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積立利率変動型終身保険まるわかり、特徴や固定型との比較徹底解説

積立利率変動型終身保険とはどのようなものか、ご存知ですか?一般的な終身保険は積立利率が固定ですが、積立利率変動型の終身保険は、どのような特徴があるのか、また固定型と比べた場合に、何がメリットやデメリットなのか、まとめました。

終身保険の積立利率が固定型・変動型の違いって?

保険会社が保険契約者から預かった保険料は、そのまま保険会社の金庫に保管するわけではなく、様々な金融商品や不動産などで運用を行います。

運用成績は、保険金、保険料、解約返戻金に影響を及ぼします。


その影響のしかたによって、固定型と変動型に分かれています。

積立利率固定型終身保険とは?

積立利率固定型終身保険とは、将来の保険金や解約返戻金の支払いに備えて、保険会社が預かった保険料を積み立てる際、予めこの程度の運用利率で運用できるだろうという利率(予定利率)を決めて、その利率で計算された金額を積み立てるタイプの終身保険です。

一般的に「終身保険」と呼ばれているものは、積立利率固定型です。


積立利率固定型という名称は、積立利率変動型終身保険と比較対照する際につけられるもので、普段はただ「終身保険」と呼んでいます。

積立利率は予定利率に基づき固定する

積立利率固定型終身保険は、保険契約時に決められている予定利率によって、保険金額・解約返戻金・保険料などすべての数字が確定しています


例えば予定利率が2%と決まっていれば、その後、運用成績が良くても悪くても、契約が終わるまでずっとその予定利率2%のまま、変わることはありません。


たとえば、予測では2%の利率のところ、実際には3%で運用できたとしたら、差の1%分は保険会社の利益や一部配当にまわります。


逆に2%の予測をして予定利率を2%と決めたのに、実際の運用は1%だった場合、差のマイナス1%は保険会社が補てんする必要があります。いわゆる逆ザヤです。


予定利率が高いと

バブル期の保険は予定利率が軒並み5%を超えていました。


現在販売されている生命保険の予定利率は0.25%です。


現状実際の運用利率がかりに1%だとしたら、何と4%も逆ザヤとなり、それがそのまま保険会社に重くのしかかります。


こういった予定利率が高い保険を「お宝保険」と呼んだりしていますが、保険会社は一刻も早く逆ザヤを解消すべく、予定利率が高い保険を何とか解約してもらって、予定利率が低い保険に入り直してもらうべく、あの手この手で勧誘するわけです。

積立利率固定型終身保険は保険金額・解約返戻金額の予測ができる

積立利率固定型終身保険は、保険契約時に予定利率が決まっています。

将来の解約返戻金の金額も予定利率で計算された金額が、あらかじめ決まっています。


積立利率固定型の保険は、保険証券に解約返戻金額が表示されているものも多くあります。


保険金額も解約返戻金も保険料も、すべて契約時に将来にわたって確定しているのが、積立利率固定型終身保険です。

積立利率固定型終身保険はインフレリスクに弱い面がある

すべての数字が将来にわたって確定しているのは、将来の計画を立てやすく、積立利率固定型終身保険のメリットではありますが、逆にデメリットでもあります。

例えば、1000万円の終身保険に加入した場合、途中何が起ころうが万が一あった場合に支払われる死亡保険金は1000万円であり、この金額が増えたり減ったりすることは絶対にありません。


一方、今から30年後の物価は、今の2倍になっていることも、可能性としてはあり得ます。


もし2倍になっていれば、お金の価値は相対的に半分になってしまいますから、1000万円の保険金の価値も500万円分しかなくなってしまうことになります。


これが、積立利率固定型終身保険はインフレリスクに弱いと言われる所以です。

積立利率変動型終身保険とは?


では、積立利率変動型終身保険は、固定型と具体的に何がどのように違うのでしょうか。


変動型のメリットやデメリットも含めて、ご紹介します。

積立利率は運用実績によって変動する

積立利率変動型終身保険は、保険会社が預かった保険料の運用成績によって、保険金額や解約返戻金が変動するタイプの終身保険です。

変動型ではありますが、保険金額も解約返戻金も予定利率で計算された最低保証金額はあらかじめ決まっています

たとえば1000万円の積立利率変動型終身保険に加入したとします。


予定利率が1%だとすると、実際の積立利率がずっと1%の場合は死亡保険金も1000万円、かりに予定利率よりも悪い0.5%の場合でも死亡保険金は最低保証されていますから1000万円です。


逆に、予定利率が1%で実際の積立利率がずっと3%の場合は、死亡保険金も1100万円、1300万円、1600万円というように年数が経過するほど増えていきます。


これは解約返戻金も同じです。予定利率かそれ以下の運用成績の場合は、解約返戻金も最低保証額となりますが、運用成績が予定利率を上回ったら上回っただけ、解約返戻金も増えます。

積立利率変動型終身保険ならインフレリスクに強い!

積立利率変動型終身保険は、運用成績が良ければ保険金額も増えるため、インフレに強いと言われています。

かりに30年後に物価が2倍になっていたとしても、積立利率変動型終身保険はの保険金額も2倍に増えている可能性があるからです。

保険料が高い傾向があり、低金利が続くと損することも

積立利率変動型終身保険は、変動型とはいえ、保険金額や解約返戻金に最低保証があり、運用成績が良ければよいほど、保険金額や解約返戻金が増えると聞けば良いことだらけに思えますが、変動型保険の予定利率は、他の固定型よりも低く設定されているため、保険料が高い傾向にあります。

運用成績が良ければ、保険料が高いというデメリットを吸収してしまうほどのメリットがあるのですが、低金利が続き運用成績が悪いと、固定型のほうが得だったという可能性もあります。

まとめ

積立利率変動型終身保険は、保険料は変わらず、運用成績が良ければ保険金や解約返戻金が増えるタイプの保険です。

終身保険は保険期間が長く、その間にはインフレになることも十分考えられます。


インフレリスクに備えるには、積立利率変動型終身保険は大変有効ですが、この先インフレや金利の上昇が考えにくいケースでは、固定型のほうが有利な場合もあります。


将来的な経済動向も考慮して、検討することをお勧めします。

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