医療保険は県民共済で十分?県民共済の保障内容や告知書、口コミ紹介

医療保険は県民共済で十分、県民共済は最強という声もありますが、本当なのでしょうか。今回、県民共済と医療保険の保障の比較、告知書の内容、メリット・デメリット、評判や口コミを解説します。また、加入するならどちらがおすすめなのか、医療特約は必要なのかも解説します。

医療保険は県民共済で十分?保障内容とメリット・デメリット


医療保険はいまや色んな会社が商品を持っていますが、コスパが良いことで有名である県民共済は、一体どれくらい医療保険の種類があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。


保障が手厚くて掛け金が安ければ、安心して独身の人も家族でも加入できますよね。


県民共済はその名前から公共的なイメージがありますが、地方自治体から認可を受けているだけですので、県と直接関係はありません。


今回この記事では、県民共済について、

  • 県民共済の医療保険にはどんな種類がある?
  • 県民共済と民間の医療保険のメリットとデメリット
  • 県民共済と民間の医療保険の保障内容は何が違う?
  • みんなは県民共済と民間の保険どっちを選んでる?評判や口コミも紹介
  • 参考:子供におすすめなのは県民共済と民間の保険どっち?
以上のことを解説します。

この記事を読めば、県民共済と民間の医療保険どちらに加入しようか悩んでいる人も、見直しを考えている人も保険の選び方のポイントが掴めるでしょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

県民共済の医療保険の保障内容、保険料、加入条件を解説!

県民共済は安く保険に加入できるというイメージはあっても、実際にはどんな種類があるのか、加入条件などがわからないという人も多いと思います。


ここでは、

  • 県民共済の医療保険の種類
  • 県民共済の医療保険の保障内容
  • 県民共済の医療保険の保険料
  • 県民共済の医療保険の加入条件・加入方法
以上について解説したいと思います。

県民共済の医療保険の種類を知っておけば、家族構成や保障内容など多様な選び方ができるでしょう。

県民共済の医療保険の種類と保険料!おすすめコースも紹介

県民共済は主制度を1つ選択して、そこから必要に応じて特約をプラスしていきます。メインとなる医療保険は、以下の2つになります。


総合保障2型(月掛金2,000円)

死亡保障と入院保障、そして事故の通院や後遺障害などもカバーしている、まさに起こりうる様々なリスクに対応している医療保険です。


入院保障2型(月掛金2,000円)

入院1日に対して10,000円の保障があり、日帰りから長期入院までしっかりとカバーしてくれます。また、先進医療や手術にも対応しているため、健康保険適用外の治療でも安心です。


月掛金を4,000円にして、さらに保障を厚くする「総合保障2型と入院保障2型」を合わせたものや、保障額が総合保障2型の倍になる「総合保障4型」もあります。


また、こども型や熟年型など、世代に応じて保障内容を変えて手厚くしているものもありますので、ご家族それぞれに選びやすいというメリットがあります。


特約は医療特約や新がん特約、三大疾病特約などがあり、月掛金を各々の保障プランにプラスします。

(参考・都道府県民共済グループ

県民共済の医療保険の加入条件・加入方法

県民共済の医療保険は、各コースごとに性別・年齢問わず掛け金保障が一律なのでとても分かりやすいですよね。


県民共済の加入条件

県民共済の型ごとの年齢条件は、以下になります。

加入年齢
こども型0歳~満7歳
(保障期間は18歳まで)
総合保障2型
入院保障2型
満18歳~満64歳
(保障期間は18~65歳まで)
※年齢に応じて60歳以降は保障内容が変わる
熟年2型満65歳~満69歳
(保障期間は65~85歳まで)

また、原則として県民共済のある都道府県に住んでいるか、勤務地がある人しか加入できません。


県民共済の加入方法

加入方法は主に、インターネット上からの申込みか、資料を請求して郵送申込みの方法があります。


なお、申込みには告知が必要となりますので、加入者の健康状態によっては契約できないこともあります。

県民共済のメリットとデメリットを紹介

ここまでは県民共済の基本について解説してきました。

簡略化した部分もありますが、県民共済とはどういうものなのか、ご理解いただけたことでしょう。

以下では、県民共済のメリットとデメリットを取り上げていきます。

どのような特徴があるのかをはっきりさせることで、有利になる点を生かして不利になりそうな点をカバーできるように考え、県民共済に対する理解を更に深めていただきたいと思います。

ぜひ加入を検討する材料にしてください。

県民共済のメリット

県民共済のメリットを大きく分けると以下の6つになります。


掛け金が安く設定されている

民間の保険会社と違って、県民共済は営利を目的としていません。

組合員同士による助け合いが基本理念となってるため、毎月の掛け金(保険料)が安めに設定されているとのことです。

年齢で掛け金が変わらない

県民共済では性別や年齢、健康状態などの条件によらず、コースによって掛け金が決まります。


特定のコースに加入してしまえば、年齢が上がったとしても掛け金が上がることはありません。


バランスよくそろった保障内容

民間の保険商品と同様に特約やコースによっても変わりますが、死亡保障から医療保障まで幅広く対応することができます。


総合的にみるとバランスがいいのも県民共済のメリットですね。


シンプルな保障構成

県民共済は医療保障と死亡保障がセットになっていることがほとんどです。


そこに特約やコースによる違いを加味することで、個人に合った保険を組み立てる仕組みになっています。


商品自体がシンプルな構成のため、選びやすいという点は大きなメリットと言えるでしょう。


割戻金があることもある

割戻金とは、県民共済の決算時に余剰金が出た場合に支払われるものです。


当然ですが、県民共済の運用の結果、余剰がなければ支払われません。


必ず受け取れるというわけではないのですが、掛け金が戻る期待があるのと、全くないのとでは大きな違いがありますよね。


入院・通院歴や持病があっても入りやすい

県民共済でも民間の保険と同様に健康の状態を申告する必要があります。
ただし、県民共済はほとんどの場合、健康状態の審査条件を緩やかなものに設定しているようです。

そのため、民間の保険よりも加入しやすいと言われています。

県民共済のデメリット

ここからは、県民共済のデメリットを5項目に整理していきます。


死亡保障の金額が少ない

県民共済において事故や病気での死亡した際の保障金額は決して多くありません。

具体的には、交通事故での死亡保障は最高でも2,000万円、病気での死亡保障については800万円となっています。

さらにこの金額は被保険者が高齢になるほど下がっていってしまいます。

詳細は、各都道府県の県民共済へお問い合わせください。

終身保障がない

県民共済は終身保障のコースがありません。1年単位で加入する定期保険のみになります。


また、加入可能期間が0歳~85歳までと定められており、85歳以上の方は保障を受けることができません。


死亡保険と医療保険が分けられない

県民共済では必ず死亡保険と医療保険の両方に加入する必要があります。


どちらか一方の保障しか必要ないという方にとっては、掛け金が割高になってしまいます。


高齢になるほど保障が少なくなる

県民共済では60歳以上から保障の減額がはじまり、85歳以上になると保障が受けられなくなってしまいます。


老後の備えとしては難しい面もあるので、民間の医療保険等の検討が必要になる場合があります。


加入できない地域がある

日本の47都道府県の内、県民共済を取り扱っているのは43都道府県(2021年1月現在)となっています。


県民共済の取り合扱いがないのは、鳥取県、徳島県、高知県、沖縄県の4県です。

民間の医療保険のメリット・デメリットを解説

もしものときに保障を受けられるという点では県民共済と同じ性質を持っているのが、民間の医療保険

そもそも保険に入るということは、将来への備えです。

思わぬ病気や怪我で入院を余儀なくされ、長期間働けなくなったり一時的に大きな負担がのしかかって来たりした場合、備えがあるのとないのとでは安心感が違いますね。

様々なバリエーションがある医療保険ですが、その特徴を理解して、ご自身に合った保険を選んでください。

以下ではメリットとデメリットを取り上げて解説していきますので、加入を考える際の参考にしてください。

医療保険のメリット

医療保険のメリットをまとめてみていきましょう。


保険料は少額でも保障金額は高額になる

医療保険には積み立てタイプと掛け捨てタイプがあります。


積み立てタイプは病気や怪我を経験せずに満期が来た場合に、何らかの方法で保険金を還元してもらえるもの。


掛け捨てタイプは支払った保険金を受け取るとこはできないものの、掛け金が安く抑えられて保障も幅広く受けられるものになっています。


加入後は生涯有効な保障がある

民間の医療保険には終身タイプがあり、毎月決まった保険料を支払うことで、保障を生涯にわたって受けることができます。


また、一度加入した後は保険料が変わらないものもありますので、高齢になった際にも安心です。


特約が豊富で重い病気にも対応

民間の医療保険には、非常に豊富な特約が用意されています。


自分が将来、どのような病気にかかるかは誰にもわからないため、特定の症状だけしか保障しない保険というのは不十分だと言えます。


そのため、幅広い病気をカバーする特約を検討するのは有効な手段となります。


保険料が控除の対象になる

医療保険に加入している方は毎年の確定申告や年末調整で生命保険控除を受けることができます。


これは、その年に支払った保険料の内、一定金額が所得金から引かれて、所得税や住民税が軽減される仕組みです。


保険加入が一種の節税にもなるというのは医療保険のメリットですね。

医療保険のデメリット

ここからは医療保険におけるデメリットについてご紹介。


既定の金額を毎月支払う

いかに万が一への備えとはいえ、当然ながら医療保険も無料というわけにはいきません。


契約内容にもよりますが、毎月一定の金額を収めなければいけない医療保険。


その保険料を捻出するために、家計全体の見直しが必要になる場合もあるかもしれませんね。


健康告知の審査が厳しい

民間の医療保険にも健康状態の申告が必須であり、健康の状態によっては加入を断れるケースも存在します。


ただ近年では、持病のある方や服薬中・通院中の方であっても加入できそうな保険商品が増える傾向にあります。


専門家への相談や十分な検討を行うことの役割が、より大きくなっているといえるでしょう。


商品の種類が多く複雑

民間の医療保険には非常に多くの種類があります。


特約や詳細なコースなどを含めると、個人では把握できないほどの量になっていきます。


どれが自分に合っているか分からず、適切な保険があったのに気付けなかったということもありそうです。


加入前の検討と一定期間の見直しが大切になってきていますね。

県民共済と民間の医療保険の保障内容の違いを比較

県民共済と民間の医療保険には、どのような違いがあるのでしょうか。


ここでは、

  • 県民共済と民間の医療保険の仕組みの違い
  • 保障内容の違い
  • 掛け金(保険料)や共済金(保障額)が違い
  • 保障内容について
  • 加入条件について
以上のことを、解説します。

病気やケガをしたときに保障してくれるのは同じですが、仕組みや保障内容・加入条件などが異なりますのでしっかりと理解しておきましょう。

また、県民共済と民間の医療保険を比較することで、自分にとってのメリットやデメリットを見つけることができます。

共済と保険は仕組みが違う

民間の保険と県民共済の大きな違いの1つに、根拠法令と監督官庁が違うということが挙げられます。

根拠法令監督官庁
保険会社保険業法金融庁
県民共済消費生活協同組合法厚生労働省

このように、2つで全く異なることがわかります。


さらに、制度上でも違いがあります。保険会社は営利事業、県民共済は共済事業という非営利事業です。

そのため、毎年の決算後に余ったお金は加入者に還元する「割戻金」があるのも、特徴の1つとして挙げられるでしょう。

保障内容の違い(入院・通院・手術・出産・死亡保障・ケガ)

共済と保険は保障内容にも違いがみられます。

死亡保障保険商品・特約
保険会社数千万円
(プランによる)
色々あり、
自分で好きな保障がつけられる
県民共済数億円
(プランによる)
プランがあらかじめ決まっており、
特約もあるが少ない

共済の場合、死亡保障は高くても数千万円ですが、保険はプランによって異なるものの2億円など高額な保障もつけることが可能です。


入院や通院、手術や出産などの保障も、保険であれば自分好みに選べますので女性であれば妊娠や帝王切開などの、女性特有の病気に対しての保障を厚くすることもできます。


共済は掛け金は安いですが既に入院や通院・手術やケガなど保障が1つのパッケージになっていることが多いという特徴があります。

掛け金(保険料)や共済金(保障額)が違う

共済は年齢による保障内容や掛け金の差をなくすことで、仕組みをわかりやすくしています。


こども型や熟年型もあり、年齢に応じて選べるプランも異なりますが、月々1,000~2,000円程度で加入できる商品が多いというのが特徴です。共済金も、年齢や性別関係なく一定額が決められています。


保険は、多くの商品が年齢ごとに(1歳刻みで)保険料が異なります。また、男性か女性かによっても保険料が変わってきます。


保障額はプランによって変わりますが、さらに入院保障やがん保障、三大疾病特約などご自分の好みにあわせてカスタマイズが可能です。

保障が終身型と85歳まで

共済の場合、その多くが65歳以上の保障が少なくなります。終身共済を取り扱っている共済もあるようですが、その場合割戻金はありません。


共済の熟年型は、満69歳までの申込みで85歳までの保障が受けられますが、終身型ではありませんので以降の保障はありません。


一方で保険は、終身型に加入すれば保険料も保障も生涯変わらないため、年齢が高くなるほど安心であると言えます。


一般的に高齢になるほど病気や死亡リスクが高くなるため、よく考えて保険は選ばなくてはいけないでしょう。

加入条件が違う(年齢制限や健康告知書について)

共済と保険の加入条件について見てみましょう。


共済保険
加入条件
組合員でなければいけない
(都道府県民共済のある地域に住んでいる
もしくは勤務地であることが条件)
日本国内どこでも加入可能
年齢制限85歳まで保障終身型であれば一生涯保障
健康告知書申込書にある告知事項を回答
(医師の診断・健康診断書は不要)
保障が大きなものは
医師の診断や健康診断書が
必要なケースもある

共済の保障年齢制限は85歳までですが、保険は終身型であれば年齢制限なく一生涯保障となります。


健康告知書は、共済は医師の診断や健康診断書は不要ですが、保険は保障の大きさにより必要となる場合があります。


共済と同じように申込書の告知のみで良い商品もありますが、その場合は不正を防止するためになんらかの制限が設けられていると言われています。

県民共済と民間の医療保険どっちを選んだ?評判や口コミを紹介!

県民共済も民間の保険もそれぞれにメリットデメリットがあります。自分に合った保険を選ぶのが一番ですが、みんなはどちらの保険を選んでいるのでしょうか。


ここでは、県民共済と民間の保険の、

  • 選ぶ人の割合について
  • 県民共済を選んだ理由や入ってよかったという声
  • 民間の保険を選んだ理由や入ってよかったという声
以上のことを解説します。

実際に加入している人の口コミですので、選ぶときの参考になること間違いないはずです。

県民共済を選ぶ人と民間の保険を選ぶ人の割合

県民共済・民間の保険を含む生命保険の世帯加入率は、以下のようになります。

世帯加入率世帯加入件数
民間の保険79.1%3.2件
簡易保険11.5%1.8件
JA共済9.8%2.1件
県民共済・生協など28.4%2.1件

(参考・生命保険文化センター「平成30年度・生命保険に関する全国実態調査」


県民共済は手ごろな掛け金ですが、保障内容を考えると手厚い民間の保険に加入するという人が多いように思えます。


世帯によっては、民間の保険も県民共済も2つとも加入しているというケースもあるかもしれません。

県民共済を選んだ理由や入ってよかったという声

  • 保険の内容がシンプルでわかりやすく、お手軽な掛金というのが1番の魅力!
民間の保険は1歳刻みで掛け金も変わってきますし、商品によっては保障もごちゃごちゃしていてわかりにくいため、シンプルでわかりやすいものを求めている人に県民共済は人気のようです。
  • 入院保障の対応が早くて安心でした。
保険は入院やケガをしたときに、請求をしなくては保障されません。県民共済は退院後の手続きがスムーズなので、大きなお金が急に出て行っても慌てずに対応できます。

  • 少ない掛け金で加入できて、毎年還付金が入ってくる!
1人2,000円から加入できるので、家族全員加入しても家計のダメージはそこまで大きくないというのが県民共済のメリット。しかも、毎年還付金が戻ってくるため、ちょっとしたお小遣いが入ったような気分になれるのは嬉しいポイントかもしれません。

県民共済を選んだ理由で最も多かったのが、掛け金の安さでした。

安くても入院保障や死亡保障も掛けられるとあって、いざという時のお守り代わりにと独身の人や家族全員で加入している人が多く見受けられます。

民間の保険を選んだ理由や入ってよかったという声

  • 癌や先進医療にも対応しているので加入しました。
普通の医療保険だと癌になったときに保障が不安ですし、先進医療は通常保険が使えません。そこで、いざという時のためにピンポイントで、気になる保障を手厚くして欲しいと考えている人が民間の保険を選ぶようです。

  • 3大疾病で長期間の入院でも安心できます!
特定の病気(3大疾病など)で入院すると、入院日数が無制限になる商品に加入すれば、いざという時も安心して保障が受けられます。通常の保険ですと、入院日数は限度がありますので、長期入院するときに不安を感じる人も多くいるということがわかります。

  • 将来のことを考えて資産運用ができる保険に加入しました。
民間の保険には、医療・死亡保険と資産形成ができるタイプの商品もあります。掛け捨てタイプの保険には加入したくないと考えている人が選ぶ傾向にあるようです。

民間の保険を選んだ理由で最も多かったのが、保障を手厚くしたいということでした。

癌や三大疾病、帝王切開など女性特有の病気と、何を選ぶかは人それぞれですが、保険に加入するのならここだけは保障を手厚くしたいと考える人が多いことがわかります。

結局自分は、県民共済と民間の医療保険のどちらに加入すべき?

さて、ここまでの記事で県民共済における保障の内容やメリット・デメリットなどを詳しく解説しました。


結局のところ、自分は県民共済と医療保険のどちらに入ればいいのか、気になりますよね。


そこで、ここからは、

  • 県民共済への加入がおすすめな人
  • 医療保険への加入がおすすめな人

上記の場合について、例を挙げていきますので、少し細かく考えていきましょう。


ぜひ、ご自身の保険加入の参考としてお読みください。

県民共済への加入がおすすめな人

県民共済への加入がおすすめな人は以下の4パターン。


子どもや若い頃からの保障が欲しい人

県民共済の加入年齢は0歳~85歳までなので、小さな子どもでも加入できる点はメリットになるといえます。

比較的安価な掛け金で、子どもの病気や怪我に備えるというのは大きな安心につながるのではないでしょうか。

既に病気を経験していたり持病を持っていたりする人

ここまでにも記載しているように、県民共済における健康状態の審査は、民間のものに比べると緩やかな基準で行われます。

過去に病気や怪我を経験して入院・通院歴のある方でも加入しやすいのが県民共済の特徴。

この点を有利と考える方は、共済への加入がおすすめです。

今ある保障を手厚くしたい人

現在、何かの保険に入っているけれどもう少し保障を手厚くしたいという方は、県民共済を検討するのも一つの手段と言えます。

共済は基本的に死亡と医療の保障がセットになっているうえ、掛け金も保証金額も控えめです。

もう少し足しておきたい、という場合には検討する価値があります。

掛け金を割安で保障は最低限でいいと思える人

特約やコースによるものの、県民共済の掛け金は、たいていの場合で民間の医療保険よりも割安に設定されています。

一方で保障内容に関しても給付金が少ない場合も多くなっています。

最小限の出費で最小限の保障を確保したい方は、県民共済への加入がおすすめと言えるでしょう。

医療保険への加入がおすすめな人

医療保険をおすすめできる人は以下の4パターン。

生活への保障を重視したい人

民間の医療保険に比べて、県民共済の給付金は見劣りしてしまうもので、特に死亡の際には最低限の保障に留まるケースもあります。

自分に万が一のことが起こった場合、残された家族の生活への保障を重視したい方は、民間の医療保険への加入をおすすめします。

一生涯の保障が欲しい人

民間の医療保険には終身タイプがありますが、県民共済には定期タイプしかありません。


一度加入した後、生涯にわたる保障が欲しいという方は、医療保険への加入をご検討ください。


医療保障だけに加入したい人

民間の医療保険は単独での加入が可能です。


一方で県民共済は医療保険と死亡保険がセットになったものしかありません。


死亡への保障や病気や怪我への保障について、片方だけを考えているという方は、医療保険への加入を検討するのもいいでしょう。


自分の健康に自信がある人

民間の医療保険は健康告知の条件が詳細に分けられています。

健康状態が特に良好な方は、思っていたよりも良い条件で保険に加入できる可能性もあります。

参考:国民共済と県民共済の両方に加入するのはどうなの?

県民共済による保証の内容が心もとないと感じたとき、種類の違った共済に追加で加入することを検討された方もいるかもしれません。


例えば国民共済と県民共済に同時に加入するという手段を考えるということです。


種類がことなる共済に同時に加入することは可能です。ですが、この手段にはよく考えなければいけないデメリットが存在します。


第一には、共済には破綻時のリスクが高いという点です。


民間の保険会社には契約者と契約そのものを守る仕組みがいくつも設定されていますが、共済にはそれがありません。共済が破綻してしまった場合、契約者は何の保障もなくなってしまう危険があるのです。


第二に、共済である限りは終身保障が得られないという点です。


共済には1年毎に更新しなければいけない定期タイプしかありません。これによって長期的な計画を立てることが難しくなってしまっています。ベースとなる保険をもとに見直しをかけるということが非常にやりにくいのです。


二種類の保険に入っても良いと考えているのなら、一方は共済でも、もう一方は民間の保険を検討した方がいいでしょう。

参考:子供におすすめなのは県民共済と民間の保険どっち?

子供用の保険は、主に、

  • 死亡保険
  • 医療保険
  • 傷害保険
  • 個人賠償責任保険
  • 学資保険
これらが挙げられます。

こくみん共済コープ(全労済)は自分の子供が病気やケガをしたとき以外にも、お友達にケガをさせてしまったときのために「個人賠償責任保険」というものがあります。

特に多いとされる、子供の自転車事故にも対応していますので、巨額の賠償責任を負ったときなどに役立つでしょう。

民間の保険では、0歳の赤ちゃんから加入できる「終身医療保険」や、子供に掛かる費用などをカバーする「学資保険」などがあります。

それぞれに特徴も異なりますので、親がどんな保障を付けたいのかを考えて決めるのが一番でしょう。

まとめ:県民共済と民間の医療保険について

県民共済の医療保険や、民間の保険との違いなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 県民共済の医療保険は、大きく分けてこども型・総合保障2型・入院保障2型・熟年型がある
  • 県民共済は組合員しか加入できない(民間の保険は誰でも加入できる)
  • 民間の保険と県民共済は、根拠法令と監督官庁が異なる。また、民間の保険は営利事業だが県民共済は非営利事業である
  • 県民共済は性別関係なく掛け金が安く、保障内容もわかりやすい
  • 民間の保険は保障を自分好みに手厚くできる
  • 県民共済の子供保険には「個人賠償責任保険」がある
以上となります。

県民共済を選ぶポイントとして多く挙げられたのが、保障内容がわかりやすいという点でした。掛け金も安いのでお守り代わりとして加入する人が多くいるようです。

民間の保険も保険料が安い商品は多くありますが、年齢関係なく保険料が一律ではないため、人によっては計算をすることがデメリットだと感じる人もいます。

保険はいろんな種類がありますので、今回の記事を参考にしつつ気になる商品があった場合は両方とも資料を取り寄せてみることをおすすめします。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい県民共済に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。

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