10代の平均年収はいくら?高卒や大学生のアルバイトなど男女別に解説

10代の後半になると、大学生でアルバイトをしたりあるいは高卒で就職したりしてお金を稼ぐ機会が増えますよね。平均年収はいくらなの?と気になると思います。今回は10代の平均年収を男女別に紹介し、10代でも稼ぐ方法や年代別、職種別の平均年収などを紹介します!

10代の平均年収はいくら?男女別や地域別に平均年収を比較

消費税が上がり支出が増えるようになると、収入について気になる方が多いのではないでしょうか。特に社会人を意識し始める10代の方は、業種・職種と年収の関係についても関心が高いと思います。


また10代で既に働いている方は、自分の年収が相対的に「高い」のか「低い」のか、気になりますよね。加えて、中学や高校の子供をもつ保護者の方々にとっても、関心の高い内容だと思いますので、ぜひ最後までお読みください。


まず、10代の平均年収を確認しましょう。

国税庁の調査によると、以下のとおりとなります。


10代の平均年収

  • 男性 155万3千円
  • 女性 110万6千円

また、10代で社会人として働いている方の割合も気になるのではないでしょうか。


高卒の就職率(平成29年度の文部科学省)

  • 全国高等学校の卒業生1,075,316人
  • 内、就職者が188,212人
  • 約17.5%の就職率

これは高校生が卒業した後の就職率なので、中学卒業後に就職した方を加えると、もう少し割合は増えそうですね。


ここからは、男女別や地域別に平均年収を比較していきます。


10代の男女別平均年収

10代の男女の平均年収は132万3千円(平成29年度調査)です。

月々約11万円の収入と考えれば、イメージしやすいかもしれません。


132万3千円を男女別に分けると、先ほどお示しした通り、男性が155万3千円、女性が110万6千円となります。

他の年代と比較できるように、以下の表にまとめましたので確認していきましょう。


年齢階層別の平均給与額(単位:万円)


年齢男性女性
10代155.3110.6
20代前半278.9243.1
20代後半393.0317.8
30代前半460.9314.8
30代後半517.3312.5
40代前半569.2308.0
40代後半629.7309.5
50代前半676.8302.0
50代後半668.6297.6
60代前半507.9232.0
60代後半392.6202.5

参考:国税庁 平成29年度民間給与実態統計調査結果


平均年収を確認すると、年齢が上がるにつれて収入が増えていくことが分かります。

ただし、50代前半にピークを迎え、その後少しずつ年収が下がっています。

ここでは詳しく触れませんが、これは役職定年や定年退職と深く関わりがあります。

興味のある方は、これらのワードで調べてみてください。

10代の地域別平均年収

10代の平均年収は約132万円とご紹介しましたが、

アルバイト等を除いた、10代社会人の平均年収は約160万円というデータがあります。


先ほどの表のように、年齢によって年収が異なることはご理解いただけたかと思いますが、

地域によっても差はあるのでしょうか。以下で全年齢の地域別平均年収をご紹介します。


都道府県別平均年収ランキングTOP3(単位:円)

順位就業地域平均年収
1位東京都約622万
2位愛知県約554万
3位神奈川県約553万


都道府県別平均年収ランニングWORST3(単位:円)

順位就業地域平均年収
1位宮崎県約365万
2位沖縄県約369万
3位秋田県約371万


年収を都道府県別で確認すると、大都市圏の年収が高いことが分かります。

これは全年齢の平均なので、10代の平均年収はこれらの数字よりも当然低くなりますが、大都市圏と地方でこれだけの差があることは、年齢に関係のない傾向といえます。


ただ地方については、収入が低い一方で、支出も低く抑えられることが重要なポイントです。


ここまでのご説明で「年齢」と「地域」によって年収が大きく変わることをご理解いただけたと思います。もう1つ年収を大きく左右する重要なポイントは「職業(職種/業種)」です。

主に中卒、高卒の社会人はどのような職業についているのか確認しましょう。


10代社会人に多い職種や業種

  • 飲食業
  • 運送業
  • 施工管理
  • 営業職
  • 公務員
  • プログラマー
  • 一般事務

これらの職種や業種の方が、10代の社会人には多いという傾向であり、その他の仕事をされている方もたくさんいます。ぜひ、各職業の年収を、地域や年齢別に確認してみてください。

参考:10代アルバイト平均年収は100万円未満

一方で、学校に通いながら働いている高校生や大学生もたくさんいると思います。

特にアルバイトをしている大学生の年収はどの程度なのでしょうか。


様々な機関が大学生の平均アルバイト収入を算出していますが、その額は月約2万円〜3万円という記載が目立ちます。年収ベースにしても24万円〜36万円ですね。

先ほどご紹介した、10代の社会人の平均年収160万円と大きな差があります。


大学生でアルバイトをしている方はこの数字に違和感を覚えるのではないでしょうか。

実はこの平均年収には、アルバイトをしていない大学生も含まれているので、実態よりも数字が低く出ています。


実際にアルバイトをしている学生のみで平均年収を計算すると、月収は約4万円〜6万円ほどで、年収にすると約48万円〜72万円という数字になります。


▪️ワンポイントアドバイス▪️

たくさんアルバイトをしてお金を稼ぎたい気持ちは分かりますが、保護者(保証人)の扶養家族に入っている場合は、気をつけなければならいことがあります。

それは、

  • 年収103万円を超えないようにすること

です。103万円を超えると、その学生の保護者の税金の負担が増えてしまうためです。

103万円を超えても良いか、事前に保護者と話し合うようにしましょう。

10代の平均年収は大卒と高卒で大きく異なる

社会人になるタイミングについて、中卒・高卒・大卒の選択肢で悩まれる方もいると思います。特に、中卒に比べて就職先の選択肢も豊富になる高卒で社会人となる場合、大卒に比べて早い時期から働けることも相まって、生涯年収が最も多いのでは?と思われる方もいらっしゃるとのではないでしょうか。


ここでは高卒と大卒の年収を確認していきましょう。


高卒と大卒における初任給と生涯年収の比較

比較対象高卒大卒
初任給(月)16.66万円(男性)
16.23万円(女性)
21.01万円(男性)
20.26万円(女性)
生涯年収
2億1千万円(男性)
1億5千万円(女性)

2億7千万円(男性)
2億2千万円(女性)
※大学院卒も含む

参考:厚生労働省 平成 30 年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況

   ユースフル労働統計2018 ―労働統計加工指標集―


この結果は全業種の全地域ですが、生涯年種は大卒の方が多いという結果になりました。

ただし、地域や業種によっては異なる結果がでることもありますのでご注意ください。


高卒の平均年収を知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください!

10代で最も稼げる職種は?営業勝負が高収入のカギ

大都市で働くことで高収入が狙えるというお話をしましたが、10代で最も稼げる職種は何でしょうか。その1つに営業があります。

もちろん企業にもよりますが、
営業については実績を出した分だけ年収に反映される給与体系
を組んでいる会社があるためです。

その一方で、営業成績が悪ければ高年収は見込めないことと、営業成績を追いかけ続けるプレッシャーなどにより、ストレスがかかる職種であることも事実です。その点をよく踏まえて検討するようにしましょう。

企業の規模で比較、資本金が多い方が良いとは限らない

地域や職種だけでなく「大企業に勤めれば収入が高い」というお話をよく耳にする方も多いと思います。何を以って「大企業」とするのかは、様々な解釈がありますが、その1つのモノサシに「資本金」があります。

ここでは、資本金別の平均年収を確認していきましょう。

資本金別企業のおける10代の平均年収
資本金10代社員の平均年収
2000万未満120万円
5000万未満161万円
1億未満150万円
10億未満146万円
10億以上127万円

資本金が2000万以上5000万円未満の企業における、10代の平均年収が最も高いことがわかります。
統計上はこのような結果になっていますが、10代社員の構成(例えば、総合職や一般職の割合など)によっても、データ上の平均年収は変わってきますので、注意してください。

業種で比較すると、電気・ガスが比較的高い

業種で比較すると、不動産業・物品賃貸業が比較的高い(に見出しをご変更ください)

業種で比較した場合はどうでしょうか。以下のグラフをご覧ください。

業種別の10代の平均年収(単位:万円)
業種平均年収
宿泊業・飲食サービス業84
卸売業・小売業94
サービス業129
農林水産・鉱業165
情報通信業205
運輸業・郵便業221
医療・福祉
237
建設業240
電気・ガス・熱供給・水道業244
製造業247
金融業・保険業276
不動産業・物品賃貸業300

最も年収が高いのは「不動産業・物品賃貸業」という結果でした。先ほどご紹介した通り、不動産は特に大きな価格帯の商品を販売、または賃貸しており、そういった背景もあって不動産の営業職種は成績に応じて、高収入を期待できます。

ただし、これらのデータは集計方法や集計元によってばらつきがありますので、ご参考として留めておいてください。

10代の年収以外も気になる!年齢別・地域別・業種別の平均年収

10代の年収以外も気になるという方のために、ここからは


  • 年齢別の平均年収
  • 地域・都道府県別の平均年収
  • 業種・職種別の平均年収

について見ていきます。

年齢別の平均年収

先ほどは非正社員も含めた統計をご紹介しましたが、こちらでは「正社員」に限定したデータをご紹介します。
※統計元によってデータに差がありますのでご注意ください。

正社員の平均年収(単位:万円)
年齢平均年収
20代346
30代452
40代528
50代以上645
パーソルキャリア株式会社 平均年収ランキング

ここでも社会人としてのキャリアを積むことによって、年収が高くなっていくことが分かります。これは日本の企業全体による傾向であり、全ての会社がこのように年齢に比例して年収が上がっていく訳ではないので、ご注意ください。

40代の平均年収についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

地域・都道府県別の平均年収

日本の地域(都道府県)別の平均年収を詳しく確認していきましょう。

  • 関東地方の平均年収
    (茨城県、群馬県、埼玉県、山梨県、神奈川県、千葉県、東京都、栃木県)
    435万円
  • 東海地方の平均年収
    (愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)
    403万円
  • 中国・四国地方の平均年収
    (愛媛県、岡山県、広島県、香川県、高知県、山口県、鳥取県、島根県、徳島県)
    384万円
  • 関西地方の平均年収
    (京都府、滋賀県、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県)
    391万円
  • 北信越地方の平均年収
    (新潟県、石川県、長野県、富山県、福井県)
    381万円
  • 北海道・東北の平均年収
    (岩手県、宮城県、山形県、秋田県、青森県、福島県、北海道)
    377万円
  • 九州・沖縄の平均年収
    (沖縄県、宮崎県、熊本県、佐賀県、鹿児島県、大分県、長崎県、福岡県)
    373万円

地元からそこまで離れたくないけれど、少しでも条件のいい地域で働きたいという方は、
是非この地域別の平均年収を1つの参考にしてください。
地域別で検討する際は、その地域の家賃相場や物価なども欠かさずに確認するようにしましょう。

業種・職種別の平均年収

それでは最後に、業種・職種別の平均年収を確認しましょう。

業種別平均年収(単位:万円)

業種平均年収
IT/通信461
インターネット/
広告/メディア
412
サービス376
メーカー456
総合商社461
専門商社406
メディカル450
金融446
建設/プラント/不動産418
小売/外食355
 
IT/通信および総合商社の平均年収が高いことが分かります。IT/通信は特に専門的な知識や技術が求められるので、年収が高い傾向にあります。メディカル系が高年収であることも同じ理由です。総合商社は、「総合」で括ると会社数が限られてくることと、高収益を生み出している業界なので、年収が高くなります。

職種別平均年収
職種平均年収
営業系444
企画/管理系510
事務/アシスタント系330
販売/サービス系327
専門職
(コンサルティングファーム/
専門事務所/監査法人)
588
金融系専門職416
技術系(IT/通信)456
技術系(電気/電子/機械)467
技術系(建築/土木)415
技術系(メディカル/化学/食品)400
クリエイティブ系379
s
ご参考:パーソルキャリア株式会社 平均年収ランキング

専門職が最も高いのは、特殊な能力が求められるためです。
企画や管理系は年齢層の高い方が配属される業種であることも影響しています。職種もそうですが、企業によって年収は大きく変わりますので、ご参考程度にご覧ください。

参考:10代の貯金事情や結婚事情

ここでは10代(大学生)貯金事情と、結婚事情についてご紹介します。


大学生の貯金ですが、「人それぞれ」が結論になります。

ただ、最高貯蓄額が約250万円、最低貯蓄額が0円、平均が約22万円というデータもあります。これらはほとんどは「アルバイト」と「お年玉」の貯蓄です。


一方で結婚事情ですが、10代の既婚率は男性が0.3%、女性が0.5%です。

その内のほとんどが、高校を卒業した後の18歳、19歳というデータもあります。

そもそも10代で結婚するのは珍しいことと言えますね。

まとめ:10代の平均年収は状況によって大きく異なる

いかがでしたでしょうか。

10代の平均年収を様々な角度からご紹介いたしました。

重要なポイントは以下の4つです。

  • 10代の平均年収は、社会人か学生アルバイトかで大きく異なる 
  • 社会人の年収は「働く場所」「職種・業種」「年齢」によって大きく異なる
  • 大学生のアルバイトの月収は約4万円〜6万円
  • 平均年収と同じくらい、支出や福利厚生の確認が重要


10代の平均年収についてご紹介しましたが、これらはあくまで「平均」であるために、これ以上稼いでいる方もれいば、そうでない方もいます。


特に10代で社会人を目指している方や、現在社会人でご自身の年収を比較したい方は、10代だけでなく長期的なスパンで年収を比較することもおすすめします。


この記事では、10代に限らず様々な年代の情報も提供しておりますので、何度でも読み返して参考にしてください。


また、ほけんROOMには他にも読んでおきたいマネーライフに関する記事が数多くあるため是非参考にしてみてください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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