法人保険で決算書をキレイに!銀行からの融資を受けやすくする方法

決算書を見やすくすると、銀行からの融資を受けやすくすることができると知っていましたか?決算書をキレイにするには法人保険が活用できます!今回は、どのように法人保険を使って決算書をキレイにするのかや決算書の財務三表についてもご紹介します。

法人保険で決算書をキレイにするとどんなメリットがあるの?

法人が事業を展開していくにあたり、銀行から融資を受けることができなければ事業に必要な資金を調達することは困難になりますよね。


例えば法人がどこかにお金を貸していて不良債権がある場合は、決算書に問題があると判断され、銀行から融資を受けるのが難しくなってしまいます。


銀行から融資を受けるには、法人の不良債権をなくし、決算書を「キレイ」にすることが重要なのです。


そこで、今回は法人保険を使って決算書を「キレイ」にする方法として

  • ノンバンクを使って決算書をキレイにする方法
  • 解約返戻金は簿外資産なので注意が必要であること
  • 決算書の財務三表の有効な見方

以上を中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、法人保険を使うことでどのようにして決算書をキレイにすることができるのかについて知るのに役立つと思います。


ぜひ、最後までご覧ください。 



法人保険の活用で決算書をキレイにできる

決算書をキレイにするということは、決算書から不良債権など消して、決算書を問題のある状態ではなくすということです。


決算書をキレイにすることで銀行から融資を受けやすくすることができますが、そのためには法人保険を活用すると役立つことがあります。


では、法人保険を活用するとどのようにして決算書をキレイにすることができるのでしょうか?


そこで、ここからは法人保険を使って決算書をキレイにすることについて、以下の2つのポイントを解説していきます。


  • 決算書をキレイにすることで融資が得やすくなる
  • ノンバンクを使って決算書をキレイにできる

決算書をキレイにすることで融資が得やすくなる   

法人が事業を行う上で、銀行から事業資金の融資を受けることは不可欠です。


銀行から融資を受けるには、担当の銀行員、融資係、融資係の管理者、次長、支店長など多くの人たちが稟議書を回して審査されることになります。


その際に審査の判断材料となるのが、法人の決算書です。


決算書に問題がある状態だと、融資を受けることができないので、決算書を「キレイ」な状態にしておくことが重要なのです。


決算書で見られるのは、以下の項目です。


  • 損益計算書の利益
  • 過去の利益
    純資産
  • 在庫や売掛金の残高
  • 借入金の残高 


つまり、銀行は法人の経営状況が悪いと融資してくれないので、決算書に不良債権などがない状態にしておくことが必要なのです。 

ノンバンクを使って、決算書をキレイに

では、法人保険を使ってどのように決算書をきれいすることができるのでしょうか?


法人保険とは、経営者や役員の死亡や病気への備えや、退職金の準備などのために法人が契約する保険のことです。


もし決算書に貸付金・仮払金などの不良債権などがあった場合、銀行の審査を通らない可能性があるので、その不良債権をノンバンクに買い取ってもらう必要があります。


ノンバンクとは、預金の受け売れ業務は行わず、融資などの与信業務などを行う金融機関のことです。


もちろん、ノンバンクは無料で法人から不良債権を買い取ってくれるわけではないので、法人はノンバンクに担保を供与する必要があります。


そこで、法人はノンバンクから受け取った買取代金を使って法人保険に加入することで、ノンバンクに対して保険金を担保として質権設定することができるのです。


つまり、法人保険に加入すると死亡保険金などが下りるので、不良債権を回収できなかった場合はノンバンクが法人保険の保険金を受け取ることなるということです。


ノンバンクが法人から不良債権を買い取った時点で、決算書がキレイになるので、銀行から融資を受けることができるようになります。


ノンバンクは保険証券に質権を設定し、もし債権が回収できなければ保険会社は保険証券をノンバンクに発送します。


そして、貸付金・仮払金などの不良債権の債務者は保険会社ではなくノンバンクに対して直接返済することになります。


ただし、法人が債務を返済できれば、法人保険の保険金は担保から解除され、会社の資産にすることができます。


また、法人保険は加入し続ければ解約返戻率も高くなるので、なにかあったときに事業資金や経営者の退職金に使うこともできます。 

解約返戻金は簿外資産なので注意が必要

法人保険の中には、解約することで解約返戻金を受け取ることができるものがあります。


ここで注意していただきたいのは、解約返戻金は解約しなければ簿外資産なので決算書には載らないということです。


解約しなければ決算書に載らないということは、融資の際に審査をする銀行からはわからないということです。


法人保険に加入すると毎月保険料を支払うことになりますが、それによって会社の現金は減少します。


そのため、実際には簿外資産として解約返戻金があるにも関わらず、融資をする銀行からすると会社の現金が少なく見えてしまうのです。


現金が少ないと判断されると、銀行から融資を受ける際に不利になってしまうので、この点は注意することが必要です。

決算書の有効的な見方は?財務三表を知る

銀行から融資を受けやすくするには、決算書をどのように見ればいいのかを知る必要があります。


決算書には、財務三表と呼ばれる以下の3つの種類があります。


  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. キャッシュ・フロー計算書 


これらの財務三表については、以下の3つの視点から見ることが大事だとされています。


  1. 収益性
  2. 効率性
  3. 安全性


ここからは、財務三表の有効な見方についてこれら3つの視点から解説していきます。

【貸借対照表の見方】資金調達と資金運用を知れる  

貸借対照表では、以下の3つのポイントを見ましょう。


  1. 資産合計
  2. 負債合計
  3. 純資産合計


自己資本比率が高いかどうかで、ビジネスの安全性を知ることができます。


自己資本比率は、以下の計算式で算出することができます。


自己資本比率=自己資本÷(負債・純資産合計)


自己資本は以下の計算式で算出することができます。


自己資本=純資産−(非支配株主持分+新株予約権)


また、自己資本利益率によって、ビジネスの効率性を知ることができます。


自己資本利益率は以下の計算式で算出できます。


自己資本利益率=経常利益÷総資産 

【損益計算書の見方】収益と費用が知れる

損益計算書では、以下の4つのポイントを見ましょう。


  1. 売上総利益
  2. 営業利益
  3. 経常利益
  4. 当期純利益 


売上高経常利益率総資本経常利益率が高いほど、ビジネスの収益性が高いとされています。


売上高経常利益率は以下の計算式で算出できます。


売上高経常利益率=経常利益÷売上高×100


総資本経常利益率は以下の計算式で算出できます。


総資本経常利益率=経常利益÷期首・期末平均総資本×100

【キャッシュフロー計算書の見方】キャッシュの増減が知れる

キャッシュ・フロー計算書は以下の3つの視点で分析することができます。


  1. 営業キャッシュフロー 
  2. 投資キャッシュフロー
  3. 財務キャッシュフロー  


営業キャッシュフロー営業活動での収支の差額のことで、マイナスであれば本業が上手くいっていないということです。


投資キャッシュフローは、固定資産や株などの取得や売却で発生したキャッシュフローのことです。


株や固定資産を売ると投資キャッシュフローはプラスになりますが、さらに投資をするとマイナスになります。


財務キャッシュフローは金融機関から融資を受けたり、資金調達をしたり、配当金を支払ったりするなど財務に関するキャッシュフローです。


返済や償還をすると財務キャッシュフローはマイナスになりますが、資金調達をするとプラスになります。 

まとめ:法人保険で決算書をキレイにする方法

法人保険で決算書をキレイにする方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは

  • 決算書に問題があると銀行から融資を受けずらくなる
  • 法人保険の保険金を担保にすることでノンバンクから不良債権を買い取ってもらえる
  • 解約返戻金は簿外資産なので、融資を受ける際に不利になってしまう可能性がある

でした。


法人が経営者にお金を貸しているなどしていると、銀行が審査をするときに不良債権にみなされ、融資を受けられない可能性があります。


法人保険に加入して保険金を担保に設定することで決算書をキレイにし、銀行から融資を受けやすくなります。


また、銀行が決算書を審査するときは他にも様々な視点があるため、経営者自身も決算書を分析できるようにしておくことが大切です。


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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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