ペット保険で歯周病は補償される?治療法・治療費、予防法も徹底解説

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ペット保険で歯周病は補償対象かご存知ですか?犬猫は歯磨きが必要ないと言われることもありますが、虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏になったらどう対処すれば良いでしょうか。今回はペット保険で歯周病・歯石取りが補償対象か、歯周病の治療法・治療料金の相場、予防法を解説します。

ペット保険で歯周病は補償対象?歯周病の治療法・予防法も解説

人間と同じく犬や猫も歯周病を発症します。

今回ほけんROOMでは、この身近な歯周病について、ペット保険で補償されるのかや治療法・治療費等について解説します。

解説する内容の詳細は以下の通りです。

  • ペット保険で歯科治療は補償されるのか
  • 歯周病に罹った後でもペット保険に加入できるのか
  • そもそも歯周病はどのような病気か
  • 歯周病の治療法・治療費・予防法
ペットとして人気の犬や猫は、歯周病になりやすいペットでもあります。

今後ペット保険の加入を検討している方、犬猫を飼っている方に参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!

ペット保険で歯周病は補償対象!ただ保険会社毎に異なるので注意

ペット保険で歯周病を補償対象にしている保険会社はあります。


ただし、すべてのペット保険で対象になっているわけではありません。


ここでは歯周病の補償を受けるための注意事項を解説します。


内容は以下の通りです。

  1. ペット保険で歯周病は補償されるが、補償対象外の保険もある
  2. 治療は補償対象でも予防は対象外!
  3. 保険加入前に発症していたら対象外!

それぞれ解説していきます。


今後ペット保険の加入を検討している方は、事前に把握しておくべき内容になっています。

一部のペット保険では歯周病は問題なく補償される!

歯周病は、すべてのペット保険で補償対象というわけではありません。

保険会社によっては、口腔内の病気は補償の対象外になっている場合があります。

保険に加入してしまってから、歯周病は補償の対象外だった。

このようなことにならないように、ペット保険の加入前に補償対象になっているか、どの程度の補償を受けられるのかはしっかり確認するようにしてください。

また、例え補償対象になっていたとしても、加入のタイミングによっては補償対象にならない場合もあります。

基本的にペット保険の補償対象になるのは、ペット自身に症状が現れてからの治療に対してです。

保険加入後だったとしても、各ペット保険で補償の対象にならない待機期間も設定してあります。


しっかり補償を受けるためにも、加入するならなるべく早めの加入がおすすめです。

ただし歯石除去等、抜歯を伴わない歯科治療は補償対象外のことも

歯周病予防のための歯石取り、乳歯遺残を含む乳歯の抜歯など、病気が発症する前の治療費や、予防のための費用は補償の対象外になります。

ただし、予防ではなく病気の治療としての歯石取りや抜歯であれば補償対象になるペット保険はあります。

歯周病の治療をしっかり補償してもらうためにも、歯周病の発症前にペット保険に加入するようにしましょう。

また、ペット保険に加入する際には、歯周病治療が補償対象になっているか、しっかり確認してから加入してください。


せっかくペット保険に入っていたのに、じつは補償対象外だった。


そんなことにならないように、歯周病含めペットがなりやすい病気が補償対象になっているかは、保険加入前に必ず確認するようにしましょう。

注意:歯周病に罹った後でペット保険に加入するのは難しい

ペット保険は、保険加入前に発症している先天性疾患や、すでに発症している病気や疾患は補償の対象外になります。

そのため、すでに歯周病になった状態でペット保険に入ったとしても、補償の対象にはなりません。

きちんと補償を受けるためには、歯周病が補償対象になっているペット保険に、歯周病になる前に加入することが必要です。

早めにペット保険に加入することで、歯周病含め他の発症前の病気に対しても補償が受けられるようになります。

一般的にペット保険は8~12歳までを新規加入年齢に設定しています。

早いところだと7歳で新規加入を締め切っているペット保険もあります。

現在、ペット保険の加入を検討しているなら、早めに加入手続きするようにしましょう。

ペット保険は持病ありでも加入できるかについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも犬猫の歯周病はどんな病気?原因や症状をそれぞれ解説!

犬や猫がかかる歯周病とはどのような病気なのか。


ここでは歯周病の解説と、原因や症状も紹介します。

  1. 歯周病はどんな病気?腎臓病や心臓病になることも
  2. 犬猫の歯周病の症状は?発症する主な症状6選
  3. 補足:歯周病になりやすい犬種・猫種はいる?年齢による発症率も紹介
そもそも歯周病はどんな病気なのか。

発症する原因や症状がわかれば、対策や早期発見にも繋がります。

ペットの健康のためにも、ぜひ参考にしてください。

犬猫の歯周病はどんな病気?歯周病の原因とは

犬や猫にとって、歯周病はとても身近な病気です。

歯周病は歯肉に炎症が起きる歯肉炎や、歯を支える周辺組織が破壊される病気「歯周炎」の総称のことです。

歯周病になると口臭の悪化や歯茎からの出血がみられるようになり、歯が抜けてしまう場合もあります。

また、歯を支える骨が溶けて、下あごが骨折することもあるようです。

最近の研究では、腎臓病や心臓病も、歯周病菌が原因で発症することもあると考えられています。

歯周病の原因は、歯垢や歯石です。

歯垢は細菌の塊で、歯石は歯垢にカルシウムなどのミネラルが付着して固まったものです。

歯周病は、この細菌によって炎症を引き起こし、歯を支える歯茎や骨を弱くして破壊してしまい、歯の周辺組織が段々と失われていきます。

犬猫の歯周病はどんな症状が出る?

歯周病は、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に細菌が侵入して歯肉に炎症を起こし、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)も溶かしてしまう病気です。

歯周病になるとさまざまな症状を引き起こします。

下記は発症する主な症状例です。
  1. 口臭の悪化
  2. 歯肉の炎症
  3. 歯や口を触ると嫌がる
  4. 口内炎や口唇炎
  5. 硬い食べ物をこぼす、うまく食べられない
  6. 食欲が落ちる
などの症状が起きます。

治療せずに放置すると、歯槽骨(しそうこつ)などの周辺組織が破壊されてしまい、ここから治療を始めても元通りには治りません。

できれば定期的に口の中をチェックして、早期発見できるようにしましょう。

歯垢や歯石が付着していないか、歯茎が腫れていないかなどの外観確認なら比較的わかりやすいと思います。

歯垢や歯石が多くなってくると、口臭もきつくなってくるので、こちらも早期発見のポイントになります。

補足:歯周病にかかりやすい犬種・猫種、年齢はある?

同じ犬種でも、歯石が付きやすい犬と付きにくい犬がいます。

大型犬に比べると小型犬の方が歯石が付きやすい傾向があります。

歯周病になりやすい犬種「ミニチュア・ダックスフンド」「カニンヘン・ダックスフンド」「トイ・プードル」が発症しやすい犬種です。

また、「イタリアン・グレーハウンド」も他の犬種と比べると、歯周病になる確率が高いというデータがあります。

猫は「口腔内がアルカリ性」「唾液中にアミラーゼが含まれていない」などの理由で虫歯にはなりません。

ただし、猫は虫歯にはなりませんが歯周病は発症しやすいです。

日本では3歳以上の成犬の約80%が歯周病、または歯周病予備軍と言われています。

猫も3歳で70%以上の猫が歯周病を発症していると言われていて、7歳になるとほぼすべての猫が歯周病になっているのが現状です。

犬猫の歯周病はどうやって治す?治療法・治療費、予防法を解説!

ここでは歯周病の治療方法や治療費、予防方法を解説します。


解説する内容は以下の通りです。

  1. 犬猫の歯周病の治療方法を解説!
  2. 犬猫の歯周病の治療費の相場は?
  3. 歯周病の予防には定期的な歯磨きが大事!
歯周病の治療方法や治療費の相場は、実際に治療する動物病院や治療内容によって大きく変わってきます。

また、歯周病予防には人間と同じく日々の歯磨きが重要です。

それぞれ詳しく解説していますので、今後の参考にぜひご覧ください。

犬猫の歯周病の治療方法は?

最初に歯石除去や、歯と歯茎の間にある溝(歯周ポケット)の清浄化などをおこないます。

歯石を除去した後は、歯の表面を磨くポリッシングをおこなって、歯垢や歯石が溜まりにくい状態にします。

重症化している場合には、抜歯をすることもあります。

歯周病の治療は口腔内の細かな部分に処置をおこないます。

ですが、無麻酔で処置をおこなうと暴れて傷つけてしまう危険があります。

暴れて適切な処置ができないと、歯の表面を傷つけるだけで、さらに歯垢や歯石が付きやすい状態になってしまいます。

そのため歯周病の治療では、全身麻酔をかけて治療をおこなうことになります。

ただ、全身麻酔にはリスクがあります。

全身麻酔の治療前には、獣医師さんとよく話し合って、納得のうえで治療をするようにしましょう。

犬猫の歯周病の治療費用はどれくらい?

使う機器や検査の種類、麻酔の方法や治療内容により、動物病院によって歯周病の治療費は大きく違います。

さらに動物病院は自由診療のため、それぞれの病院で料金設定をしているので、同じ診療内容でも料金が変わってきます。

このような事情があるため、あくまでも参考程度の相場になりますが紹介すると

歯周病の治療費の平均相場

  1. 犬は6~8万円
  2. 猫は6~7万円
になります。

ただしこの料金も、軽度で内科治療のみ場合と、重症化して抜歯が必要な外科治療だった場合でもかなり差があります。

歯周病の進行具合によって、高額な治療費がかかってしまうことを考えると、加入するペット保険が補償対象になっているかは重要です。


ペット保険に加入する際には、歯周病が補償対象になっているか、しっかり確認してから加入しましょう。

犬猫の歯周病を予防するには?定期的な歯磨き等が大切!

歯周病の原因になる歯垢(しこう)は細菌の塊です。

そして、口に入ってくる食べ物によってどんどん増えていきます。

歯周病を予防するためには、定期的に歯磨きをすることが大切です。

歯垢の段階であれば歯磨きで取り除くことができますが、歯石になってしまうと歯磨きでは取り除くことができません。

ちなみに歯垢が歯石に変化するまでには「猫は7日」「犬は3日」しかありません。

歯石になってしまうと、動物病院での歯石の除去が必要になり、治療費がかかってしまいます。

歯周病を予防するためには歯石になる前の歯垢のうちに、歯磨きで取り除くことが重要です。

歯周病にならないよう定期的な歯磨きをおこない、しっかり予防していきましょう。

ペット保険の一括比較サービスを利用するのもおすすめ

近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ10%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


MOFFMEでは「どんな保険に加入すれば良いか分からない」・「入りたい保険がいくつかあるけど、どれが一番良いのか悩む」といった方のために、ペット保険の一括比較を行っております。


ペット保険への加入を検討されている方はぜひ利用してみてください!

まとめ:一部のペット保険では歯周病・歯科治療が補償対象!

今回の記事では歯周病について予防方法や治療方法、保険の補償対象かどうかを解説してきました。


改めて解説した内容は以下通りです。

  • 一部のペット保険では歯周病は補償される
  • ただし抜歯を伴わない治療の場合は補償されない保険もあるので注意
  • 歯周病に罹った後でペット保険に加入するのは難しい
  • ペットが歯周病に罹ると、食欲低下等の症状が出る
  • 歯周病の治療には数万円程度の治療費が必要
  • 歯周病は定期的な歯磨きで予防できる
犬や猫がなりやすい歯周病。

保険の補償を受けるためには、歯周病の発症前に加入することが重要です。

今回紹介した予防方法や治療方法、治療費の相場など、ぜひ参考にしていただけたらを思います。

またほけんROOMでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

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