海外旅行中にレンタル品が壊れた!海外旅行保険で補償を受けられる?

海外旅行中にレンタルしていたレンタル品が、故障や盗難、または紛失してしまった!なんてことがあるかもしれません。そんなとき、海外旅行保険ではレンタル品に対しての補償は何かあるのでしょうか?海外旅行保険でレンタル品の補償を受けられるケースを説明しましょう!

海外旅行保険でレンタル品を破損させてしまった場合,補償はされるの?

海外旅行へ行かれたことのある方の中には、旅行のためにレンタル業者から旅行用品などをレンタルしたことがあるのではないでしょうか?


もしも旅行中にこのレンタル品を破損させてしまった場合、レンタル業者の損害はどう償えばいいのでしょうか?


また、海外旅行保険へ加入していた場合、このような損害に対して補償を受けられるのでしょうか?

海外旅行保険に特約を付帯させている場合はレンタル品の補償は可能である

海外旅行保険に加入し、その海外旅行保険にレンタル品などの他人のものに対する賠償を補償する特約を付帯させていれば、レンタル品の破損などの補償も可能です。


それでは、他人のものに対する賠償を補償してくれる特約とは一体どのようなものなのか、詳しく解説していきましょう。

レンタル品の破損・盗難・紛失による賃貸業者への賠償は携行品損害ではなく賠償責任で補償される

カメラや自転車などのレンタル品が旅行中に破損・盗難・紛失した場合、レンタル業者へその損害を償わなければなりません。


しかし、旅行中に携行し使用していたものであっても、レンタル品は自分の所有物ではありませんので、海外旅行保険の「携行品損害補償」ではレンタル品の補償は受けられません


レンタル契約を交わして借り入れたレンタル品(他人のもの)への損害は、「賠償責任補償」特約にて補償が受けられます。


海外旅行保険の特約の一つである「賠償責任補償」とは、保険期間中に偶然発生した事故によって他人にケガをさせてしまったり、ホテルの部屋やレンタル品などの他人のものを壊してしまったりして、法律上賠償しなければならなくなった場合に必要となる費用を補償してくれます。


賠償とは、他人や他の人から借りたレンタル品に対して与えた損害を償うことをいいます。


ただし、故意による事故は補償対象とはなりません。

自分でレンタル業者から直接借り入れた旅行用品・生活用品も補償される

海外旅行へ行くとなると、普段は使わないようなものでも揃えなければいけないものがたくさんありますよね。


あまり海外旅行に行く機会はないので、新しく購入するのも何だかもったいない、というときには、レンタルするとお得ですよね。


例えば海外でも使える携帯電話やポケットWIーFI、スーツケースや今では翻訳機のレンタルなんかもあります。


また海外旅行先の現地にてサイクリングを楽しむために自転車を借りることもあるでしょう。


このような旅行用品・生活用品であるレンタル品は、自分自身で直接レンタル業者から借り入れ、レンタル契約を交わしたレンタル品に関しては、もしも旅行中に損害を与えて法律上賠償が必要となった場合でも、海外旅行保険の「賠償責任補償」にて補償を受けることができます。


レンタル品はどうしても破損した場合や紛失した場合のことを考えると少々心配ですが、万が一の場合には、このように海外旅行保険の賠償責任補償にて補償を受けられるので安心ですね。

自分がレンタル契約を結ばずに旅行会社などからサービスなどで借り入れた場合は補償対象外になる

海外旅行保険の賠償責任補償の対象となるのは、契約者自身がレンタル業者と直接レンタル契約をしたレンタル品に限ります。


なので、レンタル業者と直接契約を交わしておらず、仲介業者から借りたレンタル品、または旅行会社などからサービスで借り入れたレンタル品に対しては、賠償責任補償の対象外となります。


ただし、海外旅行へ行く際に友人から借りたカメラなどが破損・盗難などに遭った場合には、これらもレンタル品ではありますが、レンタル業者との契約を交わしているわけではないので、賠償責任補償の対象とはなりません。


しかし、友人から借りて旅行に携行したものに対しては、「携行品損害補償」にて補償を受けることができます。


これは家族からのレンタル品も、保険対象者が旅行に携行していた場合、携行品損害補償の対象となります。


友人や家族から借りたカメラなどの携行品が破損・盗難に遭った場合には、加入している海外旅行保険の補償内容を確認してみましょう。

レンタカー運転中の事故による賠償責任の場合は補償はされるのか

海外旅行中にレンタルするものとして多いのは、「レンタカー」ではないでしょうか?


せっかくの海外旅行、レンタカーでドライブに出かけたくなりますよね。


しかし、海外での運転となると事故などの心配があります。


海外旅行保険には加入しているけれど、レンタカー運転中の事故に対しては海外旅行保険から補償は受けられるのでしょうか?

レンタカーを利用しての場合,賠償責任補償特約は対象外になる

海外旅行中にレンタカーを運転していて事故を起こしてしまい、借りているレンタカーを破損させてしまった、または相手の車を傷つけてしまった、なんてことがあるかもしれません。


レンタル品の破損や盗難は、海外旅行保険の賠償責任補償特約で補償を受けられますが、レンタカーでの事故による車両の破損等は補償対象外となります。


レンタカーを借りる際には、そのレンタカー会社にてレンタカー運転中の対人・対物を補償する保険に加入することをおすすめします。


さらに、保険会社によっては、海外旅行保険に付帯できる自動車運転中の事故に対する補償特約である『自動車運転賠償特約』を付加することができますので、必要であれば保険会社に問い合わせてみましょう。


また、日本国内で加入している自動車保険とは、ほとんどの場合保険対象の車自体にかけられている保険のため、海外で借りたレンタカーへの補償はありません。 

その点を注意しておきましょう。

偶然な事故による被保険者のケガの治療は「治療・救援費用」での補償の対象になる

海外旅行保険にてレンタル品の補償を受けられる賠償責任補償特約では、レンタカーの事故による損害責任は補償されないことが分かりました。


レンタカーを借りる際には、海外旅行保険の加入だけでなく、海外レンタカー保険などの加入も必要となりますね。


それでは、レンタカー事故によるレンタカーの破損や対人・対物に対しての損害責任は補償されない海外旅行保険ですが、レンタカー運転中の事故による自身のケガに対しては補償を受けられるのでしょうか?


答えは、自身のケガについては海外旅行保険の「治療・救援費用」での補償が受けられます


なので、もしもレンタカー運転中に事故に遭いケガをしてしまった場合には、加入している海外旅行保険の保険会社に問い合わせ、補償を受けられる手続きを行いましょう。


ただし、海外旅行保険の補償対象は保険の契約者に対してのみなので、レンタカーに同乗していた他の人のケガの治療は補償外です。


クレジットカード付帯の海外旅行保険でもレンタル品は補償される

クレジットカードには、海外旅行保険が付帯されていることをご存知の方も多いことでしょう。


このクレジットカード付帯の海外旅行保険でも、レンタル業者から借りたレンタル品の補償を受けることができます。


条件としては、カード会員の方がレンタル業者から直接借り入れたレンタル品が、補償の対象となります。



まとめ

いかがでしたでしょうか?


海外旅行先ではいつ、どのような事故やトラブルに巻き込まれるか分かりません。


そしてどれだけ気をつけていても、旅行のために借りていたレンタル品が壊れたり、紛失してしまうこともあります。


そんなときは慌てず、すぐにレンタル業者と加入している海外旅行保険の保険会社に連絡し対処しましょう。


きちんと対処できれば、海外旅行保険の特約で補償を受けられます。


海外旅行保険へ行く前には海外旅行保険に加入し、その補償内容をきちんと理解しておきましょう。

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