60代の平均年収は?年収大幅ダウンでも安定した生活を送るコツ

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60代になると定年退職などにより、今までよりも平均年収が大幅に下がってしまいます。業種や雇用形態によっても変わりますが、60代になったら自分はどうなるのか不安に思う方もいらっしゃると思います。ここでは、60代の平均年収や、年収が下がっても安定した生活を送るコツをお教えします。





▼この記事を読んでほしい人

  • 60代の平均年収を知りたい人
  • 今50代で60代の事が心配な人
  • 今は60代までまだまだだが、60代でどうなってしまうのか気になる人

▼この記事を読んでわかること

  • 60代の平均年収がわかる
  • 60代で何の仕事をしていると平均年収が高いかわかる
  • 60代に向けて今やっていることとのギャップがわかる

内容をまとめると


  • 60代は定年退職によって平均年収が大幅に下がる
  • 60代の年収中央値は300万円前後
  • 60代で安定した生活を送るなら節約をこころがける
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60代の男女別平均年収:定年退職によって平均年収は50代より大幅に下がる

60代の平均年収はどうなるのでしょう。実は60代前半と60代後半で少し平均年収が変化があります。さらに男性、女性、60代、50代、60代前半、後半、業種、職業、学歴でも平均年収は変わります。なぜ変わるのでしょうか。


では、まず60代前半と後半の男女別平均年収をみてみましょう。


年齢男性女性
60歳
680万484万
61歳584万395万
62歳589万345万
63歳
562万401万
64歳538万444万
65歳536万369万

まず、60代前半の平均年収です。年齢が上がるにつれて少しづつ年収が減ってきているのがわかります。減ってきているのですが、男性と女性ともに一時期だけ上がっているところがあります。


次に60代後半です。

年齢
男性女性
60代後半286万247万
60代前半と大きく異なるのは、再雇用契約をしてもらえない事が60代後半になると非常に増えます。だから、年齢別にはできませんでした。



まず、60代の平均年収と50代の平均年収の違いですが、60歳になった時に定年退職を迎え、希望する60代に再雇用契約を結んでいるからです。再雇用契約では、依然と同じ仕事を任せられて、慣れた仕事でやりやすいのですが、以前の定年退職前の年収はもらえません。


さらに部下だった人に指示、命令、報告することもあるでしょう。それが嫌で会社を退職し、他の会社に行く60代もいますが、定年退職前の給料はもらえないことが多いです。

60代の業種別平均年収:電気・ガス・熱供給・水道業は最も平均年収が高い

60代の業種別平均年収はどうなっているのでしょう。色々な業種がありますが、60代男性と60代女性にわけてみていきましょう。60代で1番平均年収の高い業種は、電気・ガス・熱供給・水道業です。50代から60代になったときに平均年収は100万以上下がりますが、65歳以降逆に年収が上がってきます。

つづいて建設業、情報通信業、製造業、金融・保険業、宿泊・飲食サービス業となっており、平均年収の下がり幅が小さいものから大きいものまで、業種によってまったく違います。

60代男性の業種別平均年収

では、60代男性の業種別の年収を見ていきましょう。


業種年収
電気・ガス・熱供給・水道業674万円
建設業485万円
情報通信業459.7万円
製造業438.6万円
金融・保険業483.0万円
宿泊・飲食サービス業264.1万円

参照:国税庁民間給与実態統計調査結果


年間の給与所得者の1人当たりの平均給与を業種別に見てみると、最も高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の674万円で、逆に最も低いのが、「宿泊・飲食サービス業」の264.1万円となっています。


この2つを比べてみると、実に400万円ほどの年収のさがあります。


「宿泊・飲食サービス業」は、新型コロナウィルスの影響で、利益が下がってしまっている事が大きく関係しているのではないかと思われます。


一方、「電気・ガス・熱供給・水道業」は、普段の生活にはなくてはならないものであり、あまり社会情勢や景気に左右されることなく安定していると言えます。


また、「電気・ガス・熱供給・水道業」や、「建設業」など、いわゆる手に職をもった方々は、60代になっても稼ぐことができるため、50代から60代になった時の平均年収は下がるものの、65歳以降また年収が上げられる職種となっています。

60代女性の業種別平均年収

次に、60代女性の業種別平均年収です。

業種年収
教育・学習支援業655.5万円
医療・福祉524万円
金融・保険業489万円
情報通信・サービス業328万円
宿泊・飲食サービス業209.2万円
参照:国税庁民間給与実態統計調査

女性の場合の業種別平均年収を見てみると、高校の教師や、塾の講師など教育関連の業種が655.5万円と最も高く、逆に、スーパーのレジ係などのサービス業が209.2万円と最も低くなっています。

やはり平均年収が高いのは資格を活かした業種で、「教育・学習支援業」の教師や塾の講師、「医療・福祉」の看護師や薬剤師などは、60代になっても高い年収を稼ぐことができます。

また、女性は男性と違い、出産や育児、家族の介護などで休職や退職をしてブランクがある方でも、年齢が上がっても資格があれば、求職や復職がしやすく、安定した年収を確保できます。
この業種では、正職員でなく、パートや契約社員でも時給が高くなります。


一方で、「宿泊・飲食サービス業」などは、60代のシニア世代でも積極的に採用している企業が多くあるので、就職しやすい業種です。

しかし、資格など必要なく誰でも働けるので、その分平均年収はほかの業種に比べると低い傾向があります。

60代の企業規模別平均年収:60代の年収は大企業の方が大幅に下がる

60代の年収ですが、大企業と中小企業を比べるとどのような違いがでてくるのでしょう。実は、大企業と中小企業ともに60代男性、女性の平均年収は下がっています。しかし、大企業と中小企業の60代の平均年収の下がり幅が大きく違うのです。


60代の男性、女性ともに仕事内容は以前と変わらないのに年収が、大企業で約50%減、中小企業で30%減となっています。だから、60代では大企業と中小企業の年収の逆転がおこることもありえるのです。

60代男性の企業規模別平均年収

60代男性の企業規模別平均年収はどのくらい違うのでしょうか?


現役世代と比べて下がり幅がどのくらいなのか見てみましょう。


企業規模50代60代
大企業502.5万円306.8万円
中企業398.9万円278.2万円
小企業333.9万円265.2万円


参照:平成30年賃金構造基本統計調査


この表を見ると、大企業の年収が一番多いのが分かります。


しかし、大企業と中小企業を見てみると、50代の現役世代の平均年収と比べて、60代の平均年収の下がり幅は大きく違います。


企業規模別で考えると、規模が大きい企業になると、定年後の平均年収が、定年前の平均年収より約200万ほど下がります。


逆に、規模が小さい企業では、定年後の年収は、定年前と比べて下がり幅は70万円ほどです。


つまり、規模が大きい企業ほど、年収の減少幅が大きく、規模が小さい企業は減少幅が小さいという事になります。


現役世代の50代では大企業と中小企業では、平均年収に100万円ほどの差がありますが、

定年後の60代では、差は30万~40万円ほどです。


場合によっては、大企業と中小企業で、60代の平均年収の逆転もおおいにありえます。


この平均年収の下がり幅の差は、女性よりも男性のほうが大きくなります。

60代女性の企業規模別平均年収

では次に、女性の企業規模別平均年収を見ていきましょう。


男性と同じく、企業規模別で見ると、平均年収の下がり幅は変わるのでしょうか?

企業規模50代60代
大企業304.2万円240.1万円
中企業263.9万円215.2万円
小企業238.7万円203.1万円



役職や、各企業の賃金単価の違いもありますが、表を見てわかる通り、大企業と中小企業を比べると、平均年収にそこまで差はありません。


企業規模別の平均年収の下がり幅も、大企業で60万円ほどで、中小企業では30万~50万円となっています。


大企業と中小企業を比べてみると、平均年収が、現役世代でも40万~50万円ほどの差しかなく、60代になっても30万~40万円ほどの差しかないので、女性の場合は、企業規模の大きい小さいはあまり関係なく、平均年収の下がり幅もそこまでの差はないと言えます。


男性と比べると、現役世代から女性のほうがもともとの平均年収が低いため、下がり幅もゆるやかなものになります。


男性と違い、平均年収の下がり幅が大きくない女性のほうが、定年を迎えた後も生活をおおきく見直す必要が少ないため、その点においては、安定した老後を迎えることができ、有利になります。

60代の雇用形態別平均年収:60代では正規と非正規の差がさらに広がる

次に60代の平均年収で正規雇用と非正規雇用の違いをみてみましょう。

雇用形態男性女性
正規雇用629万円419万円
非正規雇用345万円257万円
参照:平成30年年賃金構造基本統計調査

若い世代でも問題になっている正規雇用と非正規雇用の問題ですが、60代でもその差は顕著になっています。

表を見ていただくとわかる通り、正規雇用と非正規雇用では男性は200万円前後、女性は100万円前後の差があります。

勤務延長制度というものがあり、定年を迎えても労働者を退職させずに雇用するので、雇用形態は正規雇用です。ただこの契約に関しては、主に高いスキルを持った専門職に適用されます。

しかし多くのシニア層は、定年退職を迎えると、パートや契約社員などの非正規雇用になります。

専門職以外の方は、再雇用制度というものがあり、定年を迎えた労働者を退職扱いにして、再度雇用する制度ですが、新たに雇用するので、非正規雇用契約も可能になります。

多くの企業で再雇用制度が適用されていることから、60代以降の労働者に、非正規雇用が増加することが予想されます。

これにより、60代のシニア世代では、正規雇用と非正規雇用の差がさらに広がる結果になってしまっています。

60代の年収中央値は300万円前後

上記では、60代の平均年収についてお伝えしてきましたが、それとは別に年収中央値というものがあります。

平均値は、データを全て足し、総数で割った値を指します。

一方中央値はデータを小さい順、もしくは大きい順に並べて真ん中に来る値を指します。

平均値は、他の数値よりも大幅に大きい数字を計算に入れてしまうと、一気に数値が跳ね上がってしまうため、現実的な数字からはかけ離れてしまいます。

一方中央値は数値全体の真ん中を表すため、より現実的な感覚に近くなります。



平均年収年収中央値
60代全体370.8万円307.4万円
60代男性473.5万円392.0万円
60代女性226.8万円188.2万円


参照:国税庁民間給与実態統計調査


60代の年収中央値は表のとおり、300万円前後となります。


女性の場合は、もう少し下がって、200万年前後となります。


同じ年収データを使用しているにも関わらず、平均値と中央値は100万円前後差があることが分かります。


ですので、この年収中央値は平均年収よりも庶民の感覚に近いものになるので、ご自身の年収を考えたときに、より分かりやすい数値となっており、ご自身の年収が適正かどうか判断するときには最適な数値です。

60代は年収が大幅ダウン 年収が減っても安定した生活を送る3つのコツ

60代は、定年退職などにより、年収が今までよりも大幅に下がってしまいます。

ですから、今までと同じような生活水準では、生活が苦しくなってしまうかもしれません。


そこでここからは、年収が減っても安定した生活を送るための3つのコツを解説していきたいと思います。


安定した生活を送る3つのコツ


  • 保険料や通信費を見直して固定費を節約する
  • 食費や水道光熱費の節約をこころがける
  • 資産運用を始める

以下でこの3つのコツを詳しく見ていきましょう。


コツ①:保険料や通信費を見直して固定費を節約する

固定費の見直しは大幅な節約につながります。 


まずは通信費ですが、スマートフォンやパソコンなどのインターネット通信は、毎月の支出を圧迫していることがあります。


今の自分に合ったプランへの見直しをしたり、運営コストや人件費を抑えて料金を安くしている「格安スマホ」に変えるというのも大きな節約になります。



 また、60代は子どもの独立や定年退職など、ライフスタイルが大きく変化する年代であり、ライフスタイルが変化するときは保険について考える良いタイミングです。


今までのプランをそのままにしていると無駄な出費になり、今必要な保障も見落としがちです。


自分ではよくわからないという方は、保険に詳しい専門家に相談するのも一つの手です。


保険の見直しなら、マネーキャリアに相談してみましょう。

コツ②:食費や水道光熱費の節約をこころがける

次に食費や水道光熱費です。


50代60代
食費81,051円78,489円
水道光熱費23,242円22,794円

こちらは、50代の現役世代と60代の定年後世代の夫婦二人家庭の毎月の平均支出です。

50代と60代であまり大差はありません。


しかし、収入の下がる60代では、節約をこころがけないと、家計を圧迫してしまうかもしれません。


  • 外食は控える
  • スーパーでセールだからと必要のないものまで買わない
  • 省エネ家電への買い替え
  • 節水グッズを使用する
  • 料金プランの見直し
など、日々のちょっとした工夫で、生活費を抑えることができます。

ですが、あまり過度に頑張りすぎると健康を害するおそれもあるので、無理のない程度で節約をこころがけることをおすすめします

コツ③:資産運用をはじめる

3つ目は資産運用です。


収入が下がり、年金だけでは老後の生活は心配です。

人生100年時代の今、長生きに備え、退職金などでの資産運用も視野に入れてみるのもいいと思います。


しかし、リスクの高い投資商品で、老後資金を減らしてしまっては意味がありません。


60代から始めるなら

  • 投資信託
  • NISA(少額投資非課税制度)

などがあります。


資産運用と聞くと、難しいと考えてしまいますが、投資信託は自分で運用するのではなく専門家に任せて運用します。

少額から運用でき、様々な商品にリスク分散ができるので、投資経験の少ない方には無難な投資方法です。


投資信託の配当益には、約20%の税金がかかるため、せっかくの利益から税金を引かれないために、NISAもおすすめです。


NISAを利用すると、そのお金の税金は非課税になりとても有利な制度です。

60代で転職を考えている人におすすめ シニア世代を積極採用している業種5選

今まで勤めてきた会社で再雇用となっても、現役の時より年収は下がってしまい、今まで部下だった人が上司となり、指示されるのが嫌で転職を考えている人もいるでしょう。


しかし、60代で転職となると雇用してくれるのか心配になりますよね?


そこでここからは、シニア世代を積極的に採用している業種を5つご紹介します。

  • 警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事)
  • 介護
  • 清掃(ビル管理・メンテナンス)
  • 事務・データ入力・受付・コールセンター
  • 販売・接客(コンビニ・スーパー)

ひとつずつ詳しく解説します。

業種①:警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事など)

街中で、警備員として働いている人たちの姿を見かけますが、高齢の方が多いのが印象です。

警備員の求人を見ても、シニア世代を歓迎する内容で、採用されやすい傾向があります。


その理由として

  • 仕事内容が高齢でも十分こなせる
  • 若年層が敬遠しがち
  • 助成金支給対象のため企業側にもメリットがある

警備員の仕事は、体力をそれほど使わず、機敏な動きも必要ないため、シニア世代でも仕事をこなすことができます。

また、給料設定の高い企業がまだ少ないため、選択肢のたくさんある若年層はあまり選ばない傾向があります。そのためシニア層を積極的に採用していると言えます。

もう一つは一定要件を満たして高齢者を雇うと、国からの助成があり、企業にとってもメリットが大きい点があります。

業種②:介護

介護業界は若い世代が働いているイメージがありますが、60代以上のシニア世代でも働いている人はたくさんいます。


その理由として

  • 慢性的な人員不足
  • 年齢にこだわらない求人
  • さまざまな雇用形態がある

シニア世代でも活躍できる理由として、慢性的な介護職員の人員不足があります。
介護を必要とする高齢者は増え続けているのに、それを支援する介護職員が不足しているのが現状です。

そのため、介護業界ではスタッフの確保を急務とし、年齢にこだわらない求人を多く出しています。

また、正社員として働くには、65歳くらいまでですが、その後も、再雇用や嘱託、臨時職員、派遣など雇用形態がさまざまで、ライフスタイルに合わせて働くことができます。

体が動く限り、何歳でも介護職員として働くことができます。

業種③:清掃(ビル管理・メンテナンス)

ビルなどの清掃をする清掃業も、シニア世代を積極的に採用している業種です。

シニア世代でも活躍できるため、人気のある仕事です。


理由は

  • これまでで身についた経験が武器になる
  • 肉体的な重労働はない
  • 自分に合ったシフトが可能

今まで長い間、毎日の掃除は生活の一部と定着していることの多いシニア世代は、その日常生活で身についた掃除の習慣が大きな武器になります。

また、特殊な業務以外は、肉体的な重労働ではなく、特別なスキルを覚える必要もありません。

ですから、シニア世代にとっては、スムーズに新しい仕事に就くことができます。

それ以外にも、自分に合ったシフトで働くことが可能なので、自分の生活に合わせて隙間時間で収入を得ることが可能です。

業種④:事務・データ入力・受付・コールセンター

シニア女性に人気の高い業種が、事務やデータ入力、受付やコールセンターの仕事です。事務やコールセンターの経験者や資格保有者には特に人気です。


理由は

  • 今までの経験が生かせる
  • 体に負担なく働ける
  • 若い人にはない社会経験や知識を重宝される

正社員雇用は難しいですが、事務職は短時間のパートなどで、今までの経験や資格を活かして働くことができます。

事務作業や受付、コールセンターなども、電話応対やパソコン入力など座って仕事をすることがほとんどなので、体に負担なく働くことができます。

また、事務職や受付、コールセンターでは、落ち着いた応対やビジネスマナー、商品の知識が求められるので、若い世代にはない社会経験や知識を求める企業も多くあります。

業種⑤:販売・接客(コンビニ・スーパー)

最後に販売・接客業です。


経験者はもちろん、未経験者でもシニア世代を歓迎している求人はあります。


理由は

  • コミュニケーション能力がある
  • 勤務時間を柔軟に組める
  • 仕事に対して真面目で勤務態度が良好

今までの長い社会人生活の中で培ったコミュニケーション能力が重宝されます

仮に仕事の種類が違ったり、ずっと専業主婦だった方でも長年の生活の中で、コミュニケーション能力や、トラブル対応力を成長させているため、いざという時の対応が期待できます。

子育てなどがひと段落して時間に余裕のあるシニア世代は、柔軟に勤務時間に対応できるため、シフト調整の難しい接客業では、非常に助かる存在です。

また、仕事に対して真面目で、若年層に比べあまり問題を起こさないシニア世代は、企業にとっても安心感のある存在だと言えます。

参考:60代の平均年収ダウンは労働時間の減少が関係しているかも

定年退職によって大幅に年収が下がってしまいますが、60代の平均年収のダウンの理由は、労働時間の減少も関係しているのかもしれません。


現役時代は正社員雇用で、常勤で働いていた人でも、定年退職により、派遣や臨時職員、パート、アルバイトなどの短時間の雇用形態に変わり、その分労働時間や時給が減ってしまうので、必然的に収入が減ってしまいます。


また、60代を過ぎると、健康上の問題などから短期労働を希望する人が増えるため、平均年収も下がっている可能性があります。


働き続けるうえでの障害・課題の調査では、男女、各年齢層とも最も多かったのが「肉体的な衰えや気力等の身体的事情」で、年齢が高いほどその割合は高く、50代後半の方が35.0%なのに対し、60代前半の方では45.3%と、10.3%も高くなっています。


参照:公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団


年齢が上がるにつれて、健康上の問題に不安を感じる人が多いため、短期労働を希望する人が増えるのです。


また、自分自身だけでなく、特に女性は「家族の健康・介護」の問題でも、短期労働を希望する人も増えるため、その分平均年収もダウンしてしまいます。


このように、60代の平均年収ダウンは、労働時間の減少も関係していると言えます。

60代の平均年収や中央値に関するまとめ

今回は60代の平均年収や、中央値についてお伝えしてきました。


60代は、定年退職により、50代よりも年収が下がってしまいます。

再就職をして、働いている60代の方はたくさんいますが、その多くは、非正規雇用なので、より現実に近い中央値の年収は、300万円前後です。


今現役世代である50代の方や、定年までまだまだな若年層の方も、必ず来る定年後の生活について今から考えることが大事です。



老後に不安のある方は、60代から年収が下がってしまう事を頭において、今から貯蓄を増やしたり、日々の生活の中で無理なく節約を心掛けたり、定年後の自分の働き方について考えましょう。


近年は、まだまだ元気なシニア層が活躍できる職種がたくさんあります。 


 職種によって平均年収が違うので、自分なら何ができるのか、老後に向けて今からどうしていけばいいのか、自分ではなかなかわからないし、だれに相談すればいいかわからないという方もいるかもしれません。


お金の事で気になることがあったら、一度、詳しい専門家に相談するというのも一つの方法です。


具体的な金額が分かれば、今から自分がどうしていけばいいのかが明確になります。


お金のことで悩んだら、マネーキャリアで相談してみましょう。

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