知らなきゃ損!!学資保険の利率には医療保障、特約が関係していた!

子どもの教育資金確保のための保険・保障である学資保険。貯蓄性を選びますか?それとも医療保障付きを選びますか?こんなにかかるの?幼稚園から大学までの教育資金、学資保険でいくら準備する?受け取り方には3種類ある!返戻率がいいのは?

学資保険の保障内容を解説

学資保険とは一体どのようなものなのでしょう。

子どもの教育資金を確保するための保険であり、満期が18歳(高校卒業)を目安に作られており、それ以前に保険金支払者(契約者)が支払い不能(死亡・重度障害)となった場合には、その後の支払いが免除され満期金を受け取れる「貯蓄」と「保障」を兼ねた保険商品です。




教育資金と医療保障がある

学資保険には大きく分けて2つの目的があります。
  • 教育資金の確保
  • 医療保障

この2つを詳しく見てみましょう。


  • 教育資金の確保

子供の入園費、入学費、学費などの教育資金を確保する目的の保険。


1990年頃までは、支払総額より満期金額が多くなることがほとんどでした。しかし、90年代後半頃から低金利時代に入り、支払総額より満期金額が少なくなる、いわゆる元本割れが起きるケースが増えてきました。

一口に教育資金と言っても、幼稚園入園から大学卒業までいくらぐらいかかるの?という疑問が出てくるかと思うのでご説明します。


●幼稚園

公立(3年間) 約69万円

私立(3年間) 約146万円


●小学校

公立    約183万円

私立    約853万円

入学時

その他に公立私立を問わず、学習机や学用品、ランドセルなど通学用品などの出費があります。


●中学校

公立    約135万円

私立    約388万円

私立の場合、その他学校教育費(校外学習費や施設費など)が膨らむこともあります。


●高校

公立    約116万円

私立    約290万円

私立の中高一貫校でも、多くは高校進学時にあらためて入学金が必要です。さらに、施設費や寄付金などで数十万円ほどプラスになることもあるようです。

また公立私立ともに修学旅行先が海外という学校もありますので、授業料以外にも大きな出費がかかる可能性もあります。


●大学

国公立   約518万円

私立・文系 約690万円

私立・理系 約812万円


幼稚園から全て公立に通ったとしたら約1,000万円。

幼稚園から全て私立に通ったとしたら約2,500万円。


この他にも検定料や入学試験にかかる費用もあります。


  • 医療保障
被保険者(子ども)が、怪我や病気で入院や手術、通院したり、死亡した場合に保障されるものです。

学資保険で準備する教育資金の3種類

大学入学時の準備コース

ここでは満期金を何歳の時に受け取るように設定したのか、その理由を具体的に説明します。


Aさんの場合

満期金受取 17歳または18歳

子どもの大学入学時の入学金確保のために学資保険に加入。

特に支払いの多い大学初年度の納入金の支払いに間に合うようにした。


Bさんの場合

満期金受取 17歳

子どもの大学受験のための1~2年間に、塾などお金がかかる上、推薦入学の場合、高校3年生になってすぐ入学金を納めなければならない場合があるため。



2者とも共通することは、大学初年度の入学資金に充てるということです。


●大学入学時の費用(平成25年データより)

国公立大学 796,000円

私立・文系 940,000円

私立・理系 1,033,000円

小・中・高・大学入学時準備コース

次に、小・中・高・大学入学時に受け取るケースの例です。

Cさんの場合

兄弟が3人いて入学の度に出費は確保できそうにないので、小・中・高では制服代や教材費などを確保するため分割で受け取るようにした。


Dさんの場合

満期の度に受け取るか、据え置くかを決められるから。もし大学入学まで受け取らなくていい状態だったら大学入学まで据え置いておけるため。


そのときの経済状況によって、受け取るのか据え置くのかを決められるという点で、心にゆとりが持てる気がしますね。

大学4年間の準備コース

次に、大学4年間で分割して受け取るケースの例です。

Eさんの場合

大学入学時に備えるだけでは不十分。大学時代の教育費は、入学時の負担もありますが、その後も毎年100万円以上の学費を4年間払い続けなければいけない。在学中の費用も学資保険で準備したいため。


確かに、入学金への備えも大切ですが、その後のことも考える必要があります。

学資保険の医療保障特約

子どもが入院や手術、通院をした際に入院給付金と、手術給付金を受け取ることができる特約です。入院については、1日目から保障される(給付の対象となる)ものと、5日目以降から保障されるものなど、医療保障付き学資保険に加入した時期によって違いがあるようです。

また通院については、保険商品によって給付対象とならないものもありますので、契約の際は注意が必要です。

入院特約とは

子どもが入院した時に給付金を受け取ることができる特約です。入院の他に手術をした場合も保険会社の認める手術であれば入院給付金の額に応じて5倍、10倍などの給付金を受け取ることができます。

特約をつけた時期(医療保障付き学資保険に加入した時期)によって、入院1日目から給付されるものや、5日目以降から給付の対象となるものなど異なる点があるようです。

災害特約

子どもに起きた不慮の事故により傷害を受けた場合(死亡含む)、その傷害に対し保険金を受け取ることができる特約です。身体の傷害がその自己と直接関係のない場合は支払いの対象となりません。

一般的に、不慮の事故(災害)で死亡する可能性は病気脂肪の場合と比べると圧倒的に低いため、災害特約をつけたとしても1か月あたり数百円程度の保険料となっています。

学資保険のその他の付属プラン

学資保険には、その他にも付属プランが用意されています。
  • お祝い金
  • 育英年金
「お祝い金」って保険会社からもらっているの?

よく耳にする育英金って一体どんなものなの?

どんな場合に保障されるの?


それぞれについて詳しくお話しします。

お祝い金とは


  • お祝い金
学資保険の中には「お祝い金」や「入学祝金」などの名称で、幼稚園、小学校、中学校、高校などの入学のタイミングでお祝いを受け取ることができるものがあります。

しかし、こういった「お祝い金」は保険会社から純粋にお祝いとしてもらえるものではないということを覚えておきましょう。

「お祝い金」とは、満期金額の一部を先に受け取っているという形になります。


そのため、こうした「お祝い金」があるタイプの保険は「お祝い金」がない保険に対して、返戻率が低くなっている場合がほとんどです。


返戻率は、できるだけ早い時期にできるだけ多くの保険料を払い込み、保険金の受取をできるだけ遅くすると高くなっていきます。


それを踏まえると、満期以前に「お祝い金」が出るタイプの学資保険は返戻率が低くなる理由がわかりますね。



  • 据え置き

前項目で例としてあげたように、「お祝い金」を据え置くという制度もあります。

では、据え置きとは一体どのようなメリットがあるのでしょう。

据え置きすることにより、保険会社の定めた利率により利息がつきます。よって、入学の度に使う予定だったけど、使わなくてよかったという場合には、この据え置きという制度を利用し、返戻率を良くすることもできます。

育英年金とは

学資保険の契約者である親が死亡、または所定の重度障害、高度障害状態になったときに育英年金を所定の期間、毎年受け取ることができるという保障です。

この育英年金というのは予め付帯されている商品と、付帯を選択することができる商品があります。

また、育英年金というのは親の死亡保障と同じであり、学資保険の貯蓄性を下げることになりますので、契約者である親が既に死亡保障のついている生命保険に加入している場合、あまり必要のない特約です。

まとめ

学資保険と医療保障についてでしたが、学資保険は満期金をどの場面で使うかによって保険の内容を選んだ方がいいということがわかりましたね。家庭によって状況は様々ですので、ご自身のご家庭にあった受け取り方を選択する必要があります。

また医療保障については、貯蓄をメインに考える方は返戻率が低くなってしまうので付けない方がいいということです。

返戻率を良くするためには、短い期間でできるだけ早く保険料を払い込むということでした。

貯蓄性を考えるのか、もしものために保障も持っておきたいのか、それによって学資保険の内容を選ぶことが大切ですね。

学資保険の選び方が知りたい方はこちらの記事もご覧ください

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