更新日:2022/09/18
1ヶ月の定期預金をするメリット3つ!短期で資金を増やすには?
1ヶ月・3か月・6ヶ月など短期で申し込める定期預金ですが、1ヶ月で定期預金をした時のメリットはあるのでしょうか。この記事では定期預金を考えている方に向けて、1ヶ月で定期預金をする4つのメリットや定期預金契約時の注意事項を説明していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
1ヶ月の短期定期預金をするメリットはある?
お金を貯めたり、増やしたりするのには色々な方法があります。
その中で定期預金は、預金なので身近でありながら普通預金に比べ利息が高いので、ハードルの低い手段ですね。
定期預金は預け入れる期間が短期から長期までさまざまで、年単位のものも多くある一方、3ヶ月や6ヶ月、さらには1ヶ月といった短期のものも人気があります。
では、1ヶ月ものの定期預金にはどういった特徴やメリットがあるのでしょうか。
この記事では、
- 1ヶ月ものの定期預金をするメリット
- 1ヶ月ものの定期預金の具体的な金額シミュレーション
- 定期預金を利用する際に注意すること
1ヶ月定期預金をするメリット①:1ヶ月もののキャンペーンが多い
1ヶ月ものの定期預金ではキャンペーンによる金利の優遇が受けられることが多いというメリットがあります。
預け入れ機関の短い定期預金は現在人気が高く、各銀行でも力を入れているため、キャンペーンなどが多く実施されているのです。
1ヶ月ものの定期預金キャンペーンの例として、現在は終了しているものも含みますが、下記のようなものがあります。
- じぶん銀行(2018年):1ヶ月もの円定期預金で、通常金利0.03%+特別金利0.47%=0.50%
- ローソン銀行(2019~2020年):1ヶ月もの、2ヶ月もの、3ヶ月ものの定期預金に1万円以上の預け入れで金利0.25%
- 横浜銀行:新規口座開設者を対象に、インターネットバンキング専用定期預金にて、1ヶ月もの金利1%
ちなみに、普通預金の金利は、各銀行とも0.001%です。(変動している可能性があります)
そのことを考えると、定期預金の大きなメリットであると考えられます。
1ヶ月定期預金をするメリット②:短期なので緊急でお金が必要になってもすぐ引き出し可能
定期預金は、満期がくるまでお金がおろせないということを心配される方もいらっしゃるかもしれません。
大金を定期に入れた後にまとまったお金が必要になったら…などと考えると、預け入れにも二の足を踏んでしまいますよね。
一年間の定期預金を契約した数ヶ月後に海外旅行に誘われるかもしれないし、あまり考えたくないことではありますが、急な病気やケガで多額の医療費がかかってしまうこともあり得ます。
その点、短期の定期預金は満期が近いため、先々の不確定要素を考慮する必要があまりないというメリットがあります。
簡単に言うと、1ヶ月の定期預金なら「預けた後1ヶ月間分の蓄え(予備の分を含む)さえ手元に残しておけば大丈夫」と考えることができるのです。
もちろん、人生何があるか分からないものですので、定期に預け入れた翌日に想定外の大きなお金が入用になる可能性もゼロではありません。
とはいえ年単位の定期と比べれば生活の見通しは立てやすいはずですし、その意味で心配がかなり減ることは、1ヶ月もの定期のメリットと言えるのではないでしょうか。
なお、万が一定期預金を途中解約することになった場合にも、ペナルティやデメリットはありません。
金利は通常の利率よりも下がることになりますが、預け入れた金額よりも減ってしまう(元本割れ)ことはありませんのでご安心ください。
1ヶ月の定期預金を銀行別にシュミレーション
では、利息がメリットとなる定期預金で1ヶ月の預け入れを利用した場合、実際にどれくらいの利息が付くのでしょうか。
利息(単利)の計算方法は次のようになります。
元本×金利(年)÷365日×預け入れ日数
ここでは、楽天銀行とじぶん銀行を例にとり、下記の条件でシミュレーションしてみたいと思います。
- 預け入れ金額:300万円
- 預け入れ期間:1ヶ月(31日)
楽天銀行の定期預金を利用する場合
楽天銀行の定期預金金利は「預け入れ期間1ヶ月・預け入れ金額100万円以上1000万円未満」で0.02%となっています。(2021年1月現在)
ここに先ほどの計算を当てはめると
300万円×0.02%÷365×31日=約51円
となります。
なお、実際にはここから税金が引かれます。
じぶん銀行の定期預金を利用する場合
続いてじぶん銀行について見てみます。
じぶん銀行の1ヶ月定期預金の金利は0.03%(2021年1月現在)ですので、
300万円×0.03%÷365×31日=約76円
となります。
どちらも、正直なところ「これだけ?」という印象でしょうか。ただそれでも、普通預金の金利を0.001%とすれば20倍、30倍という数字です。
また例えば前述の、2018年のじぶん銀行のキャンペーン金利(0.5%)を適用すれば、約1,273円となり、1ヶ月預けるだけで増えるならばメリットと考えられる額ですね。
普通預金に比べ定期預金の金利が高いのは、銀行にとって運用の自由度が高くなるためです。
いつ引き出されるか分からない普通預金より、一定期間は預け入れたままという約束になっている定期預金の方が、運用の幅が広くなり利益も期待できるため、その分、利用者は高い金利というメリットを享受できるのです。
短期の定期預金はキャンペーン時を狙い、臨時収入や手元にまとまったお金があったらとりあえず預け入れてみるというのも良いかもしれません。
定期預金を契約する時の注意事項
1ヶ月もの定期預金のメリットについて説明してきましたが、定期預金を利用する際にはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。
ここからは、注意すべき下記2点について解説していきます。
- 「金利」とは1年間預け入れた時の数字なので、短期の場合には単純計算にならない
- 定期預金が満期になった後、継続か解約かを事前に考えておく必要がある
金利とは1年間預けた時の利息のことなので計算する際には注意
先ほど利息の計算式を紹介しましたが、あれ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
300万円の預け入れで利息が0.02%であれば、300万円×0.02%=600円となりそうな気もしますよね。
しかし表示されている金利はあくまでも年利(=1年間預け入れた場合の金利)であり、実際に受け取ることのできる利息は、この年利を元にして算出された金額です。
このことを理解していないと、受け取った払い戻し額を見て「利息がメリットだと思ったのに、広告と違う!」と感じてしまう可能性があります。
さらに、利息からは税金が引かれるということも覚えておきましょう。利息にかかる税金は、所得税や復興特別所得税など、20.315%です。
満期がきた後の契約をどうするか始める前に決める
満期時の手続きは不要
定期預金の満期日がきたら、何か手続きをしなくてはならないのでしょうか。
答えは、手続きは特に必要ありません。
正確には、満期日がきてからではなく契約時に、満期後の預金の取り扱いについて取り決めをすることになっているのです。
満期後の預金には次の3つの選択肢があります。
- 元利自動継続:利息を元金に組み入れたうえで、これまで同様の預け入れ期間で預金を継続する
- 元金自動継続:元金はこれまで同様の預け入れ期間で継続し、利息は普通預金口座に入金される
- 自動払い戻し:定期預金は終了となり、元金・利息とも普通預金口座に入金される
まとめ:自分の用途にあった期間の定期預金をしましょう
1ヶ月ものの定期預金のメリットについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- 1ヶ月ものの定期預金をするメリットは、金利が優遇されるキャンペーンが多いことと、急にお金が必要になった時の心配が少ないこと
- 定期預金では場合によって普通預金の数十倍の金利となることもある
- 定期預金を利用する際には「金利は一年間預けた場合の数字であること」と、「満期後の扱いについて事前に決めておくこと」に注意