ライフプラン表とは?作り方やメリットからエクセルテンプレートまで紹介

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ライフプラン表と聞いて、すぐイメージできる人は少ないと思います。実は、ライフプラン表はあなたや家族の幸せのためにとても大切なものです。ライフプラン表の作り方、メリットやテンプレートまで、ライフプラン表に関する内容をわかりやすく解説します。

ライフプラン表の必要性


ライフプラン表が重要と言われても、作り方が全くわからない人は多いと思います。この記事では、ライフプラン表について理解できるように解説していきます。


ライフプラン表の必要性は、以下4点です。

  1. 時系列で支出が把握しやすくなる
  2. 人生の三大出費に備えることができる
  3. 夫婦間、親子間で将来のイメージを整理できる
  4. 貯金や節約のモチベーションになる

① 時系列で支出が把握しやすくなる

ライフプラン表は、長期的な未来の支出を表にしています。

  • 結婚
  • 家の購入
  • 子供の入学
  • 海外旅行
人生の中で様々な支出がありますが、金額の多い支出はライフプラン表で一覧できます。

何年後にいくら必要になるか明確になり、夫婦で共有したり、自分で確認したりするのに役立つでしょう。

② 人生の三大出費に備えることができる

人生の三大出費は以下の通りです。

  • 家の購入
  • 子供の教育費
  • 老後の生活費
家の購入は、早くからイメージしておくと収支の計画が立てやすくなる上に、退職後も住宅ローンを返済しなければいけない状況を可能な限り防ぐことができます。

教育費や老後の生活費も、1年でも早くから準備すれば無理な節約や運用、奨学金で子供に負担を強いることなく準備できるでしょう。

③ 夫婦間、親子間で将来のイメージを整理できる

夫婦や親子で、お金に対する考え方が全く異なる場合があります。ライフプラン表は、お互いの溝を埋めるのに有効です。


長期的な資産形成を図っていくためには、特に夫婦間では認識を共有しておかなければいけません。片方が浪費家の時点で、どんなに節約してもお金が全く貯まらないからです。


ライフプラン表で将来の支出イメージを共有することで、お互いの認識を合わせて将来に備えることができます。

④ 貯金や節約のモチベーションになる

貯金や節約へのモチベーションにもなるでしょう。毎月の家計簿を見て「節約しよう!」と思っても、何の目標もないなら続くはずがありません。


ライフプラン表があれば「毎月3万円節約すればいい」などと目標を数値化できます。明確な目標があれば、節約や貯金もはかどるでしょう。

ライフプラン表に必要な項目

ライフプラン表に必要な項目を6つ解説します。この6つがないと、ライフプラン表は形だけで終わってしまうので、絶対におさえてください。

  1. 目標
  2. 家族構成
  3. ライフイベント
  4. 毎月の支出
  5. 毎月の手取り収入
  6. 金融資産残高

① 目標

目標をきちんと決めましょう。ライフプラン表における目標は、3つに大別されます。

  • 人生のおおまかな目標
  • 将来のキャリア
  • 家族間で共有する目標
ライフプラン表は、単なる家計簿とは違った長期計画です。単に貯金や金融資産の目標を明らかにするものではありません。

あなたや家族にとっての幸せを、言語化して目標まで落とし込んでください。

② 家族構成

ライフプラン表には、子供の教育費や住宅購入費など、大きな支出を明記しなければいけません。


そのため、家族構成と家族全員の年齢を入れないと、何年後にいくら必要なのかわからなくなってしまいます。ライフプラン表で家族構成を入れ忘れる人はいないと思いますが、重要な項目です。

③ ライフイベント

将来想定しているライフイベントは、漏らさず入れてください。

  • 転職や独立(予定がある場合)、休職(子供を産む予定がある場合)
  • 結婚、出産
  • 子供の教育費
  • マイホームの購入
  • 車の購入や買い替え
子供を産む予定なら、上記5つはほぼ必須です。

定期的に旅行を予定しているなら、旅行もライフイベントに入れておきましょう。

④ 支出

ライフプラン表は、家計簿より長期の計画ですが、長期の計画は短期的な家計簿なしには作れません。


毎月の支出は必ず把握してください。

  • 基本生活費(食費・光熱費・通信費・住居費など)
  • 自動車関連費用(自家用車を持つ予定があるなら)
  • 教育費
  • 娯楽費
  • 保険料
正確に把握すればするほど、現実的なライフプラン表の作成につながります。

⑤ 収入

毎月の収入を全く確認していない人はいませんが、今一度家族全員の収入を手取りベースで確認しましょう。


少なくとも収入の2割は社会保険料や税金で引かれています。夫婦で財布を別にしている家庭も、ライフプラン表を作るときくらいは、お互いの収入を確認しておくべきです。


副業や投資による配当収入がある人は、それも漏らさず確認してください。

⑥ 貯金残高

金融資産の残高は、ライフプラン表の最初の年に入れる数字になるので、こちらも把握しておきましょう。


現金分は利回りをゼロ、運用資産分のみ見込み利回り分増えることを想定し、ライフプラン表の金融資産を埋めていきます。


想定利回りは、株式であれば3%~5%、債券なら1%~2%が妥当です。不動産は、物件や投資形態によって個人差がありますので、実質利回りを計算した上で記入してください。

結果を確認

この6つが揃えば、ライフプラン表は完成します。


ライフプラン表ができると、様々な問題点が浮かび上がります。

  • 今のままでは老後の生活が成り立たない
  • 子供の大学入学資金が足りない
  • 子供が生まれると毎月の収支がギリギリになってしまう
問題点に対する対策を考え、着実に実行まで移してください。毎月の支出を減らしたり、ライフイベントのマイホームや車について見直したり、収入を増やす努力をしたりと、様々な対策が考えられます。

ライフプラン表は、作って終わりでは意味がありません。あくまで現状の把握にすぎないことを忘れないでください。

無料エクセルライフプラン表テンプレート

ライフプラン表は、6つの項目さえ含まれていれば何でも構いません。自分で一からExcelで作っても問題ないでしょう。


ただし、一から作るのは手間がかかります。無料でテンプレートを提供しているサイトがあるので、ぜひ活用してください。

  1. 日本FP協会
  2. ゼクシィ
  3. Microsoft

① 日本FP協会

日本FP協会では、4種類のテンプレートをダウンロードできます。

  • 家計の収支確認表
  • 家計のバランスシート
  • ライフイベント表
  • キャッシュフロー表

全く家計簿を付けていない人でも、順番に数字を埋めていくことで最後のライフプラン表(キャッシュフロー表)まで作れるようになっています。

レイアウトも見やすく、初心者向きです。

② ゼクシィ

ゼクシィでは、2種類のテンプレートをダウンロードできます。

  • 家計簿
  • ライフプラン表
(参照:カンタン家計簿&ライフプラン表|ゼクシィ)

計算式が全て入っているため、数値を入れるだけでグラフまで作成してくれます。記入例も載っており、わかりやすいです。

③ Microsoft

Microsoftでは、2種類のテンプレートをダウンロードできます。

  • 1年間のライフプラン表
  • 10年間のライフプラン表

(参照:ライフ マネー プラン シート (1 年間、10 年間)|Microsoft


記入例やガイドがあってわかりやすく、見やすいレイアウトです。

ライフプラン表作成のコツ

ライフプラン表作成のコツを2つにまとめました。初めて作成する人はぜひ参考にしてください。

  • シミュレーションソフトを使ってみる
  • ファイナンシャルプランナーに相談してみる

シミュレーションソフトを使ってみる

各民間企業が提供するシミュレーションソフトを使ってみると、ライフプランの指針になるでしょう。

  • 自分で描く未来予想図
  • りそな銀行
  • 松井FP~将来シミュレーター~

自分で描く未来予想図では、基本的なシミュレーション、詳しいシミュレーションとステップを踏んで行うことができます。

りそな銀行は、家計に対するアドバイスが表示されるほか、実際に店舗で相談することも可能です。

松井FPは、ゲーム感覚でシミュレーションできるのが特徴です。

ファイナンシャルプランナーに相談してみる

お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのも手です。


ライフプランは人生においてとても大切なものになります。お金の専門家に見てもらうことで、自分で作っていたときには気づかなかった点も適切なアドバイスを受けられます。


マネーキャリアでは、ライフプランに関する相談にも無料で対応しています。相談満足度は93%と大変好評なので、ぜひこの機会に相談してみるのはいかがでしょうか。

まとめ:ライフプラン表はFPに相談するのがおすすめ

ここまで、ライフプラン表について解説しました。

  • ライフプラン表は、時系列で支出が把握できるので作ったほうがいい
  • 目標や家族構成、収支を可能な限り正確に入力するのが大切
  • シミュレーションソフトやFP相談に頼るのも一つのやり方
ライフプラン表は、初めての人でも入力しやすいようにテンプレートやシミュレーションが整っています。

各種ツールでライフプラン表が作成できる人はそれで良いと思いますが、実際には夫婦間の価値観が違ったり、日々の収支の把握すらおぼつかなくてライフプラン表どころではない人もいるでしょう。

そんなときこそ、FPへ相談してみるのはいかがでしょうか。

マネーキャリアでは、ライフプランに関する相談だけでなく、家計や保険、住宅ローンの見直しなど、あなたのお金に関する専門家として適切にアドバイスできるFPと多数連携しています。

スマホ1台で予約でき、オンラインでの相談も受け付けています。相談料は何度でも無料です。専門家から適切なアドバイスを受けて、あなたや家族が幸せになる未来を一緒に考えていきましょう。

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