更新日:2020/06/19
医療保険に加入する時の契約者と被保険者の違いをご存知でしょうか?
医療保険に加入する際、必ず必要となるのが契約者と被保険者、そして受取人です。その中でも聞き慣れないのが被保険者という言葉です。医療保険にとって非常に大切な存在となる被保険者ですが、契約者や受取人との違いをきちんと理解しておく必要があります。
目次を使って気になるところから読みましょう!
医療保険の契約に必要な人
ある程度の年齢になると、毎日のように流れている医療保険のテレビCM等が気になりだします。
なぜなら、自分の健康状態が気になったり、公的医療制度の変更から、今入っている医療保険から新しいものに切り替えたほうが良いのではないかという、医療保険への関心が出てくるためです。
しかし、いざ保険に入るとなると「契約者とか被保険者とか、よくわからなくてめんどくさそう」「自分がサインして保険料を払えば、妻や子どもの分も手続きできるのかなぁ?」などといった疑問がわいてくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、この記事では
- 保険加入における契約者・被保険者・受取人ってそれぞれどんな意味?
- 契約者・被保険者・受取人の関係で知っておくべきことは?
- 医療保険を契約するときの被保険者に条件はあるの?
契約者とは
しかし、義務を負う代わりに、権利を得ることも可能となります。
例えば、契約内容の変更や解約、支払い方法の変更など、保険契約の主となるに関する手続きが可能となります(内容によっては、被保険者の同意が必要な場合もあります)。
保険金受取人とは
被保険者とは
被保険者の条件
また、被保険者となるには、必ず本人の署名が必要となり、代筆は認められていません。
ただし、15歳未満の場合に限り、親権者が代わって署名を行うことができます。
また、契約者からみて、血縁関係上の全くの他人を被保険者とすることはできません(法人契約を除く)。
理由は至ってシンプルで、犯罪を防ぐ為です。
契約者や受取人から見て、第2親等までなら問題なく被保険者となることができます。なお保険会社によっては、第3親等まで認められるケースもあります。
被保険者から除外される人
医療保険の契約にあたっては、契約者・被保険者・受取人が同一となるのが基本となります。
それに順ずる形として、第3親等までは3者間が相違する場合でも認められています。
これは犯罪を防ぐためでもあり、契約者や受取人からみて血縁関係上他人となる場合には、被保険者となることができません。
ここで気になるのが、内縁関係となる妻や夫は、被保険者となることが可能なのかどうかです。
内縁関係とはいえ、残念ながら夫婦とは認められず、契約者が内縁の妻を被保険者として医療保険に加入させることはできません。
つまり、内縁の妻(夫)は被保険者からは除外されてしまうのです。
医療保険の契約者、受取人、被保険者の関係
しかし、契約者になる為には、その条件として、支払い能力があるかどうかが問われます。
例えば、主婦や無職、学生の場合には、配偶者や親権者が契約者になることもあります。
そのような場合でも、保険給付金の受取人は被保険者と同一であるケースが一般的となります。
それは、病気や怪我をした場合、病気や怪我などで治療を受ける人が、医療保険からの給付金を受け取り治療費を賄うということになるという考えに基づいているためです
おなじような観点から、医療保険においては契約者と受取人が相違していても、入院や手術に対する給付金は非課税となるわけです。
被保険者は変更する事ができない
被保険者となる際には、年齢(生年月日)や職業・病歴・現在の健康状態等の告知をうけた上で、保険会社が加入の可否を判断し、契約が成立します。
その為、医療保険に加入したのち、被保険者を変更することはできません。
もし、別の人を同じ医療保険の被保険者としたい場合には、新たに告知を含めた契約手続きを行い、新たな保険契約を結ぶ必要があります。
被保険者と受取人が異なる場合は注意が必要
しかし、給付金が非課税となるためには次のような条件が設定されており、受取人が本人や家族以外となっている場合には、注意が必要となります。
- 受取人が被保険者本人であること
- 受取人が被保険者の配偶者であること
- 受取人が第3親等以内もしくは生計を一にする親族であること
医療保険の受取人が他人になるケースは少ないと思いますが、入籍前で同棲している彼や彼女は他人(第三者)であるとみなされ、受け取った給付金には税金が課せられることになりますので、受取人の設定には注意が必要です。
その他、医療保険の契約に必要な人
指定代理請求人とは
- 傷害や疾病などにより、給付金請求の意思表示ができない場合
- 治療上の都合により、傷病名の告知を受けていない場合
また、この制度を利用する為には、代理人となる人へあらかじめ支払い事由や代理請求が可能であることを伝えておくことが重要です。
保険料負担者とは
まとめ:医療保険の被保険者について
ここまで、医療保険契約における被保険者等の情報を中心に解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは、
- 医療保険加入にあたっては、契約者・被保険者・受取人がそれぞれ必要となる
- 契約者・被保険者・受取人の関係は、保険の申込時に重要なだけでなく、給付金に対する税金等の面からも重要なポイントとなる
- 医療保険を契約するときに、他人(血縁上の第三者)を被保険者にすることは出来ない(法人契約は除く)