大腸ポリープの切除や内視鏡手術で医療保険や生命保険の保険金はおりる?

内視鏡で大腸ポリープが見つかる方は多いです。今回、大腸ポリープの切除や内視鏡手術で医療保険や生命保険の保険金は給付されるのか、日帰り手術の場合でも医療保険の対象内なのかを解説します。また、医療保険や生命保険加入時に気を付けたい告知についても解説します。

内容をまとめると

  • 大腸ポリープ切除手術に関する医療費は、公的医療保険(健康保険)の対象
  • がんではなくポリープでも加入が難しい医療保険もある
  • 大腸ポリープでも自分にぴったりの医療保険や生命保険に加入したい場合は保険のプロに相談するのがおすすめ!

大腸ポリープの切除・内視鏡手術で医療保険や生命保険の保険金はおりる?


人間ドックで検査を受けたときに「大腸ポリープです」と言われて驚いた方も多いのではないでしょうか。

大腸ポリープとは大腸にできるイボのようなもので、一般的に腫瘍かそうでないかは組織を切除して検査をしてみないと分かりません。検査の結果、悪性のものをがん(大腸がん)、良性のものを腺腫と言います。

どんな病気でも医療費はかかるため医療保険の対象となるかは重要です。その中で、「大腸ポリープ」は医療保険や生命保険の対象となるのでしょうか。


この記事では、大腸ポリープにかかる医療費について以下の点を中心に解説をしていきます。

  • 大腸ポリープの切除手術にかかる費用
  • 大腸ポリープの切除・内視鏡手術は医療保険や生命保険の保障対象?
  • 大腸ポリープの内視鏡手術・切除が保障される医療保険
  • 大腸ポリープになるとがん保険に加入できない?
  • 大腸内視鏡の検査に医療保険は適用されるのか

是非この記事を最後までご覧いただき、万が一大腸ポリープと診断された際に加入しておくべき保険について把握しておきましょう。

大腸ポリープの切除手術にかかる費用

大腸ポリープの治療の場合、ポリープ自体の切除は日帰りで行うことができます。

なぜ切除するかというと、大腸ポリープの約80%が腺腫(良性)であると言われていますが、残りの20%は悪性すなわちがんになる可能性があるためです。

さらに発見時に悪性であればその後転移する可能性も疑われ、費用が大きく変わってしまいます。

今回は大腸ポリープ切除の際の費用のみをお伝えします。


大腸ポリープ切除(日帰り)ではポリペクトミー手術EMR(内視鏡的粘膜切除術)手術を行います。


この費用は20,000円~30,000円(ポリープが1か所の場合)です。


また入院が必要な大腸ポリープの手術にはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)手術がありこちらは150,000~170,000円のもの費用がかかります。

大腸ポリープの切除・内視鏡手術は医療保険や生命保険の保障対象?

平均的に40代以上になると、大腸ポリープができやすく、大腸がんのリスクが高くなると言われています。これには、それまでの食生活や喫煙など、生活習慣の乱れが関係しているようです。


病院で大腸にポリープがあると診断された場合は、医師の判断でポリープを切除・内視鏡手術する必要があります。


ここからは、

  • 大腸ポリープの手術と健康保険
  • 手術とみなされる治療と医療保険

以上の2点について解説をしていきます。

大腸ポリープの手術は、健康保険が適用される

さて、大腸ポリープの治療には医療保険は適用されるのでしょうか。

大腸ポリープ切除手術に関する医療費は、公的医療保険(健康保険)の対象です。

すなわち、公的医療保険の適用で医療費の3割負担となります。

また医療費が高額になる場合、公的医療保険の高額療養費制度から一定額の給付金が支払われます。

この給付額は収入によって異なります。

治療が手術と見なされた場合、民間の医療保険の保険金もおりる

基本的に医療保険はケガや病気が事実として確認されたのちに支払われるものです。

入院給付金であれば入院、手術給付金であれば手術の事実が無ければなりません。

その事実の証明には医師の診断書(5000円程度)が必要です。

大腸ポリープに関する治療は、検査でなく手術であることが認められた場合は医療保険の対象となるのが一般的です。

大腸ポリープ切除にかかる平均費用


民間の医療保険に加入していても、万が一大腸ポリープの治療が必要となると結構な費用が必要になります。あらかじめ医療保険に加入しておくことで、その負担を補うことができるでしょう。


【大腸ポリープ切除の平均費用】

1割負担の場合3割負担の場合
切除(1か所)2,000円~3,000円20,000円~30,000円
内視鏡手術15,000円~17,000円150,000円~170,000円

がんではなくポリープでも加入が難しい医療保険もある

がん保険に加入する際には、健康状態についての告知をする義務があります。


以下の質問に対する告知内容によっては、再発の可能性が高い大腸ポリープについては審査が厳しくなりますので覚えておきましょう。


【告知内容】

  • 最近3か月以内に入院・手術(帝王切開、内視鏡・レーザー・カテーテルによるものも含む)を勧められたことがある(ただし、すすめられたすべての入院・手術が終わっている場合は除く)
  • 最近3か月以内に診断確定のための検査をうけて、結果が出ていないものがある。または最近3か月以内に診断確定のための検査をすすめられて、受けていないものがある。
例えば大腸ポリープがあると言われて日帰り手術を受けた場合でも、「手術」に当てはまりますので、告知をしなかった場合は告知義務違反になりますので注意しなければいけません。

参考:大腸内視鏡の検査に医療保険は適用されるのか

さて、先ほど大腸ポリープの治療にはいくつかの種類があると示しました。

中でも目に留まるのが内視鏡という言葉だと思います。

内視鏡ということばぐらいは耳にしたことがあっても一体それがどのようなものか知らない方も多いかもしれません。

内視鏡は、内臓の検査に対して頻繁に用いられます。

そこで疑問に思うのが、内視鏡による検査は医療保険の対象となるのかということです。


検査とはいえ医療費はかかりますものね。

大腸内視鏡の検査では医療保険は適用されない

残念ながら大腸内視鏡の検査では医療保険は適用されません。

なぜなら先ほど申し上げたように医療保険による保険金支払いには事実確認が必要となり、それをもとに保険の適用可否を判断するからです。

検査は手術でも入院でもありません。


保険金をもらうためにはこの2つのどちらかに該当させる必要があります。


ただし、この検査によって陰性のがんが見つかった場合はがん保険の適用になる可能性があります。

まとめ:大腸ポリープの治療は医療保険の対象になる

大腸ポリープの治療は医療保険の対象になるの?、について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

今回のこの記事のポイントは
  • 大腸ポリープの手術にかかる費用は20,000円〜30,000円、または150,000円〜170,000万円
  • 大腸ポリープ切除手術は医療保険の対象である
  • 高額療養費制度の説明
  • 大腸内視鏡検査に医療保険は適用されない
  • 保険会社によって適用範囲・適用額は大きく変わる
です。

医療保険の保障に関して加入している保険会社に問い合わせてしっかり確認、納得したうえで治療や手術の予定を組みましょう。

また現在医療保険を検討している方は、これらの情報をふまえてご自身にぴったりの保険をみつけてみてください。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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