更新日:2020/11/10
保険証券は悪用される?コピーや紛失で不安な方への対処マニュアル!
保険証券のコピーや紛失によって悪用されることがあるのでしょうか?保険証券には個人情報が満載。何気なく扱った後で、「悪用されないかな…」と不安になる人は少なくありません。今回は保険証券による悪用の可能性や対処法についてお伝えします。ぜひ最後までご覧くださいね。
目次を使って気になるところから読みましょう!
保険証券のコピーや紛失で悪用されることはある?
保険証券は普段どこに保管していますか?いつもある場所に保険証券がないと焦ってしまいますよね。重要な書類なので、悪用されないか心配になります。
また、保険証券のコピーが必要だと言われて提出したものの、後になって「大丈夫かな?」と不安になることもあるでしょう。
コンビニで保険証券のコピーを取って、原本を忘れてしまった経験がある人もいるかもしれません。
今回のこの記事では、保険証券の悪用について、
- 保険証券のコピーや紛失で悪用される可能性はあるのか
- 悪用される場合はどのような使い方をされるのか
- 保険証券を紛失した場合の対処方法
- 保険証券のコピーを渡す際の注意すべきこと
以上のことを中心に説明します。
この記事を読んでいただけたら、保険証券のコピーや紛失による不安を軽減できます。ぜひ最後までご覧ください。
保険証券のコピーや紛失による悪用の可能性
保険証券のコピーを他人に渡したり、保険証券を紛失した場合、悪用される可能性はあるのでしょうか?
実は、保険証券は、原本でもコピーでも、悪用されないケースと悪用されるケースがあります。
悪用されるケースがとても心配かと思いますが、直接被害が生じるものではありません。まずは安心してください。しかし、リスクはありますので、取扱いに注意が必要なことは間違いありません。
ここでは、保険証券がどのように悪用されるかを知るために、悪用されないケースとされるケースをそれぞれお伝えします。
ケース①:悪用されない場合
まずは、悪用されないことをお伝えします。実は、保険証券だけでは、重要な手続きは何もできません。
例えば、保険の解約や契約内容の変更は受付してもらえず保険契約に重大なリスクは生じませんので、安心して良いでしょう。
また保険証券は、健康保険証や運転免許証などのように本人確認書類としても使えません。そのため、保険証券を元にお金を借りるようなこともできません。
保険証券が悪意のある誰かの手に渡ったとしても、悪用されるリスクはほとんどありませんので安心してください。
保険証券の悪用を心配するときは金銭的なリスクをイメージするかと思いますが、そのような被害にあうことはないでしょう。
ケース②:悪用される場合
直接お金の被害を受けることはあまり考えられないことをお伝えしましたが、保険証券が悪用されるケースはあります。
悪用されるのは、個人情報です。今は個人情報がとても貴重な時代です。残念ながら、個人情報を売買する悪徳なビジネスも横行しているのが現実となっています。
保険証券には、重要な個人情報が記載されているので、その個人情報が売買されるリスクがあるのです。
保険証券の個人情報で最も考えられるケースは、他の保険会社からの勧誘が増えるというものです。保険や投資などの正当な営業だけではなく、中には詐欺まがいの業者に個人情報が渡ってしまうかもしれません。
必要がないのに勧誘に応じてしまったり、詐欺の被害にあったりなど、間接的な被害にあわないように注意したいです。
保険証券を紛失した場合の対処法
ここまでは、保険証券は、直接の被害は受けにくいが個人情報の流出リスクがあることをお伝えしました。
実際に保険証券を紛失してしまうと、気が動転してしまうかもしれませんが、自分がしっかりしていれば、特別な被害にあうことはありません。落ち着いて対処しましょう。
覚えておきたいのは、保険証券を紛失した場合は、必要に応じて連絡が必要ということです。ここでは、保険証券を紛失したときに連絡すべきところをお伝えします。
対処法①:保険会社に連絡する
まずは、保険証券の紛失に気付いたらすぐに、加入先の保険会社に連絡をしましょう。
万が一保険証券を悪用しようとした人がいた場合、すぐに対処してもらえます。また、手元に保険証券がないままなのも気持ちが悪いものですが、紛失した旨を連絡すれば保険証券を再発行してもらえます。
保険証券の紛失を連絡すると、どの保険会社も証券番号を聞かれる可能性が高いです。保険会社からの「ご契約内容のお知らせ」などを手元に置いて連絡するとスムーズでしょう。
もし証券番号が分からない場合は、オペレーターが別の項目で本人確認できるよう誘導してくれるので、分からない旨を伝えてください。確認項目が増えるだけで、証券番号が分からないと何も手続きできなくなるということはありませんので安心してください。
対処法②:各協会に問い合わせる
中には、加入している保険会社がどこか分からないという人もいるのではないでしょうか。
こんなときは、まずは通帳で引き落としの履歴を確認してみてください。大抵会社名で引き落としされているので、そこで判明することが多いです。
それでもどうしても分からない場合、生命保険協会や損害保険協会に問い合わせてみてください。(参照:一般社団法人生命保険協会)
保険会社を調べてもらえるのは、災害時など特別な状況でないと難しいかもしれませんが、対処方法は教えてもらえるでしょう。
対処法③:警察へ届け出る
保険会社に紛失の旨を連絡した後は、警察への届け出をおすすめします。
保険証券は、保険内容や個人情報など、重要な内容が記載されている大切な書類です。警察に届け出ておくことで何かあった時に助かります。
また、親切な人が警察に届けてくれている可能性もありますので、少し面倒に感じるかもしれませんが、警察への届け出はしておきましょう。
保険証券のコピーを渡した場合の対処法
新たに加入を検討している保険会社から、加入している保険証券のコピーの提出を求められることがあります。
今加入している保障内容を比較して、よりよい提案をするために使われたり、キャンペーンの対象になったりなど理由は色々ありますが、基本的に保険会社がその内容を悪用することはありません。
しかし、保険証券のコピーを提出した先で契約に至らなかった場合には、個人情報を渡しているのが気になる人も少なくないでしょう。
コピーを提出するときは、見られたくない部分や証券番号は黒塗りにして渡すことをおすすめします。もし、個人情報を黒塗りしないまま、他の保険会社に保険証券のコピーを渡したなら、個人情報を削除してもらうよう依頼すると安心です。
またほけんROOMには、保険証券を見せてと言われたときの断り方に関する記事もありますのでそちらも参考にしてみてください。
保険証券のコピーや紛失による悪用のまとめ
保険証券の悪用について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは、
- 保険証券は、契約の変更や本人確認書類として直接悪用されることはない。
- 保険証券に記載されている個人情報は、売買される可能性がある。
- 保険証券を紛失した際は、保険会社と警察に連絡する。
- 保険証券のコピーを渡す場合は、個人情報を黒塗りしてから渡すのがおすすめ。
- 黒塗りし忘れた場合は、あとからでも個人情報の削除依頼をすると良い。
でした。
保険証券は、紛失したからといって直ちに困ることはありませんが、重要なことが記載されているので、大切に保管したいです。自動車保険の保険証券は、車の中に置いている方も少なくありませんが、毎日チェックしないかもしれませんね。紛失に気が付いたら、落ち着いて早めに連絡しましょう。
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