介護保険制度において賃貸物件でも住宅改修を利用することが可能

介護保険制度では、居住住宅において要介護者などが生活をし易いように住宅改修を行えますが、賃貸物件でも可能であることを知っている人が少ないのが実態です。賃貸物件での介護保険における住宅改修は制約が多いですが、利用出来る場合もあるため知っておいて損はありません。

公的介護保険制度を利用して住宅改修を賃貸物件でも行うこと

公的介護保険制度は、利用者が在宅にて生活がし易いように、直接的なサービス提供以外にも様々な対応が出来る仕組みになっています。


居住する住宅についても手すりを付けたりするような住宅改修を行ったりすると補助が出たりします。このとき、一定の条件下で賃貸物件でも可能な場合があります。

介護保険制度での住宅改修

介護保険制度は要介護者が在宅にて居住する上での便利な対応が可能なようになっています。たとえば風呂などにおいて手すりを付けることで転倒予防に繋げることなどがよくあります。


このとき、基本的には自らが所有する物件であることが多いですが、一定の条件下で賃貸物件にあっても住宅改修が出来ることもあるため、必要に応じて地方自治体に相談をすることも大事です。



住宅改修は大がかりでなくてもよいです

要介護者が生活をする上で少し必要な措置として住宅改修を行う場合、何も大がかりなものでなくても構いません。


階段に手すりを付けることやあるいはバリアフリーにして段差を無くすなどの住宅改修でも、介護保険制度の適用が出来るものです。このとき、賃貸物件に関しては大家側の許可が必要です。

賃貸物件における介護保険制度の住宅改修では制約があります

賃貸物件特にアパートやマンションといった共同住宅については、介護保険制度の利用が出来る場合と出来ない場合とがあります。住宅改修を行うにしても要介護者が所有する物件ではない場合が大半ですから、大家側の許可を求めなければいけません。


このとき、住宅改修に関する許可申請について、各地方自治体で求める書類が違うことが多いため、事前に確認をする必要が生じます。

一軒家における賃貸物件での住宅改修

賃貸物件のうち一軒家については、その大家側との交渉を行い、介護保険制度を利用して住宅改修を行いたい旨をまず相談しなければなりません。勝手に住宅改修を進めることはあとでトラブルの元になります。


元に戻すための費用などを求められる可能性が高くなる他に、そもそも介護保険制度の適用が受けられない可能性が高まります。

賃貸物件での大家側との交渉

住宅改修を介護保険制度の利用により対応をしていく際には、大家の許可が必須です。このとき、大家側が難色を示す場合があり、もし断られた際には住宅改修を諦めなければなりません。


生活に不便な場合などは、転居も考慮する必要が出て来ます。住宅改修における費用の問題もありますが、その協議をしっかりと行うなど丁寧な対応が必要です。

賃貸マンション等の介護保険における住宅改修と諸問題

賃貸マンションやアパートなどでは、他の居住者の問題がある他、どこまで介護保険の適用が出来る場所かなどの問題があり、複雑になりやすいです。


したがって、介護保険制度を利用して住宅改修を行うにしても、どこまでが介護保険の適用になるのかを事前によく調整する必要があります。住宅改修の申請は通常の場合、市町村の介護保険担当課ですのでこちらにまずは話をしなければならないのが通例です。

賃貸マンションやアパートの場合は難しい

賃貸マンションや賃貸アパートといったいわゆる共同住宅に関しては、要介護者が必要とする部分においてのみ介護保険の適用による住宅改修が可能かどうかを判断していきます。


このとき、要介護者の動線の確認なども行われたりします。必要が無いところや別の手段たとえばエレベータなどがある等の理由で、制限がかかるケースもあるため事前の調整は必須です。

賃貸マンション等の共同住宅

賃貸マンションなどの共同住宅では、介護保険制度の利用で住宅改修が出来る範囲が限られます。そのため、届け出て許可を求める市町村担当課での確認が欠かせません。


さらに要介護者が関係ない場所他の居住者が住んでいる場所などは、当然ながら介護保険での住宅改修は出来ないこととなります。

賃貸物件での住宅改修での償還払いと手続き

賃貸物件での住宅改修で介護保険制度を利用しようという場合には、要介護者が所有する物件と比較してやらなければならないことが増えます。まずは所有権を有する人の許可です。


これ以外にも書類が増えるのが一般的で、特に要介護者が利用しない場所の住宅改修は出来ません。どの部分の住宅改修がなぜ必要なのかをはっきりさせる必要があります。

必要な書類が増えます

一戸建てかつ要介護者が所有する物件の場合、揃えなければならない書類はほぼ決まっています。しかしながら、賃貸物件の場合でしかも共同住宅の場合は、届出を受け付ける各地方自治体ごとで異なるのが現状です。そのため、事前の調整が欠かせません。まずは相談を行い、図面などの持参も考慮して対応をした方がよい場合があります。

賃貸物件での介護保険適用

賃貸物件での介護保険適用は、そもそも住宅改修を大家側が認めなければなりません。さらに住宅改修をすることを一時的に認めたとしても、退去するときには取り外すように言われる場合もあります。


このとき、敷金などから撤去費用を捻出し、足りなければ追加負担で対応をすることとなります。介護保険の住宅改修で撤去費用は出ません。

まとめ

賃貸物件での介護保険適用による住宅改修は、大家側の了承がないとそもそも出来ません。また認められたとしても退去時のルールに従い、撤去を求められた場合にはその指示通りの対応が必要になってきます。敷金だけでは対応出来なければ、追加で支払わなければなりません。


また、役所への申請では様々な書類が必要となる他に、要介護者が必要な部分だけしか認められないことにも留意が必要です。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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