海外旅行保険では現金の盗難や紛失は補償されるのでしょうか?

海外旅行保険では現金の盗難や紛失は補償の対象外です。海外では旅行者を狙ったスリやひったくりが発生しています。多額の現金は極力持ち歩かないなど工夫が必要です。一方最近では現金の盗難も補償する新しい海外旅行保険も登場しましたのであわせてご紹介します。

海外で現金の盗難やスリにあった場合、海外旅行保険の保険金で補償されるの?

ぐんと身近になった海外旅行。

ゴールデンウイークや年末年始だけでなく、短い休みでも、海外で過ごす人も多くなっています。


しかし日本国内とは勝手が違い、海外では予期せぬトラブルに見舞われることもあります。


外務省の統計によると、海外でトラブルに遭う人は年間約2万人います。

海外でのトラブルは不安が一杯ですし、楽しい旅行が一転、台無しになってしまいます。


そこで頼りになるのは海外旅行保険です。

海外旅行保険は旅行中に発生した損害に対して、そこで生じた金銭的負担をカバーしてくれる保険です。


しかし、海外旅行保険では、全ての損害に対して補償がされるわけではありません


海外で現金の紛失や盗難にあった場合は、海外旅行保険の保険金で保障されるのでしょうか。

海外旅行保険では現金の紛失や盗難(スリ)に関して補償はされないので注意が必要!

結論から言うと、海外旅行保険では現金は保険金支払いの対象にはなりません。

海外旅行保険の主な対象は

  • ケガ・病気の補償
  • 旅程が変更したことによる補償
  • その他の補償

その他の補償の内容として

  • 賠償責任
  • 救援者費用
  • 携行品損害

携行品損害については、カメラ、携帯電話等の紛失や盗難については保証しますが、持ち物1つあたり10万円など支払限度が設けられています。


また海外旅行保険では下記のものは補償対象になりません。

  • 眼鏡
  • コンタクトレンズ
  • 義歯
  • サーフィンなど運動用具
  • 現金や有価証券
  • クレジットカード

海外旅行保険に加入していると携行品が盗難された場合に携行品損害補償で補償される

海外旅行保険に加入していると、旅行中に携行品が盗難された場合には、携行品損害補償で補償されます。


携行品とは、保険の対象である被保険者が所有、かつ旅行中に携行する身の回り品のことを言います。


具体的には

  • カメラ
  • バッグ
  • 時計
  • 衣類
  • 財布
  • 宿泊券や旅行券 などです

実際に、旅行先でカメラを落とした破損させたり、バッグをひったくられたなどは、海外旅行保険の中でも多く請求があります。


海外の観光地ではスリやひったくりなどの軽犯罪は、いくらでもありますので、油断をするとすぐに被害に遭いかねません。

財布が盗まれた場合、財布そのものは補償されるが、中に入っていた現金やクレジットカードは補償されない

結論から言うと、海外旅行保険では、携行品損害保険の対象の中に財布は含まれていますが、財布の中に入っている現金やクレジットカードについては海外旅行保険の補償対象外です。


現金の持ち歩きは必要最小限にするのがよいでしょう。


クレジットカードは海外旅行では必需品です。


クレジットカードの盗難・破損・紛失の際は、現地のサポートデスクや、連絡先などをあらかじめ確認しておき、速やかに連絡をしましょう。

海外旅行保険では補償されないので現金が盗難やスリにあわないように抑えるべきポイント

海外旅行保険では現金やクレジットカードは補償されません。

盗難の手口も巧妙で、うっかり注意をそらされるているうちに被害に遭ってしまうケースが多発しています。


犯人は、注意をそらす人と盗む人の複数で行動しています。


  • 話しかける
  • 財布を落としたり、小銭をまき散らしたりする
  • 老人や子供が近くで転ぶ などです。

日本では考えにくいですが、海外ではこうして注意を引き付けている間に、もう一人がスリやひったくりなどを行います。


海外では気軽に話しかけてくる人にも十分注意しましょう。


では現金の盗難やスリに合わないように抑えるべきポイントはどんな点があるのでしょうか。

現金の持ち歩きによる日本人の現金盗難・紛失の被害に遭ったしまった平均額は1人あたり約6万6000円!

現金の持ち歩きによる日本人の現金盗難・紛失の被害にあってしまった平均額は1人あたり約6万6000円です。


現金の盗難・紛失の被害要因については、トップが「スリ」で、「紛失」「置き引き」となり、大半はこの3つです。


被害時の状況は、「観光中」と「買い物中」というのが多いです。

時間帯は、「昼間」が最も多く、「夕方」「夜」と続きます。

被害に遭った場所は「大通りや公園など公共広場」が多く、「駅」「ショッピングセンター」などが続きます。


こうした状況には注意しなければなりません。

海外で多額の現金持ち歩きはリスクがあるので現金をあまり持ち歩かないようにしよう

海外での多額の現金持ち歩きはリスクがあるので、現金をあまり持ち歩かないようにしましょう

現金を失っても命にかかわるようなことはめったにありませんが、ホテルや食事の費用など、海外旅行の質を左右する可能性はあります。


日本人は国内では現金で支払いをする習慣が多く残っており、海外でも現金を多めに持ち歩いていることも影響しているのかも知れません。



やむを得ず現金を持ち歩く場合はいくつかに分けて携帯する

やむを得ず現金を持ち歩く場合はいくつかに分けて携帯しましょう。

観光や街歩きには、ボディバッグを利用している人も多いですが、人混みに巻き込まれやすい観光地やショッピングモール等では、スリ被害に遭わないためにもボディバッグを前掛けにするなどの対策をしましょう。


また極力現金を人前では出さないようにしましょう。


特になれない紙幣ですので、つい持っている紙幣を全部出して数えてしまう人もいますが、旅行者を狙う犯罪者は、そうして多額の現金を持っている旅行者を物色して後をつけてきますのでご注意ください。

海外旅行のときには、現金よりクレジットカードの方がリスクがない

海外旅行の時には、現金よりクレジットカードの方がリスクは少ないです。

クレジットカードでも、ICカードであれば、さらにスキミング等の被害にも遭いにくいです。


また万一現金が盗難にあった場合でもクレジットカードでキャッシングを行えば最低限の現金を準備することもできます。


その他、最近はトラベラーズチェックを利用する人は少なくなりましたが、代わりにプリペイドカードを利用する人が増えてきました。


リスク分散という意味でも、現金・クレジットカード・プリペイドカードと、決済手段を分散しておくのも考え方です。

参考:現金が盗難された場合、補償金がおりる保険も登場

現金が盗難に遭った場合、海外旅行保険の対象にならないので、もう諦めるしかないと思っている人も多かったと思いますが、エイチエス損害保険から、現金が盗難された場合でも、保険金が支払われる保険も登場しました。


エイチエス損保の海外旅行保険に附帯している「通貨盗難補償特約」の場合、盗難された通貨を補償してくれます。


保険期間31日までの保険契約が対象で、保険金額の限度額は3万円が限度(免責5,000円)ですが、金額の多い少ないは別としても画期的な海外旅行保険商品です。


エイチエス損害保険は2005年設立の比較的新しい損害保険保険会社ですが、海外旅行者にとっては心強いサービスが登場しました。


コラム:海外旅行保険のお得な選び方

この記事を読んでいる方は、これから海外旅行や海外留学に行こうという方も多いと思います。 

海外旅行に行く上で怖いのは、現地での怪我や病気、盗難被害ではないでしょうか。 


ご存知の方も多いかと思いますが、海外での入院や診療は高額になってしまうことも多いです。また、日本より治安の悪い場所に行く場合、所持品の盗難にあうことも少なくありません。 


そこで役に立つのが、海外旅行保険です。留学保険やワーホリ保険と呼ばれることもあります。 


 まず、海外旅行保険の加入方法には大きく分けて4つの方法があることをご存知ですか? 

  • 旅行代理店での加入
  • インターネットでの加入
  • 空港の自動販売機での加入
  • クレジットカード付帯のもの 
このうち、旅行代理店で加入するという方が多いのではないでしょうか。
 

ほけんROOMでは、インターネットでの加入をオススメしています。
以下の表をご覧ください。

旅行代理店での加入インターネットでの加入
保険料高め安い
保険の種類少なめ多い
加入できるタイミング旅行代理店で旅行を申し込む際いつでも
検討時間少なめじっくり好きなだけ
どうです?圧倒的にインターネットでの加入の方がお得だと思いませんか? 

保険料が安い上に、海外に行くまでならいつでも加入することができるのです。(現地についてからだと加入できないので注意) 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

海外では旅行者を狙ったスリやひったくりが発生しています。


海外旅行で気分的に浮かれてしまうと海外では格好のターゲットになります。


日本の常識とは異なり、携行品については特に注意が必要です。


一方海外旅行保険では現金の盗難や紛失は補償の対象にはなりません。


日本国内の常識は一旦置いておいて、

  • 海外では多額の現金を持ち歩かないこと
  • 現金は小分けに分散しておくこと
  • クレジットカードやプリペイドカードを活用すること 

など、犯罪に巻き込まれないようにすることや、被害を最小限にする工夫をしましょう。 

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