世帯年収が高い人の生活レベルを知りたい!東大卒FPが徹底解剖!!

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世帯年収ごとに生活レベルをご家族構成別に比較していきます。実際の手取りや、生活費の理想の割合なども解説していますので参考にしてみてください。資産運用の必要性もお伝えしていますので、現在検討中で迷っている方はぜひ1度目を通してみましょう。



▼この記事を読んで欲しい人

  • 世帯年収が高いご家庭の生活レベルが知りたい方
  • 生活費の理想の割合が知りたい方
  • 資産運用について検討中の方


▼この記事を読んでわかること

  • 独身1人世帯とお子様のいる3人世帯の金銭的余裕の差。 
  • 同じ世帯年収でも家族構成によってあまり余裕がない。 
  • 資産運用は年収に関係なく必要。

世帯年収が高い家庭の生活レベルを年収別に解説!


世帯収入が高いご家庭の方々はいったいどのような生活をしているのかご存じでしょうか。
今回はそんな高収入なご家庭の生活レベルを年収別にご紹介していきます。

そもそも世帯収入が高いご家庭の年収とはどの程度の年収のことを指すのでしょう。
厚生労働省の最新調査によると全世帯平均所得金額は552万3千円で、平均所得金額以下の世帯が全世帯の61.1%を占めていて実に半数以上のご家庭が平均所得金額を下回っていることになります。

つまり平均所得金額である552万3千円の1.5倍以上の年収を稼いでいる世帯が今回紹介していく世帯収入の高いご家庭になるということです。

以下の表は全世帯のうちの世帯収入が高いご家庭の割合です。
世帯収入割合
900~1,000万円4.0%
1,100~1,200万円1.9%
1,300~1,400万円1.2%
1,500~1,600万円0.7%
1,700~1,800万円0.4%
1,900~2,000万円0.2%
2,000万円以上1.2%
この表を見てわかる通り、全世帯の約1割程度の方が世帯収入が高いご家庭ということになります。

では実際の月々の手取り額と一緒に、生活費の目安の金額を計算していきながらみていきましょう。

①年収900万円の生活レベル

世帯年収900万円を12ヵ月で割ったものを月収とすると月収75万円になります。


以下の表は月収を生活費の目安の割合で計算したものです。

項目割合
金額
住居費25~30%187,500~225,000円
基本生活費30~35%225,000~262,500円
貯蓄金額10%75,000円
自由資金10%75,000円
税金15~25%112,500~187,500円

月収から税金を差し引いた金額が手取り額になりますので月々の手取り額は562,500円から637,500円ということになります。


ここから各ご家庭の家族構成によって生活レベルが変わってきますのでそれぞれ確認していきましょう。

独身1人世帯の場合

東京都内の賃貸物件で18万円から22万円の家賃というと「1LDK・2K・2DK」のマンションやアパートに余裕で住める程度です。

お一人暮らしであれば一般的な生活をするには十分な間取りでしょう。


また基本生活費の中には食費や通信費などが含まれていますが、通信費と日用品費に3万円を割いたとして残りの金額をすべて食費にあてたとすると1日で6,500円から7,750円は食費に使える計算になります。


1食あたり2,000円以上使えるということです。

例えばおしゃれなカフェに何度も通える金額になります。

お子様のいる3人世帯の場合

お子様の年齢にもよりますが、同じく「1LDK・2K・2DK」のマンションやアパートでは少々手狭に感じるでしょう。

ご家族3人分の生活必需品を収納しておくスペースの確保が必要になってきます。


また基本生活費に関しても通信費だけで3万円近く支払うことになり、残りの金額をすべて食費にあてられたとしても家族3人で1食2,000円に収める必要が出てきます。

この金額では毎食外食というわけにはいかないでしょう。


3人世帯の場合は毎月の貯蓄額を少し減らして基本生活費にあてたほうが金銭的余裕を感じられるかと思います。

②年収1000万円の生活レベル

世帯年収1000万円を12ヵ月で割ったものを月収とすると月収83万円になります。


以下の表は月収を生活費の目安の割合で計算したものです。

項目割合金額
住居費25~30%208,333~250,000円
基本生活費30~35%250,000~291,667円
貯蓄金額10%83,333円
自由資金10%83,333円
税金15~25%125,000~208,333円

月収から税金を差し引いた金額が手取り額になりますので月々の手取り額は625,000円から708,333円ということになります。 


同じように各ご家庭ごとの生活レベルを確認していきましょう。

独身1人世帯の場合

東京都内の賃貸物件で20万円から25万円の家賃というと「2LDK・3K・3DK」のマンションやアパートに余裕で住める程度です。

生活スペースと収納スペースの確保がしっかりとできる程度の間取りといえるでしょう。


また通信費や日用品費に毎月5万円を割いたとしても、残りの金額で毎食2,500円以上のお食事ができる計算になります。

例えば朝ごはんと昼ごはんに1,000円ずつ支払い、晩ごはんには贅沢なディナーを毎日楽しむこともできるでしょう。

お子様のいる3人世帯の場合

同じく「2LDK・3K・3DK」のマンションやアパートであれば、ようやく一般的な生活をしていくには余裕のある間取りであるといえるでしょう。


食費に関しても毎食節約していけば週に1度は1万円くらいの贅沢なディナーをご家族全員で楽しめるような金額になります。

③年収1500万円の生活レベル

世帯年収1500万円を12ヵ月で割ったものを月収とすると月収125万円になります。 


以下の表は月収を生活費の目安の割合で計算したものです。 

項目割合金額
住居費25~30%312,500~375,000円
基本生活費30~35%375,000~437,500円
貯蓄金額10%125,000円
自由資金10%125,000円
税金15~25%187,500~312,500円

月収から税金を差し引いた金額が手取り額になりますので月々の手取り額は937,500円から1,062,500円ということになります。 


同じように各ご家庭ごとの生活レベルを確認していきましょう。

独身1人世帯の場合

東京都内の賃貸物件で31万円から37万円の家賃というと「3LDK・4K以上」のマンションやアパートに余裕で住める程度です。

寝室と生活スペースの使い分けはもちろん、ペットなどの家族を増やすことを検討しても十分に生活していけるだけの間取りかと思います。


犬や猫などの飼育費用を基本生活費から毎月10万円くらい差し引いたとしても、毎食3,000円以上を食費にあてられるので大変余裕のある年収といえるでしょう。

お子様のいる3人世帯の場合

同じく「3LDK・4K以上」のマンションやアパートに住めるとなると、ご家族方々それぞれのプライベート空間を大切にできる間取りになります。


また基本生活費から3人分の通信費や日用品費として毎月4万円を差し引いたとして、朝ごはんと昼ごはんに2,000円ずつ使うとしたら毎晩5,000円以上を食費に使えます。

これはメイン料理に海鮮や多少お高いお肉も出すことができる金額かと思います。

④年収2000万円の生活レベル

世帯年収2000万円を12ヵ月で割ったものを月収とすると月収167万円になります。 


以下の表は月収を生活費の目安の割合で計算したものです。 

項目割合金額
住居費25~30%416,667~500,000円
基本生活費30~35%500,000~583,333円
貯蓄金額10%166,667円
自由資金10%166,667円
税金15~25%250,000~416,667円

月収から税金を差し引いた金額が手取り額になりますので月々の手取り額は1,250,000円から1,416,667円ということになります。 


同じように各ご家庭ごとの生活レベルを確認していきましょう。

独身1人世帯の場合

東京都内の賃貸物件で41万円から50万円の家賃というと高級タワーマンションの高層階に住めるような金額です。

間取りについてはタワーマンションの所在地によって1LDKから4K以上まで様々ありますが、1LDKでも面積55㎡以上もある物件ばかりなので非常に広々とした空間であることは間違いありません。


基本生活費に関しては言うまでもなく十分に贅沢ができる金額になります。

また毎月の貯蓄金額が15万円を超えてきましたので、年間で1,800万円も貯金できる計算です。

これは国産車の中で最高級車である「トヨタ・センチュリー」という車を新車価格1,960万円をキャッシュで購入することもできる金額です。


車にどの程度の費用を割くのかは意見が分かれるかと思うので一概に表現はできませんが、国産車であれば選り取り見取りといえるでしょう。

お子様のいる3人世帯の場合

同じく高級タワーマンションの高層階に住むこともできますが、3人世帯のご家庭であれば同じ金額を住宅ローンとして支払い庭付きの一戸建てを購入することもできます。


また月々5万円のお小遣いを家族3人がそれぞれ自由に使うこともできるので、所持金をあまり気にすることなく毎週末遊びに行くことができますし、月に1度は家族旅行を楽しむこともできそうです。

⑤年収3000万円の生活レベル

世帯年収3000万円を12ヵ月で割ったものを月収とすると月収250万円になります。 


以下の表は月収を生活費の目安の割合で計算したものです。 

項目割合金額
住居費25~30%625,000~750,000万円
基本生活費30~35%750,000~875,000万円
貯蓄金額10%250,000万円
自由資金10%250,000万円
税金15~25%375,000~625,000万円

月収から税金を差し引いた金額が手取り額になりますので月々の手取り額は1,875,000円から2,125,000円ということになります。 

 

同じように各ご家庭ごとの生活レベルを確認していきましょう。

独身1人世帯の場合

東京都内の賃貸物件で62万円から75万円の家賃というと高級タワーマンションの高層階に住める金額であることはご存じでしょうが、場所によっては70万円以上の「1R」という間取りの物件も存在していて大変驚きました。


ただ皆さんは「1R」と聞くとこじんまりとした一人暮らし向けのお部屋を想像されるかと思いますが、この金額になるような物件では「1R」でありながら一般的な賃貸マンションの3LDKの間取りと同じかそれ以上の面積である100㎡を超える面積のお部屋になります。


また自由資金の25万円のうち20万円を車用の貯金として差し引いておけば、なんと毎年2,000万円の車に乗り換えることができるでしょう。

残りの40万円分でしっかりと車両保険にも加入することができます。

お子様のいる3人世帯の場合

住宅ローンとして支払い庭付きの一戸建てを購入することもできますし、1年間しっかりと住宅購入用の貯金ができれば1億円の戸建てを一から設計して建てることもできます。

ご家族様だけの特別な戸建て住宅は大変夢がありますよね。


また自由資金の25万円を使うと毎月5日間程度の海外旅行ができます。

いろいろな国へ毎月旅行ができればお子様の教育上のいい刺激にもなることでしょう。

高収入な人ほど資産形成をしないと損をする!ワンランク上の生活レベルを目指す方法


ここまで世帯年収ごとの生活レベルを確認してきましたが、ただ毎月一定の金額を貯金していったり、固定資産を節約しているだけでは実は損をしている場合もあります。


生活費の理想的な割合には生活費の黄金比といわれるものがあります。

それは「生活資金:準備資金:貯蓄資金 = 6:2:2」です。


また将来のご自身やご家族の資産状況は今から確実にわかるものではありません。

  • 独身でお一人暮らしの方であれば、将来結婚資金が必要になるかも。
  • 小さなお子様のいるご家庭であれば、教育資金が必要になる。
  • 働けなくなった老後に必要となる資金は足りるだろうか。
  • 現役で働いている時に不慮の事故などで収入がなくなった場合はどうするか。

これらの不安に備えるのが資産形成です。


働いて得る収入のみではなく、資産運用によって得る不労収入の部分に力を入れしっかりと資産を増やしていくことが重要であるといえるでしょう。

資産形成をしなかった場合どれくらい損をするかシミュレーション

お子様のいる3人世帯を一例にシミュレーションを行っていきます。

家族構成は以下の通りとしましょう。

  • 夫(40歳)会社員 年収900万円
  • 妻(35歳)専業主婦
  • 子(10歳)
毎月の貯蓄金額を手取り額の2割である75,000円とした場合。

預金口座に単純に積み立てていきますと以下の表のようになります。

5年後10年後20年後
450万円900万円1,800万円

しかし実際には教育費用がかかってきます。


すべて公立の場合でも1,000万円、すべて私立に通わせると2,500万円もの出費です。

さらには20年後はご主人様の定年の時期でもあり、貯蓄額のすべてを教育資金に回してしまうとご夫婦の老後の生活に心配が残ります。


では資産運用をしていたらどうでしょう。


比較しやすいように投資信託を一例に計算していきます。

以下の表は毎月75,000円を投資信託で運用し年利5%で計算した場合です。

5年後10年後20年後
510万円1,165万円3,083万円

5年後でも60万円、10年後で265万円、20年後には1,283万円もの差が生じていることがわかるでしょう。

3,000万円のうちの1,800万円を教育資金に回したとしても1,200万円もまだ投資資金が残っています。

年収がいくらあっても結局は将来を見据えた資産形成が重要

様々な年収のご家庭の方がいらっしゃいますが、どんなに高収入の方でも年収のすべてを浪費していては安心した将来は考えることができません。


また高収入であればこそしっかりとした節税対策が必要になってきます。

実は総支払額のうちの控除金額を差し引いた課税所得金額が4,000万円を超えると45%もの所得税を納税しなければなりません。


逆に現在収入が低くて資産運用に割くような予算がないと思っている方こそ、最初は毎月数千円でもいいので資産運用を検討してみてください。

今は数千円しか毎月捻出できないかもしれませんが、1年間続けることができれば1万円以上は必ず貯まっているかと思います。

今度はその1万円をどのように増やしていけるのかを考えてみましょう。

資産運用の知識は働けなくなった老後にも必ず役に立ちます。


またいきなりご自身での資産運用をしていこうと思っても何から始めるべきか、そもそも現在の家計状況で毎月いくらを資産運用に回せるのかよくわからないという方は1度マネーキャリアのご相談してみる方法もあります。


マネーキャリアでは何度でも無料で相談ができますので安心して利用してみてください。

高収入世帯の生活レベルに関するまとめ

今回は各世帯年収ごとに生活レベルについてご紹介してきました。

  • 生活レベルは家族構成によって大きく変わる。
  • 将来確実に現在と同じ収入があるとは限らない。
  • 高収入であるほど節税対策をしないと損をする。
  • 低収入であるほど資産運用の必要性がある。
以上のことをお伝えできたかと思います。


おひとり様のご家庭であればご自身のために、ご家族様がいらっしゃればご自身とご家族の方のために今できることを今のうちにぜひ備えておきましょう


マネーキャリアの無料相談では将来の不安要素についても改めて把握できると思いますのでぜひ活用してみてください。

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