ドル建て保険が利回りの高い理由とは?為替メリットと運用性を解説

低金利の日本では、高い利率を持つ貯蓄性の円建て生命保険は、ほぼ販売停止になってきています。一方で利回りの高い外貨を活用したドル建て保険に注目が集まっています。今回は、ドル建て保険の利回りや運用性、為替差益メリット、デメリットやリスクをわかりやすく解説します。

ドル建て保険は利回りが高いという最大のメリットがある

マイナス金利政策が始まって以来、利率の良かった貯蓄性の商品は全て利率が下がり、売り上げが下がる一方で、ドル建て保険だけは売上が伸び続けています。


現在、発売されている生命保険の中でもトップクラスの利回りを誇る外貨建て保険は、その予定利率の高さから多くの注目を集めていて、加入者も増え続けています。


銀行預金でコツコツと貯めていくよりも、ドル建て保険の運用によって、多くの利益を生みたいと考える方は多いようですね。


この記事では、

  • ドル建て保険が高利回りな理由、仕組み
  • ドル建て保険のメリット
  • ドル建て保険は金融商品として優秀なのか

の3点を解説していきます。

この記事を最後まで読めば、ドル建て保険が高利回りの理由や保険のメリットについて理解できます。

そんなドル建て保険について詳しくご紹介していきます。

マイナス金利政策で日本円は予定利率が1%以下と非常に低い

日本銀行がデフレ脱却に向けて、マイナス金利政策を導入したのが2016年ごろ。


これによって日本の金利が大幅に低下し、住宅ローンの乗り換えが活発になるといったメリットが発生した一方で、個人や企業の資産運用が難しくなりました。


銀行に預けても金利は0.01%程度と雀の涙のような数字。


同じように影響を受けたのは、生命保険会社。


学資保険や養老保険のような貯蓄性の高い保険もマイナス金利政策のあおりを受け、予定利率が下がりました。


このことによって新規加入者は減少。


やはり利率が下がってしまうと、貯蓄型保険の魅力は無くなってしまいますよね。


一方、日本円の利回りが1%と安くなったことで恩恵を受けているのがドル建て保険


日本の金利が安い今、ドル建て保険で積み立てしたほうが金利が高いため、こちらの商品へ注目が集まっています。

ドル建てのほうが円建てよりも利回りが高い理由とは?

ドル建て保険は「ドル」をベースにして作られている生命保険です。

保険の機能としては日本で販売されている生命保険と同じ機能であり、万が一の時に死亡保険金が支払われる保険。


日本の生命保険と違うことは保険料や解約金、死亡保険金など全ての支払い計算が全てドルであること。


マイナス金利政策が始まる前から低金利が続いている日本円よりも、高い金利を誇るドル建ての方が貯蓄性が高く魅力的。


では、なぜドル建て終身保険は高い金利で販売できているのでしょうか?

米や豪は国債を買ってもらうために高金利にしている

米国は政策金利の導入によって、2.00~2.50%程の高水準な金利を維持しております。

また、資源が豊富にある豪は特に高金利で有名な国です。

高金利であることから世界中のトレーダーが豪の動きを常に注目しています。


豪まではいかないですが、高い金利を誇る米も常に注目を浴びています。


高金利にしているのは、世界中に自国の国債を買ってもらうために高金利にしています。


高金利でなければ魅力を感じない国債。


ドル建て保険もこの高い金利の恩恵を受けています。

なぜ、高金利にしないと国債を買ってもらえないのか

低金利が当たり前になってきている日本で、米の金利が約3%なんて数字を見ると驚いてしまいますよね。

しかし、なぜここまで高い金利にすることができるのか不思議に感じますが、高金利にする2つの理由があります。


以下の見出しでは

  • 通貨の信頼性
  • 経済発展
の観点から、その理由を解説していきます。

理由1:他の国の通貨よりも信頼性が低いから

米の国債は1941年の格付けを開始してから長年「AAA」を維持し、とても信頼性の高いものでした。


2011年に「AA+」へと一段階引き下げられ、その後も、リーマンショックやギリシャ経済危機など、大きな世界恐慌が起き格付けが下がり、信頼性が低下し続けて行きました


そうしたことから高い金利にすることで、世界中に米の国債を購入を促すようになったとされています。


信頼性が低く、金利も低いとなれば買ってもらえません。


信頼性が低いからこそ、金利を上げることで購入してもらえるようにしています。

理由2:産業を活発にする上で海外の投資を受けるため

さらに、米自身の産業を活発にしていくには他国からの力添えが必要となります。

他国からの投資を増やすことで産業の活発化を図りますが、お金を集めるには投資をする人へのメリットが無ければなりません。


そういった投資をより多く受けるために、高い金利にしています。

ドル建て保険の利回りが高いことによって貯蓄性が高くなるメリットがある

低金利の日本とは違い、高金利のドル建てでは圧倒的に利率が高くなります。

その為、貯蓄性も圧倒的にドル建ての方がメリットが大きいです。


保険金や解約返戻金を受け取る時に円安になっていると、受取額が増えるのは魅力に感じます。


為替の動向によって大きく変動するデメリットはありますが、保険金を受け取る時を間違えなければ貯蓄性の高さを活かすことができるでしょう。

ドル建て保険に加入するなら、一時払いがおすすめ!

マイナス金利の影響から円建ての一時払い終身保険が次々と販売停止されている中、ドル建て保険に人気が集中しています。

そんなドル建て保険は、一時払いで加入した方が大きなメリットを受けられます。


例えば500万円をドル建て一時払い終身保険でドルに交換したとします。


加入時の為替レートが1ドル100円だと仮定した時、500万円は約5万ドルに変わります。


この5万ドルは、加入後高金利で運用されて増加していきます。


この保険料の運用期間が長い方が貯蓄性の観点で有利になるので、一時払い(一括払い)は分割払いよりも効率よく資産形成できます。


長期運用していく終身保険では、一時払いが一番高い利率を受けられるのです。


さらに、為替変動の影響によって月払い保険料の支払いが困難になる、といったリスクも軽減できます。


毎月、保険料を支払うことで為替変動による元本割れリスク軽減も可能ですが、より貯蓄性を求める人には一時払いがおすすめです。

ただし、ドルの利率が高くなっても、為替リスクがあるデメリットに注意!

そんな魅力的なドル建て終身保険でも、もちろんデメリットは存在します。

例えば、先ほどのように為替レートが1ドル100円のときに加入した人が、保険金を受け取るときに1ドル80円に下がっていた時は損します。


このように円高になると受取金額が減ってしまうことがあります。


また、ドル建て保険の積立利率と運用手数料などを差し引いた実質利回りは違うことをご存知でしたか?


外貨と円の両替タイミングで発生する為替手数料や運用費(付加保険料)を考慮して利回りを考えないと、思わぬ元本割れを引き起こす可能性があります。


このようなデメリットをしっかりと把握しておきましょう。

投資信託などの金融商品と比較したドル建て保険のメリットとは

投資信託とドル建て保険は商品設計が似ているため、資産運用商品の比較対象として取り上げられがちですよね。


投資信託とドル建て保険の決定的な違いとしては、積立機能の有無でしょう。


投資信託は積立金の元本保証はありませんが、ドル建て保険は外貨ベースでなら元本保証され、満期などに想定の返戻金を受け取れるメリットがあります。


したがって、ドル建て保険はリスクが比較的低く、初心者向けの投資性商品と言えるでしょう。

まとめ:ドル建て保険の高利回りメリットについて

この記事のポイントとしては
  • ドル建て保険が高利回りな理由、仕組み 
  • ドル建て保険の貯蓄性メリット 
  • ドル建て保険は外貨運用の初心者におすすめ
の3点でした。

ドル建て終身保険は高い金利であることから注目を集めていますが為替リスクも伴います。

その時の為替によっていくら受け取れるとハッキリわからないところもあるので、なかなか活用に踏み込めない気持ちもわかります。


日本の保険のように、「確実に〇〇万円受け取れます。と明確な金額がわかっていたほうが良い。」と思うかたは円建てをおすすめします。


しかし、様々なリスクを理解した上で、投資や貯蓄性を重視したい人には利率の高いドル建て保険をおすすめします。

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