更新日:2018/02/17
銀行の終身保険販売はトラブル続出、知っておきたい真相とは
銀行で販売されている終身保険で、トラブルが続出しています。銀行といえば信用が命。そんな銀行が販売する終身保険で、なぜトラブルが発生しているのでしょうか。巻き込まれないために知っておきたい銀行の事情や販売手法などについて、まとめました。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 銀行で勧誘される終身保険についてトラブルが増加
- 独立行法人国民生活センターから注意喚起情報が発表
- 実施の理由(ワケ)
- 高齢者がトラブルに遭うケースが多い
- 銀行でのトラブルの要因は
- 預金と誤解するような勧誘手法
- 保険の営業であることを告げない営業手法
- クーリングオフの説明不足
- 銀行で勧誘される”一時払い終身保険”のトラブルと注意
- 事実とは異なった”元本保証”
- 支払った保険料が”解約返戻金”を下回る可能性の説明不足
- 消費者の意向に沿わない保険商品の販売
- 銀行や保険会社は”終身保険”が今や一番の稼ぎ頭
- 本当に一時払い終身保険が必要かの確認も
- トラブルに遭った場合は消費生活センターへ
- まとめ
目次
銀行で勧誘される終身保険についてトラブルが増加
独立行法人国民生活センターから注意喚起情報が発表
実施の理由(ワケ)
- 銀行から「預金より利回りの良い商品」と勧誘されることが多い
- 顧客は保険であるという認識がない
- そもそも一時払終身保険は元本保証の商品ではない
- 顧客は元本割れする認識もない
- 顧客はいざ解約する時になって初めて、契約したのは保険であり元本割れをすることも認識
といった内容がほとんどのようです。
高齢者がトラブルに遭うケースが多い
日頃から付き合いのある銀行の行員から、預金よりも利回りが良いと一時払終身保険を巧みに勧誘されて、自分にとって必要かどうか、リスクはどこにあるのか等、しっかり加入判断ができて、不要ならはっきりと断ることができる高齢者が、果たしてどれくらいいるでしょうか。
高齢者になると、記憶力や理解力などが低下して、保険や金融商品の加入や購入について、正しい判断ができなくなる場合もあります。そのような高齢者に対して何の配慮もなく、契約に持ち込むケースが、トラブルの大きな原因のひとつになっています。
銀行でのトラブルの要因は
銀行での一時払終身保険の販売でトラブルとなる要因は、いくつか指摘されています。
預金と誤解するような勧誘手法
保険の営業であることを告げない営業手法
クーリングオフの説明不足
「クーリング・オフに関する書面を受け取った日」または「申込日」のいずれか遅い日から、その日を含めて8日以内(10日、15日、30日等に延長している生命保険会社もあります)であれば、申込みを撤回することができます。
出典: http://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/life_insurance_q10.html
保険契約を締結する際には、クーリングオフについて説明した書面を必ず交付することになっています。銀行が販売する一時払終身保険のトラブルは、このクーリングオフを顧客が把握していれば防げたものもありますが、銀行側によるクーリングオフの説明が不足していたことで、クーリングオフ制度が有効に機能しなかったケースもあります。
銀行で勧誘される”一時払い終身保険”のトラブルと注意
事実とは異なった”元本保証”
支払った保険料が”解約返戻金”を下回る可能性の説明不足
消費者の意向に沿わない保険商品の販売
銀行や保険会社は”終身保険”が今や一番の稼ぎ頭
本当に一時払い終身保険が必要かの確認も
トラブルに遭った場合は消費生活センターへ
まとめ
そのようなリスクもきちんと説明されないケースも多いのです。銀行から勧誘されたら、元本割れのリスクを負ってまで加入が必要なものか、必ず確認しましょう。
万が一加入し、対処に困った場合は、消費者センターに相談しましょう。