ギャンブルの還元率やペイアウト率とは?還元率が高いギャンブル

ギャンブルは種類によって還元率・ベイアウト率が異なります。中でも還元率が一番高いギャンブルはパチンコ・パチスロで80~85%、一番還元率が低いのは宝くじで46%になります。また、当たりやすい、万舟券が出やすい理由から一番勝ちやすい公営ギャンブルは競艇と言われています。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

ギャンブルの還元率とは?還元率の高いギャンブルをランキングで

ギャンブルに勝ち負けはつきものです。


せっかくギャンブルをするのなら、できるだけ勝率の高いものを選びたいと思いますよね。


実はギャンブルには還元率というものがあり、それによって勝ちやすさが分かるようになっているのです。


ここではギャンブルの還元率について、以下の様に説明しています。

  • 主なギャンブルの還元率ランキング
  • 還元率とペイアウト率の違いとは
  • 日本と海外のギャンブルの還元率の違いはあるのか
この記事を読んでいただければ、普段はあまり意識しないギャンブルの勝ち方について考える機会となり、ギャンブルの勝敗の仕組みについて知ることができるでしょう。


是非最後までお読みいただき、今後のギャンブル参加のときの参考としてください。

ギャンブルの還元率ランキングって?還元率を比較してみた

カジノや賭博は日本では禁止されていますが、合法でできるギャンブルは日本にもたくさん存在しています。


日本でおおやけに行われているギャンブルは、還元率というものが公表されています。


代表的なギャンブルの還元率は概ね以下の通りです。

ギャンブル還元率
パチンコ・パチスロ80~85%
競輪75%
競馬74%
宝くじ46%
もちろん毎年同じとは限らず、その時の状況によって数字は多少変化しますが、例えば競輪が80%の還元率になるという事はほぼ有り得ません。

公営や民間のギャンブルには必ず胴元という運営者がいます。

胴元が儲ける以上に客が儲かってしまってはギャンブルの運営は成り立たず、公営のギャンブルは還元率も法律で決められています

個人間の1対1でするギャンブルと違い、運営がいるギャンブルは客が勝ち続けるという事は構造上有り得ないようになっているのです。

還元率が一番高いギャンブルはパチンコ

日本で公式に行われているギャンブルのうち、一番還元率が高いのはパチンコです。


85%の還元率という事は、単純に言うと1,000円賭けたら850円儲かるという事です。


パチンコは民営の会社が運営していますので、パチンコ店同士での競争もあるため、比較的高めに還元されないとお客さんが来なくなってしまうという事情もあります。


また、パチンコは客数も店舗数も他のギャンブルに比べると沢山あるので、比較的儲けが出しやすい状況にあります。

還元率が一番低いギャンブルは宝くじ

意外かもしれませんが、一番還元率が低いのは実は宝くじです。


年末ジャンボやサマージャンボなど億単位の大きな当選金額が魅力ですが、宝くじは運営や公共事業のために使われる費用の割合が大きいため、還元率は下がってしまうのです。


また、公営のギャンブルは売上の10%が国の収入となる事が決められているので、75%以上の高い還元率を出すのは難しいという事情もあります。


宝くじを買うときは、大きな当たりを期待するというよりは、運試しや公共福祉への参加といった心持ちで購入した方がよいですね。


参考:総務省「宝くじと公営競技との比較」

ギャンブル別の売り上げの違い

ここで、ギャンブル別の売上額を比較してみましょう。

順位ギャンブルの種類売上額
1パチンコ約20兆円
2競馬中央 約2兆7,000億円
地方 約6,000億円
3競艇約1兆3,000億円
4宝くじ約8,000億円
5競輪約6,500億円
6サッカーくじ(toto、BIG)約950億円
7オートレース約700億円

1位のパチンコの売り上げが、2位以下を大きく引き離しています。


公益財団法人日本生産性本部が発表した「レジャー白書2019」によると、パチンコ・パチスロの2018年の参加人口は950万人、年間平均活動回数は28.5回となっており、年間の総参加人数は2億7,000万人ほどです。


2位の競馬の総参加人数は、中央競馬で約1億7,000万人ですので、日本のパチンコ人気がどれほどのものかがわかりますね。

株・FX・仮想通貨の還元率はどれくらい?

リスク・リターンの観点でギャンブルと似ている株・FX・仮想通貨についても見てみましょう。


これらは投資でありギャンブルとは違うため、「胴元」は存在せず、胴元の利益分を差し引かれるようなことはありません。


これらの取引で差し引かれるのは、金融機関やFX・仮想通貨の取扱業者に支払う手数料です。


手数料の種類や金額は金融機関・業者によって異なりますが、株・FX・仮想通貨の還元率は99.5%と高くなります。


ただ、株やFX、仮想通貨の取引で利益を得るためには、為替の動向や世界の情勢を見極める力など、非常に高度な知識が必要になります。


ギャンブルのようにすぐ結果が出るというものでもなく、気軽に始めることができないのはデメリットですね。

ギャンブルの還元率やペイアウト率の意味とは

ギャンブルを始めたばかりであれば、純粋に勝負のおもしろさに熱中し、勝敗の確率など気にする事もないかも知れません。


しかし冷静になってみればギャンブルには経営者がいて、運営を続けていくには利益を出す必要がありますから、経営者には必ず儲けが出るようになっている事が分かります。


利益を出す過程で、客の勝率が100%になる事はあり得ないのです。


ギャンブルに関する確率には、還元率ペイアウト率控除率といったものがありますので、詳しく見ていきましょう。

還元率とは?計算方法も紹介

還元率とペイアウト率は似ているようで異なります。


公営のギャンブルである競馬や競艇、宝くじなどには、そのギャンブルを運営している団体があります。


還元率は運営する団体が客から集めた賭け金の総額から手数料としての自分たちの利益を除き、再び客に還元するときの割合を示すもので、下の式で求める事ができます。

還元率=客への払戻額÷賭け金総額


競輪で掛け金の10,000円を20人の客から集めると200,000円ですが、そのうちの25%である50,000円は胴元である団体が手数料として取得し、残りの75%である150,000円が賞金として客に分配されます。

ペイアウト率とは?

ペイアウト率は、カジノやパチンコなどのギャンブルで使われることが多いです。


還元率は胴元が取得する割合が関係しますが、ペイアウト率にはそのギャンブルに賭けた金額と払い戻された金額が関係します。


パチンコの台にはあらかじめペイアウト率が設定されていて、その台につぎ込まれた金額が増えれば増えるほど、設定されたペイアウト率に近づいていきます


ペイアウト率80%と110%に設定された台があり、もし110%の台がフル回転して80%の方がほとんど稼働しない日があったとすると、ペイアウト率が100%を超える可能性があります。


実際は胴元側は損はしないように設定されているはずなので、めったにないことではありますが、還元率とは違い胴元であるお店側が利益を出すことができないという事も有り得るのです。

ギャンブルの控除率と還元率の関係

控除率とは、胴元である運営側が賭け金から取得する利益の割合の事です。


運営団体では、客から集めた賭け金の総額から、ギャンブルを運営するための人件費などの経費を差し引きます。この差し引く金額の割合が控除率となります。


控除率と還元率は表裏一体であり、合わせて100%です。


競輪で200,000円の掛け金が集まったときの控除率は、100%から還元率75%を引いて25%となり、運営側の取り分の計算は次のようになります。

200,000(賭け金総額)×25%(控除率)=50,000

この50,000円が運営団体の取得する分であり、控除率は下の式でも求める事ができます。

控除率=運営が取得する金額÷賭け金総額

ギャンブルの中でもパチンコの還元率が高い理由

公営競技である競馬、競輪、競艇、オートレースの還元率は70~80%、宝くじやスポーツくじは50%を切る中、パチンコの還元率が80~85%と高めなのはなぜでしょう?


これは、パチンコが民間の企業が運営する「民営ギャンブル」であることが関係しています。


公営のギャンブルと民営のギャンブルでは、運営目的が大きく異なるため、利益の分配にも違いがあります。


ここでは、パチンコの還元率が高くなる理由と、圧倒的な売り上げを誇るパチンコが多くの人に選ばれている理由について説明していきます。

パチンコは「民営」なので還元率を高くしやすい

公営競技、宝くじ、スポーツくじの主な目的は、それぞれのスポーツや産業、地方自治体の発展や社会貢献です。


そのため、競技・くじで得られた利益はギャンブルの運営のためだけに使われるのではなく、国庫納付金という形で国に納めたり、地方公共団体の社会福祉や公共事業にあてられます。


そう考えると、公営ギャンブルの控除率が高くなってしまうのは当然のことかもしれませんね。


一方、パチンコは民営のギャンブルなので、公営ほどの控除率を必要としません。


民営だからこそ、他店との競争に勝たなければ運営を続けることは難しく、利益を求めすぎて還元率を下げるとお客さんが離れて行ってしまうということも、還元率が高くなる要因と考えられます。


ちなみに、パチンコで20万円以上勝った場合確定申告が必要になることをご存知ですか?

パチンコと税金の関係については他の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

ギャンブルの中でもパチンコは手軽で射幸性が高い

パチンコが多くの人の心をとらえる理由は、主に3つあります。

  1. パチンコ店は街にたくさんあり、身近で入りやすいこと
  2. ルールが単純で分かりやすく、誰にでも簡単に始められること
  3. 射幸性が高いこと

射幸性が高いとは、偶然による利益(幸運)を期待しやすいということです。


「次は当たりが出るかもしれない」「もうすぐ大当たりが出るかも」という気持ちになりやすく、やり続けるうちにやめ時を見失ったり、パチンコ依存症になる人も少なくありません。


パチンコの依存性の高さは問題視されており、「著しく射幸心をそそるおそれのある」広告などで客引きをすることは違反となっています。


パチンコは、金額を決めておくなど自制心をもって楽しみましょう。

勝ちやすい公営ギャンブルって?公営ギャンブルの種類

公営競技と呼ばれるギャンブルの種類は、全部で4つあります。

  • 競馬
  • 競輪
  • 競艇
  • オートレース

それぞれの管轄と会場数は、以下のようになっています。

種類管轄全国の会場数
中央競馬農林水産省10
地方競馬農林水産省15
競輪経済産業省43
競艇国土交通省24
オートレース経済産業省5

ギャンブル別の売り上げの項目で示した通り、公営ギャンブルの中で最も人気が高いのは競馬ですが、最も勝つ確率が高いと言われるのは競艇です。


競艇の還元率は約75%とそれほど高くはありませんが、仕組みが簡単で予想がしやすいメリットがあり、初心者でも当てやすい競技です。


ここで、競艇が勝ちやすいと言われる理由について説明しましょう。

公営ギャンブルでは競艇が一番勝つ確率が高い

公営ギャンブルの中では、競艇が最も勝つ確率が高いと言われます。

その理由として以下の3つが挙げられます。
  • 当たる確率が高い
  • 着順の予想がしやすい
  • 万舟券(100円で買った舟券の配当が1万円を超えること)も狙える
競艇は1レース6艇で順位を競う競技なので、的中率は単勝で1/6、最も複雑な三連単でも1/120という少なさです。

また、競艇のレースは最も内側のコースの選手が1着になる確率が50%前後と、枠順によって圧倒的な有利不利があること、選手の実力がそのまま結果となる傾向にあることから、予想がしやすくなっています。

当てやすいということは配当が少ないということにもなりますが、万舟券が滅多に出ないわけではありません。

競艇の公式HPで公表されている日々の払戻金を見てみると、ほぼ全てのレース場で、1日最大12回行われるレースのうち万舟券が1~4回出ています。

波の高さや風の強さ、競技場の特徴など「荒れやすい」レースを予想して三連単で勝負すれば、万舟券も狙えると言えるでしょう。

競馬などの公営競技が還元率を低くしている理由

公営競技には4種類ありますが、それぞれ法律や国庫納付金の割合などが定められており、還元率も決められています。

公営競技還元率法律
競輪75.0%自転車競技法
競艇74,8%モーターボート競走法
オートレース74,8%小型自動車競走法
競馬74,1%競馬法

公営競技の場合、約75%の還元率となり、残りの25%が控除率となります。


このうち競馬では、約25%の控除率のうち10%は国庫納付金として国の財源となり、残りの15%が運営団体に入る仕組みです。


近年は公営ギャンブルの市場が縮小傾向にあることに加え、国への納付や団体の運営にかかる費用を考えると、これ以上還元率を上げる事は難しいでしょう。


国庫納付金として納められた賭け金は、社会福祉や公共施設への投資、伝統文化の保護といった活動に役立てられています。

参考:競馬の勝馬投票法ごとの払戻率

JRAが公表している勝馬投票法ごとの払戻率は、以下のようになっています。

投票法設定払戻率(%)
単勝80.00
複勝80.00
枠連77.50
馬連77.50
ワイド77.50
馬単75.00
三連複75.00
三連単72.50
WIN570.00

払戻率は還元率とほぼ同じ意味です。


このように、競馬は投票法によって還元率が異なります。


表を見ると、シンプルな投票法のものほど還元率は高くなっています。


馬の人気にもよりますが、複雑な予想が必要な投票法は当たった時の配当の倍率(オッズ)が高くなり、オッズの高い投票法ほど還元率が低くなる仕組みです。


高い配当を得ようと思うと還元率の低い投票法を選ぶことになるので、出走馬などの分析がしっかりできないと難しそうですね。

注意:ギャンブルの還元率が高いと勝つ確率も高い訳ではない

還元率が高ければ勝つ確率も高いかというと、そうは言い切れません。


還元率は客全体に分配されるものであるのに対し、勝率個人の技量や運に左右されるところが大きいからです。


還元率が低い宝くじなどでは、勝率を高める技術も基本的には存在しないので、勝率も低いと言えるでしょう。


反面、還元率が高めなパチンコは、出やすい台を見極めたり、回す技術を磨くといった個人の努力で勝率を上げる事ができる可能性があります。


競馬では馬の事を調べ上げたり、競輪では選手の体調を見極めたりといった個人の努力次第で勝率を上げる事ができます。


そういった意味では、還元率の高いギャンブルほど勝率も高いと言えるかも知れません。

日本のギャンブル還元率は海外のカジノと比較すると低い?

日本の公営のギャンブルは法律で還元率が定められており、公営競技では75%前後の還元率となっています。


対して海外のカジノの還元率を見てみると94~98%と言われています。ゲームの種類によっては100%を超えるペイアウト率のものもあるようです。


比較してみると日本のギャンブル還元率は、海外に比べて低いように思えますね。


これは海外のカジノに投入される金額が莫大であることにも起因しています。還元率を上げても胴元が利益を取ることができる金額が取引されているのです。


現在は海外に行かなくてもオンラインカジノで遊ぶ事ができ、こちらの還元率も95%以上と高い水準です。


長い目で見ると、日本のギャンブルに賭けるよりも得になるかも知れません。気になる人はのぞいてみてはいかがでしょうか。

まとめ:ギャンブルの還元率で一番高いのはパチンコ

ギャンブルの還元率について解説してきましたが、いかがでしたか。


この記事のポイントは以下の様になります。

  • 日本のギャンブルで一番還元率が高いのはパチンコで、低いのは宝くじである
  • 還元率とペイアウト率は似ているようで少し違い、還元率と控除率は合わせて100%になるが、ペイアウト率は単体で100%を超えることもある
  • 公営競技はそれぞれ法律で還元率が決まっている
  • 還元率の高さと勝率の高さは一概に同じとは言えない
  • 海外のカジノは日本のギャンブルよりも還元率が高い
ギャンブルは楽しいものですが、必ず勝利をつかめるというものではありません。特に還元率に注目してみると、最終的には元を取ることはできない仕組みであることが分かります。


当たりが出たときの快楽に酔いしれて依存するのではなく、節度を守って楽しめるようにしたいですね。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたいマネーライフに関する記事が多数掲載されていますので、合わせてご覧ください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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