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個人年金保険控除を年末調整で受ける際の必要な条件や注意点とは?

個人年金保険に加入している方は年末調整で所得控除を受けることができます。会社から渡される申告書に控除証明書を添付して提出します。ここでは、年末調整で控除を受けられる個人年金保険の条件、控除上限額や計算方法、注意点などについてご説明していきます。

個人年金保険は年末調整時に生命保険料控除の対象

老後の資金確保のために個人年金保険に加入している方は多いことでしょう。 

個人年金保険料を支払っている方は、年末調整や確定申告で所得税や住民税の控除を受けることができます。 


会社員の方であれば年末に会社から必要書類を渡されて手続きができますし、自営業の方であれば確定申告で生命保険料控除を申告することができます。 


ここでは、個人年金保険控除の対象となる契約の条件や、控除額の上限や計算方法、年末調整の際に注意すべき点などについてご説明してきます。 


控除申請もれのないように、しっかりと理解しておきましょう。 

個人年金保険は一般生命保険料控除と個人年金保険料控除の対象

個人年金保険は、年末調整の際すべての契約が個人年金保険料控除の対象になると思われがちですが、条件によっては個人年金保険料控除だけでなく一般生命保険料控除の対象になることもあります。  


後に詳しくご説明しますが、個人年金保険控除の対象となるには「個人年金保険料税制適格特約」が付いていることが前提となり、さらに満たすべき要件が定められています。 


ではそれ以外の個人年金保険はムダになってしまうのかというとそういうわけではなく、一般の生命保険料控除の対象となり控除を受けることができます。 


年末調整では、個人年金保険は一般の生命保険料控除と個人年金保険料控除の両方の対象になるということをしっかりと押さえておきましょう。 

新契約・旧契約における個人年金保険の保険料の控除の上限額

年末調整で個人年金保険料控除を申請する場合は、新制度と旧制度とで控除額の上限が異なります。  

新制度では40,000円、旧制度では50,000円となっており、新旧両制度での契約がある場合には、合計した保険料で新制度の控除額を用いて計算します。 


ただし、新契約の保険料を合計せずに旧契約の保険料のみで計算したほうがお得な場合には、旧契約の保険料控除を適用することも可能です。


【新制度(平成24年以降の契約)】

年間支払保険料控除額
20,000円以下支払保険料全額
20,000円超~40,000円以下支払保険料×1/2+10,000円
40,000円超~80,000円以下支払保険料×1/4+20,000円
80,000円超40,000円(一律)


【旧制度(平成23年以前の契約)】

年間支払保険料控除額
25,000円以下支払保険料全額
25,000円超~50,000円以下支払保険料×1/2+12,500円
50,000円超~100,000円以下支払保険料×1/4+25,000円
100,000円超50,000円(一律)

個人年金保険料税制適格特約がついていれば、個人年金保険料控除の対象

先にも少し触れましたが、年末調整では、個人年金保険はすべての契約が個人年金保険料控除の対象となるわけではありません。 


控除の対象となるには「個人年金保険料税制適格特約」を付けて、さらに次の4つの要件をすべて満たした個人年金保険が対象となります。


  1. 年金受取人が契約者またはその配偶者である 
  2. 年金受取人と被保険者が同一人である 
  3. 保険料払込期間が10年以上である 
  4. 確定年金や有期年金の場合は、年金受取開始が60歳以降で、なおかつ年金受取期間が10年以上である 

  

会社員の方は年末調整時に、自営業の方は確定申告時に生命保険料控除を申請

個人年金保険の控除は、会社員の方は年末調整の時に申請することができます。


毎年11月から12月になると会社から「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」が渡されることでしょう。 


そこに年間払込保険料や控除額を記入し、生命保険料控除証明書を添付して会社に提出して完了です。 


 一方、自営業の方は確定申告時に控除申請をすることになります。 


毎年2月16日から3月15日の間に確定申告期間が設けられていますので、期間内に申告書を生命保険料控除証明書を添付して提出します。 


また、年金収入400万円以下の年金受給者が保険料を支払っている場合にも、確定申告で控除申請をすることができます。  

年末調整時に必要なもの

年末調整は毎年のことではあっても、年に1度のことなので必要な書類などをはっきりと覚えていないという方もいらっしゃると思いますので、ここでしっかりと確認しておきましょう。  

年末調整に必要な書類には次の2枚があります。 


  • 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」 
  • 「給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」  

そして大事なのが年末調整で個人年金保険料などの控除を受けるための「生命保険料控除証明書」です。 


生命保険料控除証明書は、10月から11月くらいにかけて保険会社から送付されてきますが、ハガキで届きますので紛失しないように気を付けましょう。 


もし年末調整時までに届かなかったり紛失してしまった場合は、なるべく早めに保険会社に連絡して再発行をしてもらいましょう。 

会社員の方で年末調整での申請を忘れたら、確定申告をする

会社員の方の個人年金保険の控除申請は、通常会社で年末調整を行ってもらえますが、もし年末調整で控除申請を忘れてしまったら、確定申告でも対応してもらえます。  

確定申告の期日内に必要な書類と控除証明書を持参して申請することができます。 


しかし、せっかく会社で年末調整をしてもらえるのであれば、わざわざ確定申告に行かなくても済むように、忘れずに年末調整で申請するようにしましょう。  

個人年金保険の年末調整の注意点や書き方



年末調整で個人年金保険の控除申請をする際には、記入の際に注意すべき点があります。  


間違いなく控除申請できるように、注意点についてしっかりと理解しておきましょう。  

個人年金保険料税制適格特約がなかったら、一般生命保険料控除の欄に書く

年末調整で控除対象となる個人年金保険は「個人年金保険料税制適格特約」がついた契約で、さらにすでにご説明した4つの要件を満たしたもののみが対象となります。 

よって、個人年金保険料税制適格特例がついていない個人年金保険の控除申請をする場合は、年金保険料の欄ではなく一般生命保険料控除の欄に記載することになります。  

新契約と旧契約があり、契約日によって上限や計算方法が変わる

すでに触れましたが、個人年金保険は新契約と旧契約に分かれるため注意が必要です。  

平成24年以降の契約が新契約、平成23年までの契約が旧契約となり、それぞれ控除の上限額や計算方法が異なります。 


新契約の控除上限は4万円、旧契約の控除上限は5万円となります。 


新制度・旧制度両方の契約がある場合は、旧制度のみ、新制度のみ、新制度・旧制度合わせた方法のいずれかで加入している契約についてそれぞれ計算し、控除額が一番大きくなるものを選ぶことができます。 

妻が契約者の場合も、夫の生命保険料控除に含めてよい

個人年金保険では、契約者が妻で実際に保険料を支払うのが夫というケースがあります。  

この場合は、契約者が妻であっても夫の生命保険料控除に含めて申請してもよいこととされています。 


といいますのも、生命保険料控除の対象となるのは、受取人が自分、配偶者、その他の親族(6親等内の血族と3親等内の姻族)であることが要件となり、契約者が誰であるのかは問われず、大事なのは実際に誰が保険料を支払っているかで判断されることになるためです。  

ただし妻が契約者の場合に夫の生命保険料控除に含めると、贈与税の対象となる

妻が契約者である個人年金保険でも夫の生命保険料控除に含めることができますが、年金を受け取る際に贈与税が課されることになりますので注意が必要です。  


例えば契約者が妻、受取人も妻、保険料支払者が夫である場合、年金を受け取る際に、実際に保険料を支払ってきたのは夫であるため、本来は夫が受け取るべき年金を妻が受け取ることになると、夫から妻への贈与があったとみなされて贈与税が課されることになります。 

一時払いの場合は、支払った年しか生命保険料控除の対象とならない

個人年金保険に加入している方の中には、保険料を一時払いで支払った方もいらっしゃると思いますが、その場合は年末調整で個人年金保険料控除を受けることはできません。 

 

個人年金保険を年末調整で控除申請する際には、4つの要件(すでにご説明しています)を満たす必要があり、その中に「保険料払込期間が10年以上」であることが求められています。 


一時払いでは払込期間10年以上を満たすことができないため、年末調整で生命保険料控除をすることができません。 

まとめ

個人年金保険に加入している方は、会社員の場合は年末調整で、自営業の方は確定申告で生命保険料控除を受けることができます。  


個人年金保険は平成23年以前の契約と平成24年以降の契約とでは控除限度額や計算方法が異なるので計算が難しいと思われがちですが、内容をしっかりと確認して間違いのないように控除を受けるようにしましょう。 


生命保険料控除は大事な節税対策の1つなので、もれなく活用したいですね。 

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