更新日:2023/04/01
歯列矯正の治療に生命保険の給付はある?保険適用・医療費控除は?
「歯の矯正の費用って、生命保険(医療保険)おりる?また健康保険で保険適用されるの?」と疑問な方も多いはず。顎変形症にならないためにも歯列矯正(歯の矯正)はやっておきたいだけに、この記事で歯列矯正の費用と生命保険の給付対象か否か、保険適用となる条件を徹底解説!
目次を使って気になるところから読みましょう!
歯列矯正で生命保険は保障される?
歯並び、他人の歯並びも自分の歯並びも気になりますよね。
「出っ歯が顕著で気になってしまう」
「前歯がガタガタで笑う時に気になる」
「噛み合わせが悪く、発音が悪い」
日常生活の動作や、見た目の問題で気になるなど、悩みはそれぞれだと思います。
大人になってから歯列矯正をしたいと思った方でも、「歯列矯正は保険がきかない」「高いからできない」という理由で、踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
歯列矯正は基本的に生命保険・健康保険適用外で自由診療ですが、高額のため思いきれないことも事実です。
そこでこの記事では、「歯列矯正の生命保険」について
- 歯列矯正を保障してくれる生命保険(医療保険)はあるのか
- 生命保険で保障される場合とは
- 生命保険・健康保険適用となる場合の条件とは
- 医療費控除について
顎変形症や顎関節症などの病気の場合は生命保険で保障される
「歯列矯正を保証してくれる保険はあるのか?」ということですが、歯列矯正は生命保険(医療保険)で保障はされません。
理由は、歯列矯正は病気に対する治療ではないからです。
そのため、歯列矯正は基本的に自由診療の対象です。
ただし、舌がんや口腔がんをはじめ、顎変形症などの病気に発展した場合には生命保険の給付金が下ります。
また、その際の費用は、健康保険が適用され個人の負担額が3割(年齢等により割合の変動あり)になります。
外科手術・入院費用合わせてだいたい25~50万円辺りが相場として多いようです。
しかし、この歯列の異常が原因となって顎変形症や顎関節症などの病気が発症している場合です。
治療に際して、外科手術に加えて歯列矯正が必要となった場合には、歯列矯正が生命保険・健康保険適用となる場合もあります。
そのためには、必要な条件がいくつかありますので、次の項目でくわしく説明していきます。
歯列矯正は保険適用の場合も?主な条件とは?
先述したとおり、歯列矯正は生命保険・健康保険の適用とはなりません。
一般的にインプラント等と同じ扱いになり、歯列矯正は基本的に自由診療の対象です。
その際の費用としては、歯列矯正の種類や歯科医院によって差はありますが、
- 【外科処置が不要な歯列矯正の場合】
70~150万円ほど - 【外科処置が必要な歯列矯正の場合】
外科手術・入院費用・・・100~200万円ほど/
歯科矯正費用・・・85~200万円ほど
歯列矯正が保険適用となる条件
歯列矯正が保険適用になる条件として、
- 顎変形症であること
- 上記に加えて、厚生労働大臣が定めた先天性疾患であること
まず、顎変形症とは、上顎、下顎が変形している状態をさします。上下、左右、前後の変形といった様々な症状があります。
その症例の一部として
- 一部の歯が列の外に飛び出している
- 出っ歯
- うけ口(下の顎や歯が、上の歯より出ている)
- すきっ歯(歯間に隙間がある)
- 極端に上顎と下顎がずれたり変形している
無料保険相談でのオンライン相談では「マネーキャリア」もおすすめです。
オンラインだけでなく、訪問型の無料保険相談も実施しております。
3,000人のFPと提携しており、満足度も高い相談窓口ですので、是非利用されてみてはいかがでしょうか。
下のボタンから申し込みが可能です。
なぜ歯列矯正の治療で保険適用となる?
顎変形症は日常生活に著しく支障をきたす場合があります。
- 「顎がずれているため、かみ合わせがうまくいかずに一部の歯に負担がかかり健康な歯が失われようとしている」
- 「食事をするだけで顎が疲れる」
- 「かみ合わせの異常により頭痛や肩こりが耐えない」
- 「きちんと発音できない言葉がある」
このように顎変形症が原因で生活に支障をきたすほど歯並びが悪い・かみ合わせが悪いとなるので、歯列矯正を生命保険・健康保険適用で行うことができるようになるのです。
生命保険・健康保険適用となるのは嬉しいことですが、このレベルの顎変形症だと、とても大変です。
自分が生命保険・健康保険適用となる症例なのか、どの程度のレベルで日常生活に影響が出ているのか、という点を確認してから医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。
歯列矯正を保険適用で安く受ける場合のデメリット
歯列矯正を生命保険・健康保険適用で安く受ける場合には、一見「安くなって良かった」と思いがちです。
しかし、自由診療として保険適用外で歯列矯正を受ける場合と比べてデメリットがあります。
「外科手術を受けなければならない」ということ以外にも、以下のことをきちんと確認しておきましょう。
1.指定の医療機関で治療を受けること
保険適用外の場合の歯列矯正の費用は確定申告時に医療費控除
年間に支払った医療費が多かった場合、確定申告をすることで還付金が戻ってきます。
その仕組みを、医療費控除といいます。
基本的に審美目的の場合の歯列矯正は、生命保険・健康保険適用の対象には入りません。
しかし、専門の矯正医が診断し、矯正治療が必要と判断した場合には、医療費控除の対象になります。
医療費控除の対象となるケースは、
- 子供の顎の成長を阻害しないために行う場合
- 咬み合わせが悪いことにより虫歯や歯周病になったり、顎の関節に障害が出て健康を害する原因になる(顎関節症の原因となる)場合
まとめ:歯列矯正の費用と生命保険・健康保険適用の条件
以上、歯列矯正の生命保険について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事の内容は、
- 歯列矯正はその条件を満たした場合のみ生命保険・健康保険適用となる場合がある
- 生命保険適用となる場合は、顎変形症や国指定の疾患等「病気」と診断された場合
- 生命保険・健康保険適用となる場合の条件は、日常生活に支障をきたすほど著しい顎変形症であること
- 生命保険・健康保険適用となったとしても、デメリットもあるので注意が必要
- 生命保険・健康保険適用外となったとしても、医療費控除を受けられるケースもあるので要チェック