火災保険金の実際の支払い例って?補償内容ごとに支払い例を紹介!

火災保険金は実際にどのようなケースで、いくら支払われているのでしょうか。火災保険に入っていても、より具体的な支払い例を知りたいですよね。そこで今回の記事では、火災保険の支払い例を補償内容ごとにご紹介して、火災保険金が支払われないケースも併せて解説していきます。

火災保険の保険金の実際の支払い例は?

火災保険の保険金はどんな被害で、どれだけの保険金が支払われるのか知りたい方も多いと思います。


実際に起きた被害によっては支払われる保険金の額は違います。


しかし、火災保険の保険金の支払い例を知らない人は多いと思います。


そこで今回は「火災保険の保険金の実際の支払い例と保証内容ごとの支払額」について

  • 火災保険の保険金の支払い例は保証内容によって変わるの?
  • 火災保険の保険金が下りない場合がある
  • 地震保険の保険金はいくらぐらい支払われる?
  • 個人賠償責任特約で支払われる保険金の事例は?
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、火災保険の保険金の基礎知識と、実際の事例について知ることができると思います。


ぜひ、最後までご覧ください。

実際の保険金支払い例を補償内容ごとに紹介!

火災保険の保険金支払い例には様々な保証内容があります。みなさんがよく知っていると思うのは、火災や落雷によって保険金が支払われる事例だと思います。


しかし、火災保険は火災や落雷以外の災害でも保険金を受け取れることができます


風災、雹災、雪災、水災など様々な災害でも保険金を受け取れることができます。建物や家の設備などの損害は想像以上に高額になるケースがあるので、火災保険に入っていたことで助かっている人もたくさんいます。


なので、他人事にはせず火災保険についてしっかりと学んでおきましょう。火災保険について学ぶことは無駄ではないと思います。


ここからは実際に火災になどの災害で保険金が支払われた例を、災害別に紹介していきたいと思います。


ちなみにここから事例を解説していきますが、保険金が損害額よりも多い理由を最初に解説していきます。


それは臨時費用が保険金の中に含まれているから保険金が損害額よりも多いのです。

火災・落雷の保険金支払い事例

  • 例1.タバコの不始末で火災、260万円を保証
Aさんはお風呂から出ると焦げ臭い匂いがすることに気が付きました。なんと、お風呂に入る前に吸っていたタバコの不始末で、居間から火が上がっていたのです。

この火災で家財の損害が150万円、建物の損害が50万円かかりましたが、幸いAさんは火災保険に入っていたので、260万円の保険金がおりました。

  • 例2.落雷によってパソコンが故障、33万円を保証
落雷の影響でコンセントに繋いであったパソコン2台が動かなくなってしまったBさん。パソコンの故障の原因は過電流によるマザーボードの故障でした。

被害額は25万円でしたがBさんは火災保険に入っていたので、保険金が33万円おりました。

風災・雹災・雪災の保険金支払い事例

  • 例1.台風の影響でひさしに穴があいて13万円を保証
Aさん宅のテレビのアンテナが台風によって倒れてしまい、ひさしに穴があいてしまって被害額が10万円になりましたが、火災保険に入っていたため13万円が保証されました。

  • 例2.雹で窓ガラスが割れて18万円を保証
ある2月の日に雹が降っていました。Bさんは家の2階に上がってみると、窓ガラスが割れていました。被害額は窓ガラスの交換で13万円かかるとのことでしたが、火災保険に入っていたため18万円の保険金がおりました。

  • 例3.風雪によって、どいが破損し7万円を保証
雪の重みで外れたどいが強風によって飛んでいってしまったCさんは、被害額が6万円ほどかかるとのことでしたが、火災保険に入っていたので7万円の保険金がおりました。

水災の保険金支払い事例

  • 例、土砂崩れによる建物の破損で2000万円を保証
Aさんの住んでいる広島県では、前日の夜から雷をともなう非常に強い雨が降っていました。道路が冠水しているところもあり、Aさんの家の裏山が崩れて大量の土砂がAさんの家の中に流入してしまいました。

建物や家財の損害額は1800万円にものぼってしまいましたが、幸いにもAさんは火災保険に加入していたので、損害保険金などもろもろ2000万円が保険金としておりました。

水濡れの保険金支払い事例

  • 例1.自宅トイレの排水管が壊れ水が漏れてしまって10万円を保証
Aさんは洗濯しようと廊下にある洗濯機に向かっているところ、トイレのドアから水が出ていることに気が付きました。クロスの工事など損害額は8万円かかるとのことでしたが、火災保険に加入していたので10万円の保険金が保証されました。

  • 例2.防水パンから排水があふれてしまい90万円を保証
Bさんは洗濯をしに洗濯機に向かったところ、床が浸水していました。原因は洗濯機の排水口の目詰まりによって排水パンから排水があふれてしまっていました

損害額は床の張替えなど65万円ほどかかるとのことでしたが、Bさんは火災保険に加入していたので90万円の保険金がおりました。

盗難の保険金支払い事例

  • 例1.空き巣に入られ宝石を盗まれて15万円を保証
12階建ての1階に住んでいるAさんは、家に帰ると鍵をかけたはずだったのに玄関が開いてました。室内に入ると室内のタンスが荒らされており、指輪やペンダントが盗まれていました

損害額は15万円にもなりましたが、火災保険に加入していたので15万円の保険金が支払いされました。

  • 例2.物置からゴルフセットと釣具を盗まれて37万円を保証
Bさんは家に帰ると家の門が開いていました。不審に思い物置を調べたところ、ゴルフセットと釣具が盗まれていました。翌日に交番に被害届を出しました。

盗まれた損害額は37万円におよびましたが、盗難保険金から37万円の支払いをしました。

火災保険の保険金が下りないケースって?

火災保険は火災だけではなく様々な自然災害など幅広い範囲の損害を保証してくれますが、住宅に関する損害ならなんでも保険金の支払いが下りるとは限りません


契約者や保険に加入していない人、一緒に生活している人の重大な過失または法令違反などによって発生した損害には保険金の支払いはありません。


例えば、保険金の支払い目的で自宅に放火をした場合などは、保険金は下りません。

一番重大な過失に陥るケースは、寝タバコです。これは過失になってしまうので、火の管理は徹底的に行う必要があります。


少しでも注意をしていれば防げたのにもかかわらず、それを見過ごしたときも保険金の支払いはありません。それではばかばかしいですよね


ここからは火災保険の保険金が下りないケースについて、さらに詳しく解説していきたいと思います。

経年劣化による被害の場合

経年劣化とは年月が経つうちに製品の品質や性能が低下することを言います。


火災保険では経年劣化によって発生した損害では保険金の支払いは行われません。火災保険は突然、突発的に発生した損害の保証を行うものなので、経年劣化で発生した損害には保険金の支払いはありません

日頃から適切にメンテナンスを行っていくことが大事になってきます。

被保険者に重大な過失があった場合

自宅がいくら燃えたとしても、被保険者や契約者に重大な過失があった場合は保険金の支払いはありません。


ちなみにどのような場合があると重大な過失なるかご存知でしょうか?重大な過失とは、少しでも注意を払っていれば防止できたのに、それを見過ごした状態です。


重大な過失に相当するかどうかは個々の案件の状況によって判断されます。火災においては油を入れた鍋に火をかけて長時間その場を離れたりとか、寝タバコが重大な過失に該当します。

被害から3年以上が経って保険会社に連絡した場合

保険法により火災保険を請求できる期間は3年と決まっています。被害を受けてから3年以内でないと火災保険の保険金の支払いをお願いすることはできません。


火災保険の請求期間が決まっている理由は2つあると考えられます。


経年劣化と区別がつかない

被害から3年経過したしまうと経年劣化とあまり区別がつかないので、請求期間は3年と決められています。

保険会社を守る

発生から何十年も経っている損害に対して保険金を支払っていたら、保険会社が潰れてしまうからです。

地震が原因の場合(地震保険未加入の場合)

地震や噴火などによって起こる津波よる損害では火災保険の保証対象外です。なので、火災保険といっしょに地震保険にも加入することをおすすめします。


地震保険で対象となるのは、地震や津波によって起こる津波が原因で起こる以下のことです。

  • 火災
  • 損壊
  • 埋没
  • 流出
これらの損害が地震保険の対象になります。

日本は地震がとても多い国なので、火災保険とともに地震保険に加入しておくことが大事になってきます。

参考①:地震保険の保険金支払いの具体例は?

地震保険の保険金支払いの具体例を実際に起きた例をもとに解説していきたいと思います。


  • 例1.自身で棟部分が崩れて、建物に亀裂ができて50万円を保証
静岡県で発生した震度6弱を観測した地震によってAさんの自宅の棟部分が崩れてしまいました。屋根瓦と建物自体に亀裂ができてしまいました。

建物の損害額は全部で200万円かかってしまいましたが、地震保険に加入していたので50万円の保険金が支払われました。

  • 例2.地震によって外壁にひびが入って30万円を保証
Bさんの家は震度6弱の地震によって自宅の外壁にひびが入り、75万円の損害額を払うことになりましたが地震保険に加入していたので、30万円の保険金が支払われることになりました。

参考②:個人賠償責任特約の保険金支払いの事例

  • 例1.自転車で駐車中の自動車にぶつかって16万円を保証
Aさんは最寄りの駅から自転車で自宅に帰る途中によそ見をしてしまい、路上駐車していた自動車に気づかずぶつかってしまいました。自動車はリアバンパーがへこんでしまい、リアガラスにひびが入ってしまいました。

損害額は16万円におよびましたが、個人賠償責任特約の保険金で16万円が支払われました。

  • 例2.給湯管から水漏れして1階下の部屋の天井にシミができて20万円を保証
Bさんの部屋にある給湯管からの水漏れにより、Bさんの住んでいる部屋の1階下の部屋の天井にシミができていました。

損害額は天井の張替えなどで総額20万円になりましたが、個人賠償責任特約の保険金で20万円が支払われました。

まとめ:火災保険の支払い例を参考に保険金を請求しよう!

火災保険の支払い事例を保証内容ごとに解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 火災保険は火災以外の自然災害(風災、水災、雹災など)で起きた損害でも保険金が支払われる
  • 同居親族等の重大な過失や法令違反で生じた損害には火災保険の保険金は下りない
  • 地震が原因で起きた損害は地震保険に加入していないと保険金が下りない
でした。

日本は様々な自然災害が発生する国です。いつどんな状況で損害が生じるかは分かりません。

火災保険はそんなときに助けてくれる保険です。もしものときのために火災保険には加入しておきましょう。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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