更新日:2021/11/01
農業で年収1000万円は目指せる?副業を探している方必見!
老後2000万円問題が囁かれる現在、年収を増やそうと副業を考えている方は多くいらっしゃると思います。そこで農業を始めてみるのはどうでしょうか。副業で農業と聞くと意外に思われるかもしれませんが、年収を増やすという点で農業が優れている理由を解説していきます。
- 副業を考えている方
- 本業の収入だけでは不安という方
- 農業に興味がある方
- 農業を副業とした場合の平均年収
- 農業ごとの平均年収
- 農業従事者の平均年齢
- 農業を副業として始める方法
- スマート農業について
内容をまとめると
- 農業を副業とする場合の平均年収は51万円前後
- 農業で大きく稼ぐには初期費用が多く必要
- 農業は何歳からでも始められるが明確なビジョンとライフプランニングは必須
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目次を使って気になるところから読みましょう!
農業の平均年収と平均年齢
サラリーマンの平均年収と聞くと400万円~500万といったおおよその目安を思い浮かべる方が多いかと思いますが、農業従事者の平均年収はどれほどの金額をイメージされますでしょうか。
農林水産省が発表している農業経営に関する統計の平均年収(令和元年)によると、
- 個人経営で「1,136,000円」
- 法人経営で「2,877,000円」
サラリーマンの平均年収と比べると非常に少ないことがわかります。
ですが、農業には専業農家、兼業農家、農業法人といった様々な経営形態があり、中には高収入の農家も存在します。
そんな農業ですが、農業従事者の平均年齢はどれくらいなのでしょうか。
農業労働力に関する統計によると、農業従事者の平均年齢は平成27年から現在まで66歳前後で推移しています。
サラリーマンの平均年齢が40歳前後であるのに対し、農業従事者の多くが高齢者であることが現状です。
2000年頃は農業従事者の平均年齢が61歳であったことを考えると、今後も高齢化が進んでいく産業であることが予想されます。
作物別の年収相場
農業といっても様々な形態があり、農家ごとに作物も異なります。
それぞれの農業形態によってどれほどの収入が見込めるかを見ていきましょう。
年収相場 | 手取り額 | |
---|---|---|
米農家 | 250~400万円 | 50~200万円 |
畑作農家 | 800~900万円 | 250~350万円 |
露地野菜農家 | 550~650万円 | 150~250万円 |
施設野菜農家 | 1200~1300万円 | 450~550万円 |
果樹農家 | 550~650万円 | 150~250万円 |
上記はそれぞれの農家ごとに年収相場と手取り額を記載した表です。
表を見てみると、いずれの農業形態においても、年収の半分以上が必要経費であることがわかります。
麦やトウモロコシ、豆類、イモ類を中心とした畑作の年収相場はと高い傾向にありますが、必要経費も高く、手取り金額としてはその3分の1ほどになります。
野菜農家は屋外の畑で栽培をする露地野菜農家と、ビニールハウスで栽培をする施設野菜農家に分けられます。
施設野菜農家は年収相場が高い反面、ビニールハウスを使用するため維持費も高い傾向にあります。
どの形態を選ぶとしても、必要経費がどれくらいかかるかはおさえておきましょう。
農業で年収1000万円を目指すには?農業はビジネスチャンスが多い!
現在の農業従事者の多くは66歳前後の高齢者であることがわかりましたが、実は近年、49歳以下の新規農業従事者が増加傾向にあります。
農林水産省が発表している新規就農者調査結果によると、令和2年には49歳以下の新規参入者数が前年度比13.7%も増加したというデータがあります。
新規参入者が増えているということはつまり、ビジネスチャンスを感じている人々が増えているということです。
年収1000万円を目指すために、農業ではどのようにしてビジネスチャンスをつかめばよいのでしょうか。
- 無駄な固定観念や慣習をなくす
- ビジネス的な思考を持つ
- 誰にでもできるようノウハウを仕組み化しやすい
①無駄な固定観念や慣習をなくす
農業には固定観念や慣習が多くあります。そういったものにとらわれない柔軟な思考が大きなチャンスを生むことがあります。
例えば、農業と聞くとキツイ肉体労働をイメージされる方が多いと思いますが、現在はAIやロボットによる農作業の自動化、省力化が実現され、少ない労働力で農業を成り立たせることができます。
そういった先進技術を利用する農業は「スマート農業」と呼ばれます。
スマート農業では、ロボットやドローンによる農薬散布や作物の収穫、荷物の運搬が自動で行われ、農業の効率化にも寄与しています。
また、AI技術を組み合わせることにより、作物を最適なタイミングで収穫したり、形やサイズごとに選定したりできるような取り組みも進められています。
一方、農業を始めるには莫大な初期投資が必要だと思われる方が多いと思いますが、小規模な農園であれば200万円以下で用意することができます。
中には、初期投資143万円でサッカーコートの半分程の大きさの農園をつくり、知識ゼロの状態から売上1200万を達成している方もいます。
固定観念にとらわれず、農業をもっと身近なものとして考えてみることが大切なのです。
②ビジネス的な思考を持つ
農家は作物をスーパーなどの販売企業に売ることで利益を得ています。
販売企業側としては少しでも安く作物を仕入れたいという思いがあるため、サイズが小さいものや形が不揃いなものに対しては値引きを要求することがあります。
農家としては販売企業が作物を購入してくれないと収益が減少するわけですから、なかなか断りにくい場合があったりします。
このような「つくって売るだけ」の1次産業的な考え方の農業がこれまでは主流でした。
ですが近年では、1次産業である農業の従事者が作物をつくり、2次産業の分野である食品加工を自身の作物に行い、3次産業の分野である流通や販売まで行うという動きが見られるようになりました。
このような多角的な販売方法は「6次産業」といわれています。
この方法であれば、販売企業に作物を売ってもらう必要もなく、作物の価格設定も自由に決められるようになります。
さらに、流通を自ら担うことで、本来発生していた流通コストを抑えることができるため、つくって売るだけの農業より所得の向上が見込めるのです。
③誰にでもできるようノウハウを仕組み化しやすい
農業は一度仕組みをつくってしまえば、基本的にそれを繰り返すことで成り立ちます。
例えば、投資であれば経済に関する高度な知識と市場を見通す経験が必要になりますし、プログラマーであれば専門的なスキルやそれをアピールする資格が必要です。
それに対し農業は、始めたての頃は農業の基本について勉強する必要がありますが、一度やり方を習得してしまえば誰にでもできるよう仕組み化しやすい副業なのです。
また、他の業界で見られるような年齢の縛りがなく、何歳からでも始められることも特徴のひとつです。
ただ、始めやすいからといって、簡単に年収UPが見込めるというわけではありません。
どれくらいの作付面積で、何をどれくらいつくり、どこに売り、どれくらいの年収を目指すのか、といった経営計画は必要になります。
ノウハウを得るための情報収集や他の農家との交流も重要な要素です。
副業として農業を考えている方は、自分が何を目標として農業をするのかというビジョンを明確化することから始めてみましょう。
農業を副業で始める人が知っておくべきこと
「副業として農業を始めたい!」と思ってもまず何から手を付けるべきか迷ってしまいますよね。
また、副業として農業をする場合の平均年収も気になるところだと思います。
年収については規模や作物によって大きく左右される部分でもありますので、単につくりたいものをつくるというよりも、副業としての目標年収を達成するためにはどういう作物が適しているかという視点で考えてみましょう。
そしてなにより重要なことは、自分が無理せず続けられる規模で始めることです。
この章では副業として農業を始める人が知っておくべきことについて触れていきます。
- 副業で農業をする場合の収入の目安は?
- 農業を副業で始める方法
副業で農業をする場合の収入の目安は?
農業を副業で始める方法
農業を副業として始めるための手順を以下の5ステップに分けて解説していきます。
- 栽培する作物を決める。
- 農機具と農地を用意する。
- 土を作物が育つ状態にする。
- 販売方法を決める。
- 実際に作物をつくってみる。
まずは栽培する作物を決めます。
メジャーで人気のあるものでも良いですし、珍しいものを作って高単価で売ることを目指すのも一つの戦略です。
目標としている年収を達成するためにという視点で考えてみてください。
次に農機具と農地を用意しましょう。
実際に農業を行うための農機具と農地を用意します。規模によって適切なものを選びましょう。
また、土を作物が育つ状態にすることも大切です。
ただ土を耕しただけでは作物は育ちません。
堆肥を使うことで、作物が育ちやすい保水性や通気性に優れた土をつくることができます。
次は販売方法を決めます。
スーパーなどの販売店で売ってもらうことはもちろん、今はインターネットで販売することもできます。
身近な方法ですと、無人直売所で売りに出すことや、知り合いや友達に売ることなんかも一つの手ですね。
事前に色々なことを調べて準備することは非常に大切なことですが、やはりどんな仕事もやってみないと分からない部分はあります。
副業として農業を始めることを決めたら、まずは少しずつでも実際に作物をつくってみましょう。
失敗をすることもあるかもしれませんが、そこから得られる経験やノウハウは実際に行動しないと得られないものだと思います。