更新日:2023/03/09
学資保険の保険料は短期払いがお得?どのようなメリットがあるの?
学資保険は保険料を短期払いで契約することができます。短期払いにした場合には返戻率が上がるなどのメリットとがありますが、デメリットも存在します。また学資保険の代わりとして利用できる方法を、低解約返戻金型終身保険を中心に紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
学資保険の保険料短期払いとは
- 学資保険を短期払いにするメリット
- 学資保険を短期払いにするデメリット
- 学資保険の代わりとして話題の低解約返戻金型終身保険とは
ぜひ最後までご覧ください。
学資保険を短期払いにすることで3つのメリットがある
- 返戻率が上がる
- 資金に余裕があるときに学資保険の払い込みを終えることができる
- 進学時に満期返戻金の一部を受け取れる制度がある
メリット1:返戻率が上がる
- 契約者年齢30歳、子どもの年齢0歳
- 受け取り学資金200万円
- 学資金受け取り開始年齢18歳(40万円を5年間に渡って受け取り)
同じ条件で、保険料の払い込みを、長期払い(18年払込)にした場合は、月払いの保険料は、8,916円、払込保険料総額 1,925,856円で、返戻率は約103.8%となります。
返戻率の差は、3.4%となり、払込保険料の総額にも61,056円の差が生まれました。
メリット2:資金に余裕がある時に払い込みを終えることができる
メリット3:進学時に満期返戻金の一部を受け取ることが可能
学資保険の短期払いの3つのデメリットとは
- 一回の支払いあたりの保険料の負担が大きい
- 生命保険料控除の対象となる年数が少なくなる
- 払込免除特約が役立たなくなる可能性がある
デメリット1:一回の支払いあたりの保険料の負担が大きい
- 契約者年齢30歳、子どもの年齢0歳
- 受け取り学資金 300万円
- 学資金受け取り年齢 18歳(一括受け取り)
この条件で、保険料の払い込みを、短期払い(10年払込)にした場合は、月払いの保険料は23,850円で、払込保険料総額は 2,862,000円となります。
同じ条件で、保険料の払い込みを、長期払い(18年払込)にした場合は、月払いの保険料は、13,620円で、払込保険料総額は 2,941,920円となります。
払込保険料総額は、短期払いの方が79,920円安くなりますが、ひと月あたりの保険料は、短期払いの方が10,230円高くなってしまいます。
毎月の保険料負担を軽減したい方には、保険料の短期払いは向いてないといえるでしょう。
デメリット2:生命保険料控除の対象となる年が少なくなる
デメリット3:払込免除特約が役立たなくなる可能性がある
参考:学資保険の代わりとなる低解約返戻金型終身保険について
学資保険の短期払いについて解説していますが、子どもの教育資金を貯める方法は学資保険以外にもあります。
ここでは、学資保険と比較されることの多い「低解約返戻金型終身保険」をご紹介しましょう。
低解約返戻金型終身保険とは終身保険の一種ですが、払込期間中の途中解約をしないことを前提としています。
そのため、途中解約すると元本割れしてしまいますが、逆に払込期間終了後は解約返戻率が大きく上がるという特徴があります。
学資保険と比較して、受け取り時期の自由度が高いことも魅力の一つです。
学資保険の短期払いを選択する理由に、先に述べたような「大学進学より前にもお金を受け取りたい」という要素があるのならば、この低解約終身保険の検討もあわせておすすめです。
また、同じく低解約返戻金型保険の仕組みを持つ商品があり、こちらも学資保険の代わりに教育資金を貯める方法として有効です。
「色々な手段があると比較も大変…」と思われたら、ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談してみるのも良いでしょう。
まとめ:ライフプランに合わせた支払方法の選択が大切
- 短期払いには、返戻率が上がるなどのメリットがある
- 一方で、短期払いには、まとまったお金が一度に必要になるなどのデメリットがある
- 学資保険以外に教育資金を貯める方法として、低解約返戻金型終身保険もおすすめ
短期払いはメリットの多い払込方法ですが、各ポイントごとに比較すると他の払込手段の方が有利な場合もあり、例えば返戻率を支払い方法別のランキングにすると「一括払い」がもっとも高くなります。
学資保険の支払いにおいて何を重要視するかは各ご家庭ごとに異なりますので、ライフプランに合った手段を選べると良いですね。
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