医療保険の手術給付金には2つのタイプがあるってホント?徹底解説!

医療保険に加入する場合、手術給付金について知っておくと安心です。保険会社によって医療保険の手術給付金は88種類と1000種類に分けられます。なぜこれほどまでに種類の数がちがうのでしょうか。その秘密についての解説とお勧めのポイントを解説します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

医療保険の手術給付金には2つのタイプがある

医療保険には様々な特約や給付金がありますよね。


その中でも手術給付金は医療保険とセットで契約しておきたい1つだと思います。


ところで、手術給付金には2つのタイプとそれに伴うルールがあることをご存知でしょうか。


そこでこの記事では、医療保険の手術給付金のタイプとルールについて


  • 給付対象になる手術が88種類と1000種類の2タイプあることについて
  • 給付対象になる手術の項目について
  • 現在の手術給付金に多いタイプについて
  • 手術給付金の給付倍率について
  • 複数回の手術に対する手術給付金について
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、医療保険の手術給付金についてより一層ご理解いただけると思います。

ぜひ最後までご覧ください。




手術給付金、88種類と1000種類の違い

保険会社の定める医療保険の手術給付金の支給対象は、各社の定めている88種類をサポートしていることが多いです。

しかし近年、公的医療保険の対象となる手術に支払われる医療保険が増えています。


このタイプになると1000種類の手術に対応でき、対象が増えて安心性があります。


ただ実際のところは88種類のものでも600種類に対応しています。


これは手術に対する数え方が異なるからです。


このことを知らないと見た目の数字だけで判断する可能性があります。


このポイントは前もって知っていると安心感があります。

 

給付対象になる手術と倍率

手術給付金88種類に分類されている対象の手術は、以下のようなものがあります。

  • 皮膚・乳房
  • 筋肉・骨
  • 呼吸器・胸部
  • 循環器・脾臓
  • 消化器
  • 尿・性器
  • 内分泌器
  • 神経
  • 感覚器・視器、聴器
  • 悪性新生物
  • 上記以外、新生物根治放射線照射など

これらのジャンルで細かく分けて88種類となり、医療保険がカバーしている分野は広いです。


1000種類に関しては、公的医療保険の対象になる手術の全てがあてはまります。


したがって病院などで受ける保険適応の手術行為はほぼすべて対象という事になります。


後ほど説明しますが、手術によって支払われる給付金の倍率がそれぞれ異なっています。


傾向として難しい内容ほど倍率が高くなります。 


給付対象外の手術がある

このような差がありますが、それぞれに給付対象外の手術があります。

88種類タイプの場合、あらかじめ決められた手術以外のものは給付されません。

一方で1000種類タイプであっても給付されない場合があり、以下のものがあげられます。

  • キズの処置(デブリードマンなど)
  • 検査目的の手術(生検など)
  • 吸引
  • 神経ブロック
  • 抜歯・異物除去
これらの治療は手術ではなく処置や検査という扱いになります。

したがって、手術給付金の対象にはならないのです。

他にも以下の手術も給付対象外になります。
  • 美容整形
  • レーシック(視力矯正)
これらは医療保険の対象外になることが多く、給付の対象外とされています。




88種類と1000種類のどちらを選ぶべきか

ここまで手術給付金の2つのタイプを解説してきましたが、どちらのタイプが良いのでしょうか。

給付される手術の数だけで言えば、1000種類の方が良いでしょう。

ところが88種類の中には1000種類では給付されない手術があります。

また88種類の方が給付金額が高くなる場合があります。

したがって給付される手術の数だけで加入するタイプを決めることは難しいようです。


そこで以下の章では


  • 現在の主流のタイプについて
  • 医療保険の手術給付金について
  • 給付倍率ついて
  • 2回目以降の手術給付金について
解説したいと思います。

引き続きご覧いただければ、皆様にピッタリのタイプを決める参考になると思います。

現在は1000種類のものが主流

最近の動向によると、手術給付金は1000種類タイプのものが多くなっています。

医療保険はもしもの際に備えて不安を軽減させる目的のために加入します。

そのため88種類よりも1000種類をカバーしている医療保険の方が、現在は需要が高く主流です。

また88種類タイプは決められてから時間が経っていると言われています。


88種類しか給付されない手術もあるようですが、皆さんがどのような病気になり手術を受けるかは誰にもわかりません。

すでに発症することが分かっている病気であれば、保険金自体が給付されないでしょう。


その他、1000種類タイプは医療保険でできる手術は給付金の対象となるので理解しやすいという点もあります。


これらをふまえると、88種類よりも1000種類の方が安心感が高いと考えられています。 


医療保険の手術給付金について

最後に医療保険の手術給付金について改めて解説します。

手術給付金とは病気やケガによって受ける手術に対して保障する制度です。

給付対象は保険会社の約款に記載されてる88種類、または1000種類の健康保険連動型に分けられます。

さらに手術内容によって給付倍率が変わり、10倍・20倍・40倍に設定されています。


それぞれ入院給付金の掛け金に対して定める倍率が支払われます。


また、入院の有無で給付が変わる場合があります。


例えば入院のない日帰り手術に対して給付されるタイプとそうでないタイプがあります。

 

給付倍率もしっかり確かめよう

医療保険の手術給付金に関して、88種類と1000種類の違いも大きいですが、給付倍率も重要です。

給付倍率とは入院給付金に対する「何倍」という計算で給付されるものです。

例えば入院日額が5,000円の保険と10,000円の保険では手術給付金額も変わります。

他にも同じ病気に対する手術でも先述した日帰り手術になると倍率が変わることがあります。


これらは契約する保険会社や医療保険ごとに違いがあります。

先ほど述べたように88種類の方が給付金額が高くなる場合もあります。

これらについては約款に記載されています。

したがって契約する際に保険会社と十分に確認することが重要です。
 

手術給付金は複数回うけとるためには

加入者の中には何度も手術を受けなければならない人がいます。

また、病気やケガによっては1度の手術で2ヶ所同時に行うことがあります。

さらに1つのケガや病気に対して手術を数回行うことがあります。

これらの場合、医療保険の手術給付金はどこまで認められるのでしょうか。

同じ入院中に複数回の手術


この場合の手術給付金は1回限りです。

通常は倍率の高い方の手術に対して手術給付金がでます。

次の手術までに必要な日数


多くの場合、1度手術給付金を受けると手術日から180日以内の手術には給付されません。

1つのケガや病気に対しての複数の手術


この場合、日数が180日以上過ぎていても給付されない場合があります。

このように、手術給付金を受け取るためにはいくつかのルールがあります。

ただし、医療保険のタイプによって条件が変わることがあります。

詳しくは保険会社に確認されることをお勧めします。



まとめ:医療保険の手術給付金は88種類か1000種類か

ここまで医療保険の手術給付金のタイプとルールについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは


  • 手術給付金には88種類と1000種類のタイプがあること
  • 88種類は一見少ないが、実は600種類程度になること
  • 1000種類でも給付対象外の手術があること
  • 最近は1000種類タイプの医療保険が主流であること
  • 手術給付金はその内容によって給付金額が変わること
  • 複数回の手術給付金の受け取りには一定のルールがあること
です。

医療保険の手術給付金に対して、十分な理解を得ることで急な入院や手術に対する経済的負担を軽減することになると思います。

また、すでに医療保険に加入済みの方でも詳しく見直されてみてはいかがでしょうか。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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