ペット保険の市場規模は?ペット保険業界の成長率、今度の動向を解説

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ペット保険の市場規模はどれくらいでしょうか?コロナ禍による生体購入の増加により好調に成長率を上げていますが、大手保険会社のシェアランキングや経営状況、加入率の変遷も気になりますよね。今回はペット保険業界の現状の市場規模や今後の動向について解説します。

ペット保険の市場規模、今度の動向とは

ペット保険は愛するペットが万が一病気やケガになったときに、治療費の一部を保険金として受け取れる制度です。


日本では新型コロナウイルスの流行によりペットを飼う人が増えましたが、ペット保険の市場などが気になりますよね。


そこで今回ほけんROOMでは、

  • ペット保険の現状の市場規模・加入率
  • ペット保険会社の数と各社のシェアランキング
  • ペット保険業界の今後の動向と市場規模が成長している理由
について詳しく解説します。

ペット保険を選ぶときは商品の内容もよく確認する必要がありますが、市場全体の動向や経営状況なども把握しておくといいでしょう。

ペット保険の現状の市場規模・加入率を徹底解説!


ペット保険の市場全体はどんな規模や加入率なのでしょうか?また日本と世界の違いについても気になりますよね。


ここでは

  • ペット保険の現状の市場規模
  • ペット保険の日本・世界別の加入率の現状

について詳しく解説します。


まずは全体の規模や加入状況を確認しておくことで、ペット保険に対する理解が深まりますよ。ペット保険の加入を検討している人も、これからペットを飼おうか検討している人も、最後までご覧ください。

ペット保険の現状の市場規模はどれくらい?

アイペット損害保険が運営する情報サイト「PEDGE」によると、ペット保険業界の市場規模は、全体で約824億円とされています。


ペット保険業界の市場規模は毎年20%近くの伸び率で成長していて、その理由としては、ペットを家族として認識することで、ペット保険の認知度が上がったことが考えられます。


ほかにも、そもそもペットを飼う人が増えたり、可処分所得が増加していることもペット保険業界の市場規模が成長している理由とされています。


1980年代~1990年代は「第一次ペットブーム」といわれています。このブームでペットを飼っていた人が多額の治療費がかかったことから、2匹目を飼い始めるときにペット保険に加入していることも考えられます。


一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育頭数は711万頭、猫は895万頭で合計は1,606万頭です。そのうちペット保険に加入しているのは約10%と推計されますので、非常に大きな市場規模であるといえます。

ペット保険の現状の加入率は?日本・世界別に紹介!

ここでは現状、ペット保険への加入率を日本と世界にわけて紹介します。はじめに日本のペット保険への加入率は、MOFFMEが2022年7月に発表した調査では、犬が52.3%、猫だと28%が加入していました。


ここ最近でペット保険に対する認知度が上がったことや、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、ペット保険への加入率が上がっていることが考えられます。


また猫の加入率が低い理由としては、犬に比べてペットショップを通さずにお迎えをすることが多いため、飼い初めに保険加入しない方が多いことが推測できます。


2012年の統計では世界一のペット保険加入率はスウェーデンで、犬が76.5%、猫で35.6%でした。スウェーデンには「アグリア」という、世界で初めてペット保険を作った会社が存在しており、ペットに対する強い責任感を感じます。


ほかにもイギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでもペット保険が普及していて、ペットの家族化が進んでいます。


ペット保険の加入率については以下の記事でも解説しておりますので、参考にしてみてください。

現状ペット保険会社は何社ある?各社のシェアランキングも紹介


そもそも日本にはペット保険会社は何社あるのでしょうか?大きくプロモーションをしているような大手の会社は名前を聞いたことがあるかもしれません。


しかし大手は支払う保険料が高いというイメージがあるかもしれません。もしもリーズナブルに済ませられるなら、多少マイナーなペット保険も選択肢のひとつとなるでしょう。


ここでは

  • 2022年現在のペット保険会社の数
  • ペット保険各社の契約数・保険料収入のシェアランキング

について詳しく解説します。


ペット保険のシェアランキングについては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

2022年現在、ペット保険会社は何社ある?

日本でペット保険を販売する企業は15社にのぼります。大手のアニコム損害保険株式会社とアイペット損害保険株式会社は、窓口精算システムを導入することで上場を果たしています。


窓口精算システムとは、人間のシステムと同じように病院の窓口で保険金を差し引いた金額を支払うようにするシステムです。治療費をいったん全額支払い、あとで保険会社に保険金を請求する、という手間を省くことができます。


ほかにも、auやアクサダイレクト、楽天などの大手企業が参入してきていて、シェア争いをしています。いずれの会社も母体の特徴を生かした宣伝展開や戦略を駆使しています。


ただしシェア争いといっても、まだ日本のペット保険加入率は10%程度であることから、未加入者に対する普及活動が大半を占めています。このことからも、ペット保険の市場はまだまだ拡大の余地があるといえます。

ペット保険各社の契約数・保険料収入のシェアランキングとは

ペット保険各社のシェアランキングのトップはアニコム損害保険です。メイン商品である「どうぶつ健保」の保有契約件数は100万件を超えており、業界トップの実績を誇っています。


次の第2位はアイペット損害保険です。メイン商品は「うちのこ」で、保有契約件数は約68万件です。シェアランキングの3位以降はペット&ファミリー損害保険へとつづきますが、アニコム損害保険とアイペット損害保険でシェアの約7割を占めているのが現状です。


とはいえ日本のペット保険加入率は10%程度とまだまだ伸びしろがあり、未加入者へのプロモーションがシェアを伸ばすポイントと考えられます。ペット保険の必要性を感じている飼い主は8割以上というデータがあります。


しかし、実際に加入している飼い主は少ないです。ペット保険に加入している理由として、前に飼っていたペットの治療費が高額だったからという理由が挙げられることが多いです。


つまり未加入者は「自分のペットが病気になることはないだろう」と思っているのかもしれません。未加入者へのアプローチがシェアを伸ばすポイントかもしれません。

ペット保険業界の今後の動向とは?成長している理由も徹底解説


ここまでペット保険に関する現状を紹介してきましたが、ここでは

  • ペット保険業界の動向と今後の市場規模の成長率予測
  • ペット保険の市場規模が成長し続けている理由

について詳しく解説します。


今後の動向や成長を予測しておくことも、ペット保険を選ぶ際には頭に入れておきたいものです。難しい言葉を使わずにわかりやすいように解説しますのでぜひご覧ください。

ペット保険業界の動向は?今後の市場規模の成長率予測も紹介!

経済産業省によると、ペット用品の販売額の市場規模は新型コロナウイルスの流行にあわせて増加しているというデータがあります。これは家にいることが多くなったことが理由のひとつとして考えられます。


たしかにペットを飼っていると長時間、家をあけることはペットの留守番時間が長くなります。旅行やお出かけが好きな家庭であれば、それを理由にペットを飼わなかったかもしれません。


同じように総務省の家計調査では、家計におけるペットに関する支出も増加していて、2021年の支出額はコロナ前に比べて12.4%も減少しています。


テレワークの普及による在宅時間の増加や、癒しを求めた飼い主が増えたのではないかと予想されています。


共働きの家庭であれば、子どもも学校に行ってしまいペットは留守番をすることになります。長時間の留守番はペットにとってもストレスになりますので避けるべきです。


しかしテレワークや在宅勤務が増えることで、ペットを一人にしなくてもよくなり、ペット飼育数が増えたことが推測されます。

ペット保険の市場規模が成長し続けている理由とは?

ペット保険の市場規模は毎年20%程度の上昇率を見せており、今後も成長しつづけると予想されます。ペット保険は犬や猫が中心ですがうさぎやフェレット、鳥類、は虫類も補償の対象している会社も存在します。


またコロナ禍で急速に進んだ新しい働き方も、ペット保険の成長に影響を与えています。テレワークの普及に伴い在宅時間が増えたり、出かけることが控えられたりすることで飼育数は増えることが予想されます。


しかし経済産業省の「第3次産業活動指数」によるとペットの受診にかける費用は高い水準で推移しています。これはコロナ禍による出控えがあっても、受診を控えることにはつながらなかった、ということがいえます。


また現在のペット保険加入率は約10%と低い水準で推移しています。ペット保険は必要である、と認識している飼い主が多い中でまだ加入していない飼い主が多いので現状です。


ペット保険の必要性が認知され、ペット保険自体が普及してくればさらに加入者が増えることが考えられるでしょう。以上のことからもペット保険の市場規模は拡大を続けると考えられます。

ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

まとめ:ペット保険の市場規模は好調に成長中!

今回ほけんROOMでは、

  • 日本のペット保険の現状の市場規模は800億円超え
  • 日本のペット保険の加入率は10%程度だが、調査によっては30~50%程度のこともあり、年々上昇している
  • 現在日本国内では15の保険会社がペット保険を販売している
  • 中でもアニコム損保・アイペット損保がシェア率で他社を圧倒している
  • ペット保険業界の市場規模は毎年約20%ずつ成長しており、今後も継続して成長していくことが見込まれる

について解説してきました。


ペット保険の市場規模は年々大きくなっているものの、日本の加入率は約10%と世界トップクラスのスウェーデンに比べるとまだまだ伸びしろがある状態です。


日本のペット保険会社は15社あり、大手企業も参入してきている状態です。そんな中、コロナ禍によりペットの飼育数が増加したことで、市場は今後も成長していくでしょう。


ペット保険は加入したら終わりではありません、毎年の契約更新もありますので、今後もペット保険の動向をチェックしましょう。


またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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