おひとりさま必見!独身のあなたに終身保険は必要か?不必要か?

社会人になると、独身なのに終身保険をベースとした高額な保険を勧められるという話をよく聞きます。独身の場合は高額な死亡保障は必要ありません。もし保険を考えているのであれば、医療保険や貯蓄性のある保険がおすすめです。今回は終身保険に焦点を当てて、お話をしていきます

独身の方に終身保険は必要?不要?

独身の新入社員が、終身保険はもちろん生命保険の仕組みがわからないまま、職場にくる営業マンにうまく乗せられ、高額な生命保険に加入してしまうケースはよくあることです。


そんな中、終身保険をすすめられることが多いかと思われます。


終身保険はその反対の定期保険よりも保険料が割高で、契約が長期間なので、営業マンとしては会社で実績として高く評価されるなんてこともあるのです。


そうとはいっても、営業マンのなかには、しっかりと考えた上で、終身保険をおすすめしてくれているケースも数多くあります。


今回のこの記事では、そのような独身の人が生命保険をはじめて検討するときに知っておかなければいけないポイントをお伝えします。


この記事が自分にとって本当に必要な保険を選択できる参考として、お役にたてればと思います。

終身保険とは?

今回のテーマである終身保険をはじめとして、他には掛け捨て型の死亡保障である定期保険、老後の貯蓄ができる個人年金保険などが代表的な生命保険の種類として挙げられます。


終身保険とは、保険の対象となる人=被保険者が死亡もしくは高度障害状態になった時、保険金受取人として設定された遺族に死亡保険金が支払われる満期のない死亡保険です。


満期のないということで、保障される期間は一生涯です。途中で解約しなければ一生涯保障されるという保険です。


そして終身保険を途中解約すると、解約返戻金という形でお金がかえってきます。


解約するタイミングにもよりますが、今まで支払ってきた保険料総額を超える解約返戻金を受け取れる場合もあり、こういった特徴から貯蓄型保険としても人気です。

独身男性、独身女性の生命保険や終身保険の加入率

さて、独身男性と独身女性の生命保険の加入率は、実際どのくらいなのでしょうか。

独身男性と既婚男性の加入率からわかること

独身男性の生命保険加入実態(ニッセイ基礎研究所)によると、


生命保険の加入率20代30代40代
独身男性47.7%72.1%81.5%
既婚男性66.7%93.9%95.1%

独身男性の終身保険と定期保険、医療保険の加入率20代30代40代
独身男性:終身保険27.2%42.5%54.5%
独身男性:定期保険16.5%13.8%4.5%
独身男性:医療保険67%52.5%36.4%
既婚男性:終身保険45%48%52.4%
既婚男性:定期保険25%27.5%15.5%
既婚男性:医療保険60%57%55.8%

これらからわかることは、


  1. どの年代も既婚男性よりも独身男性のほうが生命保険の加入率が低い。
  2. 独身男性も既婚男性も、20代から40代にかけて、生命保険、終身保険の加入率があがる。
  3. 逆に独身男性も既婚男性も、20代から40代にかけて、定期保険の加入率は下がっていく。
  4. 40代における終身保険の加入率は、独身男性も既婚男性も大差ないが、20代などの若いうちは独身男性のほうが加入率が低い。
  5. 既婚男性において医療保険の加入率はどの年代も過半数だが、独身男性にとって年齢があがるにつれて、医療保険の加入率がさがる。

独身男性について述べると、若いうちは医療保険の加入率が高く死亡保険の加入率が低く、40代あたりになると、死亡保険のなかでも終身保険の加入率があがる傾向があることがわかります。



独身女性と既婚女性の加入率からわかること

独身女性の生命保険加入実態(ニッセイ基礎研究所)によると、  


生命保険の加入率20代30代40代
独身女性46.1%71.6%84.9%
既婚女性52.1%86.3%91.9%

独身女性の終身保険と定期保険、医療保険の加入率20代 30代 40代
独身女性:終身保険28.4%31.0%36.4%
独身女性:定期保険14.7%15.5%4.5%
独身女性:医療保険64.2%70.7%54.5%
既婚女性:終身保険30.1%43.4%49%
既婚女性:定期保険17.3%18.6%14.6%
既婚女性:医療保険65.8%61.8%58.8%

これらからわかることは、


  1. 独身女性のほうが既婚女性より生命保険の加入率が低い
  2. 女性の場合は、男性と異なり、独身でも既婚でもそれほど違いはない

独身女性について述べると、既婚女性よりも死亡保険の加入率が低く、医療保険の加入率が高い傾向にあり、さらに死亡保険よりも医療保険のほうが加入率が高い傾向があることがわかります。

独身の方は高額な死亡保障は必要ないケースが多い

さて、独身男性、独身女性の加入率などもみてきましたが、独身の方は、死亡保険の加入率が既婚の方よりも低いことがわかります。

実際、独身の方は、高額な死亡保険のような保障は必要がないケースが多いです。


既婚の方は、子供がいるので、やはり自分が亡くなったときに残された家族のためにお金を残したいという気持ちから、死亡保険に加入する人は多そうです。


それでも、独身の方が終身保険に加入しようとする際には、以下のポイントで選ぶとよいでしょう。


  • 自分の葬儀費用分の死亡保障で十分
  • 独身の方は死亡保障よりも、掛け捨ての終身医療保険や終身がん保険がおすすめ
  • 独身の方でも母子家庭や父子家庭など子供がいる場合は死亡保障が必要

自分の葬儀費用分の死亡保障で十分

葬儀代はおよそ200万程度なので、200万程度の死亡保障で十分と言えます。


また貯蓄があり、200万程度ならすぐに用意できるというのであれば、死亡保険は不要な場合があります。

独身の方は死亡保障よりも、掛け捨ての終身医療保険や終身がん保険がおすすめ

独身の方は、既婚の家族のいる方よりも死亡保障の必要性は低いです。


加入率のデータをみると、独身の方は若いうちは医療保険などの加入率は高いですが、40代になってくると加入率は下がります。


これは、40代になると、貯蓄ができているので、医療保険は不要と考える方が多いからです。


しかし、実際には医療保険やがん保険はあったほうが良いです。


なぜなら20代よりも40代以降のほうが入院する割合が多いからです。


とはいえ、20代のほうが保障が必要なので、このような結果になっています。


また20代のうちの医療保険やがん保険は保険料が安く、40代になると保険料が高くなるので、解約してしまう方が多いのでしょう。


そこで、掛け捨ての終身医療保険と終身がん保険をおすすめします。


終身型に加入することで、保険料が変わらないので、若いうちに加入すると、一生涯安い保険料で保障されるのです。


40代になって保障を受ける確率があがっているのにも関わらず保険料が割高になったからといって、解約する心配もなくなるので、おすすめです。


40代の保険についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

独身の方でも母子家庭や父子家庭など子供がいる場合は死亡保障が必要

独身の方でも、子供のいる家庭(母子家庭や父子家庭など)は、子供のためにも死亡保障が必要と言えます。


ほかにも親や兄弟を養っている場合は、死亡保障が必要と言えます。


死亡保障は、自分が亡くなったときに、生活に困る人はいないかどうかの観点からみるとよいでしょう。

独身の方も、貯蓄目的での終身保険の加入はおすすめ

ここまで、独身の方にとって終身保険の必要性は低い理由を述べてきました。

しかし、貯蓄目的での終身保険の加入はおすすめできます。


これは、途中解約を前提として終身保険に加入し、解約時に解約返戻金を受け取ることです。


なぜ、これが貯蓄目的となるかというと、


  1. 早期解約すると元本割れをするので、ほとんど強制的に貯蓄ができる
  2. 銀行預金よりも金利が良い
  3. 生命保険料控除の対象となり、税金が控除され、節税効果もある

この三つが主な理由です。

ドル建て終身保険や低解約返戻金型終身保険なら、さらに返戻率が高くなるので貯蓄性が高い

貯蓄性を重んじるならば、終身保険のなかでも、ドル建て終身保険や低解約返戻金型終身保険がおすすめです。


ドル建てであれば、マイナス金利政策で金利の低い日本円よりも、高い金利の米ドルや豪ドルなどで積み立てることで、さらに高い返戻率を実現できます。


そして、低解約返戻金型終身保険は、はじめは返戻率が低いのですが、払込満了後に一気に返戻率があがる終身保険で、貯蓄性が高くおすすめです。


さらに一時払いにすれば、保険会社の運用益があがり、さらに返戻率が高くなります。


一時払いドル建て低解約返戻金型終身保険など、組み合わせることもできますので、ぜひ確認してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


独身の方は、自分の葬式代程度の貯蓄があれば十分で、生命保険への加入は不要といった意見もありますが、生命保険とひとくくりにしてはいけません。


生命保険にも、定期保険のような掛け捨て型の保険もあれば、終身保険のような貯蓄型の保険もあります。


独身の方は、貯蓄の代わりとして、終身保険に加入するのも良いでしょう。


死亡保障がありつつも、銀行預金よりも利率の高い貯蓄を実現できます。


独身者の方は、この機会にぜひ終身保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか?


生命保険は必要なの?と疑問をお持ちの方はぜひこちらをお読みください。

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