更新日:2021/10/22
公務員で年収1000万円は厳しい!年収の高い職種や地域のランキングも
公務員で年収1,000万円を目指したいと思っている方もいるでしょう。しかし公務員での年収1,000万円は不可能ではありませんが狭き門です。この記事では年収1,000万円を目指すためのルートや年収の高い職種は地域のランキングも紹介しますのでご参照ください。
内容をまとめると
- 公務員が年収1000万円を目指すには国家公務員の官僚になるか地方公務員の局長か部長になる必要がある
- 地域によって地域手当や基本給が違うので高収入を目指すには地域の選択が重要
- 公務員でも定年をすぎれば年収が下がるため早いうちから資産形成を
- 資産形成をする際にはまずプロに相談するのがおすすめ、相談サービスのなかでは「マネーキャリア」が優秀
- マネーキャリアは顧客満足度93%、スマホ1つで簡単予約できるから気軽に利用できる
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 公務員で年収1000万円は狭き門 年収1000万円を目指す2つのルート
- ルート①:国家公務員の官僚になる
- ルート②:地方公務員の局長か部長になる
- 公務員の年収は地方公務員と国家公務員で大きく異なる
- 国家公務員の年齢別平均年収モデル
- 地方公務員の年齢別平均年収モデル
- 公務員は都道府県によって年収に差がある 年収の高い自治体ランキングトップ30
- 公務員は職種によって年収に差がある 年収の高い職種ランキングトップ10
- 公務員でも高い年収を目指したい人必見 公務員の給与を上げる5つの方法
- 方法①:地域手当が多くもらえる場所で働く
- 方法②:基本給が高い地域で働く
- 方法③:国家公務員総合職を目指す
- 方法④:昇進して年収アップをねらう
- 方法⑤:残業時間を増やす
- 公務員は若いうちは年収が低い 20代から年収1000万円を目指せる職業7選
- 公務員は民間より年収が低いこともあるが雇用は安定していることが魅力
- 公務員でも定年後は年収大幅ダウン 早いうちから資産形成することが重要
- 公務員の年収ランキングや年収1000万円を目指す方法に関するまとめ
目次
公務員で年収1000万円は狭き門 年収1000万円を目指す2つのルート
公務員で年収1000万円は狭き門です。
安定した雇用が魅力の公務員ですが、給与に関しては民間企業の平均に比べて高すぎず安すぎずが目安です。そのためけっして低いという訳ではありませんが、年収1000万円に達するには難しいのです。
- 国家公務員の官僚になる
- 地方公務員の局長か部長になる
ルート①:国家公務員の官僚になる
まず1つ目のルートは国家公務員の官僚になることです。
国家公務員の給与(令和3年版)のモデルケースをみると
モデル | 年齢 | 月額 | 年間給与 |
---|---|---|---|
本府省課長補佐 | 35歳 | 440,600円 | 7,314,000円 |
本府省課長 | 50歳 | 749,400円 | 12,659,000円 |
本府省局長 | ー | 1,074,000円 | 17,804,000円 |
事務次 官 | ー | 1,410,000円 | 23,374,000円 |
となっており、年収1000万円を超えるのは、本府省の課長クラスになってからです。
本府庁の課長クラスになるのは「国家公務員採用総合職試験」を受験して採用されたキャリアと呼ばれる人がほとんどです。そのためこのルートを目指すためにはまずは国家公務員採用総合職試験に合格しなければなりません。
狭き門をくぐれたとしても年収1000万円に届くのは50歳ぐらいです。
ルート②:地方公務員の局長か部長になる
2つ目のルートとしては、地方公務員の局長か部長になることです。
局長や部長クラスになれば年収1000万円以上にはなりますが、役職のトップなので国家公務員の官僚同様狭き門です。
役職になるにはある一定の年齢に達しているかも基準になりますので、若いうちになるのは不可能と言っても良いでしょう。普通に仕事をしている場合、係長で定年退職を迎える人も少なくありません。
国の官僚が出向してポストにつくこともありますので、さらにポスト数が狭まる可能性もあります。同期の中でもトップクラスの何人かがなれるという程度でしょう。
局長、部長クラスは相当な実績をつまなければ届きません。
公務員の年収は地方公務員と国家公務員で大きく異なる
公務員の年収は地方公務員と国家公務員で異なります。
- 国家公務員の年齢別平均年収モデル
- 地方公務員の年齢別平均年収モデル
国家公務員の年齢別平均年収モデル
国家公務員の年齢別平均年収(平成29年度)
モデル | 月収 | 年収 |
---|---|---|
係員・18歳 (一般職試験(高卒)初任給) | 147,100円 | 240.4万円 |
係員・22歳 (一般職試験(大卒)初任給) | 179,200円 | 292.8万円 |
係員・25歳 | 189,400円 | 309.5万円 |
係員・30歳 | 223,900円 | 365.9万円 |
係長・35歳 | 270,600円 | 448.0万円 |
係長・40歳 | 298,500円 | 494.2万円 |
地方機関課長・50歳 | 411,800円 | 668.6万円 |
本府省課長補佐・35歳 | 437,120円 | 723.1万円 |
本府省課長・50歳 | 745,680円 | 1,255.0万円 |
本府省局長 | 1,074,000円 | 1,772.8万円 |
事務次官 | 1,410,000円 | 2,327.4万円 |
国家公務員でも通常の昇給であれば50歳で年収668万円です。
本府省に行けば35歳でも年収が723万円ですので、国家公務員の中も本府省で働けるかどうかで年収に差がでてきます。
ちなみに一般的な年齢の平均年収を見てみると
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 348万円 |
30代 | 444万円 |
40代 | 510万円 |
50代以上 | 613万円 |
となっていますので、平均よりも少し高い水準であることが分かります。
地方公務員の年齢別平均年収モデル
モデル | 扶養親族 | 月収 | 年収 |
---|---|---|---|
主事・25歳 | 独身 | 217,085円 | 3,517,000円 |
主任主事・30歳 | 配偶者 | 265,839円 | 4,284,000円 |
主査・35歳 | 配偶者・子供1人 | 318,771円 | 5,193,000円 |
係長・40歳 | 配偶者・子供2人 | 361,631円 | 5,884,000円 |
主幹・45歳 | 配偶者・子供2人 | 413,599円 | 6,818,000円 |
課長補佐・50歳 | 配偶者・子供2人 | 444,565円 | 7,322,000円 |
課長 | 配偶者・子供2人 | 573,895円 | 9,172,000円 |
部長 | 配偶者 | 684,259円 | 11,437,000円 |
国家公務員と比較しても本府省以外であればそこまでの違いはありません。
しかし本府省で働く場合と比較すると35歳で年収200万円以上(本府省課長補佐の場合)、50歳で年収500万円以上(本府省課長の場合)の差があります。
地方公務員の場合は最高役職の部長にならなければ年収1000万円には至りません。役職人数も少ないため地方公務員で年収1000万円を目指すには相当な実績が必要でしょう。
目指すのであれば国家公務員のキャリア採用の方が期待できます。
公務員は都道府県によって年収に差がある 年収の高い自治体ランキングトップ30
公務員は都道府県によって年収に差があります。年収1000万円を目指すなら知っておきたい情報です。
ここでは年収の高い自治体ランキングトップ30を紹介します(引用:東洋経済)
順位 | 市町村名 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 神奈川県厚木市 | 739万円 |
2位 | 東京都武蔵野市 | 737万円 |
3位 | 東京都三鷹市 | 734万円 |
4位 | 東京都庁 | 733万円 |
5位 | 神奈川県川崎市 | 731万円 |
6位 | 埼玉県さいたま市 | 725万円 |
6位 | 東京都杉並区 | 725万円 |
8位 | 千葉県千葉市 | 724万円 |
9位 | 東京都小平市 | 719万円 |
10位 | 愛知県豊田市 | 717万円 |
11位 | 三重県鈴鹿市 | 716万円 |
12位 | 愛知県名古屋市 | 715万円 |
12位 | 大阪府大阪市 | 715万円 |
14位 | 兵庫県神戸市 | 713万円 |
14位 | 兵庫県三田市 | 713万円 |
16位 | 東京都小金井市 | 711万円 |
17位 | 神奈川県藤沢市 | 709万円 |
18位 | 大阪府守口市 | 707万円 |
19位 | 大阪府庁 | 704万円 |
19位 | 京都府京都市 | 704万円 |
19位 | 千葉県佐倉市 | 704万円 |
19位 | 東京都足立区 | 704万円 |
23位 | 千葉県市川市 | 703万円 |
23位 | 東京都港区 | 703万円 |
23位 | 大阪府豊能町 | 703万円 |
23位 | 兵庫県西宮市 | 703万円 |
27位 | 東京都目黒区 | 702万円 |
27位 | 東京都日野市 | 702万円 |
28位 | 神奈川県庁 | 701万円 |
28位 | 神奈川県横浜市 | 701万円 |
28位 | 神奈川県小田原市 | 701万円 |
28位 | 奈良県宇陀市 | 701万円 |
公務員は職種によって年収に差がある 年収の高い職種ランキングトップ10
公務員でも職種によって年収に差があります。この項目では年収の高い職種ランキングトップ10を発表します。
順位 | 役職 | 推定年収 |
---|---|---|
1位 | 内閣総理大臣 | 5,141万円 |
1位 | 最高裁長官 | 5,141万円 |
3位 | 衆・参議院議長 | 4,857万円 |
4位 | 国務大臣 | 3,753万円 |
5位 | 事務次官 | 3,011万円 |
6位 | 国会議員 | 2,896万円 |
7位 | 局長クラス(国家・一般職) | 2,291万円 |
8位 | 特殊法人の長 | 2,235万円 |
9位 | 都道府県知事 | 2,222万円 |
10位 | 独立行政法人の長 | 1,886万円 |
1位は内閣総理大臣や最高裁長官です。
日本の中心部を担っているのですから、このぐらいの年収はあるだろうという感じですね。役職に就くのも厳しく、枠もほとんどないため努力プラスαがないと難しいでしょう。
やはり公務員でできるだけの高収入を目指したいのであれば役員クラスになるしかありません。
公務員でも高い年収を目指したい人必見 公務員の給与を上げる5つの方法
公務員でも高い年収を目指したい人は必見の給与をあげる方法5選
- 地域手当が多くもらえる場所で働く
- 基本給が高い地域で働く
- 国家公務員総合職を目指す
- 昇進して年収アップをねらう
- 残業時間を増やす
方法①:地域手当が多くもらえる場所で働く
勤務地 | 支給割合 |
---|---|
東京都特別区 | 20% |
茨城県(取手市・つくば市) | 16% |
埼玉県(和光市) | 16% |
千葉県(袖ケ浦市・印西市) | 16% |
東京都(武蔵野市・調布市・町田市・小平市・日野市・国分寺市・狛江市・清瀬市・ 多摩市) | 16% |
神奈川県(横浜市・川崎市・厚木市) | 16% |
愛知県(刈谷市・豊田市) | 16% |
大阪府(大阪市・守口市) | 16% |
方法②:基本給が高い地域で働く
2つ目の方法は基本給が高い地域で働くというものです。
総務省の平成30年地方公務員給与実態調査結果の状況(一般行政職参考)によると基本給が高いのは
都道府県 | 平均基本給月額平均 |
---|---|
山形県 | 340,898円 |
三重県 | 343,136円 |
茨城県 | 332,150円 |
栃木県 | 334,014円 |
群馬県 | 336,797円 |
神奈川県 | 333,447円 |
新潟県 | 334,759円 |
山梨県 | 333,076円 |
長野県 | 337,543円 |
静岡県 | 333,248円 |
大阪府 | 339,078円 |
広島県 | 339,833円 |
山口県 | 333,393円 |
徳島県 | 337,278円 |
となっています。
全国平均は328,163円のため基本給だけ見れば関東関西以外でも水準が高い都道府県があります。
ただし、実際には上記の地域手当を含めて計算されますので基本給が低くても手当で給与が高くなる地域もあるので両方踏まえたうえで検討してみると良いでしょう。
方法③:国家公務員総合職を目指す
3つ目は国家公務員総合職を目指す方法です。
地方公務員で働くよりも国家公務員総合職につき本府庁を目指す方が圧倒的に給与水準が高くなります。
しかし国家公務員総合職の試験を受けるのには
- 21歳以上30歳未満の者
- 大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者(または人事院が同等のレベルと認めるもの)
方法④:昇進して年収アップをねらう
4つ目は昇進して年収アップをねらう方法です。
地道ですが確実に給与はアップします。
ただし、公務員は基本的に年功序列の昇進であるため、一般企業のように実力主義で若いうちからどんどん昇進という訳にはいきません。ある一定の年齢になった時に優秀であれば昇進となるのが一般的です。
また昇進しても大幅な給与の上昇といかず、若いうちに年収を上げるのは厳しいでしょう。
東京都であれば昇任試験を受けることで昇進ができます。勤務歴のみでは昇進できないためハードな制度ともいえますが、若いうちから昇進したいのであればチャンスです。
方法⑤:残業時間を増やす
残業時間を増やすのも給与をあげる方法です。ただしこちらは良い方法とは言えません。
確かに残業手当がつきますので年収は増えるかもしれません。しかし残業をすることでプライベートの時間を削ることになります。
もちろん必要な時に残業を行い仕事を片付けるのは大切です。
ただ、収入を増やすためにだらだらと残っているのは印象が良いとはいえません。
やるべきことを時間内に終わらせて退勤する方が効率が良いということで評価があがり、結果的に昇進に近づくことができるでしょう。
公務員は若いうちは年収が低い 20代から年収1000万円を目指せる職業7選
公務員の年収は特に若いうちは低いのが現実です。
そのため20代から年収1000万円を目指したいのであれば、高収入の職業に転職するという選択肢も考えてみましょう。
20代から年収1000万円を稼げる職業として
- 航空機操縦士
- 医師
- 弁護士
- 公認会計士
- 営業職
- コンサルタント
公務員は民間より年収が低いこともあるが雇用は安定していることが魅力
公務員の魅力は民間より給与はやや低めですが、雇用形態が安定していることは大きなメリットです。
- 安定した給料・ボーナス
- 年功序列で昇給
- 充実した休暇制度
- クビにならない(=終身雇用)
- 高い社会的な信頼
公務員でも定年後は年収大幅ダウン 早いうちから資産形成することが重要
公務員でも定年後は年収が大幅にダウンします。将来のために早いうちから資産形成を始めましょう。
60歳で定年を迎え再雇用制度で65歳までは継続して働くことができます。しかし給与は半分~3割程度少なくなります。
65歳になれば退職、年金生活がはじまりますので現役のころに比べたら収入は大きく減少します。
生活文化センターの生活保障に関する調査では、夫婦が暮らしていくうえで最低限必要な金額は平均22.1万円です。ゆとりある生活は14万円を上乗せした36万円程度必要という結果がでています。
しかし、令和3年の時点で年金受給額平均は220,496円ですのでゆとりある生活を送るのには厳しい水準です。
そのため資産形成はできるだけ早めに検討しましょう。
始めるにあたり、まずはプロに相談することをおすすめします。あなたのライフプランに最適な資産運用を、公的制度や税金を踏まえたうえで提案してくれますよ。
相談窓口としておすすめは「マネーキャリア」です。
全国対応で何度でも相談は無料、スマホ一つで簡単に相談できます。契約件数は12,000件以上にのぼり、顧客満足度は驚きの93%を誇っている信頼できる相談サービスです。
この機会に一度利用してみてはいかがでしょうか。
公務員の年収ランキングや年収1000万円を目指す方法に関するまとめ
公務員の年収ランキングや年収1000万円を目指す方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
公務員で年収1000万円を目指すには、国家公務員総合職につくことが必須と言っても良いと思います。勤務場所を変更する、地道に昇進を目指すことで年収アップは確実ですが、年収1000万円は厳しいでしょう。
年収だけにこだわらず、節税や資産運用をうまく活用して将来にゆとりを持たせることをおすすめします。
資産運用の方法についてはマネーキャリアをはじめとするプロに相談するのがおすすめです。
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