積立nisaを口座開設後に放置するとどうなる?パターン別徹底解説!

Q.NISA口座開設後に放置するとどうなる?A.維持費はかかりませんが、条件によっては口座が閉鎖される場合があります。Q.非課税期間とロールオーバーはどうなる?A.NISA口座開設後、一般NISAの非課税期間は投資した年から5年間です。放置しすぎは×

NISA口座開設後に放置するとどうなる?


NISA口座開設後、放置している人の声にはこんなものがあります。

  • 「もともとNISA口座を利用するつもりはなく、金融機関に薦められて開設した」
  • 「商品が多すぎて何を購入すべきよくわからない」
  • 「今後、投資を行う予定でいるが、まだ資金が貯まらないから」

参考
※1 日本証券業協会、株式会社 日本取引所グループ「2021年度 国民のNISAの利用状況等に関するアンケート調査報告書」(2022年6月)


このような理由で、NISA口座開設後に利用せず放置している人や、これからも利用の必要がないと放置している人も多いのではないでしょうか。 


 NISA口座開設後に放置していた場合どうなるのでしょうか?手数料ペナルティーはかかるのでしょうか?

NISA口座開設後に放置していた人は口座閉鎖のケースも:SBI証券


SBI証券でNISA口座開設をした人はどうなる?

SBI証券でNISA口座開設をした人はどうなるのでしょうか?

NISA口座開設後放置している人の中でも、3つの条件を全て満たすと、NISA口座が閉鎖されるケースがあります。 


  •  2014年から2017年の第一期に積立NISA口座を開設した 
  •  NISA口座開設後、5年間一度も投資をしていない  
  •  マイナンバーカードを登録していない 

まずは自分が上記の条件に当てはまっていないかを確認しましょう。
当てはまる方に向けて、再度NISA口座を開設する流れをご紹介します。


SBI証券で再度NISA口座を開設する場合

4つのステップで、新たにNISA口座開設をすることができます。 


  1. 申し込みフォームで「必要事項の入力」と「必要書類のアップロード」 
  2. SBI証券からNISA口座開設完了の連絡を受け取る(申込みから最短2営業日) 
  3. SBI証券が税務署にNISA口座開設を申請(審査は1~2週間程度) 
  4. 税務署の審査が承認された場合、口座の開設が正式に許可 

NISA口座開設後に放置していた人は口座閉鎖のケースも:野村証券


野村証券でNISA口座を開設した人はどうなる?

野村証券でNISA口座を開設した人はどうなるのでしょうか?

NISA口座開設後放置している人の中でも、3つの条件を全て満たすと、「みなし廃止」としてNISA口座が閉鎖されるケースがあります。 


  •  2015年12月31日以前にNISA口座を開設 

  • 2018年以降の一般NISAまたはつみたてNISAが未設定 

  • 2021年12月31日時点で、マイナンバーが未提供 


 まずは自分が上記の条件に当てはまっていないかを確認しましょう。 当てはまる方に向けて、再度NISA口座を開設する流れをご紹介します。 


野村証券で再度NISA口座を開設する場合

4つのステップで、再NISA口座開設をすることができます。


  1. オンラインで書類を請求「NISA口座申込書(つみたてNISA/一般NISA)」 
  2. 野村証券が郵送による手続きを開始 

  3. 野村証券が税務署にNISA口座開設を申請(審査は約2~3週間程度) 

  4. 税務署の審査が承認された場合、口座の開設が正式に許可 


 ※現NISAは2023年に終わり、2024年からは新NISAが始まります。 新NISAの開設について詳しく知りたいかたは下記のリンクを参考にしてください。 


新NISAは改悪された?新制度の変更点やデメリットをわかりやすく解説

積立NISA口座開設後ほったらかし!維持費はどうなる?



口座開設後、たとえ一切のお金の出し入れをしていなくても、口座維持手数料を導入する動きをみせる大手銀行が多い中、NISA口座を保持しているだけで毎月手数料支払いが発生することはあるのでしょうか?


NISAは口座管理手数料が基本的に無料です。 


そのため、大半の銀行では、口座開設後に全く利用せずに放置していても安心です。 


しかしながら、NISA口座開設後、一度でも投資信託に入金をして、その後放置していた人は注意が必要です。投資信託では、信託報酬という手数料が、毎日最大0.75%引かれます。


自分はどの投資信託を保有していたっけ?
投資信託はどれくらいの割合で信託報酬を設定しているの?


この機会に自分が口座開設後に放置していたNISA口座を一度見直してみませんか?


「今の信託報酬がどれだけ安くなるのか見直したい」

「これから新NISAがはじまるけどどうなるの?」 

「引かれる手数料を最大限少なくしたい!」 


 こうお考えの方は、お金のプロであるマネーキャリアに相談してみましょう。 

\ オンラインで相談可能 /マネーキャリア>>公式サイトを見てみる

積立NISAの5つの手数料


  1. 口座開設手数料:口座を開設するための費用(金融機関によるが、大半が無料)
  2. 口座維持管理手数料:口座を維持するための費用(金融機関によるが、大半が無料) 
  3. 買付手数料:投資信託を購入する時に発生する費用(法令で定められており、必ず無料) 
  4. 売却手数料:信託を売却する時に支払う費用(金融機関によるが、大半が無料) 
  5. 信託報酬:投資信託を保有している期間中に発生する費用(国内資産:年率0.5%以下(税抜き)・海外資産:年率0.75%以下(税抜き)) 
  • 基本的に無料の手数料:口座開設から買い付けまで 
  • 基本的に有料の手数料:投資信託を買い付け後の維持・管理費である信託報酬

NISA口座開設後、放置はメリット?デメリット?

次項では、下記のパターンに分けて、NISA口座開設後に放置することのメリットデメリットを徹底解説していきます。 

「放置パターン①NISA口座を開設後利用していない人」はどうなる?
「放置パターン②NISA口座を開設後利用した人」はどうなる?

①NISA口座を開設後利用していない人:メリット


自分の資産を最も流動的な方法で貯蓄できる 

お金を蓄える「貯蓄」に対して、NISAは利益を見込んでお金を出す「投資」に当たります。「投資」は資信託等に資産を出している状態のため、資産をお金として引き出すには、売却して現金に換える必要があります。

その点、「貯蓄」は銀行に普通預金等に資産を出している状態のため、自分のタイミングで、いつでも自由に引き出すことができます。

NISAは「流動性が高い」資産形成方法と言われていますが、貯蓄は「より流動性が高い」と言うことができます。

  • 流動性:貯蓄>NISA


そもそも投資をしていないので、損益を被ることがない
「貯蓄」に対して「投資」はリスクを背負って行う資産形成方法です。
 投資のリスクは主に5つ挙げられます。 

  • 株価変動リスク 
  • 流動性リスク 
  • 為替変動リスク 
  • 金利変動リスク 
  • 信用リスク 

NISAは積立NISAと一般NISAの2種類があり、特に積立NISAの対象商品は、金融庁が定めた厳選ファンドのため、リスクが少ない傾向にあります。

しかしながら、投資は確実なものではない以上、損益を被る可能性を100%否定することはできません。そういった意味で、NISA口座を開設後利用をしなければ、損益を被ることもありません。  

①NISA口座を開設後利用していない人:デメリット


NISA口座を利用したくなった時、口座が閉鎖されてしまっている可能性がある 

「NISA口座開設後に放置していた人は口座閉鎖のケースも」でもお伝えしましたが、NISA口座を開設した金融機関によっては、自分の口座が閉鎖されてしまっている可能性があります。

口座が閉鎖されてしまった人は、ご自身がNISA口座を開設した金融機関にお問い合わせください。


初心者でも投資を始めやすい基盤が整っているため、もったいない

NISAの中でも、積立NISAは、金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と判断した投資信託の金融商品しか扱っていません。


つまり、ある意味で、投資初心者が国の手引きのもと、リスクが少ない金融商品を選ぶことが出来るということです。


どの金融商品に投資するかは、本人の判断ですが、国によって厳選されたファンドが提示されているのは、投資を始めるにあたって良い環境と言えるでしょう。NISA口座開設後、何も利用せずに放置している人は、ぜひこの機会に投資について考えてみるのもいいかもしれませんね。

②NISA口座を開設後利用した人:メリット

積立NISAの強みが生きていることが多い 

NISAの中でも積立NISAを利用した場合、積立NISAは「長期に適した制度」なので、NISA口座開設後、投資して放置するのはは良いと言えます。

積立NISAの商品は、投資期間が長くなれば長くなるほど、雪だるま式に資産を増やすことが出来る、複利効果を狙うことができます。逆に、変動に一喜一憂して、短期間でやめてしまうと、損益になる可能性があります。 

②NISA口座を開設後利用した人:デメリット

一般NISAの強みが生きていないことが多い

NISAの中でも一般NISAを利用した場合、一般NISAは「自分のタイミングで投資する制度」なので、ほったらかしは良いと言えません

「忙しくて投資を見ている時間がない」「どの金融商品にどれくらい投資すればいいのかまだよくわからない」という人の場合、損益になる可能性があります。 

非課税期間を過ぎてしまうとどうなる?ロールオーバーは?

あまりにほったらかしにしてしまうと、NISAの制度上の仕組みを見過ごしてしまうかもしれません。

非課税期間

非課税期間をすぎてしまうとどうなる?

非課税期間をすぎてしまうとどうなるでしょうか?
非課税期間を過ぎると、保有商品が課税口座に移管されます。
一般NISA非課税期間は5年です。 非課税期間は投資したときから加算されます。

また、非課税期間のカウントの仕方は、投資した「日」からではなく、投資した「年」から5年です。

2019年までに一般NISAで一度でも投資したことがある人
2019年に投資を始めた場合、非課税期間は2023年までとなります。


2019年までに一度でも一般NISAで投資をしたことがある人

2019年までに一度でも一般NISAで投資をしたことがある人はどうなるのでしょうか?
自分の一般NISA口座が非課税期間を超えて、課税口座へ移管されています。課税されていることで損益が出ていないか、早めに確認をしましょう。 

2019年以降に一般NISAで一度でも投資したことがある人

2019年以降に一般NISAで一度でも投資したことがある人はどうなる?
非課税期間満期が迫っています。非課税期間が満了する前に、下記の3通りの方法から、どちらかを選択する必要があります。 

  1. ロールオーバーする 
  2. 課税口座に移管する 
  3. 売却する 

今から一般NISAで一度でも投資しようと考えている人 

今から一般NISAで一度でも投資しようと考えている人はどうなるのでしょうか?
2023年の12月までに滑り込みで投資をした場合、今年から5年間が非課税保有期間としてカウントされます。5年後の非課税期間満期に備えておきましょう。 

ロールオーバー

前述でお伝えした通り、一般NISAで投資した株式・投資信託の譲渡益、配当金、分配金は5年間非課税です。引き続き5年間非課税で保有するためには、ロールオーバー(移管)する必要があります。

ロールオーバーの手続き 


  1. 同一の金融会社に開設する、NISA口座内での非課税延長であることを確認
  2. 自分が開設した金融機関の手続きに沿って、ロールオーバーの申し込みをする

まとめ:放置していると損になることもあるので一度見直そう

自分のNISA口座の使用状況によっては、放置していることがデメリットや損になってしまうこともあります。自分のNISA口座開設状況を「いつ」「どこ」「利用したのか・利用をしていないのか」という観点で確認し、最大限自分にメリットがあるようにしましょう。

NISA口座開設後ほったらかしにしていたらこれを確認

  • 自分の口座が閉鎖されていないか確認しよう 
  • 使っていなければ、ほったらかしでも基本手数料はかからない
  • 非課税期間を過ぎていないか確認しよう
  • ロールオーバーを賢く使おう 

見直しに困ったら相談は専門家のマネーキャリアへ



多くのメリットとデメリットの中から、自分に合った方法でNISAを運用するのはなかなか難しいですよね。

  • 新NISAの導入で現NISAはどうなるの?併用できる?
  • 非課税期間を過ぎても色々方法はあることはわかったけど、売却とロールオーバーどっちが最適なの?
  • 新NISAで現NISAの商品はどうなるの?移管できるの?
  • 2024年からはじまる新NISAを放置していたらどうなるの?
  • 新NISAがはじまったあと現NISAを放置していたらどうなるの?

多くの記事やコラムをみても、なかなかわからない・イメージがわかないという人もいるのではないでしょうか。 

そのような方はお金の専門家:FP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。 

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