉しいメリット、そしてデメリット(注意点)についても十分に把握したうえで有効に活用しましょう。

まとめ:学資保険の満期時期や満期金額について


学資保険の満期時において注意が必要なポイントについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

この記事のポイントはこちらです。
  • 満期時期になる前に祝い金を受け取ることができる学資保険がある
  • 満期金額は100万円~300万円が平均的
  • 一番お金のかかる大学入学時の費用を準備する目的で学資保険を利用するのがおすすめ
  • 満期金請求手続きを確実に行う
  • 節税対策のため、学資保険の契約者と受取人は同じにしておく
  • 年末調整あるいは確定申告、還付申告等を通して、生命保険料控除を行う
  • 契約の際は満期日はいつになるのかを確認する
  • 祝い金を受け取ると、満期金の返戻率が低下する
  • 契約者貸付制度は、有効に活用する

可愛い子ども達のために、将来必要となった時期に安心して使用するには、契約締結の際に押さえておくべき重要なポイントがあります。


満期まで積み立てた学資保険を確実に受け取り、控除や節税の面でも無駄のない対応ができることが、よりベストな学資保険活用につながると言えるでしょう。


今回のポイントの中には、意外に盲点となっているものもあります。学資保険の加入を検討されている方はぜひ、そしてすでに契約者の方もご自身の契約をいま一度見直してみることをおすすめします。


ほけんROOMでは、ほかにも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので是非ご覧下さい。

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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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