お宝保険の個人年金保険は解約すると損!受け取り方や増額の技も紹介

個人年金保険のお宝保険とは25年前・30年前程のバブル期に契約した、保険料の予定利率が5%台と高く貯蓄性のある保険です。支払保険料の2倍以上の個人年金が受け取れる可能性もあります。個人年金保険のお宝保険の損しない受け取り方(一括受取/年金受取)も紹介します。




▼この記事を読んでほしい人

  • 個人年金保険に加入しており、お宝保険か確認したい方
  • お宝保険とは何か知りたい方
  • 個人年金保険の掛金が負担になっている方
  • 公的な年金との違いを知りたい方

▼この記事を読んでわかること

  • お宝保険の特徴
  • 解約しないほうがいいお宝保険の理由
  • お宝保険の見極め方
  • 毎月の掛金が苦しくなった時の対処法
  • 個人年金保険にかかる税金

内容をまとめると

  • お宝保険は予定利率が高く貯蓄性のある保険のこと
  • お宝保険はリターンが高く、毎月のコストは低い
  • 現在はバブル期の利予定率ほど高くないのでお宝保険は販売されていない
  • 受け取り方法は年金受取と一括受取の2種類
  • 受け取り方により、一時所得と雑所得になり課税方法が変わる
  • お宝保険は掛金の増額も可能
  • 毎月の支払いが苦しい場合払済保険や自動振替貸付に変更する
  • 困った時はお金のプロであるファイナンシャルプランナーへ相談を

お宝保険の個人年金保険とは?バブル期に販売されたお宝保険の2つの特徴




お宝保険というキーワードを、この記事で初めて知った。


もしくは直近で、その言葉を聞いたという人のために、お宝保険とは一体どういうことなのかについて、ご説明します。


お宝保険は以下の2つの特徴を持った保険のことです。


  • 積立型の保険(貯蓄型保険)である
  • 予定利率が、現在と比べ高く設定されている

積立型の保険とは、毎月支払う保険料が積立されていき、加入者に万が一のことがあった時に支払われる保険です。


一般的な死亡保険と似ている気もしますが、保険期間の満期や解約時にはお金を受け取れるのが特徴です。


主な商品としては、死亡保険や介護保険、学資保険が対象となっています。

※掛け捨て商品は対象外です。


そして、受け取る際に重要となるのが予定利率です。


予定利率とは、あなたから預かった掛け金を、保険会社が運用し返礼する時には


「このぐらいの利子をつけてお支払いします。」


という利率のことをいいます。


途中で解約するよりも、満期まで待てば掛け金が一番高くなり、その分に利率がプラスされるため、途中で解約するよりも満期まで待つほうがお得です。


つまり途中解約すると、利率によっては損をしていることもあるため、保険の見直しでない限り、解約しないほうが無難ということになる訳です。

お宝保険の個人年金保険を解約しないほうがいい3つの理由

お宝保険の条件を満たし、あなたの加入している保険が「お宝保険」の場合。

すぐさま解約し現金化するのは、オススメできません。

その理由には以下のような3つの理由があります。


  • リターンは大きいがリスクが低い
  • 買おうと思っても、お宝保険は販売していない
  • 支払う保険料は安いが、返戻率が高い

つまり総合すると、お宝保険と知っていても、満期まで運用していくのが最高の手段といえるのです。

では、ご紹介した3つの条件について詳しくご紹介し、解説していきます。

理由①:リスクは低いがリターンは大きい

現在、銀行に預けたお金につく利子はかなり低く、ほぼゼロに近いのをご存知でしょうか?


実際あなたが預けている銀行の利子を確認すると、0.001%といった低い利子になっているかと思います。


これは100万円といった大金を預けても、1年後に戻ってくるのは10円という、預けがいのない数字です。


さらに銀行に,もしものことがあっても、返ってくるのは最高で1,000万円。


これでは、投資目的で普通預金などに銀行へ預けるのには勇気のいる手段と思えないでしょうか?


しかし、貯蓄型の保険の利率も現在は銀行とまでは、いきませんが利率は減少しています


ただ貯蓄型の保険は満期まで持てばコレくらいの利率をつけてお支払いします


と約束されているため、リスクは低いといえます。


そしてこれがお宝保険の場合、利率が現在よりも高く設定されているため、下手な投資商品よりもリターンが多く得ることができるのです。

理由②:お宝保険はもう販売されていない

前述で少し触れましたが、銀行の利率はゼロに等しく、預けていても利子で増えていくことは、ありません。

過去に販売していた保険の利率のほうが良く、結果的にお宝保険になっている。

というのがお宝保険のパターンです。

つまり、現在販売されているものが、過去の利率よりも高くなければ、今後お宝保険へと変化する可能性は低いといえます。

実際に不景気が続き、高利率で運用できないと分かると販売停止したり、違う商品の販売に変更したりしてきました。

不景気が長引く今、持っている保険がバブル期と比べるほどの利子がつかない限り、お宝保険と呼ばれる商品にはならないでしょう。

理由③:支払い保険料は安いが返戻金は高い

お宝保険と呼ばれる積立型の保険は、現在販売されている個人年金保険と比べて、月々の保険料は安い傾向にあります。


逆に、満期や解約返戻金は高く設定されており、結果的に月々積立てた金額が、しっかりと運用されて、受け取るときには増えた状態になっているんです。


お宝保険は販売時に、受け取る時に高い利率で運用することを売りにしているのですが、毎月の積み立てより、運用利率が高いため、そう感じるのかもしれません。


とかく、現代ではバブル期のような利率で運用するのは、なかなか難しいようです。

お宝保険の個人年金保険かどうか確認する方法とは?見分け方を紹介!




現在、自分の持っている個人年金保険が、お宝保険かどうか確認するには、保険証書でチェックします。


ポイントとしては、


  • 積立型の保険であるか
  • 予定利率が高いか


の2点です。


ただ予定利率は、保険証書で確認できないので、その時の契約書や、予定利率のシュミレーションなどがあれば確認するのがよいでしょう。


ちなみに、予定利率はバブル期に販売していたものは、予定利率は高い傾向にあります。


年代でいうと1985年から1990年で、最高5%ほどの予定利率になっており、その後は少しずつ減少しています。


これは、お客様から預かった、積立保険金を株式、債券、不動産といった投資商品に投資運用するため、その年代の経済状況で予測をたてているからです。


保険証書を見るだけでは、よく分からないという方は、保険のプロなどに相談できる保険の相談窓口を利用するのがオススメです。


店舗型もありますが、ネットで気軽にできるマネーキャリアのようなサービスもありますので、迷うことがあれば利用してみましょう。

個人年金保険がお宝保険の場合、損しない受け取り方は年金受取ではなく一括受取!

個人年金保険という商品名でありますが、一般的に国から貰える国民年金などとは違い、受け取り方には

  • 一括受取
  • 年金受取

と2種類に分かれています。

その時に、まとめて受け取るのか、バランス良く受け取るのかの違いだけのようにみえますが、年金受取の場合は受け取った残りのお金は、運用され続ける特徴があります。

もちろん、申込時に受け取り方を選択し、その時の運用されるシュミレーションも申込時に確認するのオススメです。

ただ、この受け取り方が2種類あることで、考え無ければいけいないのは、年金にかかる税金のなのですが、下記に表としてまとめました。

所得の分類計算方法
一括受取一時所得
(終身保険で保証期間がついているものは雑所得
総収入-必要経費-50万円
年金受取雑所得総収入-必要経費


一括受取の場合は、特別控除の対象となり、雑所得の計算方法から50万円分がマイナスされます。

なので、課税方法だけでいけば一括受取のほうが、お得となります。

この計算方法にあたる総収入は受取金で、必要経費は今まで払った保険料となります。

ただ、この計算方法は受取人と契約者が一緒の場合になるため、もし分からなければ、ファイナンシャルプランナーといったプロに、どの税金がかかり、いくらほどになるのかもシュミレーションしてもらいましょう。

お宝保険の個人年金保険を契約している場合に注意すること




では、色々と調べた結果、自分の持っている個人年金保険がお宝保険だった。

と分かったとしても、注意するべき点が2点あります。

  • お宝保険の場合、保険料を増額できる技を使わないと損をする
  • 支払いが難しいなら、解約せずに払済保険や自動振替貸付に変更する

いくらお宝保険と分かったとしても、目先のお金に注目すると、最終的に損をしてしまう恐れもあります。

それに加え、保険料を増やす技があるなら、行動を起こすのも忘れてはいけません。

では、あなたが持っているお宝保険が損をしてしまわない為にも、注意する点について詳しく解説していきます。

注意点①:個人年金保険のお宝保険は、保険料を増額する技を使わないと損

個人年金保険は途中で掛金を増額することが可能です。


現在資金に余裕があるのであれば、投資の意味合いもこめて、そちらに回すことで最終的な受取金額を増額することが出来ます。


基本的に、増額を申請する際には、保険会社からの告知に対応し、所要金を準備します。


所要金とは、現在の掛金と増額したい掛金の差額を先に払うことをいい、毎月5万円から15万円に増額したい場合、10万円の所要金が必要となります。


ここで、気をつけてもらいたいのが、保険の乗り換えセールスです。


増額の申込時、場合によっては違う商品をオススメしてくる可能性があります。


つまり、現在の利率よりも低い商品を提案してくるんです。


当たり前ですが、損をする場合が大半なので、増額が無理そうであれば潔く諦めてもよいかもしれません。

注意点②:途中解約は損!支払いが困難なら払済保険や自動振替貸付に変更する

支払いを毎月コツコツとしていたが、家庭の状況が悪くなり支払うのが困難になってしまった。


そういう場合も、長い人生どこで起こるか分かりません。


しかし、支払いが難しくなってしまった時の対策として


  • 払済保険に変更する
  • 自動振替貸付に変更する
といった方法があります。

保険会社から借り入れする方法もありますが、今回は上記2点についてご説明します。

払済保険


今後の支払いを止めて、今まで支払ってきた掛金分のみを、受取金の対象とすることができます。

将来的な受取金額は少なくなってしまいますが、支払いで生活するのが厳しいのであれば、選択するのも手段の一つです。

ただこの方法は、ある程度(契約により異なりますが、10年ほど)の支払期間が必要になってきます。

自動振替貸付


一時的に、保険会社が掛金を肩代わりしてくれる制度で、その金額は満期金などの予定している受取金額に応じて変わってきます。

こちらは、一時的に支払いが厳しくなってきた時の利用がオススメなのですが、肩代わりしてもらった掛金は利息がつくので、長期間利用するのはオススメできません

つまり、毎月の掛金が支払えなくなっても、対処できる方法はあるので、一時的に困ったら相談してみましょう。

お宝保険の個人年金保険は解約すると損!支払いに困ったら保険のプロに相談!




ここまで、お宝保険にあたる個人年金保険についてご説明してきましたが、予定利率が高い商品であれば、長期運用がお得であり、大金だからといって解約するのは損になるのが、分かっていただけたと思います。

しかし、保有している個人年金保険がお宝保険なのかどうかであったり、その後の受け取り方や税金など、抱える問題がよく分からない

そういう方には、プロに相談するのがオススメです。

保険商品や金融商品に詳しいファイナンシャルプランナーであれば、あなたの将来の計画を考えて、お金についてしっかり相談できます。

ファイナンシャルプランナーは、相談相手の利益が出るように相談することが決められており、無理な営業は基本的にはありません。

そんなファイナンシャルプランナーに相談するのであれば、無料で相談できる相談窓口がオススメです。

しかし、相談相手がどんな方なのか分からないし、時間をムダにして後悔したくない。

そんな方には、マネーキャリアでの相談はいかがでしょうか?

ネットで相談できるため、窓口に駆けつける必要もありませんし、訪問での相談も行っていますので、ネットが自信がなくても安心です。

相談できるファイナンシャルプランナーも、実績や経験豊富ですので、満足いく相談が実現できます。

もし、相談を希望するのであれば、手段の一つとしてぜひ検討してみてください。

参考:個人年金保険の予定利率はバブル期から次第に低くなっている

今まで、ご紹介した内容でも少し触れていますが、個人年金保険の予定利率は、バブル時代に比べると、年々減少しています。


バブル期(1985年~1992年)には、約5%以上の予定利率でしたが、30年ほど経過した2015年以降は高くても1%台、平均的にはそれ以下へとなっています。


個人年金保険は預かっている積立金を株式や不動産といった投資で運用しているのですが、バブル期には日経平均株価は3万円代を突破し、地価も高騰するなど、様々なプラス要素がありましたが、バブル崩壊後とともに、株価や地価は下がってしまいます。


2021年には、日経平均株価も3万円に高騰するなど、経済的には回復の兆しを見せていますが、バブル崩壊後は景気回復の決定打はなく、利率は上がっていません。


このバブル崩壊後には、リーマンショックやコロナウイルスの蔓延など、経済的にダメージを与えるニュースが世界中にも飛び交いました。


今後、利率が上がるときには、現在加入している個人年金保険を含め、見直しできる時代になるといいですね。

お宝保険の個人年金保険に関するまとめ

いかがでしたでしょうか。


今回は個人年金保険のお宝保険について、個人年金保険の内容に触れながらご紹介していきました。


今あなたが持っている保険が、現在販売されている個人年金保険と比較し、予定金利が高いようであれば、それはお宝保険かもしれません。


その事実が判明した時、家庭の金銭的余裕があるのであれば、長期保有で運用したほうがお得になります。


目先のお金は大金でも、老後の蓄えとしたいのであれば、しっかりと最後まで運用し、満期まで待つのがベストな方法です。


分からないことは、今後のライフプランを含めた相談であればマネーキャリアのような無料相談を利用し、今後のお金の使い方や貯め方などのアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか?


ほけんROOMでは保険に関する記事が数多くありますので、興味のある方は合わせてご覧ください。

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